病院へ定期検診を受けにきたウォルターは、病を悲観する歳若い男に「人生は自分次第だ」と示し、「悪い結果を聞くまでは自分の人生を生きてやる」と続ける。
あたかも自分に言い聞かせるように。
幸い検診の結果に異常はなく、報告した家族を安心させる。
一方スカイラーは、大量の現金の扱いに苦慮した結果、それを衣類とともに圧縮袋に入れ、自宅床下に隠すという方法に出る。
市警とDEAからの呼び出しに応え、ガスは聴取の席に着く。
ロバーツから麻薬絡みの殺人現場から指紋が出たことを持ち出されると、「ゲイル・ベティカーか」と自分から切り出し、彼との関係を説明していく。
15年前に化学の奨学金を立ち上げ、亡き親友の名を冠してマキシミノ・アルニシエガ奨学金としたこと、ゲイルはその奨学生の1人だったこと。
数週間前にゲイルが偶然を装って店を訪れたこと、彼の自宅に招かれて投資の誘いを受けるもそれを断ったこと。
病院の慈善パーティーにいたという事件当時のアリバイも含め、ロバーツ、マーカート、ゴメスはガスの話を信用するに足ると判断する一方、ハンクだけはガスの経歴に疑念を残す。
1989年にアメリカ国民となったガスの、1986年にメキシコに移住する前、出身国チリでの記録が見当たらないことがどうしても腑に落ちない。
以前、アンドレアを治安のいい場所に引っ越させたジェシー。
その後もアンドレアとその息子ブロックのことを気にかけ、生活費を援助し続けるが、小切手を届けるのはソウルに任せ、自分は離れたところからそっと幸せを祈るのみ。
ハンクから「鉱物の展示会に連れてってほしい」と頼まれたウォルターだったが、途中で「実は展示会はウソだ」と明かされ、着いた先はロス・ポジョス・エルマノス。
駐車場でハンクの"ガス黒幕説"とその根拠を聞かされ、彼の聴取をした結果、ハンクだけがまだ疑いを持っていることを知る。
それを証明するため、違法を承知でガスの車にGPSトラッカーを仕掛けるよう頼まれるが、
真横に停まったのはマイクの車。
マイクの視線を感じながら「気が進まない」と拒むも、ハンクの懇願に負け、GPSをセット……と見せかけて店の中へ。
カウンターで対応したガスにGPSを見せて「やらなかった」と説明するが、返ってきた言葉は、まさかの「やれ」。
店を出ると、今度は本当にGPSをセットし車中で待つハンクに報告する。
ラボに飛び込んだウォルターは、監視カメラに向かって必死の釈明。
疑っているのはハンクだけとはいえ、彼の身に何かあればガスに捜査の目が向くことを訴え、暴力なしの解決を求める。
その後すぐにジェシーのもとへ向かうと、ハンクの捜査の手がガスに迫っていることを告げ、ガス暗殺計画の実行を急かす。
「ダイナーで会って以来ガスと接触なしか?」の問いに首を振るジェシーに、何とかガスと会う口実を授けようとするが、やる気があるようには思えない。
ジェシーがトイレに立つと、置きっぱなしの携帯にマイクからのメール。
ガスを交えた打ち合わせの中止を知らせるその内容を見れば、ジェシーの嘘は明らか。
マイクからガスへ報告が上がってくる。
GPSの件を含めハンクの単独行動であること、チリ時代の過去を暴かれる可能性は低いこと、カルテルが動いたときにハンクに気取られたくないこと。
車からGPSを外したガスは、またティオの老人ホームへ。
カルテルの最後通告にNOの返事をしたこと、ハンクに過去を探られていることを告げ、「今日がそうだな」とあの日のことに思いを馳せる。
マックスとともにロス・ポジョス・エルマノスを経営する若かりし日のガス。
2人でカルテルのドン、エラディオの豪華な邸宅に招かれ、その手下ティオ、ボルサも顔を揃える中、緊張の面持ちで会合に臨む。
エラディオからチキンの味を褒められるも、本題は"それ以外のメニュー"。
カルテルの者がmethも持ち帰ったことを突かれるが、「売ったのではなくサンプルです」と釈明し、マックスからも「俺たちはドンと仕事がしたくて」と援護射撃。
エラディオが"貧乏人のドラッグ"と蔑むmethが、依存性の面からも利益の面からもコカインより優れていることを説明して売り込みをかける。
が、methを作るわけでもない"ビジネスマン"が勝手に話を進めたことがエラディオの怒りを買う。
必死に謝罪に努めるも、パートナーの粗相をかばうマックスの頭に、ティオが銃弾を浴びせる。
「よく見ろ。お前のせいだ」とティオ。
「ヤツではなくお前を生かした理由は、商売の素質があるからだ」とエラディオ。
親友の亡骸の前で組み伏され、ガスはただただ泣き叫ぶ。
立場が逆転した現在。
怒りに震えながらも何もできないティオに、ガスは「また来るよ」と声をかけて出ていく。
【感想】
ガスにこんな
壮絶な過去 があったなんて…( ゚д゚)ポカーン
謎に包まれてた部分が垣間見えて、ちょっとガスに感情移入しかけてるわ。
今まで調べたことなかったけど、"hermanos"は英語で"brothers"の意味なのね。
で、"pollo"は"chicken"。
つまりは、
チキン・ブラザーズ ってことね。
2羽のニワトリが描かれたあのマーク も、ガスとマックスの絆を表してるんだと思うと…(´д⊂)
チリ時代のガスがマックス(マキシミノ・アルニシエガ)をスラムから救ったとのこと。
で、チリの大学の費用まで工面して、生物化学と化学工学を学ばせたんですって。
そこから2人で店を起こすまでになったのに、あんな
無慈悲な別れに…(;_;)マックスを殺したカルテルに、とりわけ
直接手を下したティオ に、ガスは相当な恨みを持ってるってことね。
あ、カルテルのドン、エラディオは『レイ・ドノヴァン』のアヴィだったわ。
ガスが事情聴取でハンクたちに話した内容は、
ほぼ事実 と考えていいのかしら。
裏を取ったら真偽が分かることでしょうし。
でも、ゲイルと再会したくだりはちょっと分からないわね。
またしてもハンクの嗅覚が怖いくらい
ビンビン ね!( ゚∀゚)
それに対して、ゴメスたち他の面子が
ボンクラすぎ な気もするけどw
過去の経歴について突っ込んだ時、一瞬だけガスの目に浮かんだ狼狽にも気づいたかしら。
今回はガスに主役を奪われて、ウォルターとジェシーはすっかり
脇役 だわw
ま、そんな回もあってもいいわよね。
ウォルターはハンクとガスの間で
板挟み状態 できつそうだわ。
ジェシーはジェシーで、ガスの暗殺に踏み切れなくて苦しそうだし。
アンドレアとブロックに援助を続けてるのには感心したわ。
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