川流桃桜の日々の呟き　ロシアの対アフガニスタン政策について、『ナショナル・インタレスト』はこれ以上無い程間違っている（要点）

ロシアの対アフガニスタン政策について、『ナショナル・インタレスト』はこれ以上無い程間違っている（要点）

以下は『ナショナル・インタレスト』に掲載された、ロシアの対アフガニスタン（タリバン）政策を批判する記事に対する、コリブコ氏の反論の要点。
The National Interest Couldn’t Be More Wrong About Russia’s Afghanistan Policy

　・ロシアは戦略地政学的に米国と対抗したがっている。

　　→ロシアの現実主義的な対タリバン政策は、そのグループがアフガニスタンを支配していると云う現実と、ISIS-Kを封じ込める為に現地で関与する誰かが必要性であることに基付いている。

　・ロシアは中央アジアでの影響力を誇示したがっている。

　　→中央アジア諸国はアフガニスタンでのテロリストグループの活動を懸念している為、自主的にロシアと軍事協力を行なっている。

　・ロシアは反タリバンの民族レジスタンス戦線（NRF）を秘密裏に支援しており、アフガニスタンへの中国の軍事的関与を懸念している。

　　→根拠の無い純然たる推測に過ぎず、ロシアや中国の方針とも矛盾する。中国が国外に持っている軍事基地はジブチに一箇所だけだ。

　・ロシアは中央アジアと南アジアの接続に反対している。

　　→大ユーラシア・パートナーシップ（GEP）、南北輸送回廊（NSTC）を見ればこの主張が全くの誤りであることは明らか。パキスタンのカーン首相の追放後の経済危機によってパキスタン-アフガニスタン-ウズベキスタン鉄道建設計画は無期限に延期されたが、ロシアの対アフガン政策全体が失敗した訳ではない。

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