2008/03/26

 
米粉パンを食べながら・・・

今日は神戸は異人館街にある米粉パンのお店鯉ヶ窪に行って来ました。
お店の前のテラス席で、ひとくちパクリ。
「ぜんぜん小麦のパンとかわらな~い」と思いつつも、しばらく食べているのと、なんだかおもちを思い出させる食感があったり、おかきのような味わいがあったりと、食べててとても心地よいパンでした。


日本ではお米を作っても儲からないとか、作り手がいないということで、たくさんの田んぼが黄金色の稲穂を揺らすこともなく、雑草まみれになっているそうですね。(かくいう私も、母の実家は農家だったけど、祖父が亡くなって以来、誰もお米を作る人がいなくなってしまったのですが;_;)


日本の自給率は40%をきっているとのこと。これまで安易に外国に食料を依存してきましたが、みんながお米をもっと食べるようにするだけで、自給率は70%まで回復できるはずと聞きました。


世界の人口や環境問題を考えると、これからの食糧事情は厳しいものになるでしょう。お金儲けになるから、お金があるからと言って、ある国の人々が食べ物もなく困っているのに、その人たちが育てた農作物を、私たちが買い上げて食べてしまうようなことにならないように、私たちも自分たちの食べるものぐらいは自分たちで作るようにしないといけないと思います。


以前、ハイチのスラム街で暮らす子どもたちのドキュメンタリーを見ました。そこの住むひとりの少年がさらりと言った言葉が、いつまでも心に残っています。

「民主主義って、みんなで分けあうってことだよね。」

食べ物も、エネルギーも、取り合うのではなくて、分けあう。みんながこのシンプルな民主主義を実践できたら、戦争に巻き込まれる子どもたちはいなくなるんじゃないかなと、米粉パンを食べながら思いました。


今日で「花と爆弾」出版より4年が過ぎました。春の日差しの中のどかに人々が行き交う異人館街で、いろんな「自分にできること」を考えた午後でした。

2008/03/19

 

あれから5年・・・

・地球上のどこかに爆弾降る朝も犬は無邪気に散歩をせがむ
                  『花と爆弾』p.45

5年前の3月20日、世界中から巻き起こった反戦の声にもかかわらずイラク攻撃を始めたアメリカ。

テレビの前で、バグダッドに降り注ぐ爆弾を、かたずをのんで見つめる私に、愛犬はいつもの朝と同じように散歩をせがみました。


「しかたないな」と散歩にでかけて、
ふくらみ始めた木蓮のフェルトのような蕾を見つけて、

私の周りはこんなにも穏やかな春の一日なのに、
バグダッドでは今この瞬間にも罪もない市民や子どもたちが、世界中の人々の目の前で殺されていってると思うと、本当に、本当に、恐ろしいと思ったし、何もできないことがとても悔しかった。




あれから5年。
今でもイラクの人々は米軍の攻撃や、自爆テロや、誘拐や、ありとあらゆる危険の中にいる。



アメリカの始めた対テロ戦争。


私たちは、国際社会は、この戦争の意味を本気で問い直さなければならないと思う。そうでなければブッシュ政権がなくなっても、この戦争が世界にまき散らした厄災の種は、ずっとずっと私たちの世界を蝕み続けるだろうから。。。





『イラク攻撃で世界は平和になりましたか』
上のポスターの両手を広げている子どもは、2003年当時10歳だったバグダッドの少女スハッドちゃんが、両手を広げて女の子を守る男の子を描いた絵だそうです。
詳しくはJIM-NETさんのサイトをご覧ください。

2008/03/12

 
また、よろしくお願いいたします

長らくご迷惑をおかけいたしましたが、本日からまた「花と爆弾」の発送などの活動を再開いたします。よろしくお願いいたします。

約1ヶ月間、諸般の事情でネットができない環境にあり、「すぐに調べものができない!」などのフラストレーションを感じたこともありましたが、逆にネットのない環境というものが、どれほど静かな時間とでも言いましょうか、静かに集中できる時間を与えてくれるものかということも実感しました。本当に、久しぶりに集中して、いろんな本を読み、いろんな事を考え、また身の回りの自然をゆっくりと感じることのできた1ヶ月でした。

様々な気づきの1ヶ月でしたが、それがこれからの活動に深みを与えてくれるものと、我ながら期待しています。

早速ですが、「花と爆弾」がとってもお世話になっている奈良の本門寺さんで、またまたお世話になっている宝塚・アフガニスタン友好協会の西垣敬子さんの講演会が予定されています。私も絶対に参加しようと思っておりますので、ご都合よろしければ、ぜひ!!

☆本門寺 月例会・サローネ・デル・ロト
●日時/平成20年4月8日〈火〉午後6時30分より お話 約1時間
●場所 本 門 寺 本 堂
●ゲスト/宝塚・アフガニスタン友好協会代表   西垣 敬子 さん
●お話 「アフガニスタンの女性と子供たち」


一足早く、3月には福岡で西垣さんの講演会があります。関西以外での講演会は滅多にありませんので、お近くの方はお見逃しなく!!

☆子ども学連続講座 vol.12
『アフガニスタンの女性と子どもたち -さりげなく大切な一歩を踏み出す方法-』
講師:西垣敬子(にしがき けいこ)/宝塚・アフガニスタン友好協会代表
[講座名]「アフガニスタンの女性と子どもたち」
[日 時]2008年3月23日(日)14:00-16:00(開場13:30)
[会 場]アクロス福岡 1F円形ホール
(福岡市中央区天神1-1-1/http://www.acros.or.jp/)
[参加費]無料(事前申込み不要)
[主 催]九州大学ユーザーサイエンス機構
[共 催]財団法人アクロス福岡
詳しくはこちらをご覧ください。

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