ついに福島県立医大が毎日新聞(日野行介記者)に抗議!!!注目にゃ (4/28重要追記あり)
http://fukushima-mimamori.jp/urgent-info/2013/04/000092.html
平成25年4月22日の毎日新聞報道について 2013年4月24日
4月22日付毎日新聞報道において、県と県民健康管理センターの実施する甲状腺検査について、スピードアップのために本来必要な検査項目を故意に外しているかのような報道がなされました。これは事実に反しております。
このような報道は、県民健康管理調査事業における甲状腺検査の精度管理について県民の皆様の信頼を不当に損なうものであり、毎日新聞には強く抗議するとともに、訂正を求めております。
「検査責任者の鈴木眞一(真一は記事の誤り)・県立医大教授は開示後の2月13日の記者会見でも『地域が特定されて本人に迷惑がかかる』と述べ、市町村別の判定結果を明らかにしなかった」
との報道について。
2月13日の検討委員会後の記者会見において鈴木教授は正確には「B、C判定については非常に数が少なく、地域が同定されて本人に迷惑がかかる可能性があるというのは十分に配慮しなければならない。」とコメントしました。一覧表そのものから直接個人を特定することはできないにしても、地域が特定されれば、該当人数が少ない分、個人特定にたどりつく可能性を危惧したものです。
チェルノブイリにおいても、放射線による健康影響についての情報が子どもの心に及ぼす影響は非常に大きいとの指摘があります。その教訓からも、個人特定につながる可能性のある情報の公表はできるだけ慎重であるべき、という考えが背景にあります。
なお、同時に鈴木教授は「当然、統計学的には市町村単位や線量単位での検討というのは、今後必ずしなければならない」ともコメントしております。
6歳のお子様に見つかったとされる7ミリの結節について
記事にある6歳のお子様の検査結果の食い違いについて、県と医大が実施した検査結果が間違っているということはどのように確認されたのか毎日新聞に問い合わせをしております。
検査のスピードアップのために検査項目を省略した
という記事について
検査のスピードアップのために検査項目を省略しているというようなことは一切ございません。甲状腺検査には手順、段階があります。結節が認められない方に、結節の良・悪性を確認する検査項目をおこなうことはない、というように、個人個人の甲状腺の状態に応じて必要とされる検査項目を手順にしたがっておこなっております。
例えば記事にある「血流の状態」という観察項目についても、検査を行う医師・技師への説明資料内「観察項目」の頁に記載はありませんが、腫瘍、びまん性甲状腺腫を疑う場合には必然的に血流状態の観察、確認をおこなっております。このように、資料中に項目記載がないから検査を「実施していない」、「観察項目を省略したことを公表していない」とすることは事実に反します。検査のスピードアップのために検査項目を省略するようなことは一切ございません。
この点についても、毎日新聞には訂正を求めております。
さて問題の記事は、コレらしい。
http://mainichi.jp/opinion/news/20130422ddm003040127000c.html
クローズアップ2013:福島、子供の甲状腺検査 高まる県民の不信
毎日新聞 2013年04月22日 東京朝刊
東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質から子供の健康を守るとして、福島県が実施している甲状腺検査が揺れている。これまでに3人のがん患者が確認され、7人にがんの疑いがあるとされたが、県側は「被ばくとの因果関係は考えにくい」と強調する。「県民の不安解消」を検査の目的に掲げる県だが、情報公開に消極的な姿勢も相まって、保護者の不安と不信はやむ気配がない。【日野行介】
◇4観察項目省略、公表せず
福島県二本松市の主婦、鈴木麻記子さん(39)は昨秋、長男(6)の検査に付き添った。検査技師はモニターを見つめて何かを測っている様子だったが、結果について何も話さず、2分ほどで終了した。
不安になった鈴木さんは、一般の病院で改めて検査を受けさせた。10分ほどかかった検査で、7ミリの結節(しこり)が見つかった。県の判定基準では2次検査が必要な「B」に当たる。だが、約1カ月後に県から届いた通知は、経過観察にとどまる「A2」だった。
鈴木さんは検査画像とリポートの情報公開を請求した。約3週間後に開示されたリポートには1・6ミリののう胞(液体がたまった袋のようなもの)があると記されていたが、結節は「なし」だった。「県の検査は一人一人の子供を真剣に見ていない。本当に親の気持ちを大事にしているとは思えない」と鈴木さんは憤る。
実は県の検査では、甲状腺検査で一般的に実施される12の観察項目のうち4項目を省いている。だが、県はこのことは公表していなかった。識者からは「精度に疑問がある」との指摘も出ている。
日本乳腺甲状腺超音波診断会議などが編集する「甲状腺超音波診断ガイドブック」は、観察項目として「甲状腺の形状」「大きさ」など12項目を挙げる。検査を委託される県立医科大は住民説明会でこのガイドブックを引用し「高い精度の検査だ」と強調してきた。しかし、実際には「甲状腺の内部変化」「血流の状態」など4項目を実施していない。検査責任者の鈴木真一教授は「短時間の1次検査では見る必要はないと考えた。(内部変化や血流の状態は)一律には見ていないが、必要な場合は見ている」と説明する。検査対象となる事故当時18歳以下の子供は約36万人に上り、検査のスピードアップのために省略したという。
県の検査方法に関し北海道がんセンターの西尾正道名誉院長は「血流の状態の確認をしないと、小さなのう胞と血管の区別はできにくく、精度が高いとはいえない。大きな病気がないかどうか簡単に見るだけの内容だ」と指摘している。
◇独自検査の動きも
保護者の根強い不信と不安の背景には、情報公開に消極的な県側の姿勢がある。
県立医大が開いている住民説明会では、確認されたがん患者の居住地や、被ばく線量の推計値の説明を求める声が上がった。だが、鈴木教授は「個人情報だ」として明かさず、「被ばく線量は低い」「見つかったがん患者と被ばくの因果関係は考えにくい」と繰り返した。
こうした姿勢に、参加者からは「『被ばくの影響なし』という結論ありきだ」との批判も出ている。会津若松市で3月に開かれた説明会では、ある母親が立ち上がり、「『親の不安を解消する』と言うが、私たちは不安を解消してほしいのではなく事実を知りたい。私たち自身が判断する」と訴えた。
今回開示された「自治体別データ」は、今年1月の開示に合わせて市町村に伝達されたが、それも自らの自治体分だけで「比較できない」と不満も出ていた。そんな中、自治体や市民団体が独自に検査に乗り出す動きも広がる。既に本宮市、浪江町などが開始。NPO法人「いわき放射能市民測定室たらちね」は3月17日、最新機器の寄付を受けて検査を始め、印刷した画像もその場で手渡している。
お~出た出た。日野行介記者はアサヒ新聞の本田雅和記者と並んで、「反原発正義軍従軍記者」強力ツートップなのだにゃ(
記事は「(県の)情報公開に消極的な姿勢も相まって、保護者の不安と不信はやむ気配がない」と言うが、県は公開したし、しかもそれは東京のNPOからの請求だった。
また「北海道がんセンターの西尾正道名誉院長」だが、かのbuveryさんによれば
https://twitter.com/buvery/status/234363529275273216
西尾正道は、私の意見ではヨタ医者の一人。ここで言ってるのは、素人よりひどい内容。ま、偉そうなこうとを言う前に自分とこのWBCでトンデモ値を出すのをなんとかせよ、というのが正直なところ。RT @nonatomicus: http://bit.ly/Saf8Ek
このリンク先
http://www.zaikaisapporo.co.jp/kigyou/intervew/99.shtml (「財界さっぽろ」)には、
「ですから、内部被ばくの1ミリシーベルトと外部被ばくの1ミリシーベルトが同等の健康被害かどうかということすらわかっていない。内部被ばくは近くにある細胞にしか影響を与えません。局所的にアルファ線やベータ線の影響は強いわけですが、それを体全体の線量に合わせてしまうと60兆個の細胞のうちの局所的な個数ですから、見かけ上ものすごく少ない線量しか出てこない。そういうトリックがあります。」という西尾氏の発言があった。もしかして「等価線量」「実効線量」「組織荷重係数」等を知らないのか?
さて、福島医大の抗議点を順にチェックだにゃ
① 福島医大:スピードアップのために本来必要な検査項目を故意に外しているかのような報道がなされました
これは日野記事の「実は県の検査では、甲状腺検査で一般的に実施される12の観察項目のうち4項目を省いている。」に相当する。医大はこれを完全に否定しているにゃ(詳しくは医大「抗議」の最後の方参照)。本当なら酷いデッチアゲだ。成り行き注目。
② 福島医大:「検査責任者の鈴木眞一(真一は記事の誤り)・県立医大教授は開示後の2月13日の記者会見でも『地域が特定されて本人に迷惑がかかる』と述べ、市町村別の判定結果を明らかにしなかった」との報道について~
これは実は別な記事についての抗議だ。
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130422ddm001040054000c.html
東日本大震災:福島第1原発事故 市町村別、甲状腺検査結果を開示 福島県、請求拒めず
東京電力福島第1原発事故を受けて福島県が実施している子供の甲状腺検査で、市町村別の判定結果一覧表が、情報公開請求していたNPO法人に開示された。県側は「プライバシー保護」を理由に公表を拒み続けていたが、県の情報公開条例上は非開示にする理由がなく、開示を余儀なくされた。識者からは「一覧表で個人が特定される恐れはなく、情報を出そうとしない県の姿勢は疑問だ」と批判が出ている。
県の甲状腺検査(1次検査)では、しこりの有無などを超音波で調べ、4段階で判定している。開示されたのは、2011年度に検査した子供3万8114人の判定結果を市町村ごとにまとめた一覧表。検査を委託されている県立医大が昨年4月に作成した。NPO法人「情報公開クリアリングハウス」(東京都)の三木由希子理事長が同12月に請求し、今年1月下旬に開示された。
2次検査が必要な「B」と判定された人の割合は0〜1・7%、5ミリ以下のしこりなどがある「A2」は25・2〜41・6%と、自治体間でややばらつきがあった。公害調査に詳しい津田敏秀・岡山大学教授(疫学)は「1回の数値だけで明確なことは言えないが、放射性物質(ヨウ素131)の拡散状況と甲状腺がんの因果関係を調べるのに重要な情報。変化の動向を見るためにも定期的な公表が不可欠だ」と指摘する。
開示決定について、県の県民健康管理課は「条例の規定を踏まえて判断した」と説明した。条例は個人情報や県民に誤解や混乱を与える情報などが記載された公文書は開示しないと定めているが、一覧表はこれらに該当しない。しかし、検査責任者の鈴木真一・県立医大教授は開示後の2月13日の記者会見でも「地域が特定されて本人に迷惑がかかる」と述べ、市町村別の判定結果を明らかにしなかった。【日野行介】
(以下「開示内容」が続くが省略)
しっかしコレ、奇妙な記事だね~。NPOに対して「地域別」が開示されたのは「1月下旬」。鈴木教授の記者会見は2/13。「検査責任者の鈴木真一・県立医大教授は開示後の2月13日の記者会見でも「地域が特定されて本人に迷惑がかかる」と述べ、市町村別の判定結果を明らかにしなかった」もクソもないだろ~。何で今頃記事にしたの?そもそも医大は県から委託されて県民健康管理調査をしているという立場、別組織だ。だからこそ、(もしかして)鈴木教授は1月の県の「開示」を、2/13でも知らなかったのではないか?それで、鈴木教授の考えと県の「開示決定」の判断が違っていて、何か問題があるのか?開示後でも「あれは私は反対です」でいいじゃないか。毎日新聞だって「福島の敵」日野記者と「福島の味方」斗ヶ沢秀俊編集委員は正反対の意見だ。鈴木教授は「地域別」を開示したら、アンタらみたいなマスゴミや無料ジャーナリストの○カ・○チガイ共が押し寄せて、「本人に迷惑がかかる可能性があるというのは十分に配慮しなければならない」と思っただけじゃないのか?そう思ったら悪いのか?それとも鈴木教授を個人攻撃したいのか?あるいは「可能性がある」を否定するわけ?それじゃ「放射脳」失格だろ~。
ちなみに記事に出ている津田敏秀・岡山大学教授(疫学)は、「県民健康管理調査」で三人の甲状腺ガンが出たことを、「今回のケースは、わずか38,000人の調査で、1年の間に3例もの甲状腺がんが発生しており、「多発」と言わざるを得ないと断言」だそうだが(http://ourplanet-tv.org/?q=node/1549)、まだまだ検査は終わっていないのに、何を断言しているのか?この3例が「1年の間に発生」したってどうして言えるのか?
斗ヶ沢秀俊編集委員は、
https://twitter.com/hidetoga/status/309565484553105408
「PKAさんのご指摘に同意します。岡山大学・津田敏秀教授の見解http://ourplanet-tv.org/?q=node/1549 は疑問です。 RT @pkanzug 「有病率」や「罹患率」はあくまでも「病院で診断されて病名がついた率」であって、「実際にその病気を持っている/発症した率」ではないわけです。」
とツイートした。
大体津田氏は「週刊金曜日」(デマリンが書いていた「左翼系」雑誌ね)にも何か書いていたらしい。
http://www.kinyobi.co.jp/blog/?p=3551
つまりは「あっち側」、「原発廃止のためには福島で健康被害が出ないと困る」の人じゃないのか?福島を政治のネタにして煽らないでくれ。鈴木教授が言った「チェルノブイリにおいても、放射線による健康影響についての情報が子どもの心に及ぼす影響は非常に大きいとの指摘があります。」は正しいよ。
もう一丁片瀬久美子さんの
Warblerの日記 福島県での甲状腺がん検診のこれまでの結果で、甲状腺がんの発生が多発と言えるのか
http://d.hatena.ne.jp/warbler/20130323/1364060938
片瀬さんの計算では、「福島の検診では、従来の成人でのケースと比べて78.7/69.0=1.1倍となり、現段階ではほぼ同じ」となる。
またこちらNATROMさんのサイトも参照
NATROMの日記
小児においては「有病割合≒罹患率×平均有病期間(D)」という式を適用するには注意が必要である
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20130422#p1
NATROMさんは「現時点で観察されている福島県での甲状腺がんの「多発」が、被曝によって甲状腺がんが有意に多くなったためか、それともスクリーニングによって掘り起こしただけなのか、現時点では判別できない。他の地域と比較するか、福島県のスクリーニングの2順目、3順目の結果を待つしかない*3。ただ、少なくとも、既知の小児の甲状腺がん罹患率から「スクリーニングで発見される甲状腺がんの有病割合」を推定するのは不適切であるとは言える。」と書いている
③ 福島医大: 記事にある6歳のお子様の検査結果の食い違いについて、県と医大が実施した検査結果が間違っているということはどのように確認されたのか毎日新聞に問い合わせをしております。
福島県二本松市の主婦、鈴木麻記子さん(39)~の話だにゃ。これについては面白いモノを見つけた。
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/earthquake/40907.html
子どものがん、福島の親の不安続く 県や医療へ不信感強く 福井新聞(2013年3月10日午前9時21分)
東日本大震災、福島第1原発事故からまもなく2年、被災地の現状に迫る連載企画「止まった時間」(5)
福島第1原発事故では、今も古里を汚染する放射性セシウムとともに、放射性ヨウ素も天文学的な量が放出された。半減期が約8日と短いこの放射性物質は、事故の混乱で観測態勢が整わない間に次々と姿を消し、2カ月後にはほぼ、人体への影響はなくなったとされる。だが、その実態のはっきりしない短い間の被ばくが今、福島の親たちを強く揺さぶっている。
「事故後、部活の遠征で福島県を離れることが多かった次女は『A1』、ほかの3人の子どもは『A2』。この差は何なのか」。先月中旬に二本松市で開かれた、福島県と県立医大の甲状腺検査説明会。父親の声に怒気がこもる。
記号はともに検査の結果で「A1判定」は所見なし、「A2判定」は小さなしこりや嚢胞(のうほう)(体液のたまった袋)が見つかったとの意味だ。
■ □ ■
県と同大は事故から7カ月後、放射性ヨウ素が蓄積する甲状腺の超音波検査をスタートさせた。当時18歳以下だった全員が対象だ。「チェルノブイリ原発事故では小児の甲状腺がん以外に、被ばくとの因果関係が証明された疾患の増加はない」(同医大)ことから、県民健康管理調査の柱となっている。
対象約36万人のうち、今年1月までに結果がまとまったのは約13万3千人。「A1」58%、「A2」41%だった、この41%の親が、結果をわが子の異常ととらえた。
「A2は通常の検査なら『所見なし』とされる程度。2年後の一斉検査までの経過観察で問題ない」。時間を延長して終わった説明会後の講師控室。検査の責任者を務める同医大県民健康管理センター・鈴木眞一教授は、壇上で繰り返した内容を、再度強調した。
「重要なのはしこりが大きいなどのB、C判定(0・6%)。A2が異常ととらえられてしまったことは、専門医として驚きだった」と言う。
説明会では参加者の厳しい質問にもさらされた。「われわれは原発とは何の関係もない」と鈴木教授。原発政策や事故処理に向けられているのと同じ不信の目が、医療にも注がれることに戸惑いがにじむ。会津若松市出身で同医大卒業。長年、県内医療に関わってきた。「俺たちが一番の味方なんだよと、ぜひ分かってほしい」と訴える。
■ □ ■
「福島の母親は、もうだまされません」。説明会会場からそう遠くないマンションで、鈴木麻記子さん(39)はやんちゃな長男(6)をあやしながら、きっぱり話す。
二本松市は県庁のある福島市から高速道路で30分程度。都市部からの距離や人口は、本県の鯖江市のイメージだ。原発からは約60キロ離れており、国の避難区域にはならなかった。
昨秋、県の検査を受けた長男の結果はA2。「甲状腺の左側に1・6ミリの嚢胞がある」というものだった。ところが、別の小児科医院でみてもらったところ「右側に縦横4×7ミリのしこりがある」と診断された。
「体質上、できやすい子もいるというけど7ミリって…。今からでも避難しなくちゃと思った」と鈴木さん。長男が生まれたばかりのころから、母乳への影響を考え、食べるものに気を張った。哺乳瓶(ほにゅうびん)も丁寧に消毒して、大事に育ててきた。「それなのにしこりなんて」。事故後、仕事に追われ、自主避難しなかった自分を責めている。
結果の食い違いは「小児科医は甲状腺の専門ではない」と落ち着いて受け止めている。でも県の検査も全く信用していない。市民センターで受けた検査は2分程度で、おざなりに感じた。
そもそも県の結果通知書では、嚢胞とされるものの場所や大きさは何も分からなかった。詳しい内容と画像は、自分で県に情報開示請求して手に入れた。「県は県民の方を向いていない。国や東電との関係で政治的に難しいのかな」と考えている。
「子どもが年をとってがんになっても、そのとき私はもういない。騒いであげられない。だから今、頑張る」と鈴木さん。原発事故の被ばく症例に詳しいベラルーシやウクライナの医師に、診察を受けられないか、と考えている。
ふーん、鈴木麻記子さん(39)か~。この記事は「共同」「時事」ではなく、福井新聞独自だが、日野記者はこの記事見てマネたのか?それとも「売り込み」があったのか・・・「裏」がありそうだね~。
とにかく日野記事の「一般の病院」は「小児科医」ってことだ。「結果の食い違いは「小児科医は甲状腺の専門ではない」と落ち着いて受け止めている」ってことは、小児科医の検査結果「7ミリ」こそ誤診ってことじゃないの?これはどうして「落ち着いて受け止め」、福島医大は「まったく信用していない」のか?
こうなると「余談」のようなものだが、「県民健康管理調査」の「2分」が槍玉にあがっている。本当に2分だったとしてそれではダメなのか?http://fukushima-mimamori.jp/thyroid-examination/ には、「長くとも5分」とある。本当に2分だったか計ってないわけだし、「10分かけた」小児科医は誤診らしいし。そして「ベラルーシやウクライナの医師」は、問題を解決するのだろうか?ワケがわからん、ま、いいか。
これまでもあった日野記者のデッチアゲ(「反原発正義軍従軍活動」)については、今までのエントリーを参照してください。
「秘密会」は言語道断 しかし「子ども福島」で県民を代表する毎日新聞はフシギちゃん
http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-112.html
日野記者は2012年10/3記事では、「福島県の県民健康管理調査は全県民を対象に原発事故後の健康状態を調べる。30年にわたり継続する方針で、費用は国と東電が出資した基金で賄う。」とウソを書いた。これは事実は、東電は出資したのではなく、福島県に対する東電の賠償金を、福島県が基金の一部に当てたのである。「出資」で「東電のひも付き」と思わせようという、悪質な「印象操作」だ。
10/5記事では、たった一人の「子ども福島」幹部の言い分を多数の「福島の人」の意見に見せかけている上(マスゴミによくあるやつだね)、1年以上前、2011年7月の「議事進行表」の日付を「公開せず」、最近のもののように見せかけている(他人のことを「公開に消極的」とか言える立場かよ?)。また最後に「内部被ばくに詳しい矢ケ崎克馬・琉球大名誉教授(物性物理学)」が「影響を過小評価したい思惑を感じる」などと語っているが、「内部被曝危険煽り」の矢ヶ崎説の信憑性のなさについては、今更挙げるまでもないだろう。メンドークサイが、まだ気になる人は、
原発問題の科学検証シリーズ(1) 矢ヶ崎克馬氏
http://looperblog.blog52.fc2.com/blog-entry-63.html
あたりから掘り下げていってください。
「(大)新聞」がまだこんな怪しい「学者」の言うことを取り上げているんじゃね~。だいたい今や、早野先生ら世界屈指の物理学者によって、福島の内部被曝の少なさは証明されているではないか。
まだ続く 毎日・アサヒ新聞の卑劣な「福島攻撃」を記録しておくのにゃ 3/2追記あり
http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-129.html
日野記者、こちらの「甲状腺検査:「県外避難者、後回し」 秘密会で方針」という記事では、「後回し」というウソを書いている。事実は「県内」から「先行調査」がスタートしただけ。この記事のタイトルをより正確に記するならば、「県外避難者 全県本格検査に先行」程度でしかない。日野記者は福島医大&県民健康管理調査に何か恨みでもあるのだろうか?
こうして「不安煽り」を続ける日野記者が福島にいては、「県民の不安解消」なんて何やったってできるわけがない。
毎日新聞本社は、斗ヶ沢秀俊さん(元毎日新聞福島支局長)を福島に戻してくれないかな~。
(追記4/28~)
①コメント欄で「七さん」が知らせてくれた情報だが、
http://clearinghouse.main.jp/wp/?p=721 に、今回県民健康管理調査の「情報開示請求」をした東京のNPO「情報公開クリアリングハウス」の、有料イベントが出ている。
情報公開制度を使って見えてきた福島県県民健康管理調査
第1回目は、福島県民健康管理調査について、取材による独自情報と情報公開制度により公開された情報を組み合わせ、知られざる県民健康管理調査の実際、問題点・課題などを報じてきた、毎日新聞の日野行介記者にお話をお聞きします。
日 時
2013年5月10日(金) 19:30~21:00
場 所
東新宿ASKビル 5階会議室
※都営大江戸線、東京メトロ副都心線「東新宿」駅から徒歩3分
講 師
日野行介さん(毎日新聞社会部)
テーマ
情報公開制度を使って見えてきた福島県県民健康管理調査
参加費
一般 2,000円
(1,000円は福島第一原発事故情報公開プロジェクトの請求費用の支援金です)
会員 1,000円
定 員
40名(事前申し込み優先。会場に余裕があれば当日参加も可能です)
日野記者自身の書き方を借りれば、「日野はこのNPOから『出資』されています」ってことになる(あわてて「謝金なし」になったりしたら笑えるけどにゃ)?それから記事は結局この「有料イベント」との「タイアップ」(つまり「連動企画」つーか、宣伝だにゃ)が疑われるね~。だってさ、それ以外に一月に「情報開示」されたネタを今頃書く理由が見当たらないよ(せいぜいあとは「鈴木麻記子さん」「いわき放射能市民測定室たらちね」らの売り込みとか?)。
(ところで日野=社会部ってことは、福島支局は去ったのかい?)
②もうひとつ「通りすがりさん」からの情報
3/8のロイター通信のニュースにも「鈴木麻記子さん」が登場。この人ばかりこんなに各社に登場ってことは、医大の検診を疑う人は1人しかいないってことジャマイカ?(爆)
http://jp.reuters.com/video/2013/03/08/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%8B%E3%82%892%E5%B9%B4-%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%81%96%E3%82%8B%E7%99%8C%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%B3%E3%81%88%E3%82%8B%E6%AF%8D%E8%A6%AA%E3%81%9F%E3%81%A1%E5%AD%97%E5%B9%95%E3%83%BB8%E6%97%A5?videoId=241529391&videoChannel=2605
鈴木麻記子さん発言(00分23秒~)
「県の検査は20ミリ以下ののう胞ですよ。で民間のお医者さんの検査が、7ミリのしこりがありますよ、っていうことで、全く違う結果だったので、検査結果を県に取り寄せたら、右と左で場所も全く違う。もう一回は受けなくちゃいけないと思っているんですけれど、ただその甲状腺の専門のお医者さん、詳しくわかるってお医者さんが何か、他県で遠い所にしかいないって」
③あ~、あと日野記事にあった「NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね」の甲状腺検診は、同じく記事にあった「北海道がんセンターの西尾正道名誉院長」がやっています。はるばるご苦労様なこってす。
http://iwakinomama.jugem.jp/?eid=21
④やはり「一月下旬情報開示」と「2/13記者会見」の関係がフシギである。鈴木教授は県の「情報開示」を知らなかったのだろう、と思えるのだが「2/13記者会見」のIWJ録画 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/5731があった。
動画(2/3)の大体2時間12分以降で、日野記者が登場し、「甲状腺検査結果の市町村別結果は出ていない。出すつもりはないのか。出さないならばだれがどう判断して出さないのか?」てな質問を開始する。以下鈴木教授が答え、「B・C判定は少数なので、プライバシー保護の観点からすると・・」云々の話になっていく。そして面白いことに、この後アサヒのホンダ記者も「地域別資料ならば、身元がバレることはないはず・・・」云々で「追い討ち」をかけている。見事な「2トップ」の連携だ、つーか、この連中も「1月下旬情報開示」については知らなかったのだ、と思える。
実は既に「開示」されていた資料をめぐって、記者共は時に語気を荒らげる。まるで狂犬に囲まれて「尋問」されているかのような先生たちがお気の毒だ。フツーの人が見たら呆れ果てること必至のトンデモ映像だが、なぜコイツラが狂犬のように「ハアハア」しているのかと言えば、「福島医大は線量が高い地域でガンやのう胞、結節が多いということを知られたくないから、市町村別データを隠しているに違いない!これを追及すればスクープだっ!」という「脳内ストーリー」にご執心だからだろう。これが「取材」「報道」の実態だからね~。自分の思想や宗教から生まれたストーリーに当てはまるモノ以外は、何が起こっても目に入らないのだから、まったく○チガイだ。
では経緯はともかく、その開示された「市町村別データ」で、連中の「脳内ストーリー」はめでたく成就したのか?
ここは「福島の農家はオウム信者と同じ」発言で知られる「福島の敵」、早川・青プリン・由紀夫師(群馬大学教育学部教授)にご登場願おう。
早川由紀夫の火山ブログ 福島23年度甲状腺検査の市町村別データ
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-584.html
福島県がすでに述べていたように、B判定割合と放射能汚染に相関を認めることはむずかしい。検査で発見された10人の甲状腺がん(疑いも含む)が、2011年3月の原発事故で生じたとは考えにくい。
ご丁寧に「地図」まであるよ。残念でした、アサハカな狂犬さんたち。
⑤日野記者は「イレッサ」問題でも「医者叩き」をやり、煽った自分らの責任は隠蔽していた(「公開に消極的」だった)ようだ。
こちら医師(医者)叩き110番-医師不信の深層-医療報道被害78 イレッサの重篤副作用判明「後」の記事データ その4 毎日編
http://blog.livedoor.jp/tttt1967/archives/3117759.html
2011年2/23毎日新聞大阪朝刊26面「問われた新薬:肺がん治療薬「イレッサ」訴訟/下 専門医が効果宣伝」日野行介
その3段落目「(前略、筆者注、原告側が批判する専門医の一人、福岡正博・近畿大学名誉教授(70)は、)「マスコミが「夢の薬」と持ち上げたのが悪い」と述べ、自らの責任を否定。ア社から受け取った報酬についても、「利益相反なんて当時は社会的に問題にならなかった。後ろめたいことはない」と言い切った。」
発言の一部を切り取る、悪者にするような印象を演出する編集を匂わす。マスコミも悪いというこの人のもっともな疑念にも答えるべきだろう(タイプ2)。
⑥
コメント欄に「福島の隣の県在住」さんが書いてくれた、「矢ヶ崎氏の内部被曝煽り」についての菊池誠大阪大学教授の批判的解説。「北海道がんセンターの西尾正道名誉院長」が「財界さっぽろ」に載せた説とも共通するものがあると思う。
kikulog 放射線は粒々が飛んでくることさえイメージできれば、線源に近づけばいくらでも放射線が強くなるという誤解はしないと思う
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1361189379
また岡山大学津田教授の「原発事故で甲状腺ガン過剰発生断定」については、コメント欄にIKAさんが書いてくれた「まとめ」も面白い。
いくら既存の罹患率データなどをこねくり回しても、それだけではスクリーニング検査の有病率を出すことはできましぇん
http://togetter.com/li/493895