調整した楽器の吹き心地
よくもまあこんなに傷んだ状態で吹いていたなぁ、と呆れるばかりの楽器。決定的に鳴らなくなって調整に出したわけだが、考えようによっては、調整の威力というか、値打ちを体感できたわけだ。
前の記事に書いたように、息漏れする状態のタンポンが3つ、他にも3つが破損。キーコルクの欠損1箇所。
こういう状態だと、まず低域が出にくくなるが、末期には中音域の一番出しやすいGが出ないという信じられない状態になっていた。
調整でもちろん出にくい音はなくなっているわけだが、感覚的には吹奏感が軽くなったと思う。今までかなり力を入れて鳴らしていたのだろう。破損は徐々に進行するだろうから、吹き方も徐々にそれに合わせていくから、鳴りにくくなっていることに気づくのが遅くなるわけだ。
そして、あまり力を入れずに鳴らせるということは、ppが出しやすくなるということにもなる。そうすると表現の幅が広がるというわけだ。 ppでも音は出さなければならないが、前は、鳴りにくいと力が入っていてppにはならなかった。これで表現の幅が広がったというわけだ。
また、いつも苦労していた、第4オクターブのCis、Dも出しやすく安定したと思う。
さらに、調整後は歯切れの良い音になったように思う。特にモーツァルトではそういう音が要求されると思うのだが、Flute quartet in D major, K.285を吹いてみて、今までより軽やかになったように感じた。
調整の2日後にレッスンがあり、先生には楽器を調整してもらうことになっていると言ってあったので、どんなできなのか、吹きなれている(先生にとっては聞きなれている)曲をさらってみようというので、ボルンの「カルメン幻想曲」とモンティ「チャルダッシュ」を続けて吹いてみた。
随分、音が変わったというのが先生の評価。吹いている方としては、吹奏感が軽くなったのが大きいが、聴く側でも音色の違いとして分かったということだ。
また、今までキーを叩く音が気になると注意されていたが、調整後はそれも抑えられたという。調整でオイルを注したり、バネを調製したりしたからかもしれないが、それ以上に、今まで鳴りにくかったのでキーを強く押さえる(叩く)くせがついていて、吹奏感が軽くなったことと連動して、気持ち、キーを叩くことが減ったのかもしれない。
鳴りにくい楽器を使うといろいろ変な癖がつくもので、やはりきちんと調整された楽器を使わないと良くないようだ。
それにしても調整直後に言うのも変だが、調整を待っている間に店に置いてある楽器を試奏して、やっぱり高い楽器はいいなぁと思って、上級器を買いたくなった。せめて50~60万円ぐらいのもの。
店の人が、今は金がとんでもなく値上がりして、金のフルートはもう作れないかもしれないと言っていたが、レッスンのときに先生も、他のところで金のフルートはもう無理という話があると言っていた。(先生のフルートは金)。
カタログ上は、14Kで安いもので300万円ぐらいだが、本当にその値段で売っているのだろうか。
財産保全のために買う人もいるかもしれないな。
前の記事に書いたように、息漏れする状態のタンポンが3つ、他にも3つが破損。キーコルクの欠損1箇所。
こういう状態だと、まず低域が出にくくなるが、末期には中音域の一番出しやすいGが出ないという信じられない状態になっていた。
調整でもちろん出にくい音はなくなっているわけだが、感覚的には吹奏感が軽くなったと思う。今までかなり力を入れて鳴らしていたのだろう。破損は徐々に進行するだろうから、吹き方も徐々にそれに合わせていくから、鳴りにくくなっていることに気づくのが遅くなるわけだ。
そして、あまり力を入れずに鳴らせるということは、ppが出しやすくなるということにもなる。そうすると表現の幅が広がるというわけだ。 ppでも音は出さなければならないが、前は、鳴りにくいと力が入っていてppにはならなかった。これで表現の幅が広がったというわけだ。
また、いつも苦労していた、第4オクターブのCis、Dも出しやすく安定したと思う。
さらに、調整後は歯切れの良い音になったように思う。特にモーツァルトではそういう音が要求されると思うのだが、Flute quartet in D major, K.285を吹いてみて、今までより軽やかになったように感じた。
調整の2日後にレッスンがあり、先生には楽器を調整してもらうことになっていると言ってあったので、どんなできなのか、吹きなれている(先生にとっては聞きなれている)曲をさらってみようというので、ボルンの「カルメン幻想曲」とモンティ「チャルダッシュ」を続けて吹いてみた。
随分、音が変わったというのが先生の評価。吹いている方としては、吹奏感が軽くなったのが大きいが、聴く側でも音色の違いとして分かったということだ。
また、今までキーを叩く音が気になると注意されていたが、調整後はそれも抑えられたという。調整でオイルを注したり、バネを調製したりしたからかもしれないが、それ以上に、今まで鳴りにくかったのでキーを強く押さえる(叩く)くせがついていて、吹奏感が軽くなったことと連動して、気持ち、キーを叩くことが減ったのかもしれない。
鳴りにくい楽器を使うといろいろ変な癖がつくもので、やはりきちんと調整された楽器を使わないと良くないようだ。
それにしても調整直後に言うのも変だが、調整を待っている間に店に置いてある楽器を試奏して、やっぱり高い楽器はいいなぁと思って、上級器を買いたくなった。せめて50~60万円ぐらいのもの。
店の人が、今は金がとんでもなく値上がりして、金のフルートはもう作れないかもしれないと言っていたが、レッスンのときに先生も、他のところで金のフルートはもう無理という話があると言っていた。(先生のフルートは金)。
カタログ上は、14Kで安いもので300万円ぐらいだが、本当にその値段で売っているのだろうか。
財産保全のために買う人もいるかもしれないな。