Book:成長するティップス先生
今年読んだ22冊目は成長するティップス先生 (高等教育シリーズ)
大学教育の方法を書いた本は、実は初めて大学に就職が決まった時に数冊読んだことがあるが、その時は翻訳書が多く、また内容的にも抽象的な記述であって、ほとんど役に立たなかった記憶がある。
その点、最近のこの類の本は、本に限らずだが、進歩が著しい。
授業デザインの話も有用ではあるが、この本のあちらこちらに出てくるダメ先生の例とか、我が身に覚えがあることがたくさん出てきて、非常に身につまされる。
とりあえず今は、「学生を授業に巻き込む」について参考となる。
曰く、「教師が学生に対して行う最もナンセンスな質問は「なにか質問は?」あるいは「何か意見は?」というものです」
これはしかし毎回やっている。もちろん何も出てこないことが大半なのだが。
ゼミでも講義でも、学生にディスカッションをさせること、そしてそれが有意義であり得るためには、それなりの目的と準備がなければならない。そうしたことを再確認するのは大事なことである。
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