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プーチンとの会談はゼレンスキーの脅迫に対する返答だった———スロバキア首相(抄訳)

2024/12/22のRTの記事の抄訳。少しだけ補足した。「主権政策」を進めるスロバキアのロベルト・フィツォ首相とプーチンとの会談の内容と目的。

 自国の国益を大きく損なう西洋の対ロシア制裁に参加しない者や、西洋の対ロシア代理戦争を批判する者は、判で押した様に一律に「親ロシア派」のレッテルを貼られるが、これはアメリカ帝国が他の各国に対して、自らの主権に基付いて独自の外交政策を追求することを許さないと云う姿勢を反映している。EU加盟国の現役の指導者が自国の国益を考慮して、ゼレンスキーを脅迫と贈賄で非難していることの一体何処に「親ロシア」的要素の入って来る余地が有るのだろうか。2001年にブッシュJr.が「我々の味方か、テロリストの味方か」と全世界に迫ったのと同じだ。今や西洋全体があの時のホワイトハウスのレヴェルにまで知能が低下している。「我々の命令に無条件で従わない者は敵の味方だと見做す」とはまぁ、何と幼稚な世界観だろうか。
Putin meeting was response to Zelensky’s threats – EU state’s PM



 2024/12/22、スロバキアのロベルト・フィツォ首相は「主権政策」の一環としてロシアを電撃訪問し、ウラジーミル・プーチン大統領と会談した。

 彼はその後Facebookでこの会談の内容を紹介し、EUの指導者達にはこの訪問の目的を事前に通知済みだと断った上で、次の様に語った。

 「今日の私の会談はウクライナのゼレンスキー大統領への返答でした。彼は12/19に私の個人的な質問に答えて、ウクライナを経由して我が国の領土にガスを輸送することに反対すると述べたのです。」

 ゼレンスキーはまたEUの支持者達に働き掛け、ロシアの原子力エネルギー部門に制裁を課させようとしている。

 「この様な態度は財政的にスロバキアに損害を与え、スロバキアの原子力発電所の稼働を脅かすものであり、容認することは出来ません。」

 そして、スロバキアの「全方向での主権政治」を守り推進するのが自分の義務である。



 フィツォはウクライナに対する西洋の支援を批判しており、スロバキアはキエフへの軍事援助を打ち切っている。彼はまたEUに対し、ロシアに対する制裁を解除するよう繰り返し求めており、紛争が終結したらEUはモスクワとの対話を再開しなければならないと主張している。

 彼は会談でスロバキアとロシアの「相互関係」について議論したが、これを「標準化」するつもりだそうだ。また会談ではウクライナ紛争を「早期に平和的に終結」させる可能性が模索された。

 フィツォは5月、キエフとの関係に関する彼の見解に反対する活動家による暗殺未遂事件を生き延びた。

 10月、彼はまた同じ理由から、2度目の暗殺の試みに遭う可能性が有ったことを明らかにした。

 今週、フィツォはゼレンスキーが、キエフのNATO加盟申請を支持させる為に、5億ユーロ(5億2,100万ドル)の賄賂を贈ろうとしたと非難した。

 彼は会談中、ゼレンスキーが燃料の輸送を拒否し、代わりにガス問題を解決する為の「馬鹿げた」提案を示したと語った。

 ウクライナは12/31に期限が切れるモスクワとの輸送協定を延長しないと云う意向を発表しており、これはスロバキアのエネルギー安全保障を脅かす。スロバキアへの天然ガスは主にソ連時代のドルジバ・パイプラインを通じて輸送されている。
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川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
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