終焉に向かう「反原発」(2) 英紙「ガーディアン」のバズビー師批判
署名と言えば、つい先日も(今もか)Avaazとか言う団体が「福島の子供たちを救うための野田総理への請願書に2万人の署名を」をやっていたが、「山下氏解任署名」と同じく主催団体の責任が不明でありながら、「個人情報」を集めていた。
仙台のシンガー、長谷川寛子さんのサイト
http://hhvstudio.seesaa.net/article/234633803.html
に詳しくあります。また長谷川さんが糸井重里さんに伝えて、糸井さんも疑っていました。
http://twitter.com/#!/itoi_shigesato/statuses/134917652610170880
これで糸井さんは「反原発」から叩かれていたが、最近は糸井さんや江川紹子さんのような著名人、影響力のある人が、「反原発」の胡散臭さに気が付くようになってきた(この点で、長谷川さんが糸井さんに伝えたことは、とても重要だと思うにゃ。マス・メディアにはない、個人発信ツイッターの威力だにゃ。)。実は夏をピークに「反原発」は下り坂に入ったのかもしれない(何か自分でコケている感もあるにゃ)。もちろんまだ12月24日の「葬列予報」第3弾の行方は不明だし、追い詰められると「連合赤軍」「オウム」のように、ますます過激化するだろうから油断はならないにゃ。
またこのAvaaz署名は全世界からの「国際署名」なんて言ってる。「反原発」は相変わらずの「外人かぶれ」(外国人の皆さん、ごめんなさい)だが、黒船・鹿鳴館時代じゃあるまいし、こんな「田舎だまし」は通用しない。日本人がダメなのか?外国は正しいのか?どんなに頑張っても日本人は日本人でしかない。日本ネコはアメショーにはなれない(さばトラは色が似ていてもシマシマが違うにゃ)。国際人ぶって故郷に誇りを持たないやつなんて、世界で相手にされないでしょ。Avaazの代理がアイリーン・美緒子・スミス氏となっているが、この人は「グリーンピース・ジャパン」と京都にある「グリーン・アクション」の代表だ。結局「山下氏解任署名」と同じ連中がやっているにゃ。デマを世界に流して署名を集めて、福島から避難させるなんて。まるで北朝鮮の「拉致」じゃないか。いい加減にしろ。福島は水俣の状況とは違う。ユージン・スミス氏の名声を傷つけないように気をつけてにゃ。
一方先週はダニエル・カールさんの「奮闘」があった。これこそ本当の国際的活動だ。ダニエルさんは英国の新聞「ガーディアン」の記事が、大波のコメ出荷停止について「福島の米が全てダメ」という誤報になっている、と抗議した。これについてはリンクにも入れたが、
http://news.goo.ne.jp/article/newsengw/world/newsengw-20111122-01.html
にあります。記者個人の意図とは離れた、誇張されたタイトルが付けられたようで・・・。
そのガーディアンが21日、遂にあの「反原発」の尊師クリス・バズビー師の批判記事を書いた。これはもしかしたらダニエルさん効果だ。すごい!以下にその記事を、ヘタな翻訳(何しろネコだからにゃ 間違いは多々あるよ)で。
http://www.guardian.co.uk/environment/2011/nov/21/christopher-busby-radiation-pills-fukushima
英紙「ガーディアン」11月21日(月)
福島の「被曝に効く錠剤」を、科学者が批判
「緑の党」はクリストファー・バズビー博士はと距離を置いている。博士は党の前スポークスマンだったが、日本の原子力災害対策としての商品販売を進めているのだ。
(ジョージ・モンバイオ&ジャスティン・マカリ 東京発)
「緑の党」の前科学技術スポークスマンが、被曝に効く錠剤を福島の原子力事故で被災した日本人に勧めている。しかし科学者たちはこれを「役に立たない」と非難している。
クリストファー・バズビー博士は、オルスター大学の客員教授であるが、高価な商品販売と有料サービスをバックアップしている。それは彼によれば、日本の人を被曝から守るものだ。その中には一ビン5800円(48ポンド)のミネラル・サプリ、98000円(808ポンド)の被曝汚染尿検査、また10800円(891ポンド)の食品検査などがある。
この検査は「福島の子どものためのクリストファー・バズビー基金(CBFCF)」を通して、「バズビー研究所」が行う。錠剤も有料検査も、ジェームス・ライアンという人物が運営する、4u-detox.com というウェブサイトを通して販売されている。
毀誉褒貶がある人物だが、バズビーは反核運動と環境運動から信奉されてきた。彼は今でも、低レベル被曝と劣化ウランについては、「緑の党」の相談役だ。しかし本紙(ガーディアン)が「緑の党」に取材したところでは、党はバズビーの活動とは距離を置いている。「緑の党」の広報担当ペニー・ケンプは、「党はバズビーの営業活動を容認していない」と言った。
Youtubeの動画で、バズビーは「カルシウムとマグネシウムは儲けなしで提供する」と言っている。しかし4u-detox.comにある価格は、日本で売られている同種のミネラル・サプリより遥かに高い。東京の薬品店では同じような錠剤は一ビン200個入りで1029円だが、ジェームス・ライアンのウェブサイトでは、上記の価格に加えて送料が最低でも2300円かかる。
日本政府は既に住民の被曝量や食品と水の検査・監視をして、汚染した食品の販売は禁止している。放射能の基準はEUより厳しい。
福島県は包括的な被曝検査プログラムを開始しているし、また小学校と中学校の280000人の子どもに、放射線モニターを配布した。避難区域の端にある病院では、前身被曝スキャンが可能であり、また政府の計画では2014年3月までに360000人の子どもの甲状腺調査をする。これは彼らの生涯に渡って検査を続けるものである。
「バズビー基金(CBFCF)」はまた、公開で寄付金を募集している。これはバズビーの住所であるエベリストウィスにある銀行の、「緑の監査」名義の口座に入るようになっている。「緑の監査」は、バズビーが創設した環境問題のコンサルタントおよび調査機関である。
(ネコ注:エベリストウィス?Aberystwythは、ウェールズにある。http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-31.html参照 しかし「バズビー研究所」HPには、「検査マテリアルは、イングランドのバズビー研究所へ、すべて送り」と書いてある。このHPは、イングランドとウェールズの区別が付かない者が書いた?)
商品販売と有料検査を開始するにあたって、バズビーは先のビデオで、福島第一発電所の爆発による日本国民の健康の壊滅的被害を警告し、また放射性セシウムは日本の子どもたちの心臓の筋肉を破壊する、と言っている。
彼はまた、日本政府が福島の発電所からの放射性物質を全国に運搬中だ、と疑っている。その目的は日本全国のガン発症率を高めること。そしてその結果、事故の影響を受けない防護された子ども集団がいなくなる。これにより被曝の影響を疑われる人々からの訴訟を妨害できる、と言う。そして彼の言では、この錠剤が日本の子どもたちのDNAに放射性物質が付着・汚染するのを防ぐのである。
しかしロンドンのインペリアル大学医学部(外科・ガン科)の、分子病理学専門であるジェリ・トマス教授は、バズビーの心臓の病気がセシウムで起こるという説を、「バカげたものだ」と表現する。彼女は放射性物質はDNAに付着しないと言う。「このことは、いかにバズビーが放射性生物学の基礎について、理解していないかを暴露しています。彼のクスリと検査が提供されても、これらは何も役にたちません。バズビー博士は恥を知るべきです。」
ICRPのメンバーである丹羽太貫教授は、バズビーの「政府が汚染を運搬中」説には、何も証拠がないと言う。「政府と東電が人々を騙すのは不可能だ。今や多くの市民が放射線計を持っていて、日本中で放射線量を測っているのだから。」
丹羽はバズビーの、ストロンチウム、ウラニウム、プルトニウムを防御するマグネシウム&カルシウムという「信仰」を、根拠がないと評する。
日本政府のスポークスマンも「日本の各地に汚染を運んでいる」という非難に反論している。内閣広報官の四方敬之は、「これまでに岩手県宮古市の津波による瓦礫が東京に運ばれたが、これだけだ。この廃棄の仕方は、岩手と宮城の廃棄物にだけ適用されるもので、福島の廃棄物には適用されない」と言う。
「現在、放射能汚染した瓦礫を福島県外に運ぶ計画はない。これらの処理は福島県内に中間処理施設を作る方向で、議論されている」と四方は言うのである。
日本アイソトープ協会の佐々木康人は、「放射能で汚染した牧草が運ばれている」というのも「馬鹿げた話」だと言う。「放射能汚染されたゴミの最終処理について、まだ何も決められていない。福島の自治体は、一時的に地域で保管するという政府提案だって、承認していないのです。」
バズビーはガーディアンに対し、「錠剤と検査の売り上げは、ジェームス・ライアンが創設した『バズビー基金(CBFCF)』に行く」と答えている。「基金」に対するあなたの関与は、何なのか?という問いに対し、バズビーは「私は何も関係ない。彼(ライアン)が電話をかけてきて、私の名前を使ってよいか、と聞いてきたから、いいよと答えた」。しかしバズビーはこう加えた。「検査は私が行っている。私は彼に、彼が送ってくるサンプルを計測すると約束したのだ」。「バズビー研究所」はあなたの主催なのか、と尋ねたら、彼は「私がバズビー研究所だ」と言った。
なぜ4u Detoxが提供する商品とサービスはこんなに高価なのか、というガーディアンの問いに対し、ライアンは答えてない。また商品の効果の証拠はあるか、という問いにも答えていない。
しかし彼は「4u Detoxからの全ての金は、福島と日本中の子どもたちに行く。我々は既に巨額の寄付を、日本の子どもたちにしている」と明言した。
(以下にバズビー商品の価格一覧あり)
(以上記事翻訳)
(ダニエル・カールさんのツイート)
@justinmccurry @guardian Agreed. Justin is a good guy. But his editor should be canned. Has no idea how he affects consumer sentiment.
11月18日 webから
今回の記事も書いたジャスティン・マカリ記者と直接やり取りしています。やはり個人力は大きい。
(もうひとつダニエルさんのツイート)
イギリスのバズビー先生はデマだらけです。よ〜くも海外メディアで、あんなやつをエキスパートとして番組に出せるな。やっぱ、海外メディアはもうニュースじゃねーんだ。ワイド・ショーになってしまって、信用出来ん。アホっか〜〜〜〜〜〜。
本当の「オペレーション・トモダチ」だにゃ。ありがとう。福島市内にある「市民放射線測定所」がドイツのZDFに協力してヤラセで作った、「福島壊滅」を主張するクズ番組「フロンタール21」騒ぎを覚えていますか(その後にも福島=死の街番組があったらしいにゃ)?「反原発」の口癖=日本メディアは間違っていて、海外メディアが正しいだって?海外も日本もいろいろだが、奴らのような「故郷を裏切る」エセ国際人が間違っていることは確かだにゃ。ダニエルさんの爪の垢でも飲め。
更に翌22日の「ガーディアン」記事=クリストファー・バズビーの無法な言説は、緑(環境保護派)の運動と「緑の党」を傷つけている
ま、ネコは「緑の党」自体、ドイツでは「ドイツ赤軍」の流れを汲むと言うし、まったく信用していないが、彼らも議席を持つ公党としては、過激派は切らざるを得ないということだろう。最近の日本の「反原発」のツイートには、バズビー師の「政府は放射性瓦礫を運搬して、発ガンをごまそうとしている」の受け売りがよくあった。また例の「自主避難者」がヒステリックに叫ぶ「瓦礫持ち込み反対」も、元を辿ればバズビー師にたどりつくのかもしれない(バズビー基金HP参照 ほとんど連中の叫びと同じことが書かれている)。
日本の「反原発」なんて、独自の学説、研究データが無く、バズビー師、ガンダーセン師、ゴフマン師、バンダジェフスキ師なんかに頼っているだけ。今後の英国でのバズビー評価がはっきりしてくれば、連中は結局「外国のマネ」だからね、日本でも「反原発」が「バズビー師切り」始めたりして(これも情けないけどにゃ)。
バズビー・サプリ及び「バズビー基金」、とりわけその「御用学者発言撤回訴訟」問題については、以前から「終焉に向かう反原発」として書かなくてはならないと思っていた。しかし「葬列予報」でぶっ飛んでしまっていたにゃ。雑駁ではありますが、この関連で気づいたことを書いておきます。
(メモ)
便利なサイト「バズビー基金についての調べ物まとめ」
http://matome.naver.jp/odai/2131715965328992001
さらに必読は「FEDisのニコニコ日記」 ブログ主はバズビー基金、バズビー・サプリ、ジェームス・ライアンと徹底的に闘っています!すごい!
http://ameblo.jp/fedis/
http://ameblo.jp/fedis/entry-11069051573.html
バズビー・サプリ、「基金」はもちろん、日本の「反原発」が裏にいる可能性がある。訴訟というやり方は広瀬隆師の「山下氏刑事告発」と同じ発想だし、「御用学者」とか、「エア御用」とか、用語も日本人の「あの連中」のものだ。
しかしこの「訴訟」、対象となっている中島健(京都大学原子炉実験所教授)、野尻美保子 (高エネルギー加速器研究機構(KEK))、片瀬久美子(エア御用)、加地辰美(防衛医科大学病院放射線部技師長)、中川恵一(東京大学病院放射線治療チーム)、石川迪夫(日本原子力技術協会最高顧問)=正しい人たちってことにゃ。判りやすくていいね。(エア御用って肩書きだけヤケに目立つにゃ)
「春の季節に」というブログは、上記「FEDisの日記」では、基金の「中の人」のサイトと疑われている。バズビー基金関係の情報が、やけに早いからである。そしてこのブログの以前の記事を仔細に見ると、ブログ主は医薬品および医療ビジネスに関係あり、しかも「トンデモ」系である。日本人で子どもがいる女性のようだが、外国人、外国との付き合いも多い。
(以下11/26改定)基本的に外国=○、日本=×の信奉者だ。「シモンチーニ博士の新たなガン治療法(どうやら震災前にはこれでビジネスを企画していたようだ)」から「300人委員会の陰謀論」まで怪説、珍説のオン・パレードで面白いが、さり気無くジェームス・ライアンが扱うセルドン社の浄水器を勧めたり、ライアン系不気味オカルトサイト「療養院」のヨウ素剤を勧めたり、また「バズビー基金が設立のために理事を募集している」という、関係者しか知りえない「内部情報」を書いている。
このブログ主って、ジェームス・ライアンと並んで見かける、「ミキ・ライアン」ではないだろうか(また外人モドキ名前の・・・ごめん外国人の方々・・・日本人か~)?
以上は「反原発」の思考回路(山下=殺人者とか、福島で10年間に10万人がガン死!みたいなヤツ)を借りて、危険度最大で推測してみました。もちろん現在、ブログ主=ミキ・ライアンではないというエビデンスはないのです(ど~でもいい感じもするが、あまりにも「反原発」得意の国際的陰謀っぽいんで)。
(以上メモでした)
コメント欄にもあったけど、メディアと個人の付き合い方、勉強になった。メディア組織の中にも、正しい個人はいる。しかしなぜかその人の意図に沿わない「発信」もある(「ガーディアン」も同じだにゃ 毎日新聞も紙面は?だけど、リンクに入れた論説委員の斗ケ沢さんのツイートはとてもいい)。NHKの「山本太郎出演」は、「反原発」支援の意図があったのか、間違ったのかは不明だ。しかし「あさイチ」の朝食検査「陳謝」の件はワロタ。「反原発」は検査機器が壊れていた=隠蔽だ!と騒いでいたが、更に正確さを求めたら、より「検出限界以下」が増えていた。確かにNHK「あさイチ」はよくやってくれたにゃ。
個人がリコウになるしかない。「ネコ不正義軍」はサッカーで言うと、基本的に弱小チームの基本戦術=「守備を固めてカウンター攻撃狙い」ですが、「個の力」を高めた突破もしたいにゃ。
(11/26追記)
バズビー基金から「エア御用」として訴えられかけている片瀬久美子さんの「warblerの日記」には「ガーディアン」の21日の記事翻訳が出ています。原文もあってよいです。
http://d.hatena.ne.jp/warbler/20111122/1321976889
さらに翌22日記事の翻訳。
http://d.hatena.ne.jp/warbler/20111123/1322056385
片瀬さんを「エア御用」とは失礼な。立派な「御用」だにゃ。
またkumicitさんのブログ「忘却からの帰還」にも21日記事があります。
http://transact.seesaa.net/article/236534207.html
バズビー師についての以下の二つも、とても興味深い。
http://transact.seesaa.net/article/236614857.html
http://transact.seesaa.net/article/236911443.html
したらばバズビー師って、ほいどだべした~。
というわけでバズビー師包囲網はどんどん狭まっているにゃ。