FRANCE:カルフールが10分以上客をレジで待たせて罰金
フランスの消費者保護は結構エキセントリックかもしれない。
Le Monde du droitの記事によれば、Evry軽罪裁判所がカルフールに対して1万ユーロの罰金を言い渡した。
カルフールは、2006年から2010年までの間、お客をレジで10分以上待たせませんというキャンペーンを張っていた。
ところが、2008年に、ある消費者がレジで20分以上待たされたと苦情を申し立てて、他にも多くの類似例があったものだから、不当表示で刑事立件されたというわけである。
カルフールの社内規程では、客が商品をレジのベルトコンベア上に置き始めてから計算して10分以内ということだったようだが、実際の表示はレジで待たせませんというものであるから、並び始めて10分以内の精算を保証しますという表示に見えたということである。
結論は、1万ユーロの罰金。
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