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シリアに不法駐留する米軍の数はこれまで知られていたよりも大きい———ペンタゴン(要点)

2024/12/19のディフェンス・ワンのパトリック・タッカー氏の記事の要点に多少ツッコミを入れてみた。米軍は公に知られていたよりも倍以上シリアに不法駐留しており、ISISを牢から解き放っている。
US force in Syria is larger than previously known, Pentagon says



 2024/12/19、米国務省報道官パット・ライダー少将の発表に拠ると、米軍はシリアに約2,000人の兵士を派遣している。これは従来発表して来た900人と云う数字の2倍以上であり、報道官自身もこのことを知ったのは最近だとのこと。つまり米軍はシリアの主権を侵害し国際法に違反して駐留していたのみならず、その実態についても自国民と国際社会を欺いていた。

 駐留する部隊には「変化する任務要件を満たす為に展開する一時的なローテーション部隊」も含まれ、「ISIS打倒任務を強化するこれらの部隊は、アサド政権崩壊前から存在していた。」

 米軍は以前は支援していてたISISへの攻撃を強めており、過激派がシリア政権を打倒した数時間後には、ISISの標的75ヵ所を爆撃している。12/16、米中央軍は空爆でISIS戦闘員12名が死亡したと発表した。中央軍司令官マイケル・クリラ将軍はこう発表している:

 「ISISは現在シリアの施設に拘留されている8,000人以上のISIS工作員を脱獄させるつもりだ。我々はこれらの指導者と工作員達を積極的に標的にする。」


 だが西洋大手メディアはシリアの刑務所の酷い実態を捏造を交えて誇張するのが好きだが、刑務所が「解放」されて過激派が野放しになる点には深く取り上げたがらない様だ。



 また12/16、国務省マシュー・ミラー報道官はロシアを非難した。

 「ロシアのシリア国内での経歴を見ると、何十万人ものシリア民間人の虐殺に加担して来た歴史が有ります。ロシアは自国民を毒ガス攻撃し、自国民を殺害した、残忍で殺人的な政権を支援して来ました。ですから当然、ロシアはシリア国内での行動について多くの責任を負っていると思います。」

 彼はシリアとロシアの戦争犯罪についての西洋の主な(多くの場合は唯一の)情報源である、英国政府と繋がるシリア人権監視団の裏付けの取れていない主張が全て正しいことを前提として話をしている。また、米国が支援する過激派が(ウクライナやイスラエルと同様)屢々「人間の盾」を使用し、意図的に民間人を巻き添えにする戦い方をしていることも当然ながら無視している。

 またミラーは、米国はシリアに対する制裁解除を検討するが、シリア政府が約束を実行に移し、アサド政権の化学兵器備蓄の破壊に米国と協力することに合意するまでは解除しないと述べた。

 どうやら2013年からシリア政府が化学兵器の備蓄を全て破棄したことは無かったことにされているか、全て嘘っぱちだったと云うことにされているらしい。また、米国がリビアから化学兵器(サリン、マスタードガス等)をシリアの反乱軍に渡したことも、シリアを「解放」したと言われている過激派が頻繁に化学兵器を使用して来たことが国連によって確認されていることも、無かったことにされているらしい。そして米国の違法な制裁がシリアの民間人に多大な人道危機を引き起こしていることはどうでもいいらしい。

 国務省は停戦合意を延長したと請け合っているが、トルコ軍と、米国が支援するクルド人部隊との戦闘は終わっていない
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川流桃桜

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