ドイツの魔女っ子「Hexe Lilli」
ドイツの魔女っ子アニメ「Hexe Lilli」
ドイツの魔女っ子といえば「Bibi Blocksberg」がありますが、こちらもドイツでは人気の魔女っ子。
Bibiに比べると服装もモダンですな。一応へそだしだし。
ある日不思議な魔法の書を見つけたリリー。
魔法のブレスレットと魔法の書の力で、ドラゴンのヘクター(Hektor)と共に様々な世界に行って冒険する。
ええと、日本で言えば「タイムボカン」とか「まんがはじめて物語」みたいな感じでしょうか。
西部劇の世界だったり、古代ギリシアだったり、三銃士の世界だったり、原始時代だったり、中国だったり、ハリウッドだったり、月だったり。





原作はknisterによる児童小説。
やっぱりいろいろマジカル冒険するみたいだけど、魔法のブレスレットはアニメオリジナルかな?
アニメの制作はドイツのMagma Films
(カナダや香港のスタジオも参加しているようだけど、よくわからない)
このMagma Filmsは、CNでも放送しているアンデルセン・ストーリーズを作ったところでもありますね。

あちらよりカートゥーンタッチが強いせいか、制作時期はそんなに変わらないはずなのにずいぶんとあか抜けてる印象。
人気はあるようで、最近、ディズニーで実写映画も作られた。
ディズニーってもヨーロッパディズニーですかね?
(ドイツ、イタリア、オーストリア合作らしい)
うーん、ヨーロッパの情報ってなかなか入って来ないもんだのう。ディズニーなのに。
ところで、この「Hexe Lilli」は英語では「Lilly the Witch」
Hexe(ヘクサ)というのはドイツ語での魔女の意味。
ちなみに男性の魔女は「Hexer」
男性の魔女ってのもなんか変な感じだけど「Witch」は本来女性だけを示す言葉では無かったようですね。
男性の魔法使いとしては「Wizard」のイメージだけど、こちらも男性とは限定されないで、どっちかといえば「魔法使い」でも「賢者」に近い感覚ではないでしょうか。
一方「Witch」は民間の怪しい呪術使い的なイメージといいますか。
日本で言うなら「Wizard」は陰陽師で、「Witch」は妖術使いとかそんなんかも。
何が言いたいかと、ベン10で登場する「魔術師ヘックスおじさま」。そしてスクービードゥに登場する「The Hex Girls」
これらって、ようするに、日本人がカッコつけでドイツ語使ったりするのと同じで(ファイアボールのことかー!)、アメリカ人にしてもゴス国ドイツの魔法使いを意味する「Hex」を使う事でより神秘的なイメージ出してみましたということなのかも。
まあほら、魔法使いを、わざわざラテン語の「マギ(magi)」とか「マギカ(magica)」を使ってみたりするのと同じようなもんかと。
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コメント
- くろみつ:
- pixivのfake_dさんの絵が可愛くって、気になって私も少し前に調べてたりしたので、
これまたタイムリーにうれしい記事!
>Hexe(ヘクサ)というのはドイツ語での魔女の意味。
マグニートーの娘の使う魔術っぽいパワーがヘックスパワーと呼ばれている
理由が初めて分かりました…… そう言えばドイツ人だったっけとか今更に(汗
- massando:
- 何たる奇遇! 実は先日ドイツから届いた実写映画版のDVDを観たばかりなんですよ!
とにかくリリィ役のAlina Freundちゃんが可愛くて(またか!)。お話もリリィが魔法の本の後継者となるまでを描いた軽いジュブナイルでお面白かったです。
そう言えばブレスレットは映画でも出てきませんでしたね。ヘクターもいかにもディズニー風なコミカルなキャラクターになっていました。
ドイツでは今年に公開済みの続編も楽しみです。
- スカポン太:
- >くろみつさん
fake_dさんの絵、あれはステキでしたものねえ。
ふむ。そうしてみると、魔術的なことをアメコミ方面では「ヘックス」と呼ぶ言い回しはけっこう前から使われていて定着してるぽいですね。
>massandoさん
なんというタイミング。
内容はどうやら原作小説にけっこう忠実ぽいですね。
TVシリーズではあんなんですが、原作は古い魔女の後継者探しでドラゴンが派遣されてLilliに会うような話のようなので。
今でも続刊が出てるとこみると、やはり人気なんでしょうなあ。