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何故米国はグアム等の非編入領土に対する軍事的支配を強化しているのか?

2024/12/18のスプートニクのスヴェトラーナ・エキメンコ氏の記事。アジア太平洋地域の米植民地に於ける米軍の展開。

 差別対象となっている所が資源や人員や戦略的立地を提供する便利な捨て駒として利用されるのは何処も同じ。明治以降の日本だと例えば沖縄とか東北とか北海道とかが優先的な使い捨て地域だが、まぁ新自由主義体制下では地方と呼べる場所全てが切り捨て対象となる。しかも切り捨て対象同士は認知的に分断されているので連帯出来ない。例えば「沖縄の米軍基地はグアムに移せばいいじゃん」とか平然と言える人は、今度はグアムが米軍のプレゼンスの増大に苦しむことになることを想像出来ているのだろうか。

 まぁほんの少しでも常識を働かせることが出来る人間ならば、文字通り全世界を覆い尽くさんばかりの巨大な軍地基地ネットワークアジア太平洋地域の分も参照)の存在を正当化出来る理由とは一体何なのだろうと一度は疑問に思ったことが有るだろう。思ったことが無い人には今更どんな事実を指摘しても無駄かも知れない。これは私達の目の前に広がっている隠されていない単なる事実であって、人によって見るか見ないかの違いが有るだけだ。
Why is US Beefing Up Its Military Grip on Guam and Other Unincorporated Territories?




 グアム

 アジア太平洋地域に於ける中国の影響力拡大に対抗する広範な取り組みの一環として、米国はこの地域での軍事プレゼンスを強化しており、グアム等の非編入組織化領土(unincorporated organized territories。「海外領土」とも呼ぶ。つまりは「植民地」の現代的婉曲表現)の新たなアップグレード計画が立てられている。

 ワシントンは非編入組織化領土であるグアムの軍事力増強に数十億ドルを注ぎ込んでいる。

 2025年の国防権限法は、中国に近いことを理由に、グアム向けに20億ドル以上の支出を提案している。

 更に日本の沖縄基地から最初の100人の米海兵隊員が12/14日に海兵隊基地キャンプ・ブラズに再配置され、更に増員される予定。

 その他の最近の動きとして、米ミサイル防衛局がアンダーセン空軍基地での初テスト中、イージス・グアム・システムから発射された中距離弾道ミサイルの迎撃に成功した。



 その他の非編入組織化領土

 ・プエルトリコ:フォート・ブキャナンとプンタ・ボリンケン・レーダー・サイトを擁しており、港と滑走路も有る。

 この島は、米軍の全ての部門にかなりの軍人を提供している。

 この島はまた、連邦税の租税回避地としても機能しており、製造コストを安くするインセンティヴを提供している。



 ・北マリアナ諸島:ミクロネシア合同タスクフォースに拠ると、ここは米軍のアップグレードの一環として8億ドルを受け取る予定(空港改修プロジェクト、合同戦闘訓練場、テニアン港の船舶用埠頭の改良等)。



 ・米領ヴァージン諸島: カリブ海に位置するこれらの島々は、セント・クロイ島に空軍州兵を置き、北米と南米の主要な市場へアクセス出来る戦略的な立地を提供している。


 ・米領サモア首都パゴパゴには南太平洋で最大且つ最も厳重に守られた天然港のひとつが有り、戦略的な海軍の前哨基地となっている。
 
 ここの米陸軍採用事務所は、2021年の入隊者数で第1位となった。
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川流桃桜

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一介の反帝国主義者。
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