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限界耐力計算

(1)限界耐力計算の概要
  〇利用時の注意点
(2)中程度の地震
  1)概要
  2)地震力の算出、確認
  2)層間変位の算出、確認
(3)大地震
  1)概要
  2)地震力の算出、確認
※建築基準法施行令第82条の5、平成12年建設省告示第1457号

(1)限界耐力計算の概要

・限界耐力計算は、保有水平耐力計算や許容応力度等計算等で想定する荷重・外力に加えて、極めて稀に発生する最大級の積雪及び暴風に対する安全性を直接検討するとともに、極めて稀に発生する地震動に対する建築物の変形を計算し、その変形に対して安全であるように部材を設計することで安全性を確認する手法。

〇利用時の注意点
・限界耐力計算は、建築物の剛性と減衰が等価な1質点系のモデル化により応答を推定する方法であるため、建築物の性状が、モデル化に対して適切であるかを十分確認し採用する。
・限界耐力計算は、建築物の応答が1次振動モードが支配的であることを前提として、建築物の振動特性を代表する等価1自由度系の応答に基づいて、建築物の応答を評価するもの。
→高次振動モードが卓越するような高層建築物等の場合には、その応答の影響を適切に考慮する必要がある。

(2)中程度の地震

1)概要
・建物の存在期間中に1回以上遭遇する可能性の高い中程度の地震を想定。
・建物の各階が損傷する限界(その階のある部材が短期許容応力度に達するとき)の層間変位(損傷限界変位)、層せん断力(損傷限界耐力)を計算。
→損傷限界耐力 ≧ 地震力、層間変位/各階の高さ ≦ 1/200 であることを確認する。
・地震による加速度によって建築物の地上部分の各階に作用する地震力及び各階に生ずる層間変位を計算し、当該地震力が、損傷限界耐力を超えないことを確かめるとともに、層間変位の当該各階の高さに対する割合が1/200(地震力による構造耐力上主要な部分の変形によつて建築物の部分に著しい損傷が生ずるおそれのない場合にあつては、1/120)を超えないことを確かめ。

※損傷限界耐力
・建築物の各階の構造耐力上主要な部分の断面に生ずる応力度が短期に生ずる力に対する許容応力度に達する場合の建築物の各階の水平力に対する耐力をいう。

2)地震力の算出、確認

①損傷限界変位の計算
・損傷限界変位とは、各階が、損傷限界耐力に相当する水平力その他のこれに作用する力に耐えている時に当該階に生ずる水平方向の層間変位

②損傷限界固有周期の計算
・損傷限界固有周期とは、建築物のいずれかの階において、①の損傷限界変位に相当する変位が生じている時の建築物の固有周期。

③地震力の計算
・地震により建築物の各階に作用する地震力を、損傷限界固有周期に応じた計算式によつて計算した当該階以上の各階に水平方向に生ずる力の総和として計算する。

④損傷限界耐力 ≧ 地震力を確認

3)層間変位の算出、確認

①層間変位を計算
・各階が、上記によつて計算した地震力その他のこれに作用する力に耐えている時に当該階に生ずる水平方向の層間変位を計算。

②層間変位/各階の高さ ≦ 1/200 を確認

(3)大地震

1)概要
・極めてまれに発生する最大級の地震を想定。
・建物のある部材が部材の限界変形角に達するときの層間変位(安全限界変位)、及びそのときの保有水平耐力を計算する。

2)地震力の算出、確認

①安全限界変位の計算
・安全限界変位とは、各階が、保有水平耐力に相当する水平力その他のこれに作用する力に耐えている時に当該階に生ずる水平方向の最大の層間変位。

②安全限界固有周期の計算
・安全限界固有周期とは、建築物のいずれかの階において、①の安全限界変位に相当する変位が生じている時の建築物の周期。

③地震力の計算
・地震により建築物の各階に作用する地震力を、安全限界固有周期に応じた計算式によつて計算した当該階以上の各階に水平方向に生ずる力の総和として計算する。

④保有水平耐力 ≧ 地震力を確認

テーマ : 不動産投資
ジャンル : 株式・投資・マネー

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Author:ほのぼにずむ
田舎暮らしをめざしている40過ぎの独身男性です。
現在、ワンルームマンションなど7部屋保有しています。
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