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木曜日, 11月 27, 2008

養殖サケの話

養殖サケの写真のJPG

大きな漁港があるここ鴨川では魚は新鮮ですし、うちの子どもたちも大好きですから、よく買って食べますが、スーパーに行くとまずほとんどの魚が養殖魚になっていることに驚かされます。なかでもチリとかノルウェー産の養殖サケが一切れ100円以下の手頃な値段で売られています。私は、子どもたちの事もあるので、抗生物質や殺菌剤などの有毒化学物質が入っている可能性の高い養殖魚は買わないようにしています。この時期になると北海道産の天然ものが安く手に入るので安心しておいしく戴いています。

ところで、この養殖サケが単に有毒化学物質を含んでいるという問題だけでなく、もっと深刻な問題を引き起こしていることを最近知りました。

現在大規模なサケ養殖が行われているのは、カナダの太平洋側西沿岸と南米のチリです。ところが、サケの養殖が約20年前に始まって以来、天然サケの数が激減しているのです。科学者はその原因を、サケ養殖からの寄生虫と病原菌による感染だと考えています。例えば南米チリでは、毎年何百万もの外来種のサケが海上の養殖網を破って逃亡し、それらは在来種のサケのいる本来の川などの生態系を荒らす侵入種になっています。

One that Got AwayのJPG

Total production of farmed Atlantic salmon during 1980-2006 (in metric tons round fresh weight). Note that data for 2006 are provisional. Source: ICES (2007) URL

1980年から2006年の養殖大西洋サケ国別総生産量(2006年は想定数)

このグラフのように、ノルウェー、チリ、スコットランド(英国),カナダが主要な生産国です。でも、毎年200万匹を越える養殖サケが網から逃れているとされています。これは実に天然サケの数の半分に相当するそうです。これらの養殖サケが天然サケと交配してできたサケは環境への順応力に劣り寿命が短いので少なくても2世代で生き残る数が減少すると言われています。

養殖サケは最高の成長率と回収を目的として開発された品種改良種です。しかし、親戚である天然のサケは何千年の進化をとげて、厳しい自然と適応できるようになっています。ですから生産者と消費者の都合に合わせて造られた養殖サケは不利なところがたくさんあります。まず流線型な体型がなくなり、ヒレも短く、脂肪分が多く、心臓の形も違って水泳能力が劣っています。ですから大海での生存能力は劣ります。

これだけでは問題にはなりません。問題は逃げた養殖サケが天然サケと交配するからなのです。それによって天然サケの遺伝子に影響を与え、結果としてその生存率を低下させているのです。

10年間にわたる調査研究によれば、このようなハイブリッド交配サケの70%は生命を得てから最初の数週間で死んでしまうそうです。そして、生き残ったものはさらに天然サケの遺伝子を汚染することになってしまうのです。

それにもかかわらず、養殖サケや交配サケは、それらが若い間には天然種よりも競争力に優れていることが分かっています。それは養殖サケの方が攻撃的な性質があり、成長も早いからです。

ですから、養殖サケとその交配サケは、天然サケの餌や生態系や縄張り領域を直接に犯し、競争することで、天然サケ種の数を減らす要因になっています。

このようなサケ養殖が持続不可能で環境破壊的であるという議論がまったくされていない現実があります。養殖サケを1キロ生産するのに、3〜4キロの天然魚の餌が必要とされるそうです。養殖網の囲いの中の海底は、100万匹も飼われているサケの糞尿に埋もれてまったく生命のない場所になっているのが普通です。それで、水中酸素がなくなって死の海になるので、ときどき養殖所は新しい場所に移る必要があるのです。

チリでは、いわゆる養殖漁業権の賃貸更新が年間わずか100ドルという安さなので、どこが最初の場所なのか分からないほどになっています。この15年間に700近いサケ養殖所ができて、生産量も世界2位になりました。ここで成長したアトランティック(大西洋)サケのほとんどが日本や北アメリカ、ヨーロッパに売られて行きます。

陸上の囲われた場所に飼育される大量の家畜のように、サケにも大変な量の抗生物質やホルモン剤が投入されます。それでも昨年には、強力なウイルスがチリのサケ養殖場に猛威をふるい、生産量が半分に落ちました。ウイルスの発生を抑えることができずに、養殖所は何百キロも離れた新しい場所に移されましたが、あとには、地元に失業者と汚染された海と海底が残されたのです。

しかし、このウイルスが他の生物種にどのような影響を与えているのかという調査はまったくされていません。チリでは、何百万ものサケが逃亡し、他の魚を餌にしています。すでにそれらは養殖場のない遠く離れた隣のアルゼンチンの河川や湖にまで侵入しているそうです。こういう問題に対してなんら調査もされていませんし、業界もまったく問題ないという態度をとっています。

まあ、サケがチリの全輸出の第2位を占めていることを考えれば、チリ政府がその”悪影響”に目をつむっているのは理解できます。でも、事態は相当深刻になっているようですので、いずれ世界的な問題に発展することは間違いないでしょう。

一方、カナダの太平洋側ではそれなりの調査研究が行われています。研究者たちは野生サケの生息数の減少はその地域にある100以上のサケ養殖場に関係していると考えています。海洋生物学者は、サケ養殖場からの寄生虫感染によって、ある天然サケ種は2011年までには絶滅するだろうと警告しています。バンクーバーの北300キロにあるブロートン諸島でのピンクサーモンの年間漁獲量の80%以上が2001年以来このような寄生虫によって殺されています。カナダでの養殖場の影響調査研究を重ねて来ている生物学者のアレクサンドラ・モートン博士は、「サケ養殖場はガンのようです。そこにある生態系を破壊するのです」と語っています。

北アメリカ大陸の北西沿岸は、何種かの天然サケの生息地であり,今でも世界の自然の神秘の一つとされ、海洋生態系の重要な地域になっています。サケは2年以上を海洋で餌を求めて生き、それから産卵のために故郷の河川に戻って、そこで死にます。鷲や熊、オオカミなどの多くの生物が死ぬサケや死んだサケを餌にします。これは以前カナダ出身の作家で冒険家のC.W.ニコルさんが鴨川で講演したときに聴いたことですが、熊は川からサケを喰わえて行って山の木の根もとで食べるんだそうです。しかも、身を全部は食べずに、主に内蔵だけであとは残し、それが腐って腐葉土となり様々な植物を育てるもとになります。特に、その地域で有名な巨大な
レッドシーダー(カナダ杉)の栄養になるといいます。実際、2000年の樹齢木のてっぺんにあった葉から、サケの栄養分が検出されているそうです。

森は、日本でも”魚つき林”といって漁業者たちが大事にしてきたように、水系を豊かにする源と考えられてきました。サケと熊とレッドシーダーとの関係も、自然が織りなす持続するための知恵です。

ところで、カナダでサケ養殖場をやっているのは、ノルウェーの会社です。その中でも最大手のマリン・ハーベスト会社は昨年には34万トンものサケを生産していますが、このような問題が起きていることをやっと最近認めてきています。今やっとWWFのような自然環境団体と政府と一緒に持続可能なサケ養殖の可能性を求める話し合いが始まったばかりです。

でも、そのような環境破壊のない持続可能な養殖がそもそも可能か、はっきり言って疑問です。

火曜日, 10月 14, 2008

エクアドルの自然の権利

Vilacamba ButterflyのJPG

今朝やっと最後に残った小さな棚田の稲刈りを終え、すべて”はせ掛け”が完了しました。(この連休に手伝いに来てくれたみなさん、ありがとうございました)終わった途端雨が降って来たので,滑り込みセーフでほっとしました。今年は6月の田植えからの最も大事な分けつ期にまったく雨が降らず、天水頼りの上の田んぼは地割れを起こしてしまい、半ば収穫は諦めていました。そのうえにイノシシの襲来です。でもそれなりに、そうですね豊作年の約3割くらいは穫れた感じです。水が補給できる家の下方の田んぼは、背丈も実のなりもほぼ理想的で、うれしいほどの量になりました。面積で言えば、正確には分かりませんが、たぶん5畝くらいでしょうが、これだけでも家族の半年分は確保できたようです。先日、大山(鴨川西部の山間地)に住む友人の宮大工の棟梁を訪ねたところ、夏の日照り時のために大きな池をつくっていました。そこでこの冬の間に溜池をつくとろうかなと思案中です。

予想外の喜びは、はじめて5月に移植したレンコンがりっぱになって収穫できたことです。ここも7月の日照りでからからに干からびて、葉はなんとか育ちましたが、花も咲かなかったのでだめかなと思っていたのです。

さて、話しは海外に飛びますが、アメリカ人でベストゲームの創始者で”バタフライ”の著者のノリ・ハドルさんは、友人のリチャードと理想郷をつくろうと2年前にエクアドルに移住しました。着々と進む彼らの素晴らしいプロジェクト(El Jardin)の近況を送ってくれたので興味がある方はこれを観てください。ノリさんは、以前日本にも住んでいたことがあり、日本語も堪能ですが、彼らのプロジェクトにぜひ日本人も参加して欲しいと呼びかけています。

RiverViewのJPG


南アメリカのエクアドル共和国はまだ行ったことがありませんが、一度行ったらその自然の豊かさに魅了されるよと、オーストラリアの環境活動家アンニャ・ライトさんが確か言ってました。彼女の旦那さんはエクアドル人です。

ところで、9月28日の日曜日にエクアドルで歴史的な、いや世界でも歴史的な憲法改正国民投票が行われました。それは、エクアドルの熱帯雨林や島、川それに空気にまで、人間に与えられている”人権”を認めるべきかどうかという国民投票で、圧倒的な国民の賛成を得て憲法改正されたそうです。これによって自然の権利が法的に導入され、自然が単なる物的資産から法的に守られた存在になったわけです。ちょうど基本的人権のような、”基本的自然権”ですね。

この法案には、”自然の共同体とエコシステムは、エクアドルにおいて、存在し、繁栄し、進化する不可侵の権利を有する。これらの権利は自動的に発効され、それを順守し実施することがすべてのエクアドル政府、地域共同体および国民の義務である”と書いてあります。

すごいですねえ!

でも、これはどこの国でも昔は当たり前の考えだったのです。そこには、人間の想像力とパワーをはるかに超える、”妙なる、畏れ多い自然”という概念があったからです。

自然に”神的”な存在を観る感覚を失った現代人こそ、迷える魂です。

(このニュースはガーディアンからです)

日曜日, 4月 13, 2008

自然エネルギー

田中優さんの JPG

先週我が家で、田中優さんを囲んでエネルギー問題についての話しをしてもらいました。ほんとうに目から鱗のことばかりでしたが、その話しの尽きるところは、もう石油経済の時代は終わったということでしょう。世界各国がつぎつぎとほかに選択余地のない自然エネルギー開発に乗り出しているのに、エネルギー自給率ゼロにちかい日本がのほほんと相変わらず石油輸入と原子力を頼りにしようとしていることは、ほとんどクレージーとしか言えません。

優さんによると、電力料金は産業用だと使えば使うほど安くなるように設定されているそうです。これでは企業はなるべくたくさん電力を使ってコストを低減させようとするのは当たり前です。

ヨーロッパの国々では、その逆で、産業が使うほどコスト高になるように設定されているので、企業はどうしても省エネ対策しなければならないようになっているそうです。

さて、ロバート・ケネディ・ジュニアは故ロバート・ケネディの息子で、環境団体で活躍している弁護士です。いつも時期を得たかれのするどい論評はさすがです。アメリカの貴重な論客であり、ビデオ「テロリストは誰?」にでもちょっとでてきます。

ヴァニティフェアのJPG

かれのエネルギー問題についての記事がヴァニティフェアに載っていました。

それによると;以下はその要約です。

200年前まで、イギリスの経済は奴隷という安価で豊富なエネルギー源でなりたっていて、国内総生産の4分の1が奴隷貿易からのものでした。しかし、人道主義運動による奴隷制度廃止が議会でも叫ばれて、奴隷貿易廃止を巡る論議が1年間つづきました。奴隷貿易に関わる利権保護論者たちは、廃止したら経済恐慌になると警告したからです。

結局、イギリスは人道的な選択をして奴隷貿易を廃止したのです。しかし、保護主義者が警告した経済の崩壊は起こりませんでした。

そして奴隷制度を廃止して分かったことは、そのようなゼロコスト労働力がいかに非効率であり、創造性と生産性が低いということでした。足枷をはめられていたのは奴隷たちだけでなく、イギリス経済だったのです。

これが新しいエネルギー源を求める動きを生み、イギリス経済の大きな発展を築く産業革命へとつながったのです。

今日のアメリカ経済は、まったく非効率な炭素エネルギー中毒にかかっていることは明らかです。毎日10億ドルの借金をして外国の石油を買うことがドル暴落の原因です。石炭・石油会社に年間1兆ドル以上の補助金を国民はつぎこんできました。炭素依存が国の経済力を蝕み、道徳的権威を失い、外国への威信と影響力を低下させ、国家安全保障を危うくし、国民の健康と国土を損なったのです。

経済の脱炭素化によってその効果はすぐ得られることをわかっています。スウェーデンは2006年に、すべての化石燃料と核エネルギーを2020年までに段階的に廃止することを決めました。1991年にスウェーデン政府が炭素税(今は1トン150ドル)を導入して以来、何千の企業家が競って風力、太陽光、潮汐、ウッドチップ、農業廃棄物、生ゴミを使った新エネルギー開発に取り組み、経済成長率はアメリカの3倍になりました。

1970年代のアイスランドはエネルギーの80%を石炭石油の輸入でまかなうヨーローッパでもっとも貧しい国のひとつでしたが、今では、100%エネルギー自給国です。家庭暖房の90%は地熱エネルギーで、残りの電力は水力発電からです。今日、IMFはアイスランドを世界でもっとも豊かな国の4位にランクしています。過去には外国からの投資を陳情しなければならなかった国に、今ではその安価でクリーンなエネルギーを求めて企業が列をなしています。

アメリカは、アイスランドやスウェーデンに比べればはるかに大きなエネルギー源を持っています。風力だけでも、ノースダコタとカンザスとテキサスだけで、全米の総電力を賄える発電が可能です。また世界第2位の地熱源もあります。太陽光で言えば、南西部砂漠地域の19%を使ってソーラー発電設備を設置すれば、アメリカの全土の電力を賄えると言う研究もあります。

ロバート・ケネディは、アメリカが自然エネルギーをもっと社会に活用できるよう法改正をするべきだと主張しています。

翻って、日本ではこのような論議がほとんど主要メディアではされません。早く田中優さんが注目されるよう
な世間の意識向上が望まれます。

ヴァニティフェアの記事はここです。

月曜日, 7月 23, 2007

7月23日ドームハウス

バックミンスター・フラーのJPG

愛媛県の松山にドーム建設の仕事でこの週末いってきました。
アメリカ・オレゴンにオレゴンドームというドームの会社がありますが、私はもう20年近くその日本エージェントになっています。普段は、ほとんどこのビジネスには積極的にかかわっていないのですが(ほかのことで手一杯!)、どうしてもドームを建てたいという方のためにお手伝いさせていただいています。これまでに、全国で10棟近いドーム建設にかかわってきました。20世紀のレオナルド・ダヴィンチといわれるバックミンスター・フラーが開発したジオデシックドームは、まだまだ日本では数が少ないですが、本格的なドームが初めて日本に紹介された20年前から、私もその魅力にとりつかれたひとりです。じつは、このドームを初めて日本で建てたのが友人のジャズミュージシャン、ジョン海山ネプチューンでした。ジョンの紹介でオレゴンドームのオーナーと親しくなり、ついでに日本の代理人になった次第です。

Dome House


衣食住というライフスタイルの基本にこだわる人には、なにか共通のものがあるようです。こういう私も、鴨川で築200年を越える茅葺き農家を直し直し住んでいますが、建て売り住宅やマンションでは満足できない人たちは、自己の住処はたぶん自分の延長みたいなものと考えているのでしょう。おもしろいことにドームに興味を持つひとにも、ある一種独特の雰囲気が共通して感じられるのです。なかなか言葉に表しにくいのですが、自然派ロマンティシズムとでも言ったらいいでしょうか。

なによりうれしいことは、ドームに興味をもつ人とは初対面でも昔からの親しい友人のようにたちどころに垣根がなくなり、即ドームの話しはもちろんのこと、あらゆる話題に忌憚なく会話が弾み、しかも「そうなんですよ」とお互いうなずき合うケースが多いことです。普段でもドームなんて聴いたこともないという人がほとんどですから、「え?あなたもドームを建てたい?なに、フラーのファンですって?」などということになれば、それこそ何時間でも話しはつきなくなるのです。
まあ、それほどドームは奥が深いとも言えますね。

まあ、はじめてドームを見た人は、ちょっとぎょっとするのかもしれません。普段見慣れている家というイメージからはほど遠いですからね。でも、世界を見渡せばドーム式家屋というのは珍しいものではありません。近代建築は四角いのが通常ですが、第三世界や先住民の村に行くと丸い家はごく当たり前です。エスキモー(イヌイット)のイグルーもそうですね。わたしたちの祖先の縄文人たちも丸い縦穴式住居に住んでいたではありませんか。

いまから50年前、数学家でもあったフラーは、もっとも無駄のないそして安定した構造物ということで球体に行きつき、さらにそれを純粋に数学と幾何学を応用して平面で割面して三角形で構成されるジオデシックドームを考えついたわけです。

無駄がないとは、まず建築材の量があります。ドームは柱がなく、壁と屋根が一体になっているために、その分全体が軽くなり、従来の建造物より30%少ない材料で建ちます。ドームの構造材料が少なくて済むということは、それだけ森林資源への負荷が少ないわけです。また、オレゴンドームの構造材は基本的に2x4、いわゆるツーバイフォー材だけでできています。つまり、古いおおきな木は伐採せず、30〜40年で育成された森から伐りだされた新しい木材だけを使っています。オレゴン州ではそのように30〜40年単位で森林を循環させ、まさに持続可能な森林育成をやっているのです。ドームは在来工法の建物にくらべて環境に優しい建築物といえます。
また材料が少なく、しかも基本構造がパネルキットになっていることは、建築にかかる時間がそれだけ早くしかも簡単になったわけです。
さて、ドームの特徴はなんといってもその強靱性・安定性です。四角形は弱い構造形です。長板を4枚釘で留めた長方形のどこでも力を加えれば簡単にかたちが崩れてしまいますね。在来工法の建物は基本的にこれと同じかたちです。では、板を3枚釘で三角形に留めたらどうでしょう。どこに力を加えてもびくともしないはずです。ちからが均等に分散されてしまうからです。
自然はそのことをちゃんと知っているんですね。生命はその基本構成単位を球形にしてその強さと効果を最大にしています。たとえば、雨粒は地表に落ちるためのもっとも抵抗を少ない球状ですし、光と熱をもたらす太陽も強力な風も円運動です。そう考えると、人間が球形の家に住むのは自然なことなのかもしれません。自然は四角形などつくりませんから。

こういうデータがあります。1989年カリフォルニアのサンタクルズで震度7.1の地震が起きました。在来工法の普通の家はほとんど完全に破壊されたにもかかわらず、この地域に建っていたドームハウスはすべて無傷でした。1992年またもや震度7.4の地震が南カリフォルニア、ヤッカバリーを襲いました。震源地からわずか3.6キロメートルにあったドームハウスはすべて無事でした。しかし、同じ地域の在来工法住宅はすべて壊滅したのです。

1992年、記録的に巨大なハリケーンが南フロリダ(アンドリュー)とハワイ・カウワイ島(イニキ)を襲いました。時速321キロメートルという信じられないような強風と竜巻が住宅地をすべてなぎ倒して行きました。いや、ほとんどすべてと言うべきでしょう。ほかの家屋が破壊されたのにもかかわらず、ドームハウスだけはこのハリケーンにびくともしなかったのです。
あるドームハウスは、時速339キロメートルという猛烈な風と竜巻に同時にさらされたのですが、戸と窓が吹き飛ばされただけでした。箱形の普通の住宅はすべて基礎しか残っていませんでした。

じつは、この年に私もたまたまカウワイ島に行きました。イニキが通り過ぎたその直後だったので、いかにそのパワーがすごかったのか目のあたりにしました。あのパームツリー(ヤシの木)が根こそぎ倒れていたのには思わず身震いしたことをおぼえています。

球体は自然が考えだした最も効率の良いかたちです。

それは最小の表面積という意味があります。従来の長方形の家にくらべるとその表面積がドームハウスは30%少ないのです。これは、エネルギー効率が30%高いということになります。

フラーは、「もっとも可能な短い時間で、生態系に負荷をかけず、だれにも迷惑にならないような家つくり」を目指したそうです。

ドームハウスはその夢を実現しました。

ところで、話しはかわりますが。松山と言えば道後温泉。温泉と聴くと目がないわたしはもちろん2回も入ってきました。100年以上まえに建ったという本館はまわりの近代式温泉ホテルにぐるりと囲まれて異彩をはなっていました。やはり、建物の雰囲気も大切です。日本最古の温泉とうたわれている神の湯に浸かってきました。

ありがたい。

火曜日, 7月 17, 2007

An Important Message About "Fire The Grid"

Some time ago a friend sent me a link to a web site called "FIRE THE GRID."

Actually I had heard of this appeal for a global prayer/meditation on July 17th from several different sources. The purpose of this event is to help save our planet, which is in dire straits at the moment, by concentrating our collective energy through prayer and meditation for one hour on July 17th.

"Grid" means originally something woven or latticed but in this case it seems to be used to indicate the energy field surrounding the Earth that might be called "Energy Lines."

This mass prayer/meditation event is to empower these "Energy Lines" (which also might be called the aura of the Earth) through "firing the grid."

We have been told that this global prayer/meditation should take place for an hour from 11:11am on July 17th 2007 Greenwich Standard Time.

Though I searched over for its reason why this event should be occurring during this specific time period, I came across nothing that sounded like a reasonable explanation, except for perhaps that it was inspired from some sacred source or thinking.

So, it is here I wish to clarify real meaning of this event by an unprecedented new theory that explains the structure of the universe.

There is a citizens' group in Japan that is endeavoring to re-establish a new science based on traditional eastern philosophy (the i-ching) that will replace the modern science of today. This group is called the "Future Earth Research Institute (FERI)." I am a director of this research group. The explanation that follows is a simplified explanation and FERI will be publishing a detailed scientific theory in the future.

Here is what we believe to be the background to the July 17th 2007 event. (We are having to invent new words to describe the new concepts, and are still in the process of integrating the overall theory, so, the explanation below, may seem somewhat inadequate and ‘far fetched’ at this point, in the light of current Newtonian thinking...)

FERI agrees that such "Energy Lines" exist around the Earth. However, they are not shaped as grid but as a vortex of energy current/flow around the Earth, and are made up of fine particles of "Ki."

Fire The Grid GIF



In our ancient eastern philosophy and it is also our fundamental concept of universal energy, every substance existing in the universe, from particles and atoms to the Solar system and Galaxies, is considered to be made of a vortex current/flow of this "Ki."

Our universe was created in the process of an explosion and expansion of almost infinitely compressed "Ki" particles by the "Big Bang."



Through its expansion process "Ki" current was divided into two separate currents, right and left, or yin and yang, which accordingly created basic nuclei particles, protons and neutrons and furthermore, positrons and electrons, that caused the formation of "material."

All elements are created from these four basic nuclei particles, which eventually grew into stars and galaxies.

Our solar system consists of a central body, the sun, and nine planets revolving around it. Issac Newton, considered as the father of modern science, explained their revolving movements with his gravity theory, that says the planets carry out their orbital movements by the attractive forces (or gravity) originating from or due to the mass of the Sun. It would not be wrong to say that modern science today is pretty much based on Newton's gravity theory that there is an attraction force between objects.

We are proposing a new universal theory called the "Life Theory," which disagrees with Newton's gravity theory.

Fire The Grid JPG



According to our "Life Theory," our Solar System is nothing but the vortex currents of "Ki" energy revolving around the Sun. All the nine planets, including the Sun itself, are floating in vortex energy currents revolving around their central points.

Through physical dynamics, a centripetal force is created whenever any rotational movement such as a vortex current exists. This force is directed inward, centripetally, toward the center point of the revolving system. This centripetal force is actually "gravity."

When the Solar System vortex was formed, "Ki" particles were compressed into the center point of the Solar Vortex System forming a "core" which eventually evolved and grew into the Sun.

At the same moment when the Solar System, "Mother" vortex was formed, many "Child" vortex systems were also formed. Similarly those "Child" vortices respectively created cores of their own by centripetal forces (gravity), which eventually grew into formation of the planets. Our Earth was created in the same way. Accordingly, the moon was created so to speak from a "Grandchild" vortex current of its Solar Vortex Current.

As such, the Solar System itself constitutes a huge revolving system, and what is revolving is a "space field", which could be called the Sun's Vortex Current of "Ki," and further smaller Child Vortex Currents within its revolving system, respectively constituting each planet. Therefore, the Sun does not "spin" of its own accord, but rather the Sun is a part of the revolving system, a vortex current of "Ki," which by its particular movement induces the spin of its central body. In the same way, the Earth does not "spin" of it own accord either, but what is revolving is its vortex current of "Ki." The revolving movement of the Earth in its orbit around the sun is not caused by attractive forces. The Earth is simply "floating" in the vortex current revolving through the Solar System.

Every star has its own lifespan. As time passes, the vortex currents of each star or planet lose energy, resulting in the slowing down of their revolving movements. This then decreases their centripetal force (gravity). This centripetal force, which has been compressing and confining the enormous energy of the Earth's core is now losing its power. Indeed, our Earth is facing catastrophic events on a planetary scale because of this as the loss of centripetal force (gravity).

The core of the Earth is made of highly condensed deuterium (heavy hydrogen) which is the formative source of the Earth. This core of deuterium of the Earth could be actually called "a small Sun."

What happens if the centripetal force (gravity) compressing the core becomes weaker?

The enormous energy in the core will be released towards the surface of the Earth, resulting in unprecedented disasters such as earthquakes, volcanic eruptions, tsunami and so on. Many such events in recent years on the Earth have been a reflection of this phenomenon. Even global warming might be caused by the energy release due to the expansion of the core.

These phenomenon on the earth are expected to intensify and then peak in the year 2012.

However, there is a way to increase the revolving energy of the Earth‘s Vortex Current.

A long time ago, at the same moment when the Solar Vortex Current started revolving, the Child Vortex Currents (Planetary Vortex Currents) also started revolving.

Though the vortex current movement seems to be a circular movement, actually it is an angular movement based on the linear movement of "Ki" force. The birth of Child Vortex Currents follows a certain universal order. The "Diagonal Force Lines" of the Mother Vortex Current (the Solar System Current) induce Child Vortex Currents. Both these "Diagonal Force Lines" get aligned on the same plane periodically. When the "Diagonal Force Lines" of the Solar System Current and the "Diagonal Force Lines" of the Earth Vortex Current line up, the revolving movements of both vortices return to their original primitive state.

The next alignment will occur a little past 11am on July 17, 2007, Greenwich Standard Time.

This is simply a periodical event when the "Diagonal Force Lines" of the revolving current for the Earth, as it moves in its orbit around the Sun, get in line with those of the Solar Vortex Current.

Fire The Grid JPG



There are no other planetary alignments at this time. When the revolving of the Earth Vortex Current returns to the same position it started from, there is an opportunity for the Earth Vortex Current to obtain the revolving energy from the Solar Vortex Current.

We believe the peak of the "Grid" alignment time will be around 11:11 am Greenwich Standard Time. So rather than follow the instructions as given on the "Fire The Grid" homepage, which proposes that we should start praying/meditating at 11:11 am we recommend starting at around 10:40 am, thirty minutes earlier and continuing for one hour or more and concentrate our efforts at the actual peak time of 11:11 am.

Considering that the fast slowing of the Earth Vortex Current is a critical issue for every life on our planet Earth, it is important that it receives a substantial boost of energy from its Mother Vortex Current.

What is the best way for us help?

Please imagine you are the Earth surrounded by its vortex current of "Ki." Send out your energy to speed up its counter clockwise revolving movement. For those of you that know of or have studied Sufi dancing, you can also actually dance, but in this case spin your physical body in an anti-clockwise direction.

If there are several people in a group participating in this prayer, it is recommended that they make a circle and join hands, which will magnify the effect.

If many of us will collectively hold these thoughts in our consciousness or "send" out this energy and desire, it will accelerate the revolving speed of the Earth Vortex Current which will in turn help to stabilize the Earth.

Let's join together in Love and Peace for the benefit of all people, for the earth, and for the cosmic system that we are intrinsically part of!

Thank You.

Gen Morita
Director
Future Earth Research Institute (FERI)(No English page at present)