「本を読みましょう」というが、あまりよく書けてない書物がたくさんあるわけで、とても苦しい。読まされる方も大変である。そもそも世の中には正解がないので、きちんと書くことが難しい。たとえば歴史について記述するのであれば、因果関係をきちんと説明してくれたほうが読みやすいが、その原因と結果が本当に正しいのかという究極の難題があり、実際のところ、前後関係はあっても因果関係はないかもしれないし、Aという事件の翌日にBという事件が起こったとして、Aが原因でBが発生したとは限らない。原因と結果が明白である場合もあるが、不明瞭であることも多々ある。いずれにせよ、読みやすさだけでいえば、(本当に因果関係があるのかわからなくても)因果関係で説明してしまった方がよい。そういう因果の説明無しに、Aが起こり、Bが起こり、Cが起こり、と無味乾燥に羅列されても、読みづらいのは間違いない。われわれが人生を生きているとして、ひとつひとつの言動に深い理由があるかと言うと、実際はなかったりするし、なんとなく、というのが実情ではあるが、一応は理由とか因果関係で連続性を補っている。理由がないものに理由を付するのだから、虚偽とも言えるが、書物がウソというのではなく、人間存在の根源的な虚偽である。自分自身でも動機がよくわかってないのが現実ではあるが、説明がないとわかりづらいので、後付けでわかりやすくしている。昨日と今日と明日が本当に連続しているのか知らないが、とりあえず連続的な世界を生きており、そのつながりを接続するためには嘘くさくても説明が必要である。







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