マダムX

「マダムX」(Madame X)は、ジョン・シンガー・サージェント(John Siger Sargent)の有名な作品。

Sargent "Madame X" (1883-84)      
秋田麻早子「絵を見る技術」でもとりあげられていて、同書では、全体としては明確な諧調をとるが、黒の部分は非常に繊細な諧調となっていると、カラー・スキームを分析されている。
同時に作品解説に、右肩のストラップがはじめは腕にずり下がった位置に描かれていて、セクシーすぎるという理由で書き直されたとあった。

同書では書き直しについては、それ以上の説明はなかったが、(作者が)セクシーすぎると思ったのではなく、世間が卑猥であると騒いだ、一大スキャンダルだったようだ。サージェントはアメリカ人だが、生まれはイタリアで、フランスで活動していたが、この事件のあとロンドンにうつったという。

そして「マダムX」は、画家本人は、自身最高の作品と考えていたにもかかわらず、スキャンダラスな絵として買い手がつかず、結局はメトロポリタン美術館に安値で販売され、今もそこにあるという。

秋田麻早子「絵を見る技術」で、ストラップの書き直しの話を知ったとき、ただでさえ魅力的なマダムX(ゴードロー夫人)だが、書き直し前なら、きっともっとエロティックな雰囲気だっただろうと、健康な男子として妄想をたくましくしていた。

それで、ネットでこの絵を拾って、妄想のままにストラップの位置を加工してみようと思っていたのだけれど、ネットを検索していると、書き直し前の絵の写真が見つかった。

ということで、随分久しぶりになるが「透けてゆく画像の重ね合わせ」手法を使ってみた。
やはり期待にたがわずエロいと思う。
絵の右下のボタンでご確認ください。

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