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自家製キュウリのキューちゃん
これまた少し前の話になりますが、実家からはイチジクと一緒に大量のキュウリも送られてきました。

キュウリ


何度かつぶやいているように、関西のキュウリほんとまずい。関西の、と言っても八百屋さんでよく売ってるのはほぼ愛媛産か佐賀産なんすけどね。ちょっとお高いと京都産。どこか行った帰りに直売所や道の駅で買う地元産はまあそこそこの味はします。まあしかしキュウリ(だけじゃないけどね)は関東ローム層の右に出る産地はないと思いますね。その中でも我がふるさと最強。

それはともかく、あんまりワタシがキュウリキュウリと言うせいか、各方面にお分けしたんだけど、それでも生とぬか漬けだけでは食べきれないくらいの量が送られてきたので、前から作ってみたかった自家製キュウリのキューちゃんを作ってみました。

ネットにはいろんなレシピがあるのですが、わりかしどちら様も「死ぬほど絞れ」と書いてあります。ここ最近というかこっちに来てから、メインの仕事が家事なったせいかはたまた年のせいなのか、手指が痛いんですよね〜。つまりあんまり力を入れて絞りたくない…ってなわけでうーんどうしよと思いつつあちこちクリッククリックしてましたら、絞らず作れる、というサイトを見つけました!

http://pub.ne.jp/kayusou/?entry_id=4430298

というわけでこちらのサイトを参考に作ることにしました。あまり甘い漬け物は好きじゃないのでお砂糖の量は6割ほどに減らしました。

キュウリ2

鍋一杯のキュウリ(笑)。

保存する時はまた別のサイトに載っていたように大葉を敷き詰めてみました。保ちも良くなるかなーと思ってね。この大葉がご飯の友においしかった〜。

青じそ


かなりおいしくできました。好み的にはもうちょっと薄味でもよかったかな。つまり砂糖だけじゃなくお醤油も減らしてよかったと思う。ただ薄味にすると保ちが悪くなるので作る量も減らした方がいいと思います。1kgのキュウリ(10本)消費するのはなかなか大変。2週間以上経つけど未だに食べてます…。

キュウリのキューちゃん

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モランボンのディップソース
少し前にスーパーで見かけて買ったモランボンの野菜ディップソース。

ディップソース

これがすごくおいしかった。2袋入っていたので、2個目を使うときにはドレッシング風にサラダにかけてみた。ディップだと付けすぎちゃうけど上にかけると一皿のサラダにちょうど良い。まあドレッシングに比べると割高ですけどね。

根菜サラダ


バーニャカウダ風のソースで、本物のバーニャカウダよりもあっさりしている。本物のバーニャカウダはワタシも夫も一応好きなのだが、夫はアンチョビの匂いがぎりぎり、わたしはたくさん食べると飽きるなあという感じだったので、このディップソースのあっさり感は二人ともヒットした。

しかしこれがなかなか売っていない。というか、最初に買ったスーパーはその後同じ場所にダイショーの同類製品(味見したけどしょっぱかった)が置いてあってモランボンはなく、他のスーパーに行く機会がある都度探すのだがまったく置いていない。

元々モランボンの製品は好きで、焼き肉のジャンとか鍋の素とかよく使っているんだけど、他のものってほんと置いてないんだよね〜。

あとこちらも最近お気に入りのナムルの素。醤油味と塩味が2袋ずつ入っているという使い勝手の良さ! これも置いているところは少なくて、見つけるとストックするようにしています。おいしいのよ。もやしはもちろんズッキーニと人参で作るナムルがお気に入り。

ナムルのもと


で、もう見つからないならネットで買うか〜と思って検索してみました。

http://www.moranbong-shop.com/

これだけ気に入ってるんだからまあいいんだけど10袋入り…(笑)。
知らなかったけど府中が本社なのね。そして府中には牡丹峰市場なんていう市場まであるのね。うらやましい…、大阪にも出店してほしい。

http://www.moran-bong.com/sijan/index.html

ちなみに韓国系だと思っていたらwikiによれば創業者は朝鮮総連の副議長務めた人で、北朝鮮の最高勲章を授章してるんだとか。だから何だということはないけど(笑)、興味深いエピソードですわ。

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やる気スイッチと2種のパスタソース
ここんとこあまり料理のモチベーションがあがらなかったんだけど、「美の壷」でパスタの回を見たせいかお昼からパスタを2種類作ってしまった。
なすとソーセージのトマトソースと黒オリーブ入りバジルソース。

トマトパスタ

バジルパスタ


それだけじゃなくて仕事が忙しくなってくるとなぜか家事にも力が入るのよね。やる気スイッチというのは時間制限のことなんじゃあるまいか?

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懐かしのテンプレ
使っていたテンプレが供給停止になったそうなので、とりあえず古いテンプレに戻します。

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イチジクの生ハム巻き
先週の火曜日、夫の両親と叔母さんを連れて、久美浜へ墓参りに行ってきました。
久美浜というのは京都の一番北、兵庫県との境辺りです。昔、お義母さんの実家は丹後縮緬の反物を扱う呉服商だったらしいのですが、お兄さんの代で潰したそうで個人的にはとっても残念ですわーーー。
以前タンスの奥に一反だけ眠っていた反物を頂いて長羽織を仕立てたことが。

それはともかく。行く前に、久美浜のホテルホリデーホームというリゾートホテルのレストランがおいしいという記事を雑誌で見たところだったので、そこで食事をしようと思ったのですが、HPを見ると結構なボリューム。ランチはコースのみで完全予約制なので5人中3人が高齢者とあってはたぶん食べきれないだろうと考え、敷地内に建つレセプションガーデンというカフェでの食事にしました。

カフェの方はパスタやピザなどの気軽なお料理中心で、お肉とお魚の料理もあります。みんなの分を味見しましたが、どれも結構おいしかったです。

で、そこで出た前菜の、イチジクの生ハム巻きがとてもおいしかったので、帰ってきて早速作ってみました。ちょうどその前日にうちの実家からイチジクが届いたばかりだったのです。グッドタイミング!

[イチジクの生ハム巻き]の続きを読む

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恐怖の山芋

山芋が好きでけっこう使います。長芋は水っぽいので山芋の方が好きなんだけど、山芋はもちもちしすぎていてちょっと扱いにくいところもありますね。

生協には冷凍のすりおろした山芋があって、時にはそれも使います。で、その製品が山芋と長芋のブレンドで程よいので、自分でも生の芋を使ってたまにこのブレンドを作るのだけど、長芋はともかく山芋は結構お高いので、両方を常にそろえておくのはなかなか悩ましいのです。

先日静岡のスーパーで山芋がかなり安かったので、ここぞとばかり大きいものを買ってきました。そしてこんなときこそと思いこちらで長芋を買い足しました。せっかくだから全部一時におろして、生協の製品のように冷凍しておこうと思い、手袋をしてピーラーで皮をむき始めました。

最近の山芋は昔のようにはかゆくならないし刺激が薄いですよね。いつもむくときは一応手袋をしているものの、あまり厳密には考えておらず、ちょっとくらいなら直に触ってしまってもどうということはありませんでした。今までは。

今日もむいたものを切っている途中に一切れ足の上に落としたんだけど、ぬれぶきんでちょっと拭っただけで特に問題は起きなかったんです。

ところが。
むき終わって手袋を外そうとすると、突然強烈なかゆみが! 手袋で覆われていなかった腕の部分が死ぬほどかゆい!
半年ほど前にイカを調理していた時にも、突然手のひらが恐ろしくかゆみ出したことがあり、その時と同じような、無数の針を刺すようなかゆみです。イカの時は触るのを中止して手を洗ったら、しばらくたつとともに治まったのですが、今回はいくら洗ってもかゆみ止めをつけてもまったく治まらない。
一体全体どうしたんだろう、山芋でこんなにかゆくなるなんてあるんだろうか、皮膚科に行くべきだろうか、ていうかこのすりおろした芋は食べない方がいいのだろうか、ああもったいない、ていうかこの先ももう山芋は食べられないんだろうか、と様々な思いが頭をぐるぐる駆け巡ります。

それにしてもかゆい、死にそう!

ちなみにイカのときはすぐにネットで検索したら、その状態はアレルギー症状と出ていて、それ以来絶対に触らないようにしています。

今回もすぐさま調べたのですが、元々山芋はかゆいものなので、アレルギーのことも書いてありましたがいまいちピンときませんでした。何しろ足の上に落ちたのに何ともなかったし、その上恐ろしいかゆみでじっとしていられないものだから、なかなか原因を見つけられなかったのでした。

しかし何度も洗ってほんの少しだけ落ち着いたのでもう一度念入りに調べてみました。すると、「山芋のかゆみはシュウ酸カルシウムといわれる針状の結晶が原因で起こる症状です。シュウ酸カルシウムは酸に弱く、レモン汁や酢につけると溶けるため、かゆみを防ぐことができます。」と書いてありました。
針状の結晶! このちくちくしたかゆみはまさにそれではないだろうか? という訳で、すぐにレモン汁で洗ってみました。すると、あら不思議、あっという間に恐ろしいかゆみが引いたではありませんか。すげ〜〜〜〜〜!

知識は人を助く。ネットってありがたいものです。

たぶん直に触っていなくても、皮をむくときにシュウ酸カルシウムが飛び散っているんでしょうね。いつもより多めにむいたものだから起こったことなんだと思います。

それにしても一時はどうなることかと思いましたよ。主に食べられなくなったらどうしようという方面で(笑)。いやそこまで好きという訳じゃ…あるか、やっぱり。

これからは長袖を着て皮をむきたいと思います。

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アジョシ
過去を捨て、質屋を営みながら街の片隅でひっそりと生きる男テシク。世間との関わりを断ち切り、全てに無関心を装い、死んだように生きている。

隣に暮らすのは自分勝手な母親と幼い少女。

大人びた眼差しの少女の名はソミ。「おじさんの事嫌いにならないよ。だって嫌いになったら好きな人が一人もいなくなっちゃうもの」大人の男も骨抜きになりそうなそんなセリフを幼さの残る口調でさらりと口にする。けれど過酷な境遇が大人になる事を急がせたとしても、ソミはまだ幼い子どもである。どこにも支えがないまま必死で一人で立っている。

母親にも世間にも甘えられないソミが、世捨て人のようなテシクにだけはなつく。テシクにだけはわがままを言う。テシクはそんなソミにも心を動かされまいとする。それほどに辛い過去を彼は抱えている。

しかしソミが誘拐された時、テシクは、いつの間にか少女が自分にとってかけがえのない存在になっている事に気づく。一度は捨てた自分のアイデンティティーに立ち戻り、ソミのために、さらには自分の生を生き直すために、すべてをかけてソミの救出に向かう…。


個々のエピソードや登場人物の行動に、意外なものはまったくない。孤独な男が一人の少女を救うために命をかける。男は特殊工作員という過去を持っている。敵はどのようにぶち殺しても観ている人を含め誰の心も痛まない、とことん下劣な悪党だ。ハリウッド映画なら手垢がついているとも言えそうな予定調和である。

そんなありきたりな話を、片時も目が離せない、胸が締め付けられるような作品にしてしまうのだから、イ・ビョンボムという監督はただ者ではないと思う。

あらゆるシーンにゾクゾクする。素晴らし過ぎて震えが来る絶妙な演出。

残酷さに目をそらしたくなる暴力の、ぎりぎりの見せ方。あざとさスレスレのスタイリッシュな映像。長すぎると感じせさないぎりぎりの溜め。
不快と感じる直前の、境界線スレスレの感覚が最高の快楽なのかもしれない。それがあまりに気持ちよいと、“ちょうど良い心地よさ”などヌルいと感じてしまう。しかしそのような甘美は滅多に味わう事はできない。いや、ごくたまに味わうからこそ甘美なのであろう。

「アジョシ」は、そういう意味で、数年に一度出会えるかどうかという“甘美な映画”だった。

ウォンビンの鍛えられた肉体と、その肉体を駆使する“相手の息の根を止めるための格闘技”に心底痺れる。その見せ方が、格闘技など素人のわたしにも得心のいくリアリティを持って迫って来る。一番近い敵から撃つ事、ビビって逃げ出そうとする敵も息の根を止める事、小さなナイフで急所を確実に狙う事、心臓は何度も突き刺す事…。ガチの戦闘で敵をどう“殺す”かというリアリティをこれでもかと見せつける。それは残酷でありながら舞いのように美しい。

戦いに赴く前に髪を刈る時のがらりと変わる印象にも驚かされる。
隠遁生活を送るうちに厚く覆った殻を脱ぎ捨てるように、鏡の前で自ら髪を刈るテクシ。誰にも心を開かずに死んだように過ごしてきた日々から、再び覚醒した姿が立ち現れる瞬間の鮮やかさ。
余談だが、いわゆる韓流スターと言われる人たちは顔の印象が薄い人が多いように思う。正直他の映画でウォンビンを観たら、わたしにはわかる自信がない(笑)。しかしそれだからこそ逆に、衣装や髪型や表情で別人のように感じさせる効果があるのかもしれないと思った。

ソミ役のキム・セロン、健気でイノセントでありながらほのかな色香をも漂わせるこの少女には、賞賛あるのみ。許されるならただ抱きしめたい、テシクのように。

寡黙な“暴力マニア”のロワン、この毛色の変わった、テシクに匹敵する技を持った殺し屋がただ一人タイ人というのも、役を際立たせていて面白い。彼が最後にとる行動も不思議と納得できる。

古いタイプの悪党オ社長、とことん糞野郎な臓器売買組織のマンソク兄弟、役立たずな刑事たち、ソミの万引きを責めない駄菓子屋の主人等々、脇役も皆個性的で面白い。

最後に、ネタバレ(今更?)

ソミが生きていると分かった時、死のうとしていたテシクの瞳に一瞬光が宿るさまは、とことん押さえた演出(演技)が最大の効果を生む忘れがたい印象的なシーンで、とても感動した。

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リスクと共に生きる事
日記の続きの前に、政府が原発の危険を公表するようになってから考えている事を先に書きます。あくまで素人考えだけど、自分がその立場(避難地域、或は近県)だったら、こうしてくれればもっと安心感が増して暮らせるのに、と思う事です。

ちなみに後で日記の方にも書きますが、わたしはチェルノブイリの時に原発の危険というものに大変なショックを受け色々と本を読んだ口です。今、一方でデマゴーグとして非難され、一方で危険を警告する人として賞賛されている広瀬隆さんの本で問題を知り、煽動的でない専門家の書いたものも多少は読みました(理系頭脳がないので原子炉の構造とか放射能について人に説明できるほど知識として蓄えはありませんが)。
事故が露になってからは、深刻な事態になるだろう事を予想しとても心配していました。一応そういう立場です。

まず、屋内避難指示の圏内の人たちをその外側に避難させた方がいいのではないかと思います。安全性の観点からと言うよりは人々のストレスと物資不足の状態を取り除くために。安全性の観点から言ったら30キロ圏内より外の方が値が高いときもあるわけで、“科学的には意味がない”のかもしれません。20キロが妥当なのか、50キロなら安全なのか、80キロか、それもわたしには判断できませんが、少なくとも物資も届けずに家に閉じこもっておれというのはいくらなんでも酷すぎる。そして、今更いくら20キロから30キロの人は少しくらい外に出ても大丈夫、と呼びかけたところで、信じられないと思うのです。だから30キロが妥当かわかりませんけど、「屋内避難指示」を出さなくていいところまで避難させたらいいと思います。

避難するときに被曝するのでは、という声が必ず上がるでしょうが、問題は強めの放射線を短時間あびる事ではなく、それより弱くても長時間あび続けることの方がずっと問題であるわけですから、そう説明すればいいし、風向きを見て、避難する時間を設定すればいいと思います。これは、テレビ、特に民放で発し続けられている「X線、CTスキャンに比べ遥かに低い値だから危険がない」という説明と矛盾するものですが、いいかげんあの説明は止めさせるべきです。素人なのであまり「べき」という言葉は使いたくありませんが、あれはごまかしが酷すぎる。

その上で、首都圏含め、距離よりも風向きが重要である事を周知し、各地の測定値と一日何度かの風向き予報で、その都度自己判断で屋内避難をするようにすればいいのではないでしょうか。

何よりも情報公開を。それに対する慎重な立場の見方と楽観的な立場の見方、両方の提示を。ただし極論は除く。今は楽観的な極論ばかりテレビが流している事が気になります。せめて「あびても大丈夫」じゃなく、「長時間あびるのは避けるべき」くらいは言ってほしい。

普段わたしたちは発がん性のリスクを知った上でを煙草を吸い、発がん物質がてんこもりのシャンプーを使い、添加物いっぱいの食品を食べているわけで、それらと同じ様に情報を流せばいいだけだと思うのです。

プルトニウムだとかセシウムだとかα線だとかγ線だとか、専門的な事を周知徹底させるの無理でしょうが、どれだけの量の放射線を何時間あびると発ガンリスクが何パーセントあがるとか、そういう言い方で説明すれば、自分の判断でどう危険を避けるか、避けないか、決められる人は大勢いると思います。事故が起こってしまった以上、当分わたしたちは放射能と共に暮らさなければならないわけで、いくら危険を煽られても、全ての人が逃げ出すわけにはいかない。だからと言っていかに安全かの説明ばかりされても信用できない、今はみんながそんな気持ちなんじゃないでしょうか。

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歴史の節目に考えたこと~3/13の日記
3/13(日)

確定申告をしなければならない。既に数日前からやり始めていたのだが、夫が仕事が忙しいので二人分を今日、明日に仕上げなければいけないからけっこうたいへん。今日は昼間はテレビは封印。原発に関するウソ報道を見ていると気分が悪くなるし。

しかしTwitterはときどきチェックしてしまう。それがストレスに拍車をかけることに。この頃に急激に広まっていたのが、「危険がないなんて信じられない、東電と政府は正確な情報を出すべき」と提言している人に「危険を煽るな」「東電も政府も一生懸命やっているのに非難するな」という空気。「反原発派がはしゃいでいて事故を喜んでいるかのよう」と言っている人もいたし、危険を煽るツイートに拒絶反応を起こす人が多かったのかもしれない。しかし、“反原発派がはしゃいでいる”などという状態には全然当てはまらない、「なぜ情報を出せないのか」と冷静に言っている人の批判までを封じようとする空気感が広がっていく。

正確な情報を出さず楽観論ばかり述べる政府、そこにのっかってスポンサー(東京電力)大事という自社の都合でもって、報道の理念を忘れた振る舞いのテレビ局(この時点ではまだNHKも御用学者の御託を流していた)、さらには人々のこの圧力。推進したい人がガチで「反原発派うざい」って言うのはまだいいのだが、善意の人々の「批判いくない」という空気のうねりは、個人的に本当にダメージきつかった。

ああ、70年前もきっとこうだったんだな。

戦時の空気というのを、はじめて実感した瞬間だった。

この日は自分のツイートも少ない。もちろん、批判が恐くて書けなかったわけではないよ。わたしに限って (笑)! ブログと違ってTwitterはどんどん流れていくし、そこに発信できる様な正確な情報を持っているわけではないしね。あと原発関係の仕事をしている友人のことや、福島県のお母さんと連絡が取れていない友人のことなんかもあって、頭の中で言葉がうまくまとまっていかなかった。

前日もこの日も寝つきは悪いしあまり食べられない。ストレスに弱いワタクシの胃。自分が被災したら最初に倒れるタイプ。でも意外と立ち直りも早いのだ。

(続く)

※15日からまとめ始めたんですが、仕事もあってまとめきれませんでした。明日、明後日は法事で鳥取に出かけます。続きは月曜日に!

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歴史の節目に考えたこと~3/12の日記
3/12(土)

朝になって、昨日連絡がつかなかった友人が何人か連絡をくれたりツイートしたりしていて、とりあえずはほっとする。

Twitterには次々と支援サイトが立ち上がっている。昨晩既に帰宅難民の都民には、避難場所のマップなどが公開されていたが、被災者の安否情報をデータ化するサイトなど、ほんとうに頭が下がる。また、NHKが自社の映像をネットで流すことをPRの人が独断で決断したとの報、ますますNHKラブになる。

しかしこの頃から「そんなことをつぶやくのは不謹慎」といわれた、というツイートが流れてくる。自分が言われたわけではないが、どうも急速に自粛ムードが広まっているようだった。なんだかイヤンな気持ちになる。

そして。
福島第一原子力発電所の崩壊の始まり。とうとうこんな日が来てしまった。
実は前日夕方既に原発が危ない旨の報には多少接していたのだが、津波の被害にショックを受けたせいか、原発の状態が本当に露になるまでは正直頭の中から薄れていた。起きてしまえば「まさか」ではなく「やっぱり」なのに、自分がこの問題にいかにぬるくなっていたか思い知らされた。あれだけの津波の状態を見て福島の原発に最初に関心がいかなかったとは。かつては原発にかなりの関心を持っていたのに。その話は後述。

そしてここら辺からわたしのストレスは急激に高まる。津波はショックだったけれど、天災ならこういうたぐいのストレスは起こらない。

事故を受けて政府が発表したのは、とても充分とは思えない範囲の避難指示。今は“即座に健康に害がある値ではない”のかもしれない。しかしどう見てもこれから被害が大きくなることは目に見えている、ならば今ためらうより後で大げさだったとわかる方が絶対にいいに決まっている。それなのに、この政府の「危険とは考えていない」という会見を受けてテレビ局各社がやったのは、御用学者を使っての安全宣言。この時点ではNHKですらそうだった。絶望した。

新聞の信頼性が薄れて今はとっていないのだけど、原発に関しては電力会社が巨大スポンサーであるテレビ局よりは全然ましだったようだ。後でサイトで確認したら11日の段階で既に危険性を指摘していた。Twitterとテレビだけじゃなく新聞社のサイトもちゃんと見ようと改めて思った。

何の役にも立たないとは思っていたが、案の定原子力安全保安員の会見は何を言っているのかわからないし、東電は正確な情報を出さないし、政府は「危険ではない」としか言わないし、テレビは“いかに危険がないか”を手を替え品を替えアピールするばかりだし、ストレスは高まるばかりだった。

(続く)

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