多面的な見方と棲み込みそして創造
文化人類学者の川田順造が提案した『文化の三角測量』は、一面的な見方への対策として効果がある。
しかし、こうした三角測量の発想は、山本七平にもある。彼は、旧陸軍の砲術将校だったので、砲弾観測で使う三角測量を、色々な文化比較に使っている。
さて、こうした
多面的な見方
と比べて、単一的な見方は、劣っているのだろうか?
私の考えでは
一つの世界に棲み込む効果
は
いわゆる客観視では見えないモノが見える
と考えている。確かに多面的な見方、一つの価値にこだわらない見方は、必要である。しかし多面的に捕らわれすぎてはいけない。
しかし、本当に力が付くのは
その世界を創り上げる
レベルの思考力ではないかと思う。創り上げたモノなら、色々な判断が出来る。このレベルまで考え抜くことが出来ないか?
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