2台届いてしまったLaFonera。
狭い家に2台も置く必要ないので、うち1台にはいろいろ悪さができて楽しいと評判の、DD-WRTをインストールしてみた。
一番お目当ての機能は、WDS。
無線ルーター同士をデイジーチェーン接続できるWDSは、NTTひかりのひかり電話を無線化できたり(※1)と、とても便利な機能なのだが、何故か最近の安い無線ルーターには搭載されていない。
そのへんは大人の事情が絡んでるんだろうけれど、みみなしには大人の事情が理解できないので、遠慮なく入れちゃいました。(少しは遠慮しろよ
# いや、その前にFON自体大人の事情を後ろから蹴り崩すようなものなんだけれど。
↑DD-WRTのGUIに接続後最初に表示される画面。
続き、インストールの仕方とか。
※1
# ひかり電話のVoIPアダプタは普通のイーサネットコンバーターなどでは接続できない糞仕様です。
# 現在メルコの古い無線ルーターとWDS対応のAPで無線接続しています。
#
参考# こういう使い方は、NTTの言うところによると「自己責任」になり、「保証できない」らしいです。
# ちょっと繋ぎ方を変えただけで保証がきかなくなるものをLANの中に置かせるなっつーの!!
# このへん、NTTのよくないところですね。
# ユーザーをなめてるっていうか、馬鹿にしてるっていうか。
# もっとも、現在はWiFi対応のひかり電話も存在するので、ノーリスクで使いたい人はそっちを買えばいいんだろうけど。
インストール前に、注意してほしいこと。
DD-WRTをLaFoneraにインストールするのはこの世界ではお馴染みの、"グレーゾーン"行為です。
参考:
FONまとめWikiFONはFoneroのためにLaFoneraを格安で提供しているのです。
改造房のために提供しているのではありません。
ただ、OpenとかFreeとかFONが大好きなモノを推進するという点では肯定的にとらえてもよいかと思います。
最小限の礼儀として、LaFoneraを焦がすのは小細工無しでまともに動作しているFONスポットを設置してから、2台目以降のLaFoneraで行うべきで、あくまでFONの価値を高めることが目的であるべきだと思います。
って、僕が勝手に思ってるだけだけれど。
いろいろ了解できた人だけ試してみてください。
もちろん、自己責任で。
当然、LaFoneraが壊れても誰も慰めてはくれません。
LaFoneraにDD-WRTを入れるためにはまずLaFoneraのredbootシェルに入らないといけません。
やり方としては、
1)LaFonera内部にあるシリアルコネクタにパソコンなどを接続し、シリアルコンソールを利用する
2)SSHで接続する
この2通りがあるようです。
2)はLaFoneraのネジを外す必要が無いため、最初こっちでやってみようと思ったのですが、イマイチよくわからなかったので1)でやってみることにしました。
シリアルコンソールを利用してDD-WRTをインストールするためには
・パソコン2台(うち1台はシリアルポートが存在するもの)
・シリアルケーブル
が必要です。
パソコン2台あるけどシリアルポートが無い、って人は、USB-シリアル変換ケーブルも必要です。
もっともこれ1本で、LaFonera2台分くらいの値段なんだけれど。
参考:
REX-USB60それか、
UP-12Cを使えば変換ケーブルは必要無いかもしれません。
シリアルポートから接続するためには本来レベル変換が必要なのですが、カモンの携帯電話用ケーブル、9-KEにはレベル変換回路が組み込まれているので、そのまま利用できます。
しかも、安い。
9-KEは
こちらから購入できます。
1本だけ買うと送料がもったいない気がしたので2本買いました。
この選択があとあと身を救うことになるのですが。
このときはまだ、知るよしもなく、2本目のケーブルは奴(K6)に売りつけようかとか考えていました。
↑カモン 9-KE
注文してから4日くらいで届きました。
部品が届いたら、とりあえずLaFoneraの蓋をあけてみます。
LEDがついている側のゴム足を2個外すとネジがあらわれるので、それらを外せば簡単に蓋があきます。
↑ゴム足を外したところ
中の基板を固定するものは何も無いので、うっかり変な方向から力をかけて基板を壊さないように注意してください。
ぁ、言うまでもないですが、アンテナを外しておくのを忘れないように。
↑中身はいたってシンプルです。
次に、9-KEの携帯電話側のコネクタを切り落として外側の黒い被覆をはがします。
カッターナイフをガスバーナーで加熱して被覆のまわりを1周させるように切ると、きれいに剥けます。
これを、
木の葉の家さんの例を参考に接続します。
ピンの配置は以下のようになっているようです。
僕が買った9-KEは、赤・茶・橙・黒のものだったので、
黒 -> RX
橙 -> TX
茶 -> GND
にそれぞれ接続しました。
そのままはんだ付けしてもいいのですが、ピンのピッチがIDEコネクタと一緒だったのでコネクタも作ってみました。
IDEコネクタをピン5つ分の幅で切り取ります。
かなり硬いプラスチックでできていて、カッターやのこぎりでまともに切ろうとするとなかなか切れないので、やはりここも赤熱させたカッターで切断します。
両側から2mmずつくらい切り込んで、折るときれいに割れます。
↑最終的には収縮チューブを被せこんな感じに仕上げました。
さらにその後、ホットボンドを充填して強度アップを図りました。
↑接続してみたところ
ケーブルが接続できたら、ターミナルエミュレーターを起動して、LaFoneraのシェルに入ります。
僕は、
Tera Term Proを使いました。
追記: Puttyもいい感じです。
Linux等を使ってる人は、minicomなんかを使うと良いでしょう。
接続後、ターミナルエミュレーターの画面にメッセージが表示されればとりあえず接続成功。
あとは、Nekomimi.BETAさんの説明通りに作業すればDD-WRTをインストールできます。Nekomimis様は消息不明になられたようです。
とりあえずメモってある手順だけ端折っておきます。
1. PCでTFTPサーバーを起動してトップディレクトリにroot.fs, vmlinux.bin.l7を置く。
2. foneraとPCをLANでつなぐ。
3. redbootで次のようにコマンドを打つ
>Redboot ip_address -l
foneraのIPアドレス(任意)/
マスク長 -h
PCのIPアドレス#例
# PC -> IP: 172.16.0.80 SubnetMask: 255.255.255.0 の場合
#>Redboot ip_address -l 172.16.0.85/24 -h 172.16.0.80
>Redboot fis init
>Redboot load -r -v -b 0x80041000 root.fs
>Redboot fis create -b 0x80041000 -f 0xA8030000 -l 0x002C0000 -e 0x00000000 rootfs
>Redboot load -r -v -b 0x80041000 vmlinux.bin.l7
>Redboot fis create -r 0x80041000 -e 0x80041000 -l 0x000E0000 vmlinux.bin.l7
>Redboot fis create -f 0xA83D0000 -l 0x00010000 -n nvram
>Redboot reset
4. 再起動が完了し、画面が文字化けしたら成功
シェルのメッセージはちゃんと表示されてるのにCtrl+Cを押してもブートシーケンスがとまらない、というかキーボードの入力を受け付けない場合、9-KEの不良を疑ってみたほうがいいです。
僕が最初に加工した9-KEは不良品だったらしく、2本目を同じように加工して接続したらキーボード入力を受け付けてもらえるようになりました。
改造して使ってるので、不良品があっても当然返品できません。
9-KEはそんなに高いものではないので、心配な人は2本以上買っておくと良いと思う。
かくして、DD-WRTをインストールできたわけですが、問題なのはここからです。
設定がかなり面倒。
とりあえずイーサネットコンバーターもどきとして使う設定と、出力のパワーアップは試してみました。
また今度レポートします。
- 2007/02/10(土) 13:41:39|
- WiFi
-
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| コメント:7
コメントありがとうございます。
Pull-Upばっちりやってますよw
ただ最近忙しくてこちらのブログ更新してる暇が無いのです・・・orz
時々覗いてくれてる人もいるみたいなので更新したいのですが・・・。
ちなみに、プルアップしないと動かない理由は
http://www.kannet.ne.jp/tomaru/kenkyuushithu/technic/9-ke/9-ke.htm
ここの回路図を見ていただければわかると思います。
9-KEはトランジスタのコレクタに全く何も繋がれてない(オープンコレクタになっている)ため、ここに電圧をかけてやらないとトランジスタが動作しない(PC→機械 方向の電流が流れない)のです。
9-KEではなく、もっと高価なICベースのレベルシフタを使えばこの問題は発生しないと思います。
- 2009/05/17(日) 17:19:23 |
- URL |
- みみなし #-
- [ 編集]
最近La Foneraを購入して、シリアル接続を試みた際に、こちらのページを参考にしたものです。
こちらで9-KEの存在を知り、何とか接続までこぎつけました。ありがとうございます。
ところが、自分のブログにも書いたのですが、最近のLa Fonera 2200では若干接続方法が変わり、RxDとVccを1kΩ~10kΩ程度のプルアップ抵抗で結ぶという必要があるそうです。
Ctrl+Cなどのキー入力を受け付けず、最初こちらのサイトで書かれてあるように不良品だと思ったのですが、この接続方法で直りました。
http://blog.tagashira.com/article/11968066.html
このサイトにかかれています。理由はさっぱりわかりませんが、確かにつながるようになりました。
- 2009/05/17(日) 13:04:07 |
- URL |
- arkouji #-
- [ 編集]
foneraはFONのBillの収益によってあんな低価格で提供されています。
目的外の使い方で複数台確保している時点で、その思いを踏みにじっていると言えましょう。
- 2007/03/03(土) 08:41:23 |
- URL |
- bkj #-
- [ 編集]