韓国の福島「風評加害」に対する渡辺県議の「声」&福島の「傷心」を無視する朝日記者が風評加害を「言葉狩り」
Ⅰ:朝日新聞2011年12月2日朝刊「プロメテウスの罠 第9回 我が子の鼻血 なぜ」(前田基行)の主人公「町田市の主婦 有馬理恵」は、主婦ではなく「従軍慰安婦ミュージカル」主演の「俳優座の社会派女優&日本共産党系『日本平和委員会』代表理事」です。TVにも出ています。完全に「フェイクニュース」です。動かぬ証拠があります(リンク先エントリーの②を読んでください)。
市民団体のメール魚拓=「有馬さんは、“従軍慰安婦”をテーマにした憲法ミュージカルを演していらした方で、「プロメテウスの罠」の取材も受けていらっしゃいます。」
有馬理恵主演CM 「ハインツ・パスタ 牛肉とイベリコ豚の粗挽きボロネーゼ fitness class編
有馬理恵は2018年には「俳優座代表取締役」に昇格、その後2021年4月16日には「俳優座代表取締役社長」になりました。有馬は「日本を代表する劇団の幹部」だったのです 朝日新聞よ、どうしてこの人が「主婦」なのか?まさしく「芝居」です。
この「事件」は、2018年5月に、「月刊HANADAプラス」が取り上げてくれました。渡辺康平福島県会議員のレポートです。
なお、朝日新聞いわき支局と南相馬支局は被ばくを恐れ、震災二日目の3月12日に住民を見捨てて郡山と福島に「自主避難」しました。
災害で住民を置いて逃げだした言語道断の報道機関は、日本現代史上この2011年3月12日の朝日新聞だけです。この新聞が「吉田調書」をめぐり、「所員が命令違反で撤退した」記事を捏造していたのは驚きです。
Ⅱ:岡山大学の津田敏秀氏のいわゆる「津田論文」は、原発事故後の子どもの甲状腺がんの発見について、実は(著者の意に反して)福島県内で地域差が無い(=被ばく量と関係ない)ことを証明しています(リンク先エントリーの⑤を読んでください)。
なお、福島県の「県民健康調査」によって見つかり手術した子どもの甲状腺がんの割合は、203人/300472人で「普通は100万人に1~3人」の675倍~221倍となり、これでリベパヨや反原発団体等が「福島は高い」と騒ぎますが、「関東子ども健康調査支援基金」による、関東一都五県でのこの数値も「普通は100万人に1~3人」の546倍~182倍で、大して違いはありません。
http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-290.html 参照
Ⅲ:カタカナの「フクシマ」が「福島はヒロシマと同じ核による惨禍の土地」という誤ったイメージを植え付け、差別につながるレッテルであると、脚本家の倉本聰さん、ジャーナリストの田原総一朗さんらも指摘しています。山梨学院大学の小菅信子教授は、著書「放射能とナショナリズム」で、「フクシマ」は「福島をエネルギー植民地から反原発の聖地として再植民地化して支配するための名づけ直しだった」と指摘しています。「フクシマ」使用に反対します。福島が「フクシマ」と書かれて喜んでいる当地の人を、私は見た事も聞いたこともありません。これは「負の刻印=スティグマタイズ」です。人が嫌がる名前で呼ぶのは、最も明確な「差別」、「イジメ」、「人権侵害」です。
Ⅳ:立憲民主党は、これまで散々デマで福島を苦しめてきた「おしどりマコ」を参議院選候補に擁立しました。この事件の経緯は「ポストさんてん日記 立憲民主党公認、おしどりマコ問題のまとめ」をご覧ください。
こちらは「おしどりマコ」のデマを集めたアーカイヴスです、「氷山の一角」ですが。
おしどりデマ庫
←「おしどりマコ」のコレは福島人を貶める史上最悪「繁殖奇形大量デマ」ツイです 福島人は「繁殖」しない 「奇形児が大量」なんて言わないしそんな事実もありません ヒド過ぎます
震災後に南相馬に移住した芥川賞作家 柳美里さんはこうおっしゃっています。
https://twitter.com/yu_miri_0622/status/1143631788222193664
柳美里 @yu_miri_0622
言葉は人の顔に向かいます。
福島は奇形児が多い。
福島の娘は嫁にもらうな。
福島の子は知能が低い。
これらのデマは、明らかな差別です。
差別は、人の顔を見ずに人をカテゴライズし、レッテルを貼ります。
福島で生まれ、育ち、巣立っていく一人一人の子どもの顔を見て、言ってください。
14:27 - 2019年6月25日
柳美里 @yu_miri_0622 · 6月25日
原発反対運動のために、原発事故の被害者たちを利用し、差別するのは、もうやめませんか?
「おしどり」の発言「放射能オリンピック」@ドイツ これを名称にしたドイツの反核「戦闘」団体が、日本の中核派と組んで福島の五輪競技を妨害する計画です(6/15エントリー参照)
幸い「おしどり」は落選しましたが、これらを基にした韓国の福島攻撃が続いています。これでハッキリわかるように、「放射能デマ」の正体は科学的根拠を無視した、憎しみ感情に訴えるだけの「政治運動、プロパガンダ」です。賢明な方は、なぜこれらの「放射能デマ」が起こり、続くのか?=すべては根底にある「原発は(それを推進した国は)憎むべきもの そのためには福島の放射能による被害が酷い方が都合が良い」という感情によって起こっている、という事を理解できると思います。
韓国・文在寅政権「日本は放射能汚染されている」プロパガンダのウソ
それでも、冷静かつ毅然とした対応を 林 智裕 現代ビジネス8/29
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66798
震災10年なので、これも忘れないように・・・
武田邦彦デマ庫
山本太郎デマ庫
オリンピック終わって夏も去ってしまったにゃ・・・まだパラリンピックは続いているが、とりあえずここで、オリンピックにおける韓国による「風評加害」をまとめておこう。
①ここまでの韓国の五輪に乗じた福島誹謗「まとめ」
韓国の福島に対する不当な「放射脳攻撃」は酷かった。これは前々回、前回エントリーに書いているが、結局福島県・知事からの反論は、オリンピック開始前の記者会見で一回あったのみで、その後は一言も発信していない。前回エントリーに書いたことも含め、もう一度軽く「時系列」を書いておこう。
7/15
韓国紙「東亜日報」が「東京五輪の太極戦士の後ろには弁当特攻隊がいる」報道。
7/17
讀賣【独自】韓国選手団に「福島産食べるな」と指導、弁当配送へ…自民「いちゃもんだ」
https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20210716-OYT1T50367/
7/19
福島県記者会見:韓国の「放射能フリー弁当」に対し、福島県知事は「科学的データなどの事実をきちんと把握していない」、「誤解や偏見を正して、正しい情報を認識していただく、これが風評払拭の本質だと思います。」と表明した。
7/20
「放射能フリー弁当」が本格的に製造開始。
7/21
日本のニュース等で、韓国の弁当の空間線量計でのデタラメ「放射線量計測」が判明。
7/25
攻撃第二弾「放射能ビクトリー・ブーケ」が韓国紙「国民日報」等で開始。
「福島産の花を含めて使用されているが、放射能への懸念も少なくないのが事実」と伝えた。
7/26
「アエラ」記事:韓国メディアがメダリストに贈られるビクトリーブーケを「放射能への懸念」と言いがかり、「日本政府はIOCに抗議すべき」の声
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec328e72000b860f7e9a85bdf390585b7eb86944
(ここには19日の内堀会見の再掲があった)
7/27
韓国毎日放送(MBN)「福島県知事は韓国のメダリストに花束を贈らないという主張をした。東京オリンピックメダリストは、韓国メディアが放射線問題を提起した際に論争を起こした「福島からのブーケ」を贈呈される。昨日(26日)、日本のオンラインメディア「アエラダット」は、福島県内堀雅雄知事が記者会見を行い、「韓国のメダリストには花束を与えるべきではない」と主張したと報じた。」(前回エントリー参照)
7/28
玄葉光一郎議員(立憲民主党)内閣委員会で発言
「私が担当大臣だったら間違いなく闘う。ここまで来るともう侮辱です。静観したら風評被害が拡大するのでIOCに抗議して厳重注意を求めたらいい。」(前回エントリー参照)
7/29
官房長官、韓国選手団の福島食材忌避「復興五輪の推進図る」 産経
https://www.sankei.com/article/20210729-4PF7QXFPB5NRZDNZUSIADUDBBE/
加藤勝信官房長官は29日午前の記者会見で、韓国が東京五輪の選手村の食事に福島県産食材が使われることを懸念して独自の給食センターを設けたことなどについて「東京大会における飲食提供については復興五輪の趣旨にのっとり、被災地の食材の活用などを通じて復興五輪の推進を図っている」と述べ、風評被害の払拭に努める考えを示した。
7/30
「ヒゲの隊長」佐藤正久議員「激怒」
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/210730/dom2107300008-n1.html
佐藤氏は「日本政府は、五輪に政治色は持ち込めず、韓国側のイチャモンの取り消しに動きづらいようだ。ここは私なりにメディアを通じ、粘り強く福島産の食材や花の安全性をPRし、『復興五輪』への理解を求めていきたい」と語った。
7/30
韓国公衛放送KBSニュース企画(これは野球開幕戦の取材で、あづま球場からの中継リポートになっている)で、福島では放射線量が基準値より2倍以上高い等と報道。東北自動車道矢吹インター付近の放射線量が0.5μSv/hを、「明らかなことは私達が福島に来る道だけ測定しても、この程度の数値が出てきたならば、実際に今、他の地域では、放射線量がまだ相当あると推定されます。」とした。(前回エントリー参照)
8/2
「福島産」回避巡り対応要請 日本、韓国政府に申し入れ
https://www.sankei.com/article/20210802-VPIJ2QPZPNO37HF6252L2V7VKQ/?outputType=theme_tokyo2020
東京五輪の韓国選手団が選手村で提供される福島県産食材を避け、独自の給食センターを設置したことを巡り、日本政府が風評被害を助長するとして韓国政府に対応を要請したことが分かった。
関係者によると、申し入れたのは7月下旬。韓国外務省に対し、福島産食材は安全が確保されており誤解を招くとして行動の改善を選手団に促すよう求めた。メダリストに渡すブーケに福島産の花を使っていることへの韓国メディアの批判的な報道にも懸念を伝えた。
ただ韓国の文化体育観光相は取材に、福島産食材の回避について「政府が指示したことはない」と答えており、改善は見通せない。韓国は東京電力福島第1原発事故後、福島産の水産物などの輸入停止を継続し、第1原発の処理水を海洋放出する日本政府の方針にも、強く反発している。
8/3
自民党福島県議員会の渡辺義信幹事長、平沢勝栄復興大臣に「風評払拭」を要望。
8/4
「福島の土が付いている」郡山産ネギ、首都圏で取り引き激減 「買い支え」の動きも 河北新報 2021年08月04日
首都圏の大手スーパーマーケットに卸していた郡山産ネギの取引量が7月下旬以降、激減している。生産農家は、東京五輪で福島県産食材に懸念を示した韓国選手団の動きが国内市場に波及したと推測。
(前回エントリー参照)
ここまでが大体前々回、前回エントリーに書いたことだ。
②その後の展開~知事の言う「風評払拭の本質」は達成されても「心」の問題は解決しない
8/9
韓国地上波、オリンピックが終わった直後に『東京オリンピック、放射能は問題ありません』と手のひら返し
2021年8月9日 シンシアリーのブログ
https://sincereleeblog.com/2021/08/09/ultimatetenohirakaesi/
韓国の地上波放送SBSが、オリンピックが終わった直後に、『極端な仮定をしてみても、東京オリンピックに参加した韓国選手たちに(放射能による)安全問題はありません』『東京の放射線量はソウルより低いです』と報道しました。地上波報道といっても、ほぼ全てが『~と仮定してみますと~』な内容だけですが、完全に手のひら返しです。以下、SBSから引用します。
(引用)・・・実際、放射能に汚染された地域に長期間とどまらない以上、私たちの体に害を与えるほど被曝されることは、ほとんどないと見てもいいです。本当に特別な場合を除き、選手たち安全には問題が無いと見ていいでしょう。ちなみに韓国人は1年に3.1mSv、X線31回撮る分の自然放射線量を受けています。 2024年にパリオリンピックの時は、私たちの選手団は、往復の飛行機の中だけで0.1mSv、X線一回分の放射線量を受けることになります>>
ここまで知っていながら、いままでの韓国側の記事は何だったのか。なんで韓国選手たちが帰ってきたタイミングで報じるのか。しかも、SBSも放射能がどうとかの記事を結構出しました。こんなセルフ否定の記事を出しながらも、結局言い出すのは「韓国選手は安全です」。福島及び被災地の方々への謝罪は一言もありません。
内堀知事の7/19記者会見での「誤解や偏見を正して、正しい情報を認識し」は、これで達成されたことになる。しかし、これは知事が言った「風評払拭の本質」なのか?なお、この知事の発言は世の中の常識を第三者的に説明しただけで、「福島の韓国への抗議」にはなっていない。
「福島人の心を傷つけたことに対する謝罪は一言もない」・・・シンシアリーさんが指摘したこの点、「心」の問題は重要だ。原発事故以後10年、福島への「風評加害」件数は、このブログに書き続けてきたように数百件ある。つまり「風評被害」が数百あり、被害者が無数にいる。しかしまだ加害者は特定されず、処罰はなし、誰も明確に謝罪していない。信夫山ネコの記憶では、福島に対する「誤解」を改め、明確に謝罪したのは絵本作家の松本春野さんだけだ。このケースは確かに「事実が伝わったのだろう。しかし、これで「風評払拭」に到達できるのは、松本さんのような知性・感性共に優れた人だけではないだろうか?そしてそんな人はこの10年で一人しかいなかったのだ。
この10年間、明らかに風評加害者の中心である日本の「リベ・パヨ」、マスゴミは、古臭いウヨや保守より「意識高い」インテリなはずで、かつては「科学的社会主義」なんて用語もあった程だが、今ではなぜか「お気持ち優先」だ。カズオ・イシグロ氏が指摘したような「感情優先社会」志向に陥って、福島は「科学的に安全でも安心ではない」を繰り返している。マスゴミによって、「福島の人」として「自主避難者」の「お気持ち」ばかりが、いつまでも取り上げられているが、こういった報道によって「安心ではない」とレッテル貼りされる福島に住む、多くの人の「お気持ち」は無視される。一体どうなっているのか?「風評加害」でワタシラは毎回、いつまでも「怒り、嫌な気持ち、不愉快な気持ち、悲しい気持ち」になるのだが・・・何も福島の人の「感情優先」を訴えたいわけではない。せめて同じ程度の扱いにはできないものか。そう思って発信しているのが、この10年間ほぼワタシラ「有志連合」だけで、特に「正規軍」であるはずの福島(県・知事)の「声」が全く足りない、聞こえない。
8/15
【東京五輪】韓国による「花束」関連報道の詳細 これはちゃんと言い返そう 吉崎エイジーニョ yahoo news
https://news.yahoo.co.jp/byline/yoshizakieijinho/20210815-00253039
健全な日韓関係とは「堂々と意見を言い合える」ものだ。差別や不適切な表現で相手を攻撃することでもない。低姿勢になりすぎることでもない。反省すべきは反省し、ちゃんと言い返すこと。
近年の日韓関係がいびつなのは、徴用工判決からホワイト国除外、NO JAPANのように論点がスライドしていく点だ。さらに首相同士が「会う、会わない」の話でまた揉める。正面衝突しているようで、していない。韓国側にも韓国側にも(←ママ)「日本が気に入らないから、"花束に当たる"という」という面があるのではないか。
「花束」あるいは「食事」などの放射能関連の報道について、日本側は根拠を示して徹底的に言い返すべきだ…2013年に時の安倍晋三首相が言った「アンダーコントロール」が本当ならば。同年9年7月、東京五輪誘致が決定したブエノスアイレスでの「第125回国際オリンピック委員会(IOC)総会」での発言だ(了)。
何も「アベ」を持ち出すまでもないが、確かに(科学的)根拠を示して徹底的に言い返すべきだ。そして吉崎氏は、韓国は「日本が気に入らない」という、すなわち「気持ち」の問題があると指摘している。
8/24
「パラリンピック」開始、でまだまだ続いている「放射能フリー弁当」
https://twitter.com/TIOffoa1Iny67ll/status/1430112370005712896
小咲なな@TIOffoa1Iny67ll 8月24日
オリンピックで物議を醸した"No放射能弁当"。今回はコロナ禍で苦しむ飲食店経営の在日同胞も雇って給食センターが運営される。勿論、持ち込み食材の他に日本産の食材が使われる場合は、放射能測定器で検査。
こういうのを見て、在日同胞の方々はおかしいと思わないのか。嫌がらせに加担しないでほしい
「パクセンター長は「日本製食材の場合、原産地が確認された食材のみを購入し、食材搬入時の放射能測定器を使用して安全な食材の供給に最善を尽くしている・・・」
8/25
韓国選手団、弁当で「放射能」言及せず(できず?) シンシアリーのブログ 2021年8月25日
https://sincereleeblog.com/2021/08/25/kyounoimasaraanken/
ただ、オリンピックのときに盛大に溢れていた韓国側の「放射能が うわぁぁぁ」などの騒ぎが、圧倒的に少なくなりました。パラリンピックが相対的に話題になってないから、でしょうか。今回のパラリンピックでも、韓国側の各記事は「弁当」を強調しています。でも、ちょっとだけ変化がありました。選手団側(大韓障害人体育会)の公式コメントから、「福島産食材」「放射能」などのキーワードが消えました。一部のマスコミが「福島産食材から選手を守るためだ」としていますが、体育会からの発言にはありませんでした。
オリンピック委員会(大韓体育会)は、自慢でもするかのように「福島産食材から選手を守るために」「放射能の懸念」などを言及していました。しかし、それから韓国政府の長官が日本を訪問して「そんなことは指示していない」と話して火消しをするはめになり、今回のパラリンピック委員会(大韓障害人体育会)は言及しなくなったわけです。
目下の情勢は、公式の「選手団」が「放射能デマ」を吐かなくなったとは言え、韓国のマスゴミから今後もまだまだ、途轍もないデマ攻撃が飛んでくる可能性がある。厳戒態勢で臨むしかない。
ここまで、なぜ韓国は福島に対してやりたい放題なのか?それは一つには、福島県知事が7/19記者会見は行ったものの、抗議はせず、韓国の二次、三次攻撃には完全沈黙したからだろうと考えられる。「7月末」の日本政府の「申し入れ」は、政府関係者のリークからの妙な後追い(8/2)報道になっているが、ここで「当事者」、「被害者」である福島県の言い分・抗議等が無かったことが、この政府の歯切れの悪さにつながった可能性は否定できない。早い話が、「福島の人は気分を害している、悲しんでいる」といった、「感情的被害」についての当事者の「声」があれば、日本政府もより強いメッセージが出せた可能性がある。何しろ韓国は「科学」ではなく、ある種の「気持ち」、「心」で押してきているのである。この点はとても重要だ。「感情的被害」は数値で表して伝えることはできないし、他者の代弁も不可能。福島(県・知事)が自ら訴える、伝えるしかないのだ。
今や福島県・知事は、何もしないでやり過ごす「事なかれ主義」になっているのではないか?
福島知事「開催地の一体対応求めてきた」 宮城の五輪有観客に 2021年07月13日 10:21 河北新報
https://kahoku.news/articles/20210713khn000019.html
宮城県が有観客開催の方針を維持していることについては「大会組織委員会には開催地の対応が一体となるよう求め続けてきた」と強調。関係する他道県の知事とも同じ考えを共有しているとしつつ、「結果的に異なる形になってしまった」と残念がった。
「開催地の対応が一体」って・・・いったい何なのか?福島は「原発事故」の唯一の被災地であり、ここで「独自性を出す」しかない運命だ。そもそも、たとえ望んでも、もう「他県との横並び」なんか永久に無いのだ。福島が自ら「声」をだして訴えなければ、何も伝わらず、これでは「関係する他道県」どころか、国だって助けられない。「天は自らを助く者を助く」・・・現在のアフガニスタン政府軍を助けることは、米軍には不可能だった。
福島の「声」を出すのは、間違いなく県知事の役割だ。他の都道府県見れば一目瞭然。
ある意味、韓国の一つのイシューについての「感情」パワー、「心」を基にした「大声」の先制攻撃力、集中力、粘着力は尊敬に値する。韓国の攻撃は「電撃作戦」で、そのことによって引き起こされる摩擦、軋轢、コンフリクト等を厭わず、ある期間は「恥も外聞もなく」、二次、三次攻撃を続け、局面の主導権を握る・・・大したものである。これは福島が見習わなくてはならないパワー、バイタリティだ。この攻撃力と粘着力をもって、「無から有を作り上げた」事例が、何とは言わないが結構あるのではないか?
③渡辺康平県議の「声」
こんな中で、渡辺康平福島県議が「声」を上げた。
8/26
「なぜ福島県は韓国に抗議しなかったのか」 渡辺康平 月刊HANADAプラス 8/26
https://hanada-plus.jp/articles/803
大変残念ながら被害者であり当事者である“福島県”から、韓国に対する抗議の声は最後まで出ることはなかった。
今回の一連の事件については、韓国側の横暴を非難するだけではなく、原発事故の風評対策として福島県の姿勢や認識が問われた事件でもあった。
風評被害をまき散らす風評加害者に抗議をしない福島県の姿勢については今日始まったことではない。私は令和2年2月福島県議会にて当時騒ぎを読んだ「日本放射能汚染地図」「放射線防護服の聖火ランナー」を取り上げ、内堀知事の考えを質問した。その時の答弁では内堀知事は「非常に残念」と発言するが「国と連携しながら情報発信に取り組む」として、県としての抗議の意思や県民の強い怒りを代弁することはなかった。
韓国や中国など諸外国が本県の風評被害を拡散するプロパガンダを行っても、外交問題は国の専権事項であるため、国が取り組むべきというのが福島県の認識である。
また東京電力福島第一原発における事故は国と東電の責任であり、被害を受けた福島県側が主体的に行動するべきではないという「暗黙の了解」がある。
既に「原発事故と福島」は情報戦である。「正しい情報を発信すればわかってくれる」という相手の善意を基本とした風評対策では、中国や韓国の悪意あるプロパガンダには太刀打ちできない。国と県が連携して、相手国内において積極的なロビー活動やPR活動を展開すべきである・・・
長い引用になってしまったが、ぜひ原文を読んでください。まったくその通りで、ここまで強く県知事について「全国版」で意見を発信した人は、福島県政史上初だろう。特に「県民の強い怒り」のところ、つまり再三指摘した「心」の問題は重要だ。また、こんな「暗黙の了解」は、何でも国・東電任せの自主植民地化、個人なら依存性パーソナリティ障害だ。渡辺議員に強く同意します。
そして、最後の「最近では今年4月に中国外務省は東京電力福島第一原発の処理水海洋放出に「極めて無責任」と非難してきたばかりだ。」で書かれているように、「処理水」問題でも同じことが起こる危険性がある。これについては今回「オリ・パラ」での「風評加害」への対応が、まさに「予行演習」のはずであった。一体福島県は、この「演習」で何を学んだのか?非常に気になるところだ。前回コメ欄にも少しある「沖合放出のための1kmのトンネル掘削」とか、更には「韓国のネット・インフルエンサーに協力を仰ぐ」とか、国の対策も危なっかしいように見えてきている。これについては今回は詳細は省くが、この先注視していく。
④またまた福島を「背中から撃つ」朝日新聞の「言葉狩り」困ったね
渡辺議員が問題にした、県の「相手の善意を基本とした風評対策」、これは国内でさえも、本来の科学的問題を感情や政治問題化して、福島を「背中から撃つ」リベパヨ、マスゴミ等がいる有様なのだから、ハッキリ言って効果は超期待薄である。日本が韓国のような「集中力」が発揮できないのも、この「がん細胞」が原因だ。ちょうどそういう「がん」が発症したので、記録しておこう。
8/29
「風評加害者」って誰? 原発事故取材で感じた嫌な空気 大月規義@ohtsuki_n 朝日新聞アナザーノート
大震災10年。問題の本質をあぶり出す
https://ml.asahi.com/p/000004c215/11566/body/pc.html
原発事故の取材で、「風評加害者」という聞き慣れない言葉を耳にした。魚や野菜が「福島産」というだけで売れなくなる「風評被害」は問題だが、福島産であることを理由に買わないと、いつか「加害者」と呼ばれてしまうのか? いやな空気を感じた。
朝日は「風評加害者」を「言葉狩り」ですか。「風評加害者」って「福島産であることを理由に買わない人」ではなく、まず第一に朝日新聞の事ですよ。当ブログの冒頭「プロメテウスの罠」の鼻血主婦「有馬理恵」のところ読んでください。この悪辣な「風評」の立ち上げ&発信は「買う・買わない」以前の問題だ。ここから「福島は危ない」と刷り込まれて「福島産であることを理由に買わない人」は、朝日新聞等「風評加害者」がでっち上げた放射能デマに騙された人であって、ある意味「被害者」である。この朝日記者は今、自分らが「加害者」って呼ばれるのを必死に避けようとしているように見えますが、あんたらは「いつか」ではなくもう随分前から完全に「加害者」です。「買わない人」と違って、朝日には「被害者」の要素は一つもない。福島人が散々感じさせられ、今も感じるモノは、あんたが感じた「いやな空気」どころではない。アンタやフレコンが好きそうな「原発事故で死んだ人はいないはウソ」と同じロジックを用いれば、「風評加害を受けて死んだ人はいないはウソ」。
「風評被害」は多分一般的な定義では、「風評で結果的に商品価格が下落した」が「結果」となる。今回も8/4に「郡山産ネギ、首都圏で取り引き激減」事件が起こった。しかし福島への「風評加害」は、価格下落とは別な被害も起こし、これが続いていく。風評で評判が落ちる・貶される⇒福島の産品価格下落⇒生産者の誇りが失われ、心が傷つく、そこに「原発事故」ならではの偏見・差別等も加わり、結局多くの福島人の心が傷つく、これが長く続くってことだ。
この「心が傷つく」があるから、やっぱり「加害」と言わざるを得ない。これが、ここまで「重要」としてきたポイントです。
わたしたちの「心」の持って行き場が無いのです。
「人生で最高の桃」「俺も6個いける」オリンピックプレスルームで勝手に始めた「福島の桃デリシャスプロジェクト」の話
8/14(土) 11:12配信 文春オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/59a0e6edfbe8c2be04dfbaf6d8ecfb3bfb1a802c
米国、英国、イタリア、エクアドル、中国、フランス、カナダ、ケニア、日本、ブラジル、ジャマイカなどの記者と広報、ボランティア、スタッフの皆さん、笑顔で受け取り、おいしく食べてくれてありがとうございます。おいしい桃を育てた農家の皆さん、桃を差し入れしてくださった関係者のみなさん、NYの友人にも感謝。
最後に、大会が終わっても復興五輪という看板は下ろさず、組織委員会には今後も継続的に被災地でのスポーツ振興を行ってほしいと思う。被災地の問題はまだまだ続いているのだから。
及川 彩子/Webオリジナル(特集班)
及川さん、ありがとうございます。泣いて笑ったです。