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首相辞任の危機で内閣崩壊?

野党の人間を首相に起用しても「Les choses ne se sont pas améliorées(『レ ショーズ ヌ ス ソン パ アメリオリ』フランス語で【事態は好転しなかった】)」ってことです・・・。
エマニュエル・マクロン大統領の求心力低下も「Êtes-vous arrivé jusqu'ici(『エトゥヴ アリヴェ ジュスキスィ』フランス語で【ここまで来たか】)」って感じだ。

引用

フランス内閣崩壊の危機 極右がカギ握る不信任案 EU独仏2大国の政局不安続く

【パリ=三井美奈】フランスでバルニエ首相の少数内閣が2日、下院で左右野党から不信任案を突き付けられ、崩壊の危機に陥った。2025年の社会保障予算案で審議を打ち切り、強行採決したことがきっかけとなった。不信任案は4日にも採決の見込みで、極右「国民連合」の動向が成立か否かのカギを握る。

バルニエ内閣は財政再建を重視し、緊縮型の予算案を組んだ。下院で最大勢力の左派連合は、当初から不信任案を提出する構えを見せていた。

バルニエ氏は下院で予算案を成立させるため、国民連合に譲歩し燃料費値上げの見直しなどに応じていた。2日になり「国民のために責任ある財政案が必要だ」と宣言。憲法が認める政府強権を発動し、予算案を採択させた。国民連合のルペン下院議員団長は「われわれの責任を果たす」と述べ、不信任案を成立させる構えを見せた。左派連合に続き独自の不信任案も提出するとした。

不信任案は、国民連合が左派連合と相乗りで賛成すれば成立する。バルニエ内閣は今年9月に就任したばかりだが、不信任成立で総辞職に追い込まれれば、マクロン大統領は新たな首相探しを迫られる。

マクロン氏は今年6月、下院を解散し総選挙を実施しており、憲法の定めで来年夏まで新たな解散はできない。総選挙の結果、マクロン与党は下院議席の3分の1に届かず、苦肉の策として野党だった中道右派のバルニエ氏を首相に迎えた。

欧州連合(EU)では、独仏2大国の政局混迷が不安材料となっている。ドイツでは11月、ショルツ連立政権が内部対立の末に崩壊。来年2月の総選挙まで、安定政権が見込めない。来年1月のトランプ米政権の発足を前に、EUは牽引(けんいん)役が不在で、戦略を描けない状況が続く。

2024/12/3 10:01 「産経新聞」より
今年6月に総選挙を実施したものの、マクロン大統領率いる与党は過半数を取れず、中道右派のミシェル・バルニエを首相を起用して少数与党としての再出発を余儀なくされたが、財政再建を掲げるバルニエ首相とそれに反発する下院最大勢力である左派連合と対立し、バルニエ首相が「Proposition budgétaire(『プロポズィスィヨン ビュジェティレ』フランス語で【予算案】)」「unilatéralement『ユニラテアレマン』フランス語で【一方的に】」決めた為、左派連合だけでなく右派・国民連合もキレてしまい、バルニエ内閣の不信任決議案提出も「attitude de ne pas abandonner(『アティテュード ドゥ ヌ パ アヴァンドネ』フランス語で【辞さない姿勢】)」で、仮にそれが可決されればバルニエ内閣は「Démission générale(『デミスィヨン ジェネラレ』フランス語で【総辞職】)」となり、マクロン大統領は新たな首相を選ぶという課題を突きつけられるわけで、隣国・ドイツで連立政権が内部対立して崩壊しただけに、フランスも政権がぐらついている感じです。

ここでも鍵を握るのは国民連合だが、コレって右派の影響力が強まっている証拠に見えるけど、大統領より一政党の影響力が今やあるって構図は、フランスでも既存政治への閉塞感がでているってことでしょうか?

バルニエ内閣が崩壊すれば今度はマクロン大統領が任期途中で退陣に追い込まれる。なんてシナリオは「assez pour réfléchir(『アセ プー レフレシール』フランス語で【十分考えられる】)」と思いますが、日本の石破茂内閣!! これは「Ce n'est pas l'affaire de quelqu'un d'autre(『ス ネ パ ラフェール ドゥ ケルカン ドートル』フランス語で【他人事じゃない】)」と見ないといけませんよ。

theme : フランスの政治と社会
genre : 政治・経済

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