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木曜日, 10月 11, 2012

サンノゼ講演会とワークショップ

この春、ハーモニクスヒーリング・ハワイリトリートに参加されたカリフォルニア州サンノゼ在住の渡辺ご夫妻が、以下のような素晴らしいイベントを企画してくださいましたので、その案内をここに転載させていただきます。

          **************

みなさま

朝晩すっかり冷え込むようになり、秋の気配を感じられるようになった今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
今日は皆様に、特別素晴らしいイベントのお知らせをさせていただきたく、メールしております。

<森田玄さんときくちゆみさんをサンノゼにお迎えして>
来月10月末(10月25日から29日まで)、サンノゼに素晴らしいゲストをお迎えし、講演会、ワークショップ、お話し会などを開かせていただくことになりました。環境活動家、そして平和活動家として、日本ばかりでなく世界中を飛び回ってご活躍されていらっしゃる、森田玄さん、きくちゆみさんご夫妻が、現在の活動拠点であるハワイからサンノゼを訪問してくださることになりました。お二人とも、環境問題解決や平和のための運動に長く携わり、講演会やワークショップを通じて、環境、平和、自然療法、ローフード、非暴力コミュニケーションなどの普及に努めていらっしゃいいます。また、ハワイでは「ハーモニクスヒーリング」のワークショップを定期的に行なっていらっしゃいます。

<ハーモニクスヒーリング ワークショップ>
今年の4月、私たち家族は、ハワイにお二人を訪ね、ハーモニクスヒーリングのワークショップの1週間コースを受講してきました。お二人とも、お会いするだけでこちらのエネルギーがチャージされるような、素敵なお二人です。ワークショップでは、ほんとうに学ぶことが多く、目から鱗がぽろぽろ落ちることがたくさんありました。「息」「食」「動」「想」「環」をメインの柱に、人が肉体的にも精神的にも心地よく生きていく方法を学びます。詳しくはこちらをご覧ください。 http://harmonicshealing.blogspot.com/ 私たちが受講した1週間のコースでも、まだまだ時間が足りないほどに、お二人から学ぶことはたくさんあります。今回、サンノゼ滞在中に開催されるワークショップは、時間的にかなりの制約があるため、通常のコースではなく、1日コースとして行なわれることになりました。ハーモニクスヒーリングの、基本的な、そして大切なたくさんのことが短時間にぎゅっと詰められたワークショップです。参加されると、健康面、精神面において、必ず何かの気づきを得、毎日がよりわくわく楽しいものになること受け合いです。また、日本とハワイ以外では、なかなか開催されることがありませんので、今回の機会はとても貴重なものだと思います。ぜひ、たくさんの方々にご参加いただきたいです。

<その他のワークショップ、お話し会など>
また、ハーモニクスヒーリングワークショップの他に、お二人が、今の世の中を生きていくために、たくさんの人たちに知ってもらいたい様々なことをテーマに、講演会といくつかのワークショップ、お話し会を企画いたしました。お二人のプロフィールを以下に、そしてイベントのスケジュールと詳細を添付書類にて、ご紹介させていただいております。どうぞご覧の上、ご興味のあるイベントにぜひご参加くださいませ。

<お申し込み方法>
お申し込みは、イベント番号(個人健康相談の場合、ご希望の日時)、お名前、お電話番号を記載の上、[email protected] (渡辺)まで、メールにてお願いいたします。折り返し、こちらから確認のメールをさせていただきます(確認メールが無い場合は、メールが届いていない可能性があります。その場合は、408-781-3614までご連絡くださいませ。)。参加費は、イベント当日に、現金、またはチェック(Gen Morita 宛)にてお支払いください。なお、個人相談の日時は、スケジュールされている日時以外をご希望の方は、メールにてご相談ください。できる限り、柔軟に対応させていただきます。

<転送のお願い>
最後にお願いですが、このメールを添付書類と共に、ご興味を持たれそうなお知り合いの方々に、転送いただけませんでしょうか。よろしくお願いいたします。

いつも私が関係しているイベントをサポートしてくださり、ありがとうございます。心より感謝しております。

皆様からのお申し込みを、お待ちしております。

渡辺智子

<きくちゆみ プロフィール>

東京に生まれ育つ。お茶の水女子大学卒業後、マスコミ、金融界を経て、90年より脱原発と環境問題の解決をライフワークにする。92年、ブラジルのリオで開催された国連開発環境会議でNGO条約の作成に関わる。98年より南房総の山間地にある古民家で米・野菜・果物を育て、自給的な暮らしを始める。現在、環境・平和・自然療法・911事件・ローフード・非暴力コミュニケーション(NVC)などをテーマに書き、話し、訳し、教え、企画している。311原発震災以降、脱原発とエネルギーシフトを目指して活動中。著書に『地球と一緒に生きる』『地球を愛して生きる』『ハーモニクスライフ 自然派生活のすすめ』『バタフライ』『テロと戦争詐欺師たちのマッチポンプ』、訳書に『9・11事件は謀略か』『9・11の矛盾』『一本の樹が遺したもの』他。『戦争中毒』を監訳、『ローフード』を企画。東京平和映画祭プロデューサー、「つなぐ光」発起人。2011年5月よりハワイ島にも持続可能な暮らしの拠点を作り始める。2010年より米国のBAY NVCで非暴力コミュニケーションを学んでいる。

 ゆみさんのブログ :http://kikuchiyumi.blogspot.com/

<森田玄 プロフィール>

早稲田大学理工学部卒業後、渡米。EASTとしてデビューし音楽活動をする。86年帰国後、肝臓を患い快医学により快癒。瓜生良介の通訳を務めたあと、海外部長として快医学を国際的に伝え始める。98年よりきくちゆみとハーモニクスライフセンターを鴨川に開設し、定期的にワークショップを行う。2011年5月よりハワイ島にも持続可能な暮らしの拠点を作り始め、ハーモニクスヒーリングを伝えている。著訳書に『ハーモニクスライフ』『現代社会のスピリチュアルな真相』『新しい時代への啓示』『新しい時代への輝き』『宇宙生命論』。現在、ハワイ東洋医学大学理事。未来地球研究所代表。

玄さんのブログ:http://moritagen.blogspot.com/










土曜日, 5月 26, 2012

ハワイライスチーム(HART)プロジェクト

ハワイの米作りを復活させようという構想は数年前からもっていました。持続可能で自給自足的な暮らしのモデルを実現するには、何と言っても主食のお米が第一ですからね。ところが、日系移民の人たちがハワイのタロイモ水田でやっていた米作のことを、地元にいる日系のお年寄りに訊いてもだれも知らないと言います。ハワイのお米はすべてカリフォルニアからの輸入です。

そこで、ともかく自分でやってみようと、ハーモニクライフセンターハワイの裏庭にミニチュア田んぼをつくり、2月末に田植えをしました。その苗がもうこんなに黄金色になっています。


ハワイには色とりどりのたくさんの鳥がいて、いつも目と耳を楽しましてくれますが、ちょっと心配なのは彼らが稲穂を食べてしまうことです。いまのところ、鳥たちの被害も虫害もありません。もっとも、初めて見る稲穂がなんだか分からないのでしょう。

裏に2.5x3.3mの大きさの穴をほって木枠でご覧のようなミニ田んぼをつくりました。

斜面なので水平にするのがちょっと苦労
掘った土を田に戻します。石だらけなので大変。

先住ハワイ人たちの神聖な食べ物とされるタロ(芋)は、やはり神聖な場所とされるハワイ島北端にあるワイピオバレーでいまもつくられています。ここには素晴らしい滝がいくつもあって水が豊富だからです。

ワイピオバレー
100年前、この神聖な場所で日本人移民たちがお米をつくっていたのです。その米作を甦らせることができたら素晴らしいだろうといろいろとツテを探していたところ、なんとうれしいことに、ヒロに住む友人のジュンさんの紹介で、空いているタロ水田を使ってもいいというオーナーが見つかりました。

 さっそく先週、そのタロ水田の見学に行ってきました。

鴨川の風景に重なります
案内してくれたデービッドさんとジュンさん
               
来月田植え予定の場所

とりあえずテストということで来月田植えをすることになりました。これがきっかけになってハワイに米作が広がるのが私たちの夢です。

月曜日, 10月 10, 2011

生命の無限のゲーム

ポール・ホーケンのJPG

環境問題研究家のポール・ホーケンからのインスピレーションを呼び起こすような文章を紹介しましょう。

生命の無限のゲーム

ポール・ホーケン

あなたたち一人ひとりは驚くべき存在です。いまあなたには1000兆の細胞があります。1000の100兆倍です。それらの細胞のうち約900兆は人間のものではありません。それらはウイルスやバクテリアそして微生物です。皮肉なことですが、人間をつくっているものは人間ではないのです。それらがそこにいてくれるお陰で、あなたはフルーツのように数日で腐らずに済んでいるのです。ですからそれらのただ乗りのものたちに感謝しなければなりません。でもここであなたにあることを経験してもらいたいのです。と言うのは、あなたのからだの中では毎秒セプティリアン(10の24乗)のことが起きているからです。これは1に24個の0がつく数です。このセプティリアンという数字を想像するもうひとつの方法は、いま知られている宇宙にあるすべての星と惑星を足した数の10倍と言えばいいでしょう。

ではあなたに質問です。あなたはそれを感じられますか?本当にですよ。1セプティリアンの体内での相互作用を。

それが生命と呼ばれるものです。あなたは感じられるのです。ただ私たちは話に忙しく、その感覚を無視しているのです。

もう一つ質問です。誰がそれをやっているのですか?

もしあなたがそれらの1000兆の細胞をコントロールしようとしたら、どうなるでしょう?

あなたは死ぬでしょう。

あなたがいま感じているのが生命です。

それは無限のゲームです。ゲームには2種類あって、有限なものと無限なものがあります。生命は無限のゲームを発明しました。人類は有限のゲームを発明しました。

有限のゲームには厳しいルールがあり、勝者と敗者があります。

それらはCEO、銀行、ウォールストリート、MBA(経営学修士)、政治、アメリカ大統領とか呼ばれます。そして常に敗者がいます。

持続可能性と修復は無限のゲームをやることです。無限のゲームでは、ゲームの進行を妨げるようなものがあれば、いつでもそのルールを変えられます。あなたが止めようとしても、ゲームを止めようと思う人はだれもいません。

無限のゲームは先払いです。つまり将来の金庫に貯めておくのです。

それは、家族、子どもたちと筏(ラフト)に乗ってコロンビア川下りをすること、ハックルベリー・フィン遊びと呼ばれます。サンバとかヒップホップのような語り歌、物語り、ツリーシッティング(樹上占拠)とか呼ばれます。

これらは、気持の優しい人たちが私たちの未来と私たちの子どもたちそして私たちの惑星地球を支えるためにしている限りない方法なのです。

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ポール・ホーケンは、”持続可能なビジネス”を始め、様々なレベルでの持続可能性を追求しているアメリカの環境問題研究家、起業家、作家です。

日曜日, 3月 20, 2011

放射能を防ぐ黄緑野菜のパワー

どうして植物の葉はグリーンなのでしょう?
その本当の意味を知っている人は少ないかもしれません。

地球の植物がグリーンなのは、もちろん光合成作用で地中からの養分と大気中の炭酸ガスそして光エネルギーで葉緑素をつくっているからですね。

ところで太陽の光は、たしかに恵みのエネルギー(科学的には電磁波と呼ばれる)ですが、波長の違いで、同時に怖い光線でもあるのです。私たちが皮膚を太陽のもとに何時間も晒していたらどうなりますか?そうですね。皮膚がんになる可能性があります。それは主に目に見えない波長の短い紫外線がその原因です。ですから、人間と動物たちは発ガン光線でもある太陽の光を避けて、家や木陰や洞窟に身を隠します。

それは動くことができない植物でも同じはずです。植物も動物もからだをつくるシステムの基本はDNAで、両者のDNAにはほとんど差異がありません。でも、一日中陽の光をさんさんと受けている植物はガンにはなりませんね。不思議だと思いませんか?

その答えは、葉緑素が太陽光の発ガン成分、つまり主に紫外線などの電磁波を中和する能力があるからです。

怖い太陽光から自由に動けない植物は自ら葉緑素を合成して、ガンにならないように身を守っているのです。自由に逃げられる動物たちは、植物を食べることで、自分では合成できない葉緑素を取り込んで電磁波の影響、つまりガンから身を守っています。

葉緑素は、言わば最高の自然の抗がん剤と言えるでしょう。

放射能は電磁波の一種ですから、当然葉緑素はそのからだへの害を防ぐパワーをもっています。

いま私たちにできる自己や子どもたちの健康を守る放射能対策は、緑の野菜をたくさん食べることです。そしてできればサラダにして食べたいですね。48℃で酵素が破壊されてしまうので、なるべく熱を加えない食事、ローフードをおすすめします。

もし汚染が気になる野菜は、よく洗ってください。

そして、無条件の愛で葉緑素を提供してくれている植物や野菜たちに感謝しましょう。

火曜日, 10月 05, 2010

ロケットストーブ・ワークショップ

ロケットストーブのJPG

冬の我が家の暖房は薪ストーブがメインですが、いつも悩まされるのが燃焼効率と排煙の問題です。茅葺き屋根という構造上、どうしても煙突が横に長過ぎていまいち空気の吸い込みがよくなく薪が燃えにくいのです。なにかいいアイデアと捜していたところ出会ったのがロケットストーブです。アメリカ旅行していた友人がオレゴンで見つけてきてくれました。その驚くべきクリーンな燃焼効率、そして短時間で高温に達し、しかも煙がでない!!これこそ私が求めていた理想のストーブ!しかも、セルフビルドでできるというではありませんか。もっとも、まだまだ知る人のみぞ知るという段階なので、一般の製品化にはしばらく時間がかかりそうです。

ロケットストーブの本場アメリカではいろいろなタイプのものが紹介されています。Rocket Stoveで検索してみてください。
例えば:http://www.youtube.com/watch?v=j8z5befz6ew

ロケットストーブのPNG

そして、なんとすでに日本ロケットストーブ普及協会も昨年1月にできていたのです。さっそく連絡をとると、電話に出て来た方が妻(きくちゆみ)の長年の友人であるkekeさんこと石岡敬三さんだったので、またびっくり!石岡さんは脱原発運動に長年関わっておられる方です。

私たちのロケットストーブへの熱い想いを伝えると、kekeさんがはるばる広島から鴨川の我が家にワークショップの講師として来て下さることになりました。

kekeさんいわく、一度ワークショップでコツをおぼえれば誰でも簡単にセルフビルドできるそうです。この環境に優しいロケットストーブのワークショップの概要は以下の通りです。ご興味がある方はどうぞご参加ください。早くしないと冬が来てしまいますからね。

<ロケットストーブ・ワークショップ>

日時:2010年10月26(火)5pm〜10月27日(水)5pm
場所:ハーモニクスライフセンター(鴨川市の八丁の古民家/森田・きくち宅)
申し込み: [email protected]
     電話 04-7097-1011 FAX 04-7097-1215 (きくち)
参加費:1万円(1575円のテキスト『ロケットストーブ』含む)
    1泊3食付き宿泊費用(別途):6000円
*26日のランチを希望者に千円でお出しします。

*遠方の方はハーモニクスライフセンターで宿泊(1泊3食6千円)できます。集合場所と時間他、詳細は申し込みされた方にお知らせます。

というわけで、お申し込みをお待ちしています。

まだまだ日本では珍しいので、興味のありそうなお友達に情報を送ってあげてください。我が家に一度来たい、という方は、ぜひこういうチャンスにいらしてください(お食事は自家製の野菜とお米を使ったベジタリアン/一部ローで、シェフはきくちゆみです)。

木曜日, 8月 12, 2010

杉田かおるときくちゆみのローフード・トーク

急なご案内で失礼ですが、今日の6時半からだそうです。私も運転手で行っています。

2010.8.12(THU) 杉田かおるナチュラルオーガニック2

場所は東京仙川にあるキックバックカフェです。

水曜日, 7月 07, 2010

ウィンドウファーム

私たちのリモ農園を訪れる都会の方からよく聞くことは、「土がまったくないから自給自足なんて夢のまた夢です」という感想です。たしかに、マンションの狭 いベランダでのプランター菜園では大した収穫は望めませんね。

そこで発見したのがこのウィンドウファーム。つまり窓菜園です。さっそくそ のサイトを覗いてみました。

驚いたことにもう世界中で1万3千人のメンバーがウィンドウファームプロジェクトに参加しているんです。それによると、だれでも25種類の新鮮な野菜が栽 培できるそうですよ。レタス、ハーブ、エンドウ豆、ミニトマト、ピーマン、ケール、キューリ、食べられる花など。なるほど、これだけでも1週間分の家庭の サラダには充分ですね。

ブリータさんのグループは”環境に優しい”アプローチをつねに模索しているところが素晴らしいです。ウィンドウファームプロジェクトはDIYキットを販売 していますが、エ コロジカル・フットプリント(EF)の観点から、なるべく地元で手に入る、地元で生産された材料を使ってウィンドウファームをつくることをすすめ ています。グローバル経済ではなく、地域での経済的自立が環境問題の解決になるということですね。

とにかく、ブリータさんのウィンドウファームを見学しましょう。


「私はブリータ・ライリーです。ニューヨークのブルックリンに住んでいます。
ここはセメントや人々であふれて、雪もいっぱいあるけれど、畑はそうはありません。
私が食べたいのはこんな食事。新鮮な食べ物、野菜中心のね。
このお店で食べ物をいつも買っているのよ。
でも、いったいこれらの食べ物がどこから来るのかまったく知らないわ。
でも、どこから来るのか知っているものもあるのよ。
本当はね、私のアパートの窓から来るの。
これが私の「ウィンドウファーム」。
垂直型の水耕栽培菜園よ。ペットボトルと接続チューブと空気ポンプ、そして水耕栽培用栄養剤でできている。
ほとんどの部品はアパートのリサイクルボックスからです。
そして、近くの金物屋さん。
私の食べる物がどこから来るのか知っているだけではないのよ。私が食べる野菜にどんな栄養分を与えているのかも知っているのです。
それに、野菜の種からも育てているんです。
ウィンドウファームの仕組みは、小さな空気ポンプでチューブの下に小さな水泡を作り、それが栄養分たっぷりの水に混ざるようになっています。
この泡によって水がチューブを通して一番上まで運ばれ、そこから噴き出します。
そして水はペットボトルを順々に降りて来ます。
ウィンドウファーマーはもう私だけではありません。
実際、私がウィンドウファーム・プロジェクトをニューヨークの友達たちと立ち上げてから6ヶ月の間に、世界中の都市で人々がウィンドウファームを始めて自 分たちの食べる野菜を栽培しているのです。
その人たちはインターネットでウィンドウファームの作り方をダウンロードしているのです。www.windowfarms.org で無料で手に入ります。
ウィンドウファームを作ったあとは、たくさんの人とオンラインで協力し合うことができます。
みんなでウィンドウファームの問題点を追求し、解決策を探り、様々な技術をテストしながら、どうやったらいろいろな種類の植物のもっとも良い栽培法を見つ けることができるか研究しているのです。
NASAは宇宙ステーションでどうやったら理想的な野菜を育てられるかという実験をしていますが、私たちは、都会の窓というあまりできそうではない条件で の栽培を研究しているのです。
これは、普通の人たちが一緒になって環境問題を解決するためにちょっとしたアイデアを提供し合う取り組みだと私は思っています。
つまり、自分たちでやる研究開発、R&D-I-Yです。
ウィンドウファーマーたちのアイデアによって、デザインは常に改良されています。
これが私の最初のシステムです。
とてもガラクタっぽいです。
でもけっこううまくいっているんですよ。
インディアン・ヒューはペットボトルどうしをネジで繋げたり、新しいポンプを試して、安定性と性能を改善しています。 
ジャクソンは、もっと効率の良い空気ポンプシステムを考案しました。
イリアムは騒音問題を、消音ピストルのアイデアを用いて、ビタミン剤ビンで解決しました。
ニコーはそれにLED照明を加えました。
そして、イタリア、フィンランド、香港、スペインのチームは、ローカルで手に入る材料と自分たちのデザインと国語に置き換えています。
それぞれの改良がすすんで、新しい人が気楽にウィンドウファーム制作チームに参加できるようになりました。
今では、世界中のコンピュータマニアからグルメ、先生、園芸家といったマルチタレントチームができていて、みんなでオンラインで協力し合っています。
そうやって、私たちがいま直面している最大の環境問題のひとつを解決しているのです。
都会の人たちに新鮮な地元の野菜を供給する方法です。」
__________

以前、友人がイスラエルの技術を導入して、大規模の水耕栽培システム・実験施設を埼玉県につくりました。そこでできた野菜を送ってくれましたが、その美味 しさに感心したものです。

ウィンドウファームプロジェクト・ジャパンが立ち上げられて広まるといいですね。

火曜日, 4月 27, 2010

ハーモニクスヒーリングワークショップのご案内

どうもからだの具合が何かおかしい、疲れやすく精神的に不安定で、落ち込んだり、イライラするといった日常的な問題を抱えている人は現代社会ではごく普通のことですね。あらゆるレベルでの混乱と刺激が渦巻くこの世界で、こころとからだのバランスを保つことは本当に至難のことだと言えます。

私たちのこころとからだを常時取り巻いている「環境」が大きく影響していることは当然考えられることです。その環境は3つのカテゴリーに分けて考えられます。

(1)水、空気、土などのいわゆる地球環境、つまり物理化学的な環境です。これには、住んでいる家や着ている着物なども含まれます。
(2)生物的環境:動植物です。猫、犬などのペットやあらゆる生物、森や昆虫などもそうです。
(3)人間環境:あらゆる人間関係です。夫婦、家族、友人、仕事場や学校での人間関係など、そしてさらに広い社会や世界も入ります。

さて、これらの環境が私たちを取り巻いて日々私たちのこころとからだに影響を与えているのですが、考えてみますと、これらの環境はどれひとつとして、簡単にはすぐ変えられないことに気づきます。(1)のいわゆる自然環境は地球レベルで深刻な汚染が進んでいますが、これは今どうしようもなく、地球を離れるしかありません。(3)の人間関係の環境もさまざまなレベルで大きな影響を与えているようですが、これも普通は一朝一夕に変えるわけにはいきません。

つまり、私たちの環境は簡単には変えられないのです。

ですから、私たち自身を変えて行かなければいけないのです。

ハーモニクスヒーリングは、特殊なセラピーとか治療法のことではありません。それは、わたしたちのこころとからだのバランスを正常に保つ「生命の調和法則」のことです。それを日常生活の中で自分自身で実践する簡単な方法を教えています。

現代西洋医学は根本的なところで「いのち」を観る視点を誤っていると思われます。あまりにも多量な薬の使用でこころとからだが悲鳴をあげているのが実状です。真の医療はこころとからだに優しいものであるはずです。暴力的とも言える今の医療システムから、真の”私たちの医療”を取り戻す必要があります。

さて、毎月ハーモニクスライフセンターで開催しているハーモニクスヒーリング講座が来月(5/21〜23)ありますので、ご案内します。詳細はきくちゆみのブログをご覧下さい。

さて、私たち自身を変えることはそんなに難しいことではありません。というのは、私たちは日常、本来のこころとからだが欲していることを無視して生きていることが多いからです。本当にこころとからだが望んでいる方向に暮らしの内容をちょっと変えてやるだけでびっくりするような結果が得られるのです。そして、その方が本当は気持ちがよいのです。なぜなら、それこそこころとからだが望んでいる真の方向だからです。そのこころとからだが望んでいる方向こそ「生命の調和法則」にしたがった方向で、いわゆる自然治癒力とか生命力、あるいは免疫力と呼ばれるものです。

ハーモニクスヒーリングワークショップでこころとからだをエンパワーしてください。

日曜日, 4月 18, 2010

非暴力的科学とは

アメリカの権威ある「米国公共衛生ジャーナル」にこんな記事が出ていました。

大手の健康保険会社が20億ドルものお金を、マクドナルドやバーガーキング、ケンタッキーフライドチキン、タコベルといった巨大ファーストフード企業に投資しているというのです。

これらの保険会社は儲けを人々を不健康にさせる業界に再投資することで、さらに多くの保険加入を獲得しようというのです。要するに、健康保険会社にとって、人々の健康などはどうでもよいということなのでしょう。

そのような大衆を不健康にすることで利益を得ようという企業は保険会社にとどまりません。製薬会社も、健康にいいどころかどちらかというと害になる安い化学ビタミン剤の会社に巨額を出資をしているのです。

もっと怖い話は、米国歯科医師会は水銀アマルガムという歯の詰め物の特許を持っていて、そのために子どもの歯の詰め物に水銀アマルガムを今も薦めているというのです。水銀はご存知のように水俣病の原因になった物質で神経系麻痺を引き起こす恐ろしい元素です。日本では今ではほとんど使われなくなっているようですが、アトピーや鬱病などさまざまな症状の原因になっている可能性があるので、過去に水銀アマルガムの詰め物をしていて心当たりがある人は、一度歯科医と詰め物を入れ替える相談をしたほうがいいでしょう。

以上の事実から言えることは、これらの大企業がひとびとの病気の要因をつくることで利益を得ているという全体的な病んだ産業構造です。彼らがいわゆるジャンクフードと言われるガンや心臓病、糖尿病などを引き起こす可能性のある食べ物を人々に提供することで儲けるのであれば、まさに人間の生命の苦しみや犠牲の上にこの産業が成り立っていることになります。

でも、もう少し広い視野でよく考えてみると、私たちが何気なく投資したり、貯金しているお金がとんでもないところに使われている可能性があることに気づきます。

たとえば、世界でもトップクラスの保有高を誇る日本の郵便貯金や銀行預金などはどうでしょう。

私たちが銀行に預けてある預貯金で、銀行は日銀の政府短期証券を購入します。日銀はそのお金(私たちの貯金)で為替介入、すなわち円を売ってドルを買い、米国債に投資するという流れになっています。そこで困ったことは、アメリカは自国の税収では軍事費が賄えずに、国債を売ったお金でそれを調達している事実です。しかも日本はアメリカの国債のお得意先になっているのです。実際、現在日本の米国債保有高は中国を抜いて世界一になっています。つまり、アメリカの戦争の費用を賄っているのは、間接的に私たちの貯金なのです。

これはお金の流れが引き起こす、皮肉で悲劇的な結果です。何気なく使っているお金が、知らない内に、まわり回っておそろしい破壊的なことに使われていることを意識している人が何人いるでしょう?

そもそもお金自体には何の責任はありません。アメリカの健康保険会社がマクドナルドに投資するのも、企業として利潤追求のための当然の行為なのかもしれません。

そして、お金という通貨そのものが、大企業に支えられた巨大な金融システムに支配されている現状の世界では、人間性などという価値観が入り込むすき間など皆無だという ことです。

それを資本主義とか社会主義とか呼ぼうと関係なく、私たち一人ひとりがこのお金のシステムに加担し、それを利用し、そしてまた支えていることには変わりありません。私たち自身がその問題の当事者だという非常に困ったことになっているのです。戦争を止めよう、企業の環境破壊を止めようなどと叫んでいる私たち自身が、間接的にそれらを支えていると言ったらどう思いますか?

どうしてこのような状況になったのでしょう。ある人たちはお金が存在し始めた有史以来からのことだと言います。でも、これほど人間性を破壊するシステムに成長したのは、どちらかと言うと人類史では近代西欧に始まると思います。じっさい、キリスト教やイスラム教では、お金で儲けること、つまり利子をつけるのは”邪悪”と考えられ禁止されていました。もちろん、それは表向きで、当時ユダヤ人たちが一手に握っていた金貸し業の最大の顧客は教会と国王だったそうです。でも、イスラム教では今日でも利子は禁止されています。

では、なにが決定的な変化のきっかけになったのでしょうか。私は、それを近代科学の始祖と言われる天才ニュートンの出現が最大の起因になったと考えています。

なぜ科学がお金と関係するのでしょう?

じつは、ニュートン以前の人々の信仰や哲学、思想そして生き方を支えていた根源的ものは、”神”の存在であり、万物は神の創造物であり、しかも神によって動かされ、生かされていると信じられていました。いわゆる宗教的宇宙観であり世界観であったわけです。(この点では、仏教や神道、儒教、インド宗教などの東洋思想とその他の世界のアニミズム的宗教は基本的に同じと考えてよいでしょう。)ですから、お金も神の創造物で”神聖”な存在なのですから、利子で儲けるなど神に対する冒涜になるわけです。

では、アイザック・ニュートンが何をしたのでしょう?もちろん、彼は得意の数学的才能を駆使して「万有引力の法則」を世に知らしめたのですが、彼の”業績”はそれだけではありません。ニュートンはその数学の師匠であるルネ・デカルトが考えていた宗教的宇宙物理観をひっくり返してしまったのです。

それはどういうことかと言うと、前述のようにニュートン以前は万物は神のパワーで動かされていると考えられていたので、物自身に独自の力があり、勝手に動いたり、引っぱったりはしないことになっていたのです。ところが、「万有引力の法則」はその神のパワーをばっさり取り去って、物自体に力(引力)があると数学的に示したのです。これは、それまでの人々の宇宙・世界観そして宗教観に決定的な影響を与えました。俗にいえば、神の呪縛から自由になったのです。ニュートンが近代科学の祖と言われる所以はそこにあります。

物はそれ自身独立した存在であり、神であろうと何であろうと、それに勝手に影響を与えることはできないという「唯物主義思想」がそこに生まれました。それは人間理性の勝利であり、また科学的実証性が近代人類の普遍的価値観の基礎になったという意味でもあります。

そしてそれまで隠れてやっていた”利子”が晴れてその権利が認められて合法的になったのです。

私たちは、科学的理性を尊重するように教育されて来ました。世の中の出来事や存在に感情や気持ちをはさむことは、客観的判断を誤るとされて来ました。そして数学が至上のものとされて来ました。物には感情などなく、ただ存在し、性質と量や数や重さがあるだけだと教えられて来ました。昨今の拝金思想やモノ崇拝に始まる人間性の喪失や混乱は、いまの政治経済文化システムがたしかにその要因をつくっていますが、その根源的なルーツはこの近代科学中心主義であり、それに端を発した非人間性的ハイテク文化が人類に蔓延していると思うのです。

真の人間性を忘れ、人間のいのちを害する行為や状態を私たちは”暴力的”と言います。その意味で、科学中心主義に根ざした今の文化は基本的に暴力的文化なのです。健康保険会社が儲けのために人 々の健康を害する食品販売に加担するのは暴力的行為ではありませんか。私たちの銀行に預けたお金が、戦争に使われるのは暴力的行為ではありませんか。必要悪だと言って、地球から莫大な量の石油を毎日掘りあげ、ガソリンとして使って大気を汚染し、また廃棄処理不可能なプラスチックに加工して世界中にばらまくことは?農薬は?学校教育は?病気の治療は?民主主義は・・・?

公平 か、正当かにかかわらず、それは事実です。人間性を忘れた科学そのものが暴力的であり、それに支えられている現代社会のあらゆるシステムそのものも本質的に暴力的だと言っても過言ではないでしょう。

ですから、どんなに今の政治経済システムをいじくっても、現代の人々の考え方を支配しているその科学的概念や価値観が変わらない限り、根本的な問題解決にはならないでしょう。

ちなみに、ニュートンの言う”万有引力”、つまり重力が本当にあるのか実証されてはいません。それはあくまで数式からの仮説に過ぎないのです。リンゴがなぜ落ちるのか?当たり前に思えるその理由が証明されていません。

いま望まれるのは、唯物主義的観念に陥っている近代科学に代わる真の科学の登場です。だからといって、またニュートン以前の”神の科学”に戻ろうというわけではありません。人間の精神性や宇宙エネルギー(東洋では”気”と呼びますね)などの形而上的存在と形而下的存在を統合する新しい”非暴力的”な科学です。平和の科学と言っても良いでしょう。

それがもうすぐ人類にもたらされる予兆を感じています。

水曜日, 3月 10, 2010

「土佐漆喰塗り」体験募集!

我が家の築100年の納屋を改造中ですが、その内壁の土佐漆喰塗り体験のお誘いです。

100年の家のJPG
棟梁は「樹の住まい舎」の佐藤さん

いつか自分で家を建てたり、改装する夢を持つ方は、実現への一歩としてぜひご参加ください。ここでの練習が役に立つと思います。参加費は無料なので、築200年の古民家を再生している我が家を一度は見たい、という方もこのチャンスにどうぞ。

  <土佐漆喰塗り体験会>
日時:3月17日(水)から21日(日)、朝9時から日没までのお好きな時間
場所:ハーモニクスライフセンター(鴨川市仲1047) tel:04-7097-1011
参加費:無料(宿泊やお食事をされる方は実費)
*汚れても良い着替えをもってきてください。
*参加申込み者に交通案内をファックスで送ります。なるべく最寄りのバス停(長狭学園まで来て下さい)
*お申し込みはメールまたは電話で。
*3月18日は鴨川駅まで車でお迎えを出します。集合は正午。おいしいランチを一緒に食べてから、我が家に向かいましょう。
*3月17日、19、20、21日でも駅までお迎えが必要な場合はできる限り対応しますので、ご連絡ください。

(詳しくはきくちゆみのブログへ。)

火曜日, 2月 16, 2010

ボランタリー・シンプリシティ

1960年代から70年代にかけて、いわゆるカウンターカルチャーの発信源とされていたアメリカ西海岸に青春を過ごしていた私のまわりは、なにかこれからの新しい未来社会を創造するのが自分たちだという気運で満ちていました。しかし、ベトナム戦争が終結し、反戦平和運動が尻つぼみになり、日本では安保闘争に始まる学生運動がつぎつぎと挫け、ニューエイジ世代が急速に保守体制に繰込まれて行く中で、私自身はなにか取り残された状況にいました。ある意味で、時代に乗り遅れてしまったのです。

80年代の後半に、私はそれまでの都会暮らしから、いわゆる田舎暮らしをこの房総鴨川で始めました。断っておきますが、自分自身からの動機からではなく、言わば人生の抵抗し難い成り行きとでもいうきっかけからです。それは人生の世界観と価値観との大転換の毎日でした。決して生易しい平坦な道ではなかったことは確かです。すでに40の峠を越え、いまだ惑いの人生の途上でつまづいていました。世間では、まだ”バブル経済”の余韻に人々は酔っていて景気の良い話で満たされていました。そういう世界からほとんど隔絶して、果たしてこんな田舎でのんびり過ごしていていいのだろうか、やはり経済社会文化の中心に舞い戻ってやり直した方がいいのではないだろうか、という葛藤と不安に苛まれる日々でした。20数年前の田舎は、どこでも今よりも過疎化が目立ち、ここ鴨川もほとんど車も走らないような寂しいところだったのです。

そのころ、私の生き方について強烈な指針と自信を与えてくれた一冊の本がありました。1987年に出版されたアメリカの未来学者のデュエイン・エルジンが書いた『ボランタリー・シンプリシティ』(星川淳訳:TBSブリタニカ)です。
じつは、この文章を書くきっかけは、いまそのデュエイン・エルジンの新書『The Living Universe』(2009年:未邦訳)をちょうど読んでいるからなんです。

ボランタリー・シンプリシティは”自発的簡素”と訳者の星川淳さんが訳していますが、その”シンプルに生きる”という言葉が当時の私の惑いのこころにとても力強く響いたのです。そうなんだ、都会社会の喧噪と混乱と人間関係の複雑さに疲れ、それから逃れて本来の自分を見出すためにここに来たんだ。それはシンプルに生きるということなんだとこれからの進むべき方向を背中から後押しされ、まさに救われたたような気持ちになったことを覚えています。

20年振りに、本を手にしてみました。当時はインド思想がニューエイジ世代にとって東洋哲学や悟りへの一種の憧れの象徴でした。たくさんの代表的知識人がグルを慕ってインドに渡りましたが、ラム・ダスはその中でも最も時代の顔となった存在でした。そのラム・ダスが本の序文を書いていますが、これを読んだ時、これは自分のことだと感じたことを今でも覚えています。

当時ヒマラヤの山麓で修行中のラム・ダスは、村の昔ながらの時を超えた暮らしと彼の本国アメリカでの”物質的・官能的なライフスタイル”とを比較して、こう書いています。

「このような田園的な簡素さはしばしば、混乱と誘惑と複雑さにみちた生活を送るわれわれ西洋人に強く訴えかけてくる。現代工業化社会のあわただしさのなかで、そして成功者としての自己のイメージを維持しようとつとめることのなかで、われわれは自分の存在のより深い部分との接触をうしなってしまったと感じている。・・われわれは、自分たちの生になんらかのバランスを取り戻してくれるような簡素な生き方をこころから望んでいるのだ。・・・山村の提供する簡素な生活像がその答えだろうか?・・わたしはこれが未来的な簡素さではないことを感じとるようになった。太古から連綿と続くものとはいえ、村の簡素さはまだ”揺籃期”にあるのだ。」

与えられた、あるいは無意識に選びとられた”簡素さ”は、自発的に選びとったものではないので、真の”簡素な生き方”の模範にはならないと言います。

そして、「現在のわれわれの生を分断しているあらゆる対立を統合しうる」そして「ダイナミックな平衡と意識的バランスの新たな点を見つける」ところに真の簡素さがあると書いています。

さらに、「われわれが真に進化の正当な担い手たらんとし、新時代(ニューエイジ)の子たらんどするならば、思考プロセスに内在する二元対立(それが物質主義を精神主義に対峙させ、西洋を東洋に対峙させる)を超越しなければならない。」と説き、東西両方の視野を踏まえ、また、慈悲の心と透徹した洞察をもって西洋工業化社会の伝統的な考え方の多くに戦いを挑んだ人のひとりとして著者のデュエン・エルジンを挙げています。

『ボランタリー・シンプリシティ』の指し示した啓示は、当時の私のような惑っていた世代に大きな気づきと勇気を与えてくれたことは言うまでもありませんが、いまでもと言うか、いまこそその意味が広く認知される時代になったとも言えます。

今読んでいるデュエイン・エルジンの本については、これもいろいろと素晴らしい気づきがあるので後日またご紹介しましょう。

それから、訳者の星川淳さんは長年の友人ですが、現在はグリーンピースの事務局長として大活躍されています。じつは、ご存知の方も多いと思いますが、昨日”クジラ肉裁判”の初公判が開かれています。みなさんもこの事件の真相をぜひ知っていただきたいですね。

金曜日, 2月 12, 2010

マヤの予言”2012”の意味

マヤ文明の予言がテーマになっている”2012”という映画が話題になっています。でも、それは何世紀も昔にマヤの偉大な数学者や予言者たちが伝えようとした本当の意味を誤って解釈しているようです。

私たち社会の背後で政治経済を操る巨大な企業ネットワークの陰謀をそのベストセラー著書『エコノミック・ヒットマン 途上国を食い物にするアメリカ」』で暴露したジョン・パーキンズが最近マヤ文明調査隊に加わり以下のような興味深い報告をしています。

「この予言にはたくさんの異なる解釈がありますが、マヤのマスターたちの間でもっとも受け入れられているのが、マヤの予言にある創造神話の”ポパル・ブウ”からのものです。それはハリウッド映画の破滅的終末論とはまったく異なり、創造的な変化が起こることを示唆しているのです。端的に言うと、人々は搾取的で偽善的な政府を倒して、賢明で思いやりある政府を打ち立てます。しかし、その過程で、人々は自己のエゴを捨てると同時に、物質的な困窮と環境の過酷な変化に耐えなければならないというものです。

2012年12月21日はマヤ人たちによれば、この変化がもっとも顕著になる時期だとされています。これは彼らにとって縁起の良い日だとされているのです。なぜなら、彼らの星占術師たちによれば、その瞬間は太陽が銀河系の中心に並ぶと予言されているからです。現代の科学者たちの中にも、この映画のテーマになっている地球の天候と地磁極の変動説を主張している人たちがいます。

現代のメルトダウンの本当の原因は侵略的資本主義です。それは経済システムの変異形態であって、それがわずかな数のすでに富んでいる人たちだけが恩恵を受けるような広範囲な搾取を促進させているのです。新しい地政学的システムが出現しています。今日では、政府ではなく、大企業のCEOたちが政治家たちとマスコミだけでなく、世界中の人間と自然資源を支配しているのです。彼らの傲慢さ、飽食、そして誤った管理によって私たちは危機に瀕しているのです。彼らは飽くなき富へのどん欲さから、大気や水や土壌を汚染し、たくさんの人たちを失業に追いやり、大邸宅に住む少数と栄養不良で飢えている大多数との格差を拡大しているのです。彼らこそ、”ポパル・ブア”に言われている自分勝手な政府の例です。

2012年12月21日まであと3年しかありません。マヤの予言を信じようと信じまいと、変革が必要なことはすべての人が一致していることです。私たちの子どもたちや孫たちが引き継いで行きたいと願う暮らしやシステムを残して行くためにも、浪費的搾取的なライフスタイルを捨てなければなりません。つまり、持続的な生活をしなければいけません。

”2012”が象徴するその本当の意味は、私たち自身が変化できるという気づきを得て、行動を起こそうという呼びかけです。それが、ユカタン半島を訪れる人たちをその神秘で今でも魅了しているあの素晴らしいピラミッドを造り、そして2012年に終わる歴史上たぐい稀なる正確なカレンダーのひとつを造った人たちと数世紀を超えて共鳴しているのです。」

火曜日, 2月 09, 2010

アナスタシア物語

先日、ある方から以下のような投稿をいただきました。みなさんにも知っていただきたい事柄なので、ここに返答を公開します。

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初めまして。

アナスタシアのJPG

新しい時代への啓示を読み終えたところです。
以前からアセンションのことをきいていましたが、正直宇宙の仲間がこれだけ地球のことを助けてくれていることに、びっくりするのと同時に感激し、触発されました。何よりのバレンタインデーへの早い贈り物を頂きました。

私達も微力ながら、週末には愛の瞑想をさせて頂きますので、その感謝の気持ちを伝えさせて頂こうと思います。

大きなエコ・ビレッジ運動(特にロシア、ドイツ、東欧、英語圏)のきっかけとなっている「アナスタシア」の9冊シリーズ(ブラディミール・メグレ著)(20か国語に翻訳)をご存知ですか。

具体的な地球のヒーリングへの行動に結びつくVedrus文明の智慧が語られています。www.ringingcedars.com

マシュー君もガーデニングなどに関わる人が増えるといっていましたが、まさに始まっています。

残念ながら、日本語訳になっておりません。世界中にネットワークをもつ森田さんご夫婦のお知り合いで、ロシア語から直接日本語に翻訳できる方はいらっしゃらないでしょうか。

一度英語版を読んで頂ければ、本の真意と響くところがあるかと思います。
この本が日本の皆様にも届きますように。

様々なご活躍をありがとうございます。
皆共に歩んでいることに感謝をこめて。
素敵なバレンタインデーイブになりますように。
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アナスタシアのJPG

嬉しい投稿をありがとうございます。
ええ、アナスタシアのことは知っています。

まず、ここでアナスタシアとリンギングシーダー(鳴る杉の木)のことを読者の方々のためにちょっと説明しましょう。

”物語は1994年シベリアの広大に広がるタイガ地域のまっただ中を流れるオブ河のほとりで始まりました。シベリアでは有名な実業家のウラジミール・メグレがある二人の老人に出会いました。彼らは、ウラジミールにシベリア杉(西欧ではシベリア松としても知られる)の驚くべき話について語りました。ウラジミールは当初その話をあまり気に留めていませんでしたが、そのことを思い出すにつれ、そしてそれについての歴史書と科学書を読むにつれ、老人たちの話が本当らしいことが分かって来ました。やがて、彼は蒸気船団を組んで河を探検に行く決心をします。その表向きの目的はビジネスということでしたが、実際の彼の動機はあの老人たちを見つけて、杉の秘密をもっと学びたいと思ったことです。・・そして、森の中に自然に生きる驚くべきアナスタシアと出会うのです。”

ウラジミールはその経験を本にした所、ロシアでベストセラーになり、さらに世界中でも広く読まれるようになっています。

”シベリアの森で自然そのままで一人暮らしをしていた美しい女性、アナスタシア。1995年に発見された彼女のライフスタイルとは、「野生」動物たちが自ら彼女の元へ持ってきてくれる果実や木の実、ベリーやキノコを食べ、平安に生きているという奇跡に満ちた生き方。それは現代の文明社会に生きる私達にとって、まさに驚嘆すべきものでした!彼女の人生の中の『奇跡』とは、自然が地球とともにあるように、当たり前のように彼女の生活に満ち満ちたものでした。自然を理解し、未来を予知し、テレパシーで交信、テレポーテーション・・・etc、それらを当たり前のこととして、その中で自然に生きているのです!そんな彼女が伝える叡智は、人々に感動と「気づき」を与え、既に、ロシアの数知れない人々のライフスタイルを自然へと回帰するものに大変貌させているのです”

アナスタシアの生き方に感化されたロシアのエコ・コミュニティで暮らし、アナスタシアの本をロシア語から英語に訳したレオニド・シャラスキン博士が昨年2月来日し、香川で講演会が開けれました。シャラスキン博士にぜひとも会いたいと香川に飛んだきくちゆみがその時の模様をブログに書いています。そして、シャラスキン博士を招いた「イザナイ」の国友須賀さんと「000プラネット」代表の神宮眞由美さんとのインタビューもポッドキャストで聞けます。

また、英語のポッドキャストですが、羽田空港で帰国直前のシャラスキン博士をきくちゆみがインタビューしています。シャラスキン博士はアナスターシアについて、実際にそのような人間が存在するかは知らない、でも大事なことは、「その教えが万人に共通のものであればそんなことは問題ではない」と答えています。

近代科学が発達するにつれ、人間がますます自然から疎遠になってきたことが、もろもろの現代社会の問題の最大の原因であることは自明です。私たちの主宰するハーモニクスライフセンターの基本的テーマはいのち(生命)です。いのちが自然そのものであることに異存ある人はいないでしょう。そのいのちが危機にさらされている今日にあって、私たちに何ができるか、どのような生き方、ライフスタイル、そして考え方が、私たちのいのちを守り、本来の輝き(人間性)を甦らせてくれるのか、という課題が私たちのメインテーマです。その観点から見て、アナスタシアの暮らし方、考え方はその貴重な指針になっています。

そこでのいのちは、単なる個人の肉体的に限られたいのちだけでなく、もっと広い意味の宇宙全体として、ワンネスという意味からのスピリチュアルな存在でもあります。

大きなうねりとして、あらゆるレベルでの近代テクノロジー科学から自然への回帰がいま世界各地で起きていることが確認できますが、そのいのちの回帰がそれらの二つの領域で起きているとも言えるでしょう。

ところで、シャラスキン博士によれば、日本語版の出版について、著者から英語版からでなく直接ロシア語原著からの翻訳でなければならないと言われているそうです。私たちの仲間でロシア語の翻訳家がいるのですが、生憎大著を執筆中で余裕がありません。どなたか、有志の方いませんかねえ。

土曜日, 11月 07, 2009

納屋をゲストハウスに改築中

南房総安房鴨川の山中にある我が家(ハーモニクスライフセンター)は、江戸時代に建った茅葺き屋根の古民家を改装した(まだ未完成)ものですが、その中庭に面してやはり古い納屋があります。先日友人で宮大工の棟梁に見てもらったら、「これは日本造りと言ってな、大したもんなんだよ」と感心しておりました。昔はここで牛馬を飼っていたらしいですが、中の柱や梁は素晴らしい造りでほれぼれします。ところが昨年古い瓦屋根の雨漏りがひどくなり、梁が虫に食われ始めてしまったので やむなく屋根を新しくし、梁も修理し、ついでに天窓をつけました。(その瓦とその下の土だけで3トンもありました!)そして、ここをゲストハウス用に改修する工事がこの夏から始まっています。



この改修工事の棟梁は、ノリさんこと樹の住まい舎の佐藤さん。じつは、ノリさんには母屋の改築をすでに昨年からやってもらっています。私たちがノリさんに惚れ込んでいる理由は、自然素材にこだわる彼特有のポリシーがあるからです。ですから、有害化学物質のものは一切使いません。アルミサッシや合板や化学塗料などは使いません。一昨年、勿体なかったのですが、家の日当りの邪魔になるので100年杉を数本切り倒しました。それを1年寝かせて乾燥させた木を製材して窓枠などに使っています。断熱材はこの写真にあるように去年の稲ワラです。

古民家のJPG

古民家のJPG

今は、漆喰(しっくい)を塗っているところですが、これは土佐漆喰という高知地方特有のもので、稲ワラのスサ(繊維くず)を発酵させ石灰と混ぜて3年寝かせたものです。



古民家のJPG

まだまだ、これからが本格的な工事が始まります。年内完成の予定ですが、このような自然素材の建築に興味があり、手伝いたいという方は歓迎します。ハーモニクスライフセンター(04-7097-1011)まで連絡ください。