はじめて作った煮物
昨日の夕食は鶏手羽元の煮込み(らしきもの)を作った。
独居老人の私が自分で煮物を作ったのである。記憶にある(ない)限り、人生初めてのことだ。
先日、スーパーへ買い物に行ったら、手羽元がけっこう安売りをしていた。といっても普段の値段をよく知らないから、売り場に「特売」と書いてあったのが判断根拠なのだが、手羽元10本である。
買って帰ったその日の夕食は5本を、例の「骨付鶏の素」を使って焼いて食べたのだが、これが結構硬い。私は歯は今のところ悪くないので、咀嚼に問題はない。軟骨もガリガリと齧って食べる。
であるけれど、残りの5本も焼いて食べるかと思うと、ちょっと気持ちが引いた。
そういえば、家人はときどき手羽元を煮付けにしていたな、あれはとても柔らかくて軟骨も簡単にとれて食べやすい。では煮物にしてみようかと考えた。
煮物というのは、食材のほかに煮汁というものを調合しなければならない。普通は出汁、醤油、味醂、お酒といったものを適量配合するものらしい。
だが私にはそういう知識はない。当然、ネットでレシピを探す。
まず困ったのが、多くは手羽先ではなくて、大根と合わせるとか、煮卵とか、ジャガイモとかたいていは他の素材と合わせるものが多いのだが、この一夜限りの煮物のためにそういうものをわざわざ買いにいく気はおきない。
続けて探していると手羽元だけのレシピも見つかってきた。
その中でなんとも衝撃的なものを発見。
その名も「斬新!適当な手羽元の煮込み〜」。
材料に量が書いてない、というか「ドバっ」とか「適量」としか書いてない。
そして火加減も加熱時間も書いてない。「酒、みりん、手羽元をレミパンに入れて調味料入れて煮込むだけです!出来上がりです。」
何だこれは!? これで良いのか?
口径14cmの小さな片手鍋に手羽元を並べる。そして残っていた日本酒をドバドバっ、みりんをドバっ、酢をバっ、そしてPETボトルに入っているつゆ、本来は2倍に希釈するものをそのままドバっ。
手羽元が汁に浸からなければだめだろうと思って、お酒とつゆを追加。
蓋をして、派手に沸騰させてはまずいだろうと思って弱火にして放置。20~30分経ったころ煮具合を見るのと、ちょっと手羽元の上下位置を入れ替えるためにいじった。
そしてトータルで40分ぐらい加熱して、そこで火を止めた。そのまま放置すること30分。この状態で食べることにした。
独居老人はお皿に盛りつけるなどという面倒なことはしない。鍋が小さいこともあって、鍋敷きを置いてそのまま鍋から取って食べる。取り皿は使うけど。
さて味。
手羽元にはしっかり火が通って、肉がほろほろと崩れる柔らかさ。軟骨も簡単に外れて食べやすい。
鶏の風味が全くないということではないけれど、煮物というのはやっぱり煮汁が味を決めるのではないかと思う。とくに、こんなに長時間煮て煮汁を吸わせたら。お魚の煮物だったらもっと素材を活かす煮方をするんだろうけど。
まぁ食べられないことはない。不味いということはなかった。
こんないいかげんなことをしてもちゃんと食べられるということを知ったのは収穫である。
もう一つ良かったのが、後始末。鍋に食材がこびりつくんじゃないかと心配したが、そういうことはなく、簡単に洗うことができた。この食事で使った食器は、お箸と取り皿だけである。
独居老人の私が自分で煮物を作ったのである。記憶にある(ない)限り、人生初めてのことだ。
先日、スーパーへ買い物に行ったら、手羽元がけっこう安売りをしていた。といっても普段の値段をよく知らないから、売り場に「特売」と書いてあったのが判断根拠なのだが、手羽元10本である。
買って帰ったその日の夕食は5本を、例の「骨付鶏の素」を使って焼いて食べたのだが、これが結構硬い。私は歯は今のところ悪くないので、咀嚼に問題はない。軟骨もガリガリと齧って食べる。
であるけれど、残りの5本も焼いて食べるかと思うと、ちょっと気持ちが引いた。
そういえば、家人はときどき手羽元を煮付けにしていたな、あれはとても柔らかくて軟骨も簡単にとれて食べやすい。では煮物にしてみようかと考えた。
煮物というのは、食材のほかに煮汁というものを調合しなければならない。普通は出汁、醤油、味醂、お酒といったものを適量配合するものらしい。
だが私にはそういう知識はない。当然、ネットでレシピを探す。
まず困ったのが、多くは手羽先ではなくて、大根と合わせるとか、煮卵とか、ジャガイモとかたいていは他の素材と合わせるものが多いのだが、この一夜限りの煮物のためにそういうものをわざわざ買いにいく気はおきない。
続けて探していると手羽元だけのレシピも見つかってきた。
その中でなんとも衝撃的なものを発見。
その名も「斬新!適当な手羽元の煮込み〜」。
材料に量が書いてない、というか「ドバっ」とか「適量」としか書いてない。
そして火加減も加熱時間も書いてない。「酒、みりん、手羽元をレミパンに入れて調味料入れて煮込むだけです!出来上がりです。」
何だこれは!? これで良いのか?
口径14cmの小さな片手鍋に手羽元を並べる。そして残っていた日本酒をドバドバっ、みりんをドバっ、酢をバっ、そしてPETボトルに入っているつゆ、本来は2倍に希釈するものをそのままドバっ。
手羽元が汁に浸からなければだめだろうと思って、お酒とつゆを追加。
鍋が小さいので手羽元4本は鍋の底に横たわるが、5本目はどうしても他の手羽元の上にかぶさる。それにも煮汁が浸かるようにした。(全部が浸かるようにするには煮汁の量が多くなりすぎる。)
蓋をして、派手に沸騰させてはまずいだろうと思って弱火にして放置。20~30分経ったころ煮具合を見るのと、ちょっと手羽元の上下位置を入れ替えるためにいじった。
そしてトータルで40分ぐらい加熱して、そこで火を止めた。そのまま放置すること30分。この状態で食べることにした。
独居老人はお皿に盛りつけるなどという面倒なことはしない。鍋が小さいこともあって、鍋敷きを置いてそのまま鍋から取って食べる。取り皿は使うけど。
さて味。
手羽元にはしっかり火が通って、肉がほろほろと崩れる柔らかさ。軟骨も簡単に外れて食べやすい。
鶏の風味が全くないということではないけれど、煮物というのはやっぱり煮汁が味を決めるのではないかと思う。とくに、こんなに長時間煮て煮汁を吸わせたら。お魚の煮物だったらもっと素材を活かす煮方をするんだろうけど。
まぁ食べられないことはない。不味いということはなかった。
こんないいかげんなことをしてもちゃんと食べられるということを知ったのは収穫である。
もう一つ良かったのが、後始末。鍋に食材がこびりつくんじゃないかと心配したが、そういうことはなく、簡単に洗うことができた。この食事で使った食器は、お箸と取り皿だけである。