jugement:薬物事件への判決
「これまであなたのことを信じて支えてきた家族や関係者を、犯罪という形で裏切った。これまでのあなたは、社会のルールや周囲の人たちに顧みる姿勢がなく、自分本位で傲慢(ごうまん)な考え方が見受けられます」と指摘。さらに「薬物依存から脱却するのはもちろんですが、社会の中で生きていく中で大切なものはなにか。一から考えてほしい。それが裏切った人たちへの償いの第1歩になると思います」
時々、裁判官が何の資格で説教するのかと怒る人がいるが、裁判官にはその権限が法律上与えられている。
刑事訴訟規則221条
裁判長は、判決の宣告をした後、被告人に対し、その将来について適当な 訓戒をすることができる。
このように権限はあるが、上記のような説諭が効果があるかというと、それはまた別問題だ。
ほんのちょっと前に、体操のオリンピック選手だった女性が累犯の薬物犯罪で有罪実刑判決を受けていたし、それ以外にも有名人で止められなくて何度も捕まるケースは後を絶たない。
「薬物依存から脱却するのはもちろん」というが、それが一番難しいことだろう。
参考:日本ダルク本部
| 固定リンク
「法律・裁判」カテゴリの記事
- Arret:欧州人権裁判所がフランスに対し、破毀院判事3名の利益相反で公正な裁判を受ける権利を侵害したと有責判決(2024.01.17)
- 民事裁判IT化:“ウェブ上でやり取り” 民事裁判デジタル化への取り組み公開(2023.11.09)
- BOOK:弁論の世紀〜古代ギリシアのもう一つの戦場(2023.02.11)
- court:裁判官弾劾裁判の傍聴(2023.02.10)
- Book:平成司法制度改革の研究:理論なき改革はいかに挫折したのか(2023.02.02)
コメント