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2015年5月 8日 (金)

洗脳について少し思いついたこと

 先般読んだ、『止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記』から思ったことだが、最後まで麻原彰晃に対して、悪意を持たずに見ているのは、オーム関係者では、彼女だけではないかと思う。(2女に関しては、同じ可能性があるが…)
 そこで、彼女の手記から読み取れることは、麻原彰晃や、その側近たちも、彼女に対しては、洗脳作業を行った形跡がない。また、3女までは、有名になる前の、麻原彰晃を見ているので、神秘化せずに見ることができていたと思う。(麻原に関して、統合失調系の妄想と指摘するなど)
 現在の3女の手記から、「自分だけでも麻原彰晃を、見捨てないでいてやりたい」と言う心情が見て取れる。 一方、多くのオーム関係者は、麻原の影響下での犯罪と言う言い方に、なる場合が多い。
 これを見ると、洗脳を一度受けた場合には、それを解いたとき、逆洗脳と言うべき現象が起こり、憎しみの塊になるような現象が起こるのではと思う。この話に、自分の罪を逃れようとする感情が絡むから、ますます激しい憎しみになると思う。
 この現象は、どことなく敗戦後の日本でも見たような気がする。昨日まで鬼畜米英、今日からマッカーサー万歳、という現象があった。もっともその前に、特高警察の人間が、共産主義者は、コロッと変化して軍国主義に協力するときがあると言っている。
 しかし、本当に頼りになる人間は、洗脳などで協力を得るものではないように思う。

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