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2012/12/14

election:期日前投票、最高裁裁判官国民審査も。

明日の夜から遠出をするので、今回も期日前投票を行った。

投票入場はがきを持って、区役所内の特設ブースで投票をするのだが、コクミちゃんと同様に迷いに迷った衆議院選挙は、結局消去法で残った人に投票し、かつ比例代表は絶滅危惧種とも言われ、次回からはひょっとすると「諸派」と表記されてしまうのではないかという老舗に投票した。最後の機会かもしれないからね。

さて、最高裁判所裁判官の国民審査、こちらはコクミちゃんならずとも「ていうか、誰?」という感じの名前がずらりと並ぶ投票用紙を手渡された。参考資料(→election:最高裁裁判官国民審査の参考資料)を自分で書いても、いざ、投票用紙を見ると、似たような名前がずらりと並んで、予習して来た中身は真っ白になった。

一瞬、江川さんの☓10で済ませちゃおうかという誘惑に駆られたが、待て待てと思い直し、投票用紙を配っているお姉さんに、「これはどうすればいいのか」と曖昧に聞いてみると、その後ろに立っていたスーツの男性が寄ってきて説明を始めた。

係「これは、最高裁判所の国民審査といいまして、最高裁の裁判官の審査になります。こちらでお書きください」
 記入台の方に誘導された。
係「こちらの裁判官の中で、止めさせたいという方がもしおられたら、ここに☓をお書きになり、その他は何も書かないで、投票箱にお入れください。」
私「分からなかったら、どうすればいいのですか?」
係「分からなかったら(微苦笑)、何も書かないで投票される方が多いようですね。」
 オイオイ、それでは不信任ではなく積極的に信任したことになるだろう。
私「持ち帰ってもいいんですか?」
係「持ち帰ることはできません。投票用紙ですから。」
私「・・・・(困惑)・・・」
係「棄権されることはできますよ。棄権される場合は、私どもに渡してくだされば、そのように処理します。」
私「そうですか、では頑張ります。」

何を頑張るのかは自分でも不明だが、投票記入台の周りには政党名を貼ってあっても、他に何も参考資料がない。

すべて、記憶力だけを頼りに、選択をしないとならないのだ。
自分の意思を最高裁判所裁判官の国民審査によって表明したいと思ったら、予め、自分なりの資料をプリントアウトするなりモバイル端末に入れておくなりして、持参しておくことが推奨される。

さて、私はどうしたか?

山浦善樹(弁護士出身)
岡部喜代子(裁判官・研究者出身)
須藤正彦(弁護士出身)
横田尤孝(検察官出身)
大橋正春(弁護士出身)
千葉勝美(裁判官出身)
寺田逸郎(裁判官出身)
白木勇(裁判官出身)
大谷剛彦(裁判官出身)
小貫芳信(検察官出身)

この方々のうち、まずWinny開発者の著作権侵害幇助罪を有罪とすべきとの反対意見をつけた大谷裁判官を☓したいと思ったが、大谷だったか須藤だったかと、とっさに名前が怪しくなり、しばらく迷った挙句、いやいや須藤さんといえば、大橋裁判官と一緒に参議院の一票の格差を違憲とする判断を主張して少数意見を書いた人ではないかと、だんだん思い出してきた。

結局、四人ほどに☓をつけて投票したのであった。

なお、ついでながらこの国民審査に関する根拠法を見てみよう。

日本国憲法第79条  (1項略)
2  最高裁判所の裁判官の任命は、その任命後初めて行はれる衆議院議員総選挙の際国民の審査に付し、その後十年を経過した後初めて行はれる衆議院議員総選挙の際更に審査に付し、その後も同様とする。
3  前項の場合において、投票者の多数が裁判官の罷免を可とするときは、その裁判官は、罷免される。
4  審査に関する事項は、法律でこれを定める。(以下略)

最高裁判所裁判官国民審査法

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コメント

判事の国民審査で全員に×をつけると、自分が関係する訴訟で敗訴判決を喰らうことになる。
つまり判事も江戸の敵を長崎でとなる。

投稿: 近藤徹也 | 2012/12/14 15:48

こんな先生、IT機器などを駆使して、二十歳前後の子供を騙す術に、長けているだけ。

投稿: 渡邊繁俊 | 2012/12/14 19:22

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