住民投票

uklina-vote-states.png 昨日、ロシア軍が占領しているウクライナ各州で、ウクライナから離脱しロシアへ併合を求める住民投票の結果が報道されていた。

占領地のロシア編入「賛成が圧倒的多数」(産経新聞)


結果は、開票以前に予想していたとおり。私は、投票する人は、ロシア併合派の人ばかりだろうから当然だろう、投票率はどのぐらいになるのだろうと思っていた。
報道によると、投票率もまたきわめて高い数字になっている。
賛成率(投票率)
ドネツク州99%(97%)
ルガンスク州98%(94%)
ヘルソン州87%(79%)
ザポロジエ州93%(85%)

あまりに高い投票率なので、もとより信じられるものではない。それだけの割合でロシア系住民がいるとも思えないし、ロシア系住民だからといって、ロシアに併合を希望するとも限らない。

考えさせられるのは、とにかく形式的には、「民意」を「直接」反映すると思われている「住民投票」にしたこと。
我が国でも、ややもすると、民意は住民投票で問えという意見が見られるが、形だけ住民投票にしたからといって、それが民意と言ってよいのだろうか。

このブログでは今まで、「多数決を疑う」とか、「代表制民主主義はなぜ失敗したのか」など、単純な多数決の陥穽についてとりあげてきた。
ウクライナの住民投票を見て、やっぱり数が絶対ということに疑問を持つ人が増えたら良いと思う。

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