エネファーム工事
エネファームの基礎部分 |
それに先立つ1週間前、機器を設置する基礎工事(コンクリート土台)が行われ、それがしっかり固まるのを待っての本体工事である。
工事は朝の9時頃から始まって、お昼の1時頃終了した。
エネファームを契約したことは給湯器更新工事に書いたけれど、なぜ今更エネファームにしようと思ったのか。その記事には、何でも国の補助金が付いたとか、メーカー系列のファイナンス会社からのキャッシュバックがあるとか、さらに販売店から〇十万円分の機器を付けるとか、いろいろ特典がついている、と書いているが、もちろんそれだけではない。
今のエネルギー料金で考えると、エネファームにすると12~3年で初期費用を回収できる。それ以外にエネファームでも売電はできるが、あまり大きな額ではないそうだ。
余命短い年寄りといえど、まだ16年ぐらいは生きる予測だから、それほど無理な話ではない。聞くところによると、80歳で契約した人もいるのだとか。その理由は、エネファームを導入すると、通常電力が停電した場合でも、緊急時電力が使える(緊急時専用配線がある)ので、電気を求めて避難所を回らなくて良いのが魅力だそうだ。
エネファーム本体(手前)。エアコン室外機の向こうに給湯器 |
ただ私は停電時のバックアップにはそれほど期待していない。我が家付近は水害や土砂災害のリスクは低い。停電するとしたら地震ではないかと思うが、地震のときはガスのほうが先に止まるだろう。
もちろん謳い文句としては、エネルギー効率が良くて、トータルで考えれば地球環境にやさしいというのもある。
ただ、私は誤解していたのだが、都市ガスの主成分はメタンで、メタンから水素を分離してこれを発電に使うのだが、このとき二酸化炭素が排出されるそうだ。そのほかにも熱源として使われる場合の二酸化炭素が出る。ただ火力発電所が排出する二酸化炭素よりは少ない、ということなのだろう。
効率以外については、現時点ではそのまま蓄えることが難しい電気エネルギーと、貯めるのは得意そうなガスを比較して、エネルギー需給がひっ迫したときにはガスのほうが強そうに思う。
エネファームと並んで検討されるのは太陽光発電だと思う。
エネファームは燃料電池だから化石エネルギーを使うことになる。そう考えれば太陽光発電のほうが優れているようにも思うのだけれど、ソーラーパネルだと屋根に工事するわけで、建物そのものをいじるのは少し抵抗がある。また、廃棄で苦労する話なども目にする。エネファームの場合は使わなくなればそのまま放置すれば良いということなので、抵抗感は小さかった。
昨日は機器本体の設置だけで、まだ運転はできない。
この後、金曜日に電気工事が行われる予定。外部電力が停電した場合のエネファーム専用給電配線(屋内に1ヵ所)を設置する。
それでもまだ運転はできず、配電業者による今までの受電設備との分離・接続工事があったり、エネファームの余剰電力を売電する手続きとか、結構面倒な工事・手続きがある。
結局、エネファームを運用できるのは9月以降になる見込みだそうだ。
まあ、設置して良かったか悪かったか、それからの話だな。