朝日新聞「プロメテウスの罠」のウソまたまたバレる 「謎の防護服の男」は「謎」ではなかった & 朝日新聞は自主避難していた
ウソがバレた記事は「プロメ~」の第一回(2011年10月3日)
プロメテウスの罠〔1〕 防護服の男 「頼む、逃げてくれ」
http://astand.asahi.com/webshinsho/asahi/asahishimbun/product/2011102700007.html
そのころ、外に出たみずえは、家の前に白いワゴン車が止まっていることに気づいた。中には白の防護服を着た男が2人乗っており、みずえに向かって何か叫んだ。しかしよく聞き取れない。 「何? どうしたの?」 みずえが尋ねた。
「なんでこんな所にいるんだ! 頼む、逃げてくれ」
みずえはびっくりした。「逃げろといっても……、ここは避難所ですから」
車の2人がおりてきた。2人ともガスマスクを着けていた。
「放射性物質が拡散しているんだ」。真剣な物言いで、切迫した雰囲気だ。
家の前の道路は国道114号で、避難所に入りきれない人たちの車がびっしりと停車している。2人の男は、車から外に出た人たちにも「早く車の中に戻れ」と叫んでいた。
2人の男は、そのまま福島市方面に走り去った。役場の支所に行くでもなく、掲示板に警告を張り出すでもなかった。
政府は10キロ圏外は安全だと言っていた。なのになぜ、あの2人は防護服を着て、ガスマスクまでしていたのだろう。だいたいあの人たちは誰なのか。
みずえは疑問に思ったが、とにかく急いで家に戻り、避難者たちにそれを伝えた。
この「防護服の男」は、記事の中では終始「政府・東電の隠蔽の中で、3/12に浪江町津島に避難して来た人々に、真実を伝えた謎の者がいた(もしかしたら福島第一原発の人?とか)」を匂わせる、「正体不明」のままで描かれ、この「物語」の基軸となっている。なお、3/12に浪江町中心部から津島に避難した人たちが、更に二本松まで避難したのは3/15の事で、これは「もし3/12~14で津島の高かったであろう空間線量を把握していたら、もっと早く避難できたのに」という、議論を起こしている。
今年3月28日の「プロメテウスの罠」最終回は、
「防護服の男 その後」
http://www.asahi.com/articles/DA3S12281088.html
肝心なところは「会員限定」なので、こちらで
#朝日新聞 「プロメテウスの罠」連載終了コメントまとめ
http://togetter.com/li/955778
記事の画像を読むと、「防護服の男たちが、どこの誰だったのか、今も全くわからない。」となっている。最後まで「謎」だにゃ。
しかし6/25土曜日23時~放送のNHK「ETV特集 飯舘村5年~人間と放射能の記録」で、「防護服の男」の正体はいとも簡単にわかってしまった。いや、正確には「正体は謎でも何でもなく、記事が書かれた当時でも、すぐに判る状態だった」ことが、バレてしまった。これらのことは、三重大学の奥村晴彦教授がツイートしていた。
https://twitter.com/h_okumura/status/746909209074110464
Haruhiko Okumura @h_okumura
昨日のETV特集「飯舘村5年」,JAEA原子力緊急時支援・研修センターNEATの車。朝日新聞「プロメテウスの罠」の「防護服の男」は彼らだったのか
https://twitter.com/ando_ryoko/status/746916309905006592
安東量子 @ando_ryoko
安東量子さんがHaruhiko Okumuraをリツイートしました
わたしは、中の人ではありませんが、関係者の方から、そう伺いました。
https://twitter.com/ando_ryoko/status/746734989069279232
安東量子 @ando_ryoko
朝日新聞「プロメテウスの罠」の取材力、おそるべし。掲示板に測定機関名はっきり書いてあるのに、そこに確認の一本も取らないで、謎の男、って書いちゃうんだわ。(住民が言ったことにして。)
要するにJAEAという「公共機関」の人だったのだ。TVではこの「白いワゴン車」の映像まで出ていたわけで、こんなの調べればすぐわかる。朝日はこのことを知っていたのに、「謎の男」にして「物語」をデッチアゲたってわけだ。
https://twitter.com/h_okumura/status/746926898131832832
Haruhiko Okumura @h_okumura
プロメテウスの罠 防護服の男 http://astand.asahi.com/webshinsho/asahi/asahishimbun/product/2011102700007.html … 「防護服の男」その後 http://digital.asahi.com/articles/DA3S12281088.html … 「防護服の男たちがどこの誰だったのか、今も全く分からない」(JAEAとわかっていて朝日新聞はわざと謎に仕立てたのか)
安東さんは、もうずっと、「防護服の男の正体なんて、調べればすぐわかる」ってなことをツイートしていたのだにゃ。
http://twilog.org/h_okumura/date-151113 (2015年11月13日)
「安東量子@ando_ryoko
プロメテウスの罠」だって、ちゃんと取材すれば、その検証できたんだろうけれど、あれは、「防護服姿の男は誰だかわからない」とか言って、検証を放棄してるし。だから、それ、誰だか、わたし、知ってるってば。日本で、あの時期に、国に依頼されて測定に入る機関と言えば、限られるでしょ。
Retweeted by Haruhiko Okumura retweeted at 08:03:30
(このtwilogによれば「プロメ~」は「SPEEDI」についても、インチキな「物語」があったらしい。また「謎の防護服の男」は、3/12の浪江町津島での出来事、ということを考えると、「SPEEDI」の予測を伝えたのだと思われる。あるいは実際にこの時点で津島で測定した数値を根拠にしたのか?)
https://twitter.com/ando_ryoko/status/746917278126571521
安東量子 @ando_ryoko
朝日新聞の記者は、絶対に知っていたはず。ないものを「ある」としたサンゴ礁捏造事件と、ある情報を「ない」とした防護服の男と、根は同じ。
https://twitter.com/ando_ryoko/status/746924024408662016
安東量子 @ando_ryoko
安東量子さんがHaruhiko Okumuraをリツイートしました
関係者内では、謎でも秘密でもなんでもない当たり前のことで、わたしに教えてくださった方も、さらっと「ああ、あれJAEAなんですよね」と言われてました。謎でもなんでもないものを「謎」にしたのは、朝日新聞です。
https://twitter.com/h_okumura/status/746941218597142528
みーゆ@リケニャ @miakiza20100906 · 6月26日
番組もプロメテウスも見ていないのでヤマ勘ですが、震災直後からJAEA他で行っていた緊急時モニタリングではないかと。当時の資料だと http://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1621018/www.jaea.go.jp/jishin/0325-19.pdf … , http://www.jaea.go.jp/jishin/0331.pdf 等 @h_okumura @ando_ryoko
Haruhiko Okumura @h_okumura
.@miakiza20100906 ありがとうございます。第1陣ヘリコプタで3月12日10時頃から,第2陣モニタリング車で13日朝から活動開始ですね。プロメテウスの罠では12日夕に白ワゴンで現れたことになっているので時間的には第1陣みたいですが白ワゴンはどこで調達したのか…
みーゆ@リケニャ @miakiza20100906 · 6月26日
ヘリでは、モニタリング場所に直行ではなく、オフサイトセンターに行ったようなので、ワゴンの調達は恐らくそこでではないかと。この資料の4枚目に記述があります → http://www.jaea.go.jp/02/info/jaea-houkoku6/02.pdf#page=4 … @h_okumura
おいおい、ネット上に資料が公開されているよ・・・
https://twitter.com/ando_ryoko/status/746945731185913856
安東量子 @ando_ryoko
ね。その気になれば、いくらでも調べられるものを調べもしないで、「今も謎である」と、平気で書いちゃうの、いくらなんでも、ひどいよね。田井中雅人記者の捏造とそれを黙認する現場を眼の前で見た今となっては、驚きもしないけれど。
というわけで、日本新聞協会賞に輝く「プロメテウスの罠」が、実は「ヒロメテウソの罠」(by 明烏さん)であることが、またしてもバレてしまったのだが、「またしても」というのはもちろんコチラ、まいど~
朝日新聞「プロメテウスの罠 第9回 我が子の鼻血 なぜ」の「主婦 有馬理恵」は「俳優座の社会派女優&市民活動家」だ 証拠はここにある 「従軍慰安婦」「吉田調書」と同じく検証が必要だ(リンク先読んでください)
「プロメ~」は「我が子の鼻血」、「防護服の男」が2大ウソ、この他「SPEEDI」にもインチキな「物語」があるらしい。これに謝罪&社長交代にまで至った「吉田調書」問題あり、はたまた大岩ユリッペやホンダ記者の危険強調トンデモ記事は無数にあり、「不安に寄り添う」などとして、常に「自主避難」に味方して、福島県民の9割以上を占める、福島に住み続ける者の気持ちを挫き、風評加害する。朝日社内では、まるで「愛国無罪」のような「反原発無罪」が許されているのだろ~か?手段を択ばない「反原発→福島脅し、disり」ぶりだが・・・
実は朝日新聞は「自主避難」した
記者はなぜ現場からいなくなったのか [原発とメディア]
http://astand.asahi.com/webshinsho/asahi/asahishimbun/product/2013012800006.html
(魚拓)
http://web.archive.org/web/20160331180805/http://astand.asahi.com/webshinsho/asahi/asahishimbun/product/2013012800006.html
あまり話題になった記憶は無いが、この本の「第5章 いわきから郡山へ」によると、「こうして12日夜までに、朝日新聞は浜通りの取材拠点の南相馬と、いわきにいた記者を福島総局と郡山支局に移した」。すなわち、朝日新聞いわき支局、南相馬取材拠点は11年3月12日に撤退し、郡山に避難した。「チェルノブイリ事故を参考に原発30キロ圏内から退避するよう記者に命じた」ということだが、第一原発から45キロ(=平まで。いわき市は北部市境が僅かに30キロ圏に入る。支局は平にある)のいわき住民に避難指示が出されたことはない。3/12の避難指示の状況は、
http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/cat01-more.htmlによると、
3月12日
5時44分 福島第一 国が半径10km圏内に避難指示
7時45分 福島第二 原子力緊急事態宣言発令 国が半径3km圏内に避難指示 国が半径10km圏内に屋内退避指示
17時39分 福島第二 国が半径10km圏内に避難指示
18時25分 福島第一 国が半径20km圏内に避難指示
であり、南相馬でも、「取材拠点」のある原町区の中心は第一原発から約25キロで、避難指示になっていない(その後もなっていない)。朝日新聞は「放射能恐怖」で報道機関の使命を放棄して、「市民」を置いて、いわき市、南相馬市から「自主避難」したのだ。こんなクズなマスゴミは他には無いだろう(クズなゴミって一体・・?熊田記者を南相馬で失った福島民友と比べてくれぃ。だいたいさ、3/12に自主避難した朝日が、3/12に現れた「謎の防護服の男」について、語る資格なんか無いでしょ)。
この「住民より早く自主避難」したことの「正当化」や「負い目、罪滅ぼし」の意識が、「自主避難ばかりに寄り添って、福島に残った者は無視」、「原発は悪」方向への極度の感情的ブレを招き、その結果がその後の、一連の「福島は危険」をデッチアゲまでして煽る「反原発無罪」記事に繋がっているのではないか?だとしたら、まったくジコチュウの、迷惑千万な話だ。自らの主張に従い、今からでも「放射能汚染で人間が住めない危険なフクシマ」から、撤退した方がよいと思う。
(6/28追記)
それにしてもどうしても「腑に落ちない」のは、「防護服の男」をいつまでも「謎」にしておくことの、(朝日にとっての)「メリット」だ。
考えられることは、
①単にセンセーショナルな「物語」の演出として、耳目をひくため。
②つまりこれは、JAEAに取材しない=相手方の言い分を聞かない、ということである。こうなると、本当に「防護服の男」が「逃げろ」と言ったのかどうかは、疑う余地がある。「裏を取っていない」ってやつだ。福島民報11年12/11の記事はこうだ。
【浪江町の津島避難】 線量情報なく町民孤立 国と県、予測伝えず 安全信じ...空白の4日間
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/12/post_2755.html
原子力安全技術センター(東京)は震災直後から一時間ごとの「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」の試算を開始した。12日には津島地区への放射性物質飛散を示すデータもあった。(中略)
12日の県の調査で町中心部の酒井、高瀬地区は高い線量が計測されていた。津島地区から10キロほど原発寄りの町内室原地区は13日に国の調査が行われ、線量計は毎時30マイクロシーベルトを振り切った。(中略)
津島地区は16日の測定で毎時58.5マイクロシーベルトの放射線量が計測され、
ここから推測できることは、津島の空間線量は、3/13では30μSVよりは低く、二本松への更なる避難が行われた3/15では、58.5μSVよりは低かったのだろうということであり、「防護服の男」=JAEA職員が、(3/12に)津島の線量を測っていたという証拠、データは今のところ出ていないようだ。従って「逃げろ」と言ったとすれば、「SPEEDI」の予測に基づいて言ったのだと思うのだが、そうであれば政府系の専門家が、当時津島にいた住民全員にきちんと周知しなかったことの責任が問われるし、もし津島で測定していて(それが仕事のはずだから、こちらの可能性も十分ある)、その線量に基づいて言ったのだとしたら、責任はさらに問われると思うのだが・・・朝日としてはお得意の「国の隠蔽」「権力・官僚叩き」ネタだと思うのだが?なぜ朝日はJAEAに取材しないのか?
不思議なことに、プロメテウスの罠 第一章「防護服の男」の「第11話 あの二人のおかげで(11年10/16掲載)」には、次のような記述がある。
http://www.asahi.com/special/prometheus/bougofuku11.html
それにしても、あの白い防護服の男たちは一体誰だったのか。みずえは今も考える。
そのころ福島県内は、文部科学省や福島県、日本原子力研究開発機構、東京電力、東北電力などの計測車が走り回っていた。
日本原子力研究開発機構こそ、JAEAである。朝日が「謎の防護服の男」の正体を知らないわけはないのだ(しかも記者はこの後、ご丁寧にも「新潟県の応援車」と「放医研」には取材して、「防護服の男」ではないことを確認している)。そうそう、浪江町長も知っていたようだ。
通販生活 フクシマの首長第三回(2014 2/13)(←フクシマと書くな、おんつぁ!)
https://www.cataloghouse.co.jp/yomimono/genpatsu/hatakeyama/03/
(馬場有浪江町長の話)文部省から委託されたJAEA(日本原子力研究開発機構)の職員が12日以降モニタリングをし、1万人以上避難している津島地区が高い線量を記録していることを把握していながら、我々は何の情報も知らされませんでした。当時、津島地区近辺で計測された放射線量は、毎時270~300マイクロシーベルトぐらいの高いところもあったそうです。
なぜ朝日は「防護服の男」の正体を「隠蔽」するのか?これこそ本当の「謎」である(なお、「防護服の男」の「作者」前田基行は、俳優座の女優兼活動家の正体を隠蔽し、「主婦」と偽った捏造記事、「我が子の鼻血なぜ」の「作者」でもある。正体を隠蔽するのが、この「作者」の陳腐な「物語作製法」だ。正体を出すと「物語」が成り立たないから、「隠蔽」したのだろう。どこかにまだウソがあるのか・・・)。