『ゲームを極める100の知恵』を読んで~価値の接合理論との類似性と差異
- 2016/08/18
- 00:26
今更ながら、スパ帝氏の『月刊スパ帝国 vol.23 ゲームを極める100の知恵』(以下、単に『ゲームを極める100の知恵』と表記する)を読みました。 読んでみて、私が議論してきたゲームにおける価値の接合という概念と、スパ帝氏がこの本の中で展開しているお話とがかなり似ていることに驚きました。『ゲームを極める100の知恵』は電子版の発表が2014年7月19日となってるので、2014年11月発表の私の『ぷらとんとアリストくれ...
ボードゲームのいろはにほへと(下巻)を読んで~批評理論の有用性について
- 2016/07/08
- 05:22
ボードゲームのいろはにほへと上巻はアナログゲーム研究者による直球のゲーム研究やデザイナーによるデザイン論がメインでした。それに比べて下巻は、エッセンの話とか、印刷の話とか、具体的なデザインに入る前の企画の話とか、アナログゲーム関連の話題としては周辺的ではありますが、バラエティ豊かな内容になってます。 で、それぞれとても面白い話なので是非読んでいただきたいのですが、今回は私の活動(アナログゲームの...
ゲームデザインの魔導書【読書日誌】
- 2016/03/03
- 06:17
面白い本でした。詳細はこちら↓ゲームデザインの魔導書 以下、各章(各魔導)について、ごく個人的な感想を述べさせていただきます。(はじめはただツイートしようかと思いましたが、書いてる内に結構長くなったのでブログ記事にしました。)ワンダールクス 私が度々口にする、「多様な水準」という具体性を欠けた話について、かなり整理された議論をされているように感じました。特に、各レイヤーの関係を各ゲームの具体的事...
『みんなのインスト』から【読書日誌】
- 2015/01/10
- 09:34
本記事は、ゲームマーケット2014秋にて販売された、ボードゲームを始めよう!Let's Play Boardgame! の sirouさんが編集された『みんなのインスト』を読んで考えたことについて書きました。3つの対立軸『みんなのインスト』では、インストの在り方についてたくさんの方が色んな意見を寄せています。その中では、既に多くの方が指摘されているように、真っ向から対立するような在り方のインストを良しとする意見がいくつかあ...
ボードゲームおぼえがき【読書日誌】
- 2014/12/30
- 04:48
本記事は、ゲームマーケット2014秋にて販売された、ワンモアゲーム!(@OnemoregameJpn)の『ボードゲームおぼえがき』について書きました。序「ボードゲームおぼえがき」読みました。
「みんなのインスト」を大型専門店とするなら、「おぼえがき」は大型百貨店ですね。ゲーム研究に触れたデザイナーズノートから、著名デザイナーの奥様方の対談まで、広い話題をカバーされてます。ボードゲームを愛する人みんなにお薦めの...