めんどくせぇことばかり
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『地名の原景』 木村紀子

200ページにも満たない薄い本です。ところが、書かれていることの厚みには、心底ビックリさせられました。

日本列島の野にも山にも里にも川辺・海辺にも、すべての土地に貼り付いている名前=地名。その一つ一つには、その地の形状や景観、またそこで営まれていた人の暮らしのありようを言いとめようとする声が文字以前の時代から響いていたはずである。あるいは言い換えられ、あるいは文字に書き留められて変容を遂げながら、その基底に今も遺っているその初発の声はどのようなものであったのか、どのような生まれ方をしたのか、本書はその一端を探る試み。

ノ(野)、ヤマ(山)、カハ(川)……、地名にしばしば現れるこれらの言葉の古いつかわれ方を記紀万葉などに探るとき、たとえば滋賀や志賀の「ガ」を「賀」というめでたい漢字の皮をむいてもとの意味を見極めるとき、象山・象潟と列島の人々がついこの間まで見たこともない動物の文字を冠する奇妙な「キサ」の地名が指すものを推理するとき、この列島上ならではという自然環境のどんな原景が、失われた人の営みのどんな光景が、その地名にあらわされているかが見えてくる。

地名の由来に関わる本が好きで、よく読みます。でも、この本の著者、木村紀子さんのことは知りませんでした。始めて読みました。

地名の本というと実際に存在する地名を挙げて、その由来を紹介するものが一般的ですね。少なくとも、私はそういうものと思って“地名の本”に接してきました。

この本もそうだろうと思って購入したのですが、それよりももっと先を行く本でした。たとえば、小野や大野のように、地名に“ノ”という音が使われていれば、それはどのような風景、状況に対して使われた音であるのかを解き明かしています。

文字で残される以前に、声で残された地名があったわけですね。その音は、どのような風景を表わすものであったのか。そこに住んでいた人々は、その声を聞いた人びとに、どのような風景を思い浮かべて欲しかったのかというようなことですね。

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『地名の原景』    木村紀子

平凡社  ¥ 1,012

漢字の呪縛を廃して、地名を構成する言葉のもともとの意味を探る
はしがき
1  日本列島の原景語
2  国名以前の地名と国名の生いたち
3  先史を秘めた奇妙な当て字地名
結びにかえて――タ(田)の来歴

著者の木村紀子さんは、古代日本語や古代文化に精通する研究者のようです。古事記、万葉集、魏志倭人伝、催馬楽、伊勢物語、梁塵秘抄といった文献からの引用が多く、とても私などに追いつけるものではありません。

ただ、難しすぎるというのとも違います。文献から引用された歌謡等に出てくる言葉の使われ方から、それがどのような状況で使われているかを推理していきます。私の場合、古代の歌謡等に不慣れであるため、すんなり頭に入らない場合が多くありました。しかし、説明を読んでまた歌謡に戻り、行ったり来たりするうちに、なんとなく分かってきます。

残念ながら、まだ“なんとなく”なんですが、その「言葉の使われ方」に、いくつもの発見があるのです。

たとえば、“クニ”という言葉。国という漢字を当ててしまえばそれまでですが、“クニ”だとすると、そこから推理が始まります。万葉集などの歌謡に現れる“クニ”は本来、郷里・集落といった小さな地域を指していたそうです。その“クニ”の“ニ”は、埴(ハニ)、青土(アオニ)の“ニ”と同じで土のことだそうです。

これだけでも私には大きな発見なのですが、ここから“ク”の推理に入ります。語源・語義の分からない古語の一つだそうです。それを、「あえて」と推理しているのですが、これが面白い。

神代記・万葉集・古事記と長い旅に出て、「もしかしたら“ク”は木かも」ですって。

「木の生い茂る大地が私のクニ」だとすれば、山の木を片っ端から伐採してソーラーパネルを敷並べるなんて愚かなまねは、金輪際出来るものではありませんね。

木村紀子さんの本、遡って読んでみよ。


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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

報道に見る、中国共産党の動向

1日
中露の爆撃機4機が沖縄周辺を飛行、領空侵犯なし 空自が緊急発進 防衛省「重大な懸念」(産経)
中国外務省が頼清徳氏の米ハワイ立ち寄りに反発(産経)       台湾プレミア12優勝おめでとう
就職難の中国、「鉄の茶碗」が若者の憧れ…倍率400倍の狭き門も(読売)
ミャンマー武装勢力へ圧力強化 利害絡む中国、国軍劣勢に危機感(時事)“中国”には国民殺しがお似合い
共産党内で経済ネタが「タブー」に 高官らは海外に資産移転(看中国)        日本が危ない!
中国、土地売れず消えた錬金術 地方困窮、公共サービス停止も(共同)
2日
中国、リトアニアの外交官追放を非難(ロイター)
日本の印象「良くない」、中国で87・7%に急増(読売)         もっと距離を取りましょう
上海数百名労働者 道路遮断で抗議デモ(看中国)
「日本で中国旅行熱」とアピールする中国メディア、ネット「襲撃されるぞ」(RC)    嘘つき
3日
中国が南鳥島沖でレアメタル大規模採鉱を計画 来年8月ごろ実施(産経)
中国人、下校中の小学生を無断撮影し投稿。米沢市が声明・対策(スポニチ)      これは酷すぎる! 新型コロナ、中国研究所流出説を支持 米下院小委員会(AFP)
中国が南シナ海に「基線」、海図を国連に提出…実効支配を既成事実化狙いか(読売)
「搾取」に反撃 広東省の村民が抗議で政府を揺るがす(看中国)
4日
中国、フィリピンの漁業局船に放水砲 航行アンテナ標的 両国の対立激化(産経)
「中国共産党を倒せ」高校生がビラ散布 社会不満の矛先が当局に(看中国)
5日
盗品銅線、買い取り疑い 4000万円分か…中国人業者逮捕 警視庁(読売)
軍内権力闘争が公然化 苗華失脚で動揺する習近平政権(看中国)     権力闘争、動きはじめた模様
6日
中国の習主席、人民軍に規律強化を指示 綱紀粛正の動き続く(ロイター)
パラグアイが中国外交官を追放、台湾との断交を「工作」(産経)
9日
海外資本は流出、中国本土資本は減速。「繁栄維持したいが…」(BI)  香港はすでに“中国”、疑いない
中国で拘束のアステラス製薬日本人社員、11月下旬に初公判実施 北京の裁判所(産経)
10日
中国のロンドン新大使館計画、地元当局が却下 住民の安全に懸念(ロイター)
中国、軍艦など過去最大100隻近く展開 事実上の演習開始(産経)
11日
中国、台湾の「分離主義」活動を静観せず 国家主権保護へ措置(ロイター)
「厄介者」中国の軍事活動活発化、狙いはトランプ氏けん制 台湾当局(AFP)
中国・成都で男がハサミを振り回し3人負傷 地元警察が29歳男を拘束(産経)
12日
中国人の男、米軍基地上空にドローン飛ばし逮捕(AFP)
中国は2025年に財政支出を拡大へ、赤字比率上げ-内需拡大「急務」に(Bb)
米通商法「301条」に抗議した中国官僚兪建華氏(Bb)      “中国”に政治的でない死はない
中国漁船と衝突した鳥取県の漁船 自力で帰港 現場は日本のEEZ内(TBS)      違法操業です
13日
中国「フィリピンが南シナ海でトラブル起こした」(ロイター)  国際司法「南シナ海は“中国”ではない」
台湾周辺の軍事演習、実施の判断は「中国次第」 中国国防省が声明(ロイター)
14日
中国軍 大規模活動終了か…台湾周辺、通常に 「演習」明言せず(読売)
「民族の悲劇終わっていない」カナダ、人権侵害関与で中国高官に制裁発動(読売)
15日
日本の化粧品大手、中国の消費減速や現地メーカー台頭で苦戦…グローバル・サウス開拓の動きも(読売)
16日
中国10年債利回りが過去最低更新、1.71%-弱い経済指標相次ぐ(Bb)
いまの中国には夢も希望もない…若者の貧困化を止められない習近平政権の大失策(現代)

テーマ : 支那
ジャンル : 政治・経済

『なぜ女系天皇で日本が滅ぶのか』 竹田恒泰 門田隆将

眞子さまの生んだ小室圭さんの子どもが天皇になったら、これが本当の女系天皇。小室王朝の始まりです。

なぜ「女系天皇」はいけないのか。

あらためてそんなことを聞かれても、答えに窮する人がほとんどだろう。しかし、なぜこれが「あってはならないことなのか」、そのことをわかりやすく、明快に、具体的に、史実に基づいて解き明かしたのが本書である。

メディアの世論調査によれば、「女系天皇」に7割以上の国民が賛成しているという。「女性天皇=愛子天皇」、「女系天皇=愛子天皇のお子様が天皇」で何が悪いの? 男女平等の観点からも望ましいではないか、ということのようだ。

だが、これは「皇統断絶」をもくろむ勢力がその目的を隠して長年にわたる悲願を達成すべく仕掛けた“罠”であることを本書はわかりやすく解説している。

かつて「天皇制打倒」を党是として掲げた日本共産党が、なぜ急に「女系天皇容認」に転じたのか、理由を考えてみたことがあるだろうか。そこには、共産党の理論的支柱として活躍した著名な憲法学者のある「論文」が存在していた……

共産党、立憲民主党、朝日新聞、毎日新聞……等々の勢力がこぞって女系天皇を推す理由を私たち国民は考えなければならない。126代の天皇の皇位継承がすべて「皇族による男系男子」でなされてきた2千年以上の歴史を「覆したい意図」の奥には何があるのか。

「男系」とは、父親を遡っていけば必ず神武天皇に辿りつくという皇統の唯一のルールである。これを廃し、仮に女性天皇が中国人とご結婚されれば皇統は「中国系」となり、韓国人となら「韓国系」となり、イギリス人となら「英国系」になる。父親を辿っていっても、代々の天皇とは何の関係もなくなる。

それは、正当な皇統である悠仁親王殿下を廃嫡にしようという企みでもある。時の権力者、平清盛も、源頼朝も、織田信長も、そして豊臣秀吉も、徳川家康も「天皇になり得なかった」のは、この「男系」という絶対的ルールが存在したからにほかならない。

そこには、権威と権力を分離するという先人の智慧(ちえ)が存在し、そのお蔭で日本は世界最古の国となった。その歴史的意義を打ち破り、日本を貶め、天皇の正統性を崩そうという魂胆。〈皇統断絶⇒天皇という存在を消す⇒日本滅亡〉こそが反日勢力の最終目的なのだ。

本書は、“旧皇族の憲法学者”で天皇・皇室の揺るぎなき日本一の研究者・竹田恒泰氏と、数多くのベストセラーをものにし、“反皇室勢力の動向にも詳しい論客”門田隆将氏が渾身の力を込めて世に放った警世の書である。

麻生政権時、国会提出寸前までいった幻の皇室典範「改正案」の原文をはじめ、驚きのスクープが満載。本書は、皇統断絶をもくろむ巨大な「敵」の正体を明らかにし、皇室問題のすべてがわかる決定版といえる。
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ビジネス社  ¥ 1,650

リベラル勢力の悠仁親王廃嫡論の策略とは?皇位継承問題への疑問、全て解消
はじめに  皇室“反対勢力"が創り上げた「幻」
第一章  なぜ男系が重要なのか
第二章  「養子案」こそベスト
第三章  まぼろしとなった「養子案」
第四章  女系天皇で皇統断絶をもくろむ勢力
第五章  もっと恐ろしい敵がいる
第六章  「八月革命説」というフィクション
第七章  マッカーサー元帥は天皇に敬服した
第八章  天皇の大御心とは何か
第九章  天皇の祈りと祭祀
エピローグ  本当に怖い皇女制度
おわりに

いつも、Amazonに記されている出版社からの紹介文を掲載しています。この本の場合、それが上記のようにご丁寧なもので、私などが付け足して口出しする余地はありません。

「ちゃんちゃん!」で終わるところですが、それじゃ身も蓋もないので感想だけ。

いやはや、日本のリベラル勢の強さはすごい。全ては敗戦に始まって、それまで国を支えていた人びとが、公職追放その他によって、その地位を失いました。二線級がトップの地位を得て、その地位を保障してくれたGHQの下で、彼らの望むように日本を変革していきました。新たな日本の指導者となった彼らこそ、敗戦利得者と言えるでしょう。

占領後もそれを定着させるために、彼らは学問・教育・報道の世界を赤く染めて牛耳りました。最初の敗戦利得者はすでに社会の一線から退場しましたが、その後継者たちは健在です。グローバル化や、今流行りの弱者救済の波に乗り、勢いを増しています。

対抗するためには、彼らの噓を暴き、真実を社会に広めるしかありません。ところが報道も、彼らの手の内にあります。ただ、折から、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)という新しい通信手段が登場しました。これがテレビや新聞の不誠実な報道を暴き立てる出来事も起るようになりました。従来の報道手段を、オールドメディアと呼ぶ声も聞こえてきています。これが希望の光です。

日本の国の形を変えてしまおうという、リベラルの勢いは強いです。この本を読んでも、つくづくそれを感じさせられました。しかし、これに敗れれば、私たちの知っている日本は姿を消します。負けられませんね。


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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

『大人の心理テスト』 齋藤勇

「なんと、私はそんな人間だったのか!還暦過ぎるまで、ちっとも知らんかった!」

かんたんな設問に答えるだけ、答えを選ぶだけで心の奥底に潜む〝深層心理〟や気になる相手のホンネがわかるビジュアルな心理テストの決定版!

さらにその深層心理から見えてくるのは……自分でも気づいていない、あなたの隠された一面と、露わになるもう一人の自分……。

ロングセラーとなった『大人の心理テスト』がパワーアップして帰って来る!

『大人の心理テスト』は以前に出版されていたんですね。それがロングセラーになっていたと・・・。

調べてみたら、2010年に出版されていますね。それから13年を経た昨年、パワーアップして再登場ということですか。考えてみれば、この間に大きなことが起きています。東日本大震災と武漢肺炎パンデミックですね。それからSNSが普及して、生活が大きく変わりましたね。

東日本大震災は、おそらく日本人の死生観に影響を与えているでしょう。武漢肺炎パンデミックで、人との距離感が変わりましたよね。SNSの普及も同様です。おそらく心理テストにも、その辺りが加味されているのでしょう。

若い頃は、こういう心理テストだとか、占いだとかの本に手を出すこともありました。自分のことが分かってなかったし、まだまだ自分に興味を持っていまいしたからね。それにしても、還暦過ぎて
今さら心理テストして、「心の奥底に潜む本当の自分と真実が浮かび」上がらせたところでねえ。

「なんと、私はそんな人間だったのか!還暦過ぎるまで、ちっとも知らんかった!」なんてことになっても、もう取り返しつきませんからねえ。

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日本文芸社  ¥ 1,100


心の奥底に潜む本当の自分と真実が浮かび上がる!
Part1 リアルな自分がわかる 自己分析編
Part2 あなたの性的欲求がわかる 性的欲求・恋愛編
Part3 あなたの「これから」がわかる 将来・未来編
Part4 あなたの潜在能力がわかる 能力開発編

完全に暇つぶしのつもりで読みました。

自分に対して興味を失いかけている私ではありますが、そんなことには関係なく、とても面白く読めました。とても勉強になりました。なんて言えばいいのかな。自分がどうこうではなく、人間理解につながる本ですね。

「この問いに対してこういう答えをする人は、こういう志向を持った人なのか」ということが分かるんですね。「ほう、あいつはこのタイプだな」なんてね。

《Part2 あなたの性的欲求が分かる》も私には関係ないと思っていたんですが、以外とドキドキしながら読んでしまいました。わたしって、どうしようもない奴でした。

どうも、済みません。


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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

イスラエル、シリア軍事施設を攻撃

2024/12/11  BBC
イスラエル、シリアの海軍艦隊を攻撃 全土で空爆を350回以上実施と発表
(抜粋)
イスラエルは10日、シリアの海軍艦隊を攻撃したと発表した。バッシャール・アル・アサド政権の崩壊を受け、シリアの軍事資産を無力化するためだとした。また、シリア全土で数百回にわたって空爆を実施したとした。

イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は声明で、IDFの狙いは「イスラエル国家を脅かす戦略的能力の破壊」だと説明。シリア艦隊を破壊する作戦は「大成功」だったとした。



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飛鳥新社  ¥ 1,540

早くも6刷!「世界の仕組みが分かる」と大評判!「日本の常識」は世界で通じない!
第1章 同盟・外交・憲法
第2章 核兵器
第3章 米中対立
第4章 国連
第5章 朝鮮半島
第6章 差別とLGBT

第二次世界大戦初期の1940年7月3日、イギリス海軍が、直前まで同盟国だったフランスの艦隊に総攻撃を加えました。地中海に面したアルジェリアの湾に停泊していた船舶群でした。

その2週間前、フランスはドイツに降伏し、パリ無血開城を許しました。そのためイギリスは、海上兵力が弱点だったドイツ軍にフランス艦隊が組み込まれ、海の軍事バランスが不利に傾きかねないと懸念しました。そこで先手を打って、フランス艦隊の殲滅作戦に出たわけです。

この間、フランス海軍のダルラン司令官は、イギリス側の艦隊引き渡し要求を拒否しつつ、ドイツ軍の傘下には決して入らないと力説しました。しかし、イギリス側の入れるところとは成りませんでした。

結局、イギリス軍の爆撃によって、フランス艦隊は破壊され、1297人の死者を出すことになりました。

フランス海軍の司令官がなんと言おうと、イギリス海軍が制海権を失えばイギリス本土がドイツ軍に蹂躙されることもあり得ます。その危険から自国民を守るため、イギリス海軍はフランス艦隊を攻撃したのでしょう。

イスラエルがシリアの軍事施設を攻撃して、シリア軍兵器を無力化しているのも、まったく同じ理屈でしょう。他国領だからと言って手をこまねいていれば、シリア軍の兵器は、イスラエルとの戦いで弱体化したヒズボラの手に入るでしょう。その兵器は、間違いなくイスラエルに向かって火を噴くことになります。

イスラエル軍の攻撃は、自国民を守るために行われています。
(参考 『腹黒い世界の常識』)

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テーマ : 中東問題
ジャンル : 政治・経済

大隈重信と佐賀藩『人間の器量』 福田和也

大隈重信について、木戸孝允が伊藤博文に出した手紙に次のように書かれていたそうです。

「大隈之才也、気也義弘村正之名剣の如く候間其口を開くを見、其声を聞ずして恐避いたし候様の気味御座候」

切れ味は妖刀村正に比されています。大隈が口を開くのを見ると、声を聞く前に皆逃げてしまうとはすさまじい。当時の大隈は大久保利通に敵視されていたそうです。木戸が頼りという状態にあったのに、その頼りの木戸は、大隈の激しさをこのように捉えていたわけです。

大隈よりも、はるかに見識も能力も劣る伊藤博文が、西郷、木戸、大久保亡き後、初代首相になるほどに力をつけていく一方、大隈は政府から追放されてしまいます。明治14年の政変ですね。

それを見て、かつて大隈家の居候だった五代友厚が、大隈に次のように諫言したそうです。
  1. 愚説愚論を聞くべし。一を聞いて十を知ってしまうのが閣下の短所である。
  2. 地位が下の人間が、閣下と近い意見を述べたらすぐに採用すべし。他人の論を誉め、採用しないと徳は広がらない。
  3. 怒るべからず。怒気怒声は禁物。
  4. 事務の処断は、急ぐべからず。即決せずにぎりぎりまで待つべし。
  5. 閣下が人を嫌うと、向こうも閣下を嫌うようになる。進んで嫌いな人との交際を求めるべし。
大隈は五十歳を超えてこの諫言を受け入れ、歳がいってから器量を大きくしていきます。歳がいってからそれができるというのは、もともとの器があったということでしょう。

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『人間の器量』    福田和也

新潮新書  ¥ 時価

なぜ、日本人はかくも小粒になったのか。先達の器量に学ぶ人間論。
序章 器量を問うこと
第一章 なぜ日本人はかくも小粒になったのか
第二章 先達の器量に学ぶ
第三章 器量を大きくする五つの道
終章 今の時代、なぜ器量が必要なのか
器量人十傑

高い能力と優れた人間性を持ちながら、大隈重信は、どこかに歪みを抱えていたわけでしょう。

江藤新平や大隈重信を生んだ佐賀鍋島藩の藩士教育は、とにかくすさまじかったらしいですね。熱心なあまり、成績不良な学生の家禄を半分にする、といった罰則まで設けていたそうです。子どもが試験に失格すると、殿様の命令で親の給料が半減するわけです。

これはすごい。

後に大隈重信は、早稲田大学を創設しています。その早稲田大学が自由闊達な学風を持つようになったのは、鍋島藩の教育方針への大隈の強い反発に原因があったんでしょうね。

今の早稲田大学はどうでしょうね。この間まで総理大臣をやっていた岸田さんも、早稲田出身ですね。増税眼鏡なんていわれてましたね。

もうちょっと頑張って欲しいですね。
(参考 『人間の器量』 )


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テーマ : 歴史雑学
ジャンル : 学問・文化・芸術

“八月革命説”『なぜ女系天皇で日本が滅ぶのか』 竹田恒泰 門田隆将

東京大学は、同じ過ちを繰り返しているようです。

《八月革命説》か、懐かしいですね。教員に成り立ての頃、日教組のお爺さん先生から熱く語られたことがあります。

これは戦前の日本と戦後の日本の連続性を否定する見解ですね。「憲法の基本原則が根底から入れ替わり、主権者だった天皇はポツダム宣言の受諾によって自ら主権を放棄し、代わりに国民が主権者と」なりました。「戦前の天皇と戦後の天皇は、“天皇”という呼称は同じだけれども、本質的にまったく異なるもの」という見解のようです。「したがって、八月革命により、伝統的な日本の王朝は倒された」というのが“八月革命説”なるものらしいです。

現在の皇室は昭和20年に発足した新たな皇室で、かつての伝統など考慮する必要はない。女性天皇だろうが、女系天皇だろうが、男女平等を旨とする現代社会状況に合わせて変えていけばいいと、“八月革命説”が皇統継承を危うくする根拠に使われているようです。

変わった学説ですね。昭和20年8月にあったのは敗戦であって、革命ではありません。日本には大日本帝国憲法に規定された政府があり、敗戦後も国政を担っていました。・・・連続しています。ただ、敗戦下、GHQによって占領されていました。そのGHQの強制により、本来はあり得ない憲法の改正を突きつけられただけの話です。やむを得ず、大日本帝国憲法の規定に則って、日本国憲法へと改正されたわけです。だから、明らかに連続しています。革命は起きておりません。それが起きたのは、“八月革命説”を提唱した宮沢俊義さんの頭の中だけの話です。

司法試験などを通して“八月革命説”は通説となり、弟子たちに引き継がれていくことになります。憲法学の世界では、今でも“八月革命説”一本なんだそうです。これは驚きました。なかでも内閣法制局は東大法学部の俊秀が集められ、“八月革命説”に基づいて法案の審査、法律の解釈を行っているというのです。

東大って、アホなこと繰り返しますね


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ビジネス社  ¥ 1,650

リベラル勢力の悠仁親王廃嫡論の策略とは?皇位継承問題への疑問、全て解消
はじめに  皇室“反対勢力"が創り上げた「幻」
第一章  なぜ男系が重要なのか
第二章  「養子案」こそベスト
第三章  まぼろしとなった「養子案」
第四章  女系天皇で皇統断絶をもくろむ勢力
第五章  もっと恐ろしい敵がいる
第六章  「八月革命説」というフィクション
第七章  マッカーサー元帥は天皇に敬服した
第八章  天皇の大御心とは何か
第九章  天皇の祈りと祭祀
エピローグ  本当に怖い皇女制度
おわりに

陸軍軍医総監森林太郎は、東大医学部絶対主義の権化でした。森を中心とする東大医学部の面々は、脚気を伝染病と考えていました。ですから病理菌を発見することが、治療への最短ルートであると考えていたわけです。

東大医学部出身ながら、しなやかな考え方を持っていた北里柴三郎は、脚気伝染病説を批判しました。そのことによって北里は、東大医学部から目の敵にされることになります。北里の批判は学問上のことで、実際、北里が正しかったのですが、東大医学部は、そういう批判を許さない人間の集まりでした。

北里はすでに、世界で通用する最優秀の細菌学者でした。ところがその北里が帰国してみると、東大医学部が徹底的に妨害したことで、一切活躍の場がありませんでした。やむを得ず北里は、「私立研究所(北里大学の前身)」を設立せざるを得ないことになります。

北里とは逆に、脚気伝染病説を師説として継承し、海軍の「麦飯派」に徹底的に攻撃を加えていた東大医学部のリーダーにのし上がった人物こそ、森林太郎でした。

今では誰でもが知っている、人間にはビタミンという栄養素が必要だという常識は、当時はまだ、知られていません。しかし、経験によるデータは多数蓄積されていました。刑務所の食事が麦飯に変わった途端、脚気患者が激減しました。麦飯を採用したことで、海軍の脚気罹患者が激減していました。明治天皇も麦飯で脚気を克服しています。それでも森林太郎は、その事実を認めようとはしませんでした。

その結果が、日露戦争でおよそ2万8000人の脚気死亡者を出すことにつながりました。

それは大東亜戦争を敗戦に導き、国を失わせた陸軍参謀本部と同じ日本人的性格、あるいは組織の問題を垣間見ることができる重大事です。

それなのに、東大は今でも・・・。
(参考 『なぜ女系天皇で日本が滅ぶのか』 『逆説の日本史26』 )

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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

WHO、またまたコンゴへ・・・何しに?

2024/12/09  ロイター
WHOがコンゴに専門家派遣、「原因不明の病気」巡る調査支援へ
(抜粋)
世界保健機関(WHO)は6日、アフリカのコンゴ民主共和国(旧ザイール)で頭痛、せき、発熱、貧血などを伴う原因不明の病気が発生している問題で、現地保健当局の調査を支援するために専門家を派遣すると発表した。

現地当局は今週、この地域で発生した原因不明の病気で11月に143人が死亡したと公表した。

これでまた、いわゆるパンデミック条約が取り沙汰されるようになるでしょうね。

知らないうちに、日本が条約結んだり批准したりって事にならないか心配です。増税と同じで、最近は大事なことが国会で審議されず、一部関係者で決定される傾向があるように感じられます。大変心配です。

WHOも国際連合の専門機関だけど、ここのところ国連自体がおかしくなってきているようです。そりゃそうです。国連は本来の存在意義を失ってますからね。

国連は、本来、第二次世界大戦における連合国が始まりです。本質的には、アメリカ・イギリス・ソ連の持ち物です。第二次世界大戦を勝利に導いた米英ソの力を背景に世界の平和と安全を維持し、人権と基本的自由の促進することが国連の目的であるはずです。世界の平和と安全がどこにありますか。冷戦が明らかになった段階で、世界は考えるべきでした。

少なくともソ連が崩壊したあたりで、国連は存在意義を問われるべきでした。だけど、その時にはあまりにも大きな利権が絡んでしまっていました。危機感を感じた国連は、新たな存在価値を弱者救済に求めました。国連はこの時、資本主義との戦いに敗れ去った共産主義、リベラリストという仮面をかぶった共産主義者と手を握ったのです。


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新潮社  ¥ 1,705

本当の犯人は誰だ?厚顔無恥な反日メディアの暴走を一刀両断!
第一章 世界はこんなに歪んでいる
第二章 砂上の楼閣、中国
第三章 「負け組」プーチンが北方領土を返す日
第四章 強欲と殺戮が世界史をつくった
第五章 報道を装う新聞の虚妄

国連人権理事会においてリベラリストは、国際社会の主体は国家だけではなく、NGO、市民社会団体、個人などの非国家主体も含まれると主張します。実際、左翼系の団体個人に乗っ取られているような状況にあります。ちょっと前、人権理事会の一部である女性差別撤廃委員会が、日本の男系による皇位継承にまで口を出してきましたね。

中国共産党の支持によりテドロスが代表を務めるWHOも、極めて危険な組織です。WHOが主導するパンデミック条約が通れば、国家主権が大きく制限される可能性あり得ます。感染症からの安全を前面に立ててますが、これって世界革命じゃないですか。共産主義者が夢想した世界革命は、コミンテルンではなく国連によって実現してしまいかねない状況です。

コンゴ民主共和国でエボラ出血熱流行の対応に当たっていた世界保健機関(WHO)職員ら救援スタッフ83人が、女性や少女らを性的に虐待していたとする報告書が公表されています。報告書によると、性的虐待は2018年から2020年にかけて、国内外のスタッフによって行われたとされています。レイプも9件報告されていた。現地の女性50人以上が性的虐待の被害を訴えたことを受け、報告書がまとめられました。

共産主義者であるWHOのテドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長は、「許されないことだ」と述べ、報告書の内容について恐ろしいと感じていることを明らかにしました。しかし本当に恐ろしいのは、コンゴの女性だけではなく、世界のすべての人びとをレイプしようとする共産主義者の企みの方なのです。

とりあえずコンゴ民主共和国の女性のみなさん、またまたWHO職員がコンゴに行くので警戒しておいて下さい。


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テーマ : 国際政治
ジャンル : 政治・経済

『あたらしい自然あそび』 奥山英治

古くてあたらしい現代版自然あそび傑作選!

自然あそびの達人が、古くて新しいとっておきの“あそび”を伝授!お金も特別な道具もほとんど使わずに楽しめる、春夏秋冬の自然あそびを集めました。

「日焼け止めクリームを使ってモンシロチョウを誘う」「カエルをコンニャクで騙す」「防波堤で幼魚すくい」「厚紙ルアーでバッタを釣る」etc…

アウトドアの好きな方、子どもの自然体験を増やしたい方に役立つ一冊です。

昭和30年代の生まれですからね。秩父の山野でよく遊びました。生き物を相手にして遊ぶことも多かったですね。相手にされた方は、たまったものではなかったでしょうが。

本当はヤマカガシというのですね。ヤマカカシと呼んでいました。毒があるんだそうですが、子どもの頃はマムシは毒があるけど、ヤマカカシは毒がないと思っていました。まわりもみんなそうでした。毒があるとは思わず、薮をつついて蛇を見つけて遊びました。両手にヤマカカシの尻尾を持って、縄跳びのまねをしたりしました。毒があると分かっていれば、そんなことはしなかったでしょうね。

そんな風に振り回したあげく、蛇は頭を潰さないと死なないと、確実に仕留めていました。

ああ・・・


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山と渓谷社  ¥ 1,980

お金と道具はほとんどいらない!一年中楽しめるエンタメ系野外遊び
●春
磯で小さな水族館をつくる/日焼け止めクリームでモンシロチョウを誘う
メダカのジャンプ力をたしかめる/トカゲやカナヘビを釣ってみる
カエルをコンニャクで騙す
●夏
カタツムリで自由研究/干潟釣りで干物をつくる/タマムシを待ち伏せする
クワガタ・カブトムシ探し/なにが入るか? 川のガササガ
ザリガニのエビチリを味わう
●秋
厚紙ルアーでバッタを釣る/防波堤で幼魚をすくう/木の実でジャム作りに挑戦
ドングリゴマでバトル/ハマダンゴムシと迷路であそぶ
●冬
ひっつき虫ダーツ/エビすくいかき揚げに挑戦/ドジョウを掘って捕まえる
動物の痕跡探偵団/真冬のクワガタさがし/ツルでリースをつくる

『あたらしい自然あそび』という本ですが、中にはあまり新しくない自然遊びもありました。なにしろ昭和35年生まれの私が子どもの頃にやってましたから。

水辺に草の生えている川でやる「ガサガサ」は、大人になってからもやめられません。孫たちと川に行っても、ついつい本気になってしまいます。「おじいちゃんが網を貸してくれない」と、孫に泣かれたこともあります。最近はゲンゴロウやタガメを見なくなりましたね。

夏の虫取りは昔も今も変わらないでしょう。大きくて、赤みがかった黒い背中のカブトムシが一番好まれたかな。次がミヤマクワガタ、なぜか「ハエトリカン」と呼んでいました。

山があって、野があって、川が流れていましたからね。とにかくよく遊びました。

冬の林の朽ち木から、クワガタを探し出すあそびを紹介されていました。冬の寒々しい林に生き物の気配を感じるのは難しいが、それだけに探し出したときの喜びは格別です。この本を書いた人、よく知っていますね。

モンシロチョウ型に切り出した白い紙に日焼け止めを塗って、棒につけてヒラヒラさせるとオスが寄ってくるそう。なんでも、日焼け止めで紫外線を反射すると、オスはその反射を目安にメスを探しているとのこと。これは「あたらしい」。表紙にあるように、カエルはこんにゃくで釣れるという。厚紙を緑色にして原っぱで小刻みに揺すると、メスだと思ったバッタのオスが乗っかってくるらしい。

これらは本当に「あたらしい」ですね。一度やってみようと思います。おじいさんがこんなことをやって喜んでいたら、世の中が少し明るくなるかもしれないですね。

面白いですね。作者さんの偉いのは、川えびを捕まえて、しっかり食べているところ。栗を拾って、アケビを見つけて、しっかり食べるところが、とても偉いと思いました。・・・ドングリ虫まで煎って食べているのはちょっとビックリしましたが。


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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

ノートルダム大聖堂再建

2024/12/08  ロイター
ノートルダム大聖堂が公開再開、火災から5年半 トランプ氏式典出席
(抜粋)
2019年4月に壊滅的な火災に見舞われたパリのノートルダム寺院(大聖堂)が7日、修復工事を終えて約5年半ぶりに一般公開された。

7日夜の記念式典には各国の国家元首や政府首脳数十人が招かれ、マクロン大統領がトランプ次期米大統領やウクライナのゼレンスキー大統領、ウィリアム英王子などを迎えた。トランプ次期政権で政府効率化を主導するイーロン・マスク氏も出席した。スクリーンショット 2024-12-08 162254
残念ながら、ここにも石破さんはいませんね。トランプさん、いろいろな人にあっているのに、石破さんに会うつもりはないようですね。そりゃそうですね。外相がアメリカよりも“中国”を優先しようとしているのに、それを放置するような首相ですからね。会う意味がありませんね。

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『英語の語源大全』    清水建二

三笠書房  ¥ 1,760

「ハンサム(handsome)」は顔のことなのに、なぜ「手(hand)」が入るの?
◆「漢字1字」の意味を持つ語源
◆「印欧祖語per」にまつわる語源
◆「接頭辞」のような語源
◆「数」を表す語源
◆「形容詞」のような語源
◆「感覚」にまつわる語源
◆「自然界の動き」にまつわる語源
◆「時間、空間」にまつわる語源
◆「人間の動作」にまつわる語源

そうそう、この本を読んで、始めてノートルダムの意味を知りました。

男性の敬称「サー(sir)」に対して、女性の敬称はmadam、またはma’am。madamは古フランス語の、ma dame(私の貴婦人)に由来するそうです。英語のmadamは、イタリア語ではmadonna(マドンナ)になり、これも同じ語源。

定冠詞theをつけたthe madonnaは、貴婦人の中の貴婦人を指し「聖母マリア」の意味になります。ダ・ヴィンチの名作モナ・リザ(Mona Lisa)のMonaは、古イタリア語のmadonnaの短縮形なんだそうです。これを英語で言えば、Madam Lisa(リザ夫人)となるわけですね。damやdonには「貴婦人」の意味があり、印欧祖語で「家」や「主人」を表すdemにさかのぼるそうです。

そういえば、この再建されたノートルダム大聖堂、あれは「パリのノートルダム」って言わなきゃいけないんだそうですね。ノートルダムは、あちこちにあるんだそうです。この“ダム”が「貴婦人」で、“ノートル”が「私たちの」。「私たちの貴婦人」で、ノートルダム教会って、「聖マリア教会」ってことなんだそうです。

語源を追いかけると、面白いことがわかりますね。

とりあえず、フランスのみなさん、パリのノートルダム大聖堂再建おめでとうございます。首里城も早く再建されるといいね。


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テーマ : 国際政治
ジャンル : 政治・経済

『誰が国家を殺すのか 日本人へⅤ』 塩野七生

資源のない日本は「人材」こそ「資源」とせよ!

古代ギリシア人やローマ人は「危機」という言葉に「甦生」の意味も合わせ持たせた――「知恵」を働かせる以外に日本の未来はない。

「長く歴史に親しんでつくづく考えるのは、民族は、興隆した後に必ず衰退を迎えるものであること。興隆と衰退の間に長い安定期を享受できた民族は、実にまれにしか存在しなかった」――古代ギリシア、古代ローマ、中世ルネサンスから日本を思う。

月刊「文藝春秋」の好評連載「日本人へ」第5弾。

2022年の11月に出た本。買ったあったのに、ちょっと読むのが遅くなってしまいました。塩野さんが文藝春秋に書いている「日本人へ」というコラムをまとめたものですね。第5弾だそうです。

早いのは2017年10月号に発表されたものです。その頃のものは、歴史的な逸話を引っぱってあるもの以外、時事ネタはちょっとピンときません。

それでも通して読みましたが。歴史的な逸話を見逃すわけにはいきませんから。通して読むと、後半に行けばいくほど、前のめりになって読みました。時事ネタでもピンとくるものが増えるわけです。

総じて言えば、「コロナ前とコロナ後」と言うことですね。


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文春新書  ¥ 970

民主制は、民主主義者を自認する人びとによって壊される。「日本人へ」第五弾
Ⅰ 
歴史に親しむ歳月を送っていてつくづく考えるのは、民族は、興隆した後に必ず衰退を迎えるものであるということ。興隆と衰退の間に長い安定期を享受できた民族は、実にまれにしか存在しなかったのであった。
「うまく使った一日の後には快い眠りが訪れるのに似て、うまく使った一生の後には安らかな死が訪れる」
レオナルド・ダ・ヴィンチ
自由のないところに、文化文明は絶対に生まれない。
「われらが日本にはカネもなければ技術もない。だから、知恵を働かせるしかない」下河辺淳
大量に血を吐いた文豪と違って、私ときたら内臓は全て健全な骨折患者に過ぎないので、いきおい闘病記もコメディになってしまう。
メディアの報道がなんだか酷いですね。

耳目を集められそうな事柄を見つけると、当事者の一挙手一投足に目を光らせて言葉尻を捉え、それだけならまだしも過去の発言まで洗い直して悪者に仕立て上げます

マスメディアは第四の権力といわれます。その権力の側が、マスメディアの力を存分に発揮して特定の人物や集団を攻撃します。マスメディア各社が我先にとばかりに新しい材料を見つけ出し、みんなで袋だたきにしているかのようです。リンチです。

見苦しいったらありません。

民主政は古代ギリシャのアテネで生れ、成熟しています。ペリクレスは、まさに民主政の成熟期に、アテネの宰相を長きにわたって務めた人物でした。そしてペリクレスを失ったあとのアテネは、まもなく衆愚政、今風にいうとポピュリズムに堕ちていきます。塩野さんは、その違いを、“紙一重”であったと記しています。

ポピュリズムは現状への怒りと近未来への不安を温床にするといいます。確かにそうですね。ペリクレスの時代にもそれはあったでしょうが、彼は言葉という武器によって、その怒りと不安を希望と可能性に置きかえたというのです。片やポピュリズムの時代のリーダーは、その怒りと不安を煽り立てることに長けているというのです。

今の日本に置きかえれば、マスメディアこそ人びとの怒りと不安を煽り立てているポピュリズムの時代のリーダーと言えるでしょう。「民主制は、民主主義者を自認する人びとによって壊される」って、そういうことか。

それを希望と可能性に置きかえる、ペリクレスの登場が待ち望まれます。

またまた、面白かったです。今でも連載が続いているようなので、「日本人へ Ⅵ」が出たら、すぐに読もうと思います。・・・そんなこと言って、実は買ったまま読んでない塩野さんの本が、他にもあります。


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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

「手取りを増やせ!」『なぜ、日本人の9割は金持ちになれないのか』 藤井聡

10月30日投開票の衆議院議員選挙で、国民民主党が大幅に議席を伸ばしました。7議席から21議席と3倍に増えたというのですから、最も明白に国民の支持を得た政党と言っていいでしょう。

その国民民主党が公約に掲げ、有権者の支持を集めたのが「手取りを増やす」でした。その具体策としてあげていたのが、基礎控除等を103万円から178万円に引上げることで所得税の負担を軽減しようというものでした。選挙後、少数与党となった自公政権は、基礎控除額の引き上げを受け入れました。「103万円の壁」と、ニュースでも盛んに取り上げられています。

国民からは歓迎されていると思われるこの動きなのですが、なぜかこれに抵抗する動きがありますね。地方自治体の長であったり、緊縮財政を支持する人であったりです。

名古屋市は独自に住民税や固定資産税の減税措置を取っていますが、経済が活性化され、却って税収が増えているそうです。地方自治体の長は、この名古屋のやり方に学ぶと良いですね。残るは、頑なに緊縮財政を訴える人ですね。その人たちが訴えるのがプライマリー・バランスです。

プライマリーバランス(PB)は、政府の財政健全性を示す指標の一つ。具体的には、税収などの収入で社会保障や公共事業などの政策的経費を賄えているかどうかを示します。プライマリーバランスが黒字であれば、政策的経費を税収で賄えていることを意味し、赤字であれば借金に頼っていることを意味します。

大蔵省から財務省となった2001年、日本経済がデフレ化して3年目に、財務省は「財政の健全化」を財務省の目標に掲げました。“財務省設置法”というのがあって、その第3章「任務」に次のように記されているそうです。・・・財務省の存在意義みたいなものですね。

「財務省は健全な財政の確保、適正かつ公平な課税の実現、税関業務の適正な運営、国庫の適正な管理、通貨に対する信頼の維持及び外国為替の安定の確保を図ることを任務とする」

数ある任務の中でも第一番目の重要任務として、「健全な財政を確保する」を挙げています。つまり最初から、「赤字国債を発行すべきではない」と、積極財政という財政政策を制限してしまったいるわけです。

まあ、こんなのは時と場合によって使い分ければいいわけですが、頭が固いんですね。


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ポプラ新書  ¥ 990

日本人を貧しくした「経済の噓」に騙されるな。日本人を金持ちにする秘策
第1章 「国の借金で破綻する」は真っ赤なウソ
第2章 「消費増税しないと将来にツケを残す」というウソ
第3章 「日本経済を守るために緊縮財政が必要だ」というウソ
第4章 「グローバリズムが日本を救う」というウソ

本来、その経済状況に合わせて、「インフレ状況にあれば緊縮財政に、デフレ状況にあれば積極財政に」と使い分けるべきところ、デフレ下にあっても「積極財政はだめ」という縛りを設けてしまっているため、いつまで経ってもデフレが解消しないわけです。

小泉政権は2006年6月に「プライマリーバランス黒字化を目標」を含む「骨太の方針」を閣議決定してしまいました。小泉政権で経済財政政策担当大臣を務めたのが、竹中平蔵でした。現代の政商と呼ばれる人物ですね。

「骨太の方針」は正式名称を「経済財政運営と改革の基本方針」といい、毎年6月頃にトップダウンで方針を決めるそうです。これが次年度の予算の組み方や中長期の財政のあり方の基本方針として策定されます。その中にいつも「財政規律」がもぐり込まされます。PBについても、何らかの判断が下されます。

2009年の麻生太郎内閣の時、リーマンショックの影響で、PBの制約は撤廃されました。しかし、2010年の民主党菅直人政権の時、早くもPB黒字化目標が盛り込まれてしまいます。翌2011年には東日本大震災が発生しているが、その非常事態下においても財政規律が優先されたようです。なんてことでしょう。

PB黒字化目標を閣議決定したいたために、復興に必要な財源を十分に確保できず、「復興増税」などという前代未聞の政策が実施されました。復興税は被災地からも徴収されたそうです。・・・鬼ですね。

菅直人内閣を引き継いだ野田佳彦内閣は、2014年における消費増税を決定しました。野田民主党政権を打倒して与党に復帰した安倍自民党政権はデフレ脱却を掲げて、当初は大規模な財政支出を行ったものの、2013年6月にPB規律を記載した「骨太の方針」を閣議決定し、2014年に8%への消費増税を断行しました。その後、10%への増税については財務省に抗って消費増税時期を二度先送りしたが、結局は2019年には10%に上げてしまっています。

アベノミクスにおいては日銀がお金を大量に貸し出す体制を作ったものの、財政政策を実行しようとすると「これ以上借金を増やすのか」というバッシングされるという空気を財務省が作っていました。安倍政権を攻撃できることであればと、マスコミもこれに乗りました。

デフレ脱却を掲げた安倍内閣であったが、政府支出を増やしたのも最初だけで、残りの6年間はまったく増やしていませんでした。安倍内閣は、結局、緊縮内閣だったわけです。

元気な日本を取り戻すなら、今こそ減税、積極財政です。日本国民は「手取りを増やし」、経済を活性化する方角へ舵を切っています。
(参考 『なぜ、日本人の9割は金持ちになれないのか』)


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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済

コロナ発生源は武漢研究所

2024/12/02  ワシントン・タイムズ・ジャパン
新型コロナ、中国の研究所流出の「可能性高い」 米議会が断定
(抜粋)
世界中で数百万人を死亡させた新型コロナウイルスは、中国の研究室から流出した可能性が高い-2年間にわたる議会の調査報告が2日に公開され、こう結論付けた。

研究室流出説が「最も可能性が高い」理由として五つを挙げた。一つは、新型コロナの症例から見て、感染は人間へのただ一つの感染時点に遡ることができるということ。他には、武漢の研究所の過去の行動、2019年秋に科学者らがかかった原因不明の病気、5年間の調査にもかかわらず自然由来の候補がないことなどが挙げられている。

その可能性が最も高いということは、最初から議論されていましたね。

新型コロナウィルスの起源はコウモリに由来するコロナウィルスですが、興味深いことに武漢のある湖北省はコウモリの生息地ではないのだそうです。

新型コロナウィルスのEタンパクの成分構造が、2018年に人民解放軍が浙江省舟山に生息する舟山コウモリの体内から分離した新型コロナウィルスに酷似しているという説があります。つまり2020年のパンデミックは天災ではなく、浙江省で採取したコロナウイルスに対する人為性が介在する可能性があるというのです。実はこのコウモリこそ、例のSARSの宿主なんだそうです。だからこそ5年経とうと10年経とうと、自然由来の候補、宿主など現れるはずがないのですね。

“武漢の研究所の過去の行動”というのは、武漢ウイルス研究所の疫学者である石正麗氏によって始められたSARSウイルスの研究や、パンデミックの直前に武漢ウイルス研究所で行われていた動物実験を含む機密性の高い研究を指しているでしょう。

ここでは理由の一つに挙げられていませんが、人民解放軍の科学者に周育森という人物がいます。彼は2020年2月24日にCovid-19ワクチンの特許を申請しています。いくらなんでも早すぎます。日本人がまだ、呑気にしている段階です。彼の開発したワクチンは、シノファームによって研究が続けられ、実際に使用されています。

大変な功績を残した人物なんですが、この人、2020年の5月に死んでいます。不審死とも言われているようですが、何が不信なのかさえ分からない状態です。

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『亡国の危機』    櫻井よしこ

新潮社  ¥ 1,180

守勢から攻勢へ!日本の意思が世界を変える!

中国共産党と人民解放軍は、確信犯です。だからこそ、必死で隠蔽に出ました。遅くとも2019年12月上旬には異常事態を知っていながら、12月31日までWHOへの報告義務を怠り、隠蔽に躍起になっていました。そのため感染防止に決定的な2020年1月だけで、武漢をはじめとする“中国”から数百万人が海外に渡航し(日本へは90万人)、ウイルスを世界にまき散らしました。

この間に、やがて世界から向けられる指摘にどう対応するか、念入りに対策が練られたでしょう。

しかし、自分の国がウイルスの発生源であるということは、他の国にもあり得ることです。冷静になって考えれば、そのこと自体は不幸なことで、世界が行うことは責任の追及ではなく、支援であるべきです。しかし“中国”は、人為的に作り上げたものだからでしょう。これを隠蔽に出ました。隠蔽に出ることで世界の国々から対策を取る機会を奪い、事態をパンデミックへと悪化させたのです。

あまつさえ、その後も発生源は生鮮市場とか、アメリカによって持ち込まれたとか虚偽情報を垂れ流しました。初期対応の誤りを指摘された“中国”は、新華社を通じて、「我々には、米国は“中国”に謝罪し、世界は“中国”に感謝すべきだと言う権利がある」と社説で訴えました。

アメリカに責任を転嫁しようとしたのです。白々しい嘘だが、バカバカしいと相手にしないでいれば、“中国”は何度も何度も、しつこくしつこく同じ発言を続け、歴史の中にその白々しい嘘を定着させてしまいます。南京大虐殺の捏造がいい例です。
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『日本人の真価』    藤原正彦

文春新書  ¥ 935

美意識と武士道精神で、危機の時代を生き抜く。この国は再生できる。
さらに新華社は、次のようにアメリカに脅しをかけました。「“中国”は医薬品の輸出規制をすることも可能だ。その場合、アメリカはコロナウイルスの大海に沈むだろう」

医薬品を“中国”に頼っている状況は本当のことだから、アメリカには屈辱的だったに違いありません。

あれから5年、さらに綿密な調査報告を得て、アメリカは再び新型コロナウイルスの発生源に言及し始めました。この間アメリカは、医薬品の供給源を多様化し、自国の医薬品産業を強化するための取り組みを進めてきたに違いありません。なんと言っても新型コロナウイルスによって全世界で約700万人が死亡しており、そのうち120万人が米国民なのですから。
(参考 『亡国の危機』『日本人の真価』 )

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テーマ : 新型コロナウイルス
ジャンル : 政治・経済

中村哲さんが亡くなって5年『中東問題再考』飯山陽

2024/12/04  時事通信
「先生の希望、全て引き継ぐ」 アフガン支援続けるスタッフ―中村医師殺害から5年
(抜粋)
アフガニスタンで長年にわたって医療支援や用水路建設に力を尽くした医師中村哲さん=当時(73)=が現地で殺害されてから、4日で5年を迎えた。中村さんが設立したNGO「ペシャワール会」(福岡市)の現地団体「PMS」は、中村さんの死去後も新たに同国の河川3カ所にせきを完成させた。30年以上、共に活動を続けてきたPMS支援室長の藤田千代子さん(65)は「先生の希望は全て引き継いでいく」と力を込める。

令和5年、日本政府は中村哲さんの意志を引き継いで、アフガニスタンにおける灌漑事業に無償で13億2800万円の資金協力することを決めています。国が中村さんの業績を認め、さらに前に進めようと考えたことは素晴らしいことだと思います。

ただし、現在、アフガニスタンはタリバンの支配下にあります。アフガニスタンへの支援には、当然タリバンが関わってきます。タリバンが政権を奪取して3年、彼らが国民の福利厚生に尽力しているようには見えません。有効に使われる算段を立てた上での支援でなければ、13億円はタリバンの懐を潤すだけになりかねません。

その辺りがどうなのか、この記事からは読み取れないのが残念です。日本からの支援がどのように使われ、日本人の安全が確保されているのかどうか、そういった報道が欲しいところです


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扶桑社新書  ¥ 1,078

ロシアのウクライナ侵略は、中東の独裁国家・テロ組織の暴走を加速させる
第一章 アフガニスタン報道が隠すタリバンの本性
第二章 「イランは親日」言説が覆い隠すイランの現実
第三章 「トルコは親日」言説が覆い隠すトルコの現実
第四章 なぜイスラム諸国は中国のウイグル人迫害に声を上げないのか
第五章 「パレスチナ=善、イスラエル=悪」の先入観が隠す事実
第六章 中東問題をわかりにくくしてきた七つの原因
中村哲さんが殺されたのは2019年12月4日のことです。アフガニスタンのナンガルハル州を車で移動中に、武装勢力の襲撃を受けました。武装勢力は自動小銃AK47(カラシニコフ)や拳銃で武装し、2台の車に分乗し、中村医師の車を追走。行く手を遮った後、一斉に銃撃を加えたそうです。まず、ボディーガード4人を殺害し、その後、運転手と助手席の中村医師に発砲したようです。

負傷した中村医師が起き上がったところに、武装勢力はとどめを刺すように銃弾を浴びせかけ、現場から逃走しています。中村医師の日々の通行ルートを把握していた計画性と、確実に命を奪おうとしたことから強い殺意がうかがえます。

以上は現地のメディアが伝えているところです。

飯山陽さんの『中東問題再考』も、中村さんの殺害について取り上げていました。アフガニスタンに尽くした中村哲医師を殺害したとされるのは、タリバンに忠誠を誓うパキスタン・タリバン運動のメンバーだそうです。

アフガニスタンではアメリカが8月末の撤退を発表したあと、武装勢力タリバンが予想を上回る速さで各地を支配下に収め、8月15日には、早くも首都カブールを制圧して政権を掌握しています。

その後、タリバンは2021年9月、朝日新聞の取材に対して中村哲殺害との関連を否定し、中村を“特別な存在”と協調した上で、日本に対し「国づくりに協力して欲しい」と訴えています。盗っ人猛々しいとはこのことです。

この記事を書いた朝日新聞の記者は、中村哲を殺害したパキスタン・タリバンのメンバーについて、「中村を殺すつもりはなかった」と援護する記事を書いています。毎日新聞も2021年12月、「中村を身代金目的で誘拐する計画だったが、失敗し、殺害した。誘拐に反対だったが、命令には逆らえなかった。申し訳なく思っている」と、タリバンには殺害の意図はなかったという主旨の援護記事を書いています。

現地メディアの報道とも食い違っています。恥知らずもいいところです。

中村哲さんだけではありません。2008年8月28日、アフガニスタン東部に位置するナンガルハール州において人道支援活動を行っていた日本人1名がタリバンに拉致されました。数時間後、アフガニスタン政府の警備隊とタリバンとの間で、激しい銃撃戦が繰り広げられたのち、日本人は遺体となって発見されました。

スクリーンショット 2024-12-04 103458亡くなった日本人は、ペシャワール会メンバーの一人、伊藤和也さん、31才でした。

中村さんの意志を引き継ぐペシャワール会の活動はとても尊いものだと思います。それを日本政府が評価したことも、いいことだと思います。
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しかし、朝日や毎日といった日本のメディアが提供する情報とは違い、アフガニスタンが危険なところであることは事実です。イスラム教という世界宗教を盾にして、人の命を軽視し、女たちを虐げるタリバンは文明人とはいえません。今は、これ以上日本人の犠牲者を増やさないことを、第一に考えるべきだと思います。
(参考 『中東問題再考』 )

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テーマ : 国際政治
ジャンル : 政治・経済

バイデン退場『バイデンは赤い』 髙山正之

2024/12/02  Wedge ONLINE
バイデン米大統領、次男ハンター氏に恩赦 「国民が理解してくれると願う」
(抜粋)
ハンター・バイデン氏は2018年10月に拳銃を購入した際、「違法薬物の違法使用者や常習者」ではないと虚偽申告したとされる。2023年には、脱税をめぐる重罪3件、軽微な罪6件の計9件の罪で起訴され、今年9月に罪を認めた。ハンター氏は2016~2019年に、少なくとも140万ドル(約2億円)の連邦税を逃れようと画策したとされた。

罪を認めた連邦税をめぐる詐欺事件では、最長17年の禁錮刑、有罪評決を受けた銃の購入などをめぐる事件では、最長25年の禁錮刑となる可能性があった。

おそらくアメリカ国民は、理解してくれないだろう。

なにしろこの親子、ジョー・バイデンがオバマ大統領の副大統領であった時代から、とにかく金に汚かった。かつ、カネの匂いに非常に敏感だった。

それは私たち日本人より、アメリカ国民が一番よく知っているでしょう。


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『バイデンは赤い』    髙山正之

新潮社  ¥ 1,650

正義の仮面に気をつけろ!人間の本質は、そう簡単には変わらない
第一章 学者なんて信用できない
第二章 世の通説に疑問を持て
第三章 日本人には分かりにくい民族問題
第四章 東京オリンピックは何を遺したのか
第五章 世界に蔓延る嘘を斬る
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2013年11月、中国共産党は尖閣諸島の上空一帯に防空識別圏を設定しました。ここを民間機が飛ぶ場合、防空識別圏を設定する国に飛行予定を通告する義務が生じます。尖閣上空はずっと日本の領空だったが、日航も全日空も、“中国”に通告しなかったら撃ち落とされるかもしれなくなってしまったわけです。

オバマ政権の副大統領だったバイデンが北京に飛んで、習近平と談判することになりました。この会談には、なぜか息子のハンター・バイデンも同行していました。談判に向かう前から、この談判をカネで解決することになっていたようです。談判の結果を見れば、それが分かります。

談判の結果、民間機は“中国”に通告して飛ぶことになりました。バイデンは何をしに、わざわざ“中国”まで出向いたんでしょう。

バイデンが習近平とあってしばらく後、息子ハンターの投資会社に、国有中国銀行から15億ドルが預託されました。そういうことだったわけです。おかげで日本は、“中国”のごり押しに従わなければならなくなりました。

後に大統領になったバイデンは尖閣を守ると言いましたが、この時は尖閣が中国領であることを優先しました。中国共産党がカネで解決することを約束したからでしょう。日本のために動いても、カネにつながらないと思ったのでしょう。オバマ大統領もそれを飲んでいたわけです。米民主党って、クズです。

バイデンはウクライナでも儲けています。軍事援助の見返りに、ハンター・バイデンがウクライナ大手天然ガス会社の終身役員に就いています。報酬は年1億円だそうです。バイデンはウクライナに大盤振る舞いしましたが、本来はポケットマネーから支払うべきでした。

ちなみに、日本もウクライナに大盤振る舞いしていますが、必要ありません。ウクライナは“中国”に対して、周辺国にとって脅威となる空母ヴァリャーグを売却している国ですから。現在、“中国”海軍の所有する空母遼寧が、かつてのヴァリャーグです。ウクライナのことはヨーロッパに任せて、日本はアジア情勢に注力するべきでしょう。

“中国”とズブズブのバイデンだから、トランプに代わって大統領になると聞いて、心の底から落胆しました。日本は本格的に危ないと思っていたら、対“中国”政策に関しては、ほぼトランプ路線を踏襲していました。“中国”で、また息子ハンターと一緒に一儲けしようと思っていたでしょうが、ウォール街の意向には逆らえなかったようですね。

トランプ時代、ウォール街は、ようやく“中国”を危険視するようになったようです。
(参考 『バイデンは赤い』 )

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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済

2024年11月 『スプートニク』『ロシア・トゥデイ』に登場する北方領土

5日
日ロ交流史、壁画の設置構想 ゆかりの下田・富士・沼津 和親条約170年の“節目”目前(静岡)
プーチン露大統領、日本大使と握手、言葉交わす
プーチン氏、日本など「非友好国」12か国に「敵対路線は大きな誤り」…新任の駐露大使らに主張(読売)
16日
ジョージアの親ロ派支配地で反対デモ ロシアとの投資協定巡り(ロイター) デモの主力はロシア系住民
19日
ジョージアの親ロ派支配地域で指導者辞任、投資協定巡り混乱(ロイター)
投資協定はロシアからの投資を呼び込む目的を持ったもの。それにロシア系住民が強く反対しているのは、それによってロシアの影響力が強まることを拒否している。アブハジアとしての独立性を維持したいと思っているということ。さらには、絶対にロシアなんかに編入されたくないということ。
EU、ロシアの侵攻千日で声明 「嵐の日にこそ真の友」(共同)
ジョージアで議会選不正訴えるデモ続く、親米欧派大統領は憲法裁に提訴(ロイター)
ロシアに絡んで、今、ジョージアが暑くなっている
日本は日本らしく、それが多極世界=スプートニク親会社代表
プーチン大統領、新たな核ドクトリン策定 使用条件を明確化
戦争に備えておむつや医薬品の蓄えを、スウェーデンとフィンランドが国民に冊子配布(CNN)
20日
「プーチンのロシア」には帰らない 徴兵拒否の男性、日本で就労(北海道)
22日
ロシアはオレシュニク・ミサイルを備蓄している - プーチン
ロシア、北朝鮮に石油100万バレル超を提供 人工衛星画像の分析で判明(BBC)
もう国連に集団安全保障の意味はなくなりましたね。違う組織を模索すべきですね

23日
「オレシュニク」の実験成功を祝福 実験は今後も続行する=プーチン大統領
核兵器を保有していれば、こういう脅しが可能です。

28日
ロシアのインフレ率は2022年4月以来、過去最高を記録しています
トランプがシェールオイルを採掘すれば、原油価格が低下する。ロシアってモノカルチャーだからね。
ロシア中銀、外貨購入停止へ ルーブルの下げ加速受け(ロイター)
29日
中国・ロシア両軍、日本海上空で合同哨戒飛行(ロイター)
日本の西側諸国への同調、平和条約締結交渉を阻害=ペスコフ報道官
日露漁業交渉、妥結見送り EEZ内の地先沖合漁業でまとまらず(産経)
1日
中露の爆撃機4機が沖縄周辺を飛行、領空侵犯なし 空自が緊急発進 防衛省「重大な懸念」(産経)
北方領土問題の早期解決訴え 元島民などが東京都内を行進(NHK)           とりもどすぞ!
グルジア、第二のウクライナとなるか

しばらくの間、ロシアに関してはこれと言ったニュースが出てこなかったんですが、11月後半になって注目を集めるニュースが増えてきました。侵攻から1000日を越え、北朝鮮兵を戦場に導入せざるを得なくなり、また、核の使用を匂わせるようになったことが大きいでしょうか。経済的に追い詰められている状況も感じられます。

ソ連は15の共和国、20の自治共和国、8の自治州、10の民族区、合わせて53の単位からなる連邦でした。どの地域も言葉が違い、民族の背景が違い、文化も異なっていましたが、鎌と土のついた共和国旗を掲げ、マルクス主義というイデオロギーのもとにソビエト連邦としての統合を強調することが最優先されました。

ソ連が建国から70年も経ってさまざまな問題が噴出したのは、ソ連共産党が指導力を失ったからです。その原因は経済が完全に破綻してしまったからでした。それはすでにブレジネフ時代に決定的になっていました。それにもかかわらず、ブレジネフは何も対策を講じませんでした。ブレジネフが死んでアンドロポフが書記長になった段階で、事実上のペレストロイカはすでに始められていました。

ソ連共産党とは全連邦共産党で、それとは別に各共和国には独自の共産党があり、それぞれの民族による自治が行われている建前になっていました。ところが、ロシア連邦共和国にだけは独自の共産党がなく、全連邦共産党がロシア共和国共産党を兼ねる形になっていました。ロシア共和国の指導者たちにすれば、ロシアがそのままソ連だったのです。

その他の52単位は、ロシア共和国の指導者によって差別されていたわけです。ソ連の崩壊によりロシア人は、ソ連の支配者としての地位と、マルキシズムイデオロギーという価値を失いました。

テーマ : 領土・領海・・経済水域
ジャンル : 政治・経済

『アメリカの世紀』 弓狩匡純

ピークをうった超大国はどこへゆく!

「アメリカ」と言われたら、何を思い浮かべるだろうか。

自由の女神、GAFA、星条旗、大リーグ、移民、ハリウッド映画、戦争、銃社会、ウォール街、ホワイトハウス、先住民、カジノ、ハンバーガー……このように並べただけでも、良きにつけ悪しきにつけ、ナンデモありの雑多な大国の姿が浮かび上がる。その背景には、移民国家という成り立ちや広大な国土・多様な地域性といった特徴が横たわる。

本書では36のトピックを取り上げ、そのトピックとかかわりの深い場所=著者自ら訪れた‟震源地"からアメリカの本質を読み解く。

建国以来のアメリカにとって、一番の衝撃は、なんと言っても南北戦争だったでしょう。南北戦争とはいうものの、アメリカ合衆国とアメリカ連合国の、国家間戦争という側面もありますからね。さらにこの戦争での戦死者がすごい。およそ75万人が亡くなっています。第二次世界大戦における米兵の死者数が41万人ですから、すさまじい戦いであったことが分かります。

気の毒な時代でもあったとは思いますが、メイフラワー以降の米国の歴史そのものが、ちょっと酷すぎますからね。アメリカ人って、それを冷静に振り返ることができるんでしょうか。


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『アメリカの世紀』    弓狩匡純

さくら舎  ¥ 1,861

19世紀はイギリスの、そして20世紀は間違いなくアメリカの世紀だった
 1 メイフラワー二世号 プリマス
 3 ホワイトハウス ワシントンD.C.
 5 アラモ砦 サンアントニオ
 7 ゴールドラッシュ サクラメント
 9 ウォール街 マンハッタン
11 ブロードウェイ マンハッタン  
13 エリス島 ニューヨーク州
15 ホノルル ハワイ州
17 シカゴ イリノイ州
19 ペンタゴン ワシントンD.C.
21 ラスペガス ネバダ州
23 ケネディ宇宙センター メリット島 
25 プレイボーイマンション ロサンゼルス
27 ヘイト・アシュベリー サンフランシスコ
29 バイブルベルト ヴァージニア州
31 スリーマイル島 ミドルタウン
33 コーンベルト イリノイ州
35 国立9・11記念館・博物館 マンハッタン
 2 ハーバード大学 ケンブリッジ
 4 マックヘンリー要塞 ボルチモア
 6 野球殿堂博物館 クーパーズタウン
 8 ブラック・ヒルズ サウスダコタ州
10 ゲティスバーグ国立軍事公園 ゲティスバーグ
12 ハリウッド ロサンゼルス
14 ニューオーリンズ ルイジアナ州
16 T型フォード誕生の地 デトロイト
18 アリゾナ記念館 ホノルル
20 ロスアラモス国立研究所 ロスアラモス
22 ロズウェル ニューメキシコ州
24 プエルトリコ自治連邦区 カリブ海
26 マクドナルド ダウニー
28 ディズニーランドリゾート アナハイム
30 シリコンバレー サンノゼ
32 CNN アトランタ
34 スーパーボウル ミシガン州
36 フィラデルフィア ペンシルヴェニア州
 
日本に対する無差別空襲や原爆の投下、あれはウーンテッド・ニーで女子どもを含む非戦闘員を皆殺しにしたのと同じですね。スー族やシャイアン族といった白人に逆らった悪いインディアンと同じように、日本人も悪いインディアンですからね。

米陸軍将軍のフィリップ・ヘンリー・シェリダンは、「よいインディアンは死んでいるインディアンだけだ」と言い放ったそうです。その感覚がなければ、東京市民を焼き殺すようなまねや、広島・長崎への原爆の投下なんて、できるはずがありません。

今は世界経済の心臓部と言われるウォール街にしたって、もとはただの奴隷市場です。アメリカの経済発展にしたって、原資は奴隷労働にあったわけです。

リメンバー・パールハーバーなんて言ってるけど、その原型はリメンバー・アラモ。やらせてから徹底的にやり返すという、アメリカ独自の型に嵌められただけでした。アラモのあとがパールハーバーではなく、その間に米西戦争の原因ともなったメイン号事件がありました。米戦艦メイン号が謎の爆発により、沈没した事件です。この時もリメンバー・メインを合い言葉に、米国民はスペインとの戦争に駆り立てられました。

メキシコからカリフォルニアをぶんどって、アメリカは太平洋に出て行きます。1890年、インディアンにとどめを刺して、1898年にはハワイを併合します。同じ1898年には米西戦争をふっかけてスペインからグアムやフィリピンを奪っていますね。そして念願の“中国”進出となるわけですが、・・・そこで日本が邪魔になりました。

なんだか、読んでいて切なくなるような本ですね。アメリカは明らかに自滅に向かっているような気がします。

立ち止まって、振り返ってみる必要がありそうです。


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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

薛剣・駐大阪総領事を国外追放しよう

2024/11/30  AFP
リトアニア、中国代表部職員3人を国外追放
(抜粋)
リトアニアが台湾を支持し、また、バルト海での海底通信ケーブル断線に中国船が関与した疑惑をめぐり、両国は緊張関係にある。


切断された海底ケーブルの一つはスウェーデン領ゴットランド島とリトアニアをつなぐものだったようです。碇を引きずったままかなりの距離走ったというから、故意であることは疑いないでしょう。“中国”のやったことで中国共産党が関与していないことは、まず考えらません。国外追放は当たり前でしょう。

逆に、不思議なのはこちら。


スクリーンショット 2024-11-30 1530032024/11/22  読売
中国の大阪総領事、れいわ新選組へ投票呼びかけ…衆院選投票日の2日前にXで投稿
(抜粋)
中国の 薛剣・駐大阪総領事が先の衆院選期間中、れいわ新選組への投票を呼びかけたととれる内容の投稿を自身のX(旧ツイッター)で行っていたことが、政府が22日に閣議決定した答弁書で分かった。

投稿はれいわ新選組への投票を訴える動画を引用した上で「政治が 一旦いったん歪ゆが んだら、国がおかしくなって壊れる」などと書き込まれていたそうです。政府は外交ルートを通じて中国側に削除を求めたらしいですが、それだけでしょうか?

“中国”に関しては相互主義で行くべきだと思います。日本人が“中国”の土地を買えないなら中国人が日本で土地を買えにようにするべきです。こういう馬鹿なことをする総領事がいるなら、日本政府は香港の民主派を支援しましょう。“中国”政府は内政干渉と騒ぐでしょう。

そう、内政干渉なんです。こんなあからさまな内政干渉、すぐにペルソナ・ノン・グラータで国外追放が当たり前です。それが“削除を求めた”です。それだけ日本政府は中国共産党に浸蝕されている証拠ですね。

情けない話です。あの人たちに日本の政治を任せるべきではありません。

テーマ : 支那
ジャンル : 政治・経済

報道に見る、中国共産党の動向

16日
中国の習近平主席、「歴史に逆行する行為」警告 トランプ関税牽制(Bb)
習近平氏が日中関係の安定に意欲表明「改善、発展の重要な時期にある(産経)  だいぶ困ってるな
中国政府“日本人短期滞在ビザ免除”再開検討か(日テレ)           騙されるな。危ない!
不法滞在「日本で稼ぎたかった」中国籍の39歳男逮捕 名張署(伊賀)      たくさんいるだろう
17日
中国で21歳の男が切り付け 8人死亡、17人負傷 江蘇の学校、試験に失敗(産経)    35人からまだ5日  
中国、トランプ氏と協力する用意ある-習氏がバイデン氏に伝える(Bb) 
25人死傷の中国学校切りつけ、遺書に「自らの死で労働法を改善する(読売) 中共にはまかせられず
18日
習主席「四つのレッドライン」強調-トランプ次期米政権にメッセージ(Bb)      民主化後押しはレッドライン?
中国、スケート場屋根崩落 死傷者なし、施工に問題 崩落事故相次ぐ(産経)       最終責任は中共
19日
中国の小学校前で児童らに車突入、多数負傷の報道 湖南省(ロイター)    習近平の指示、役に立たず
中国、8月の軍用機「領空進入」は気流の妨害と説明も防衛省「考えにくい」(産経)
20日
中国への最恵国待遇の撤回、米議会の諮問機関が提言…「同盟国と同じ恩恵」批判(読売)
セルビア「中国が改修」の駅崩壊で高まる不信感「一帯一路」の一環(東洋)   14人死亡、30人以上重軽傷
駐在員と家族の安全確保を」無差別襲撃事件受け在中日本企業要望(産経)政府動かざること山の如し
21日
デンマーク警備艇、中国貨物船近くに停泊 数日前に海底ケーブル損傷(ロイター)
中国主席がブラジルを公式訪問、外交関係を格上げ(ロイター)      ルラは習近平を見限ったかも
アリババ、大型ECイベント中止 経済不調で消費力低下か(看中国)
易姓革命の序章 中国共産党政権を揺るがす檄文(看中国)  取り締まれなくなってきているのかも
22日
日本人短期訪中ビザ免除、中国が11月にも再開…日本は中国人ビザの申請簡素化(読売)  石破ホイホイ
中国の大阪総領事、れいわ新選組へ投票呼びかけ…Xで投稿(読売)       日本破壊でつながる
上海の工場労働者がレイオフの支払いをめぐって主要高速道路を封鎖(rfa)   日本では報道しない
23日
米、禁輸リストの中国企業追加 ウイグル強制労働疑惑で(ロイター)
中国、日本つなぎとめ狙う…ビザ免除 米中関係悪化にらみ(読売)
24日
中国の住宅価格が急落 妊婦も涙、離婚率が上昇(看中国)
中流階級の悲劇、月給約210万円から75万円に減給され(看中国)
25日
コンゴ国営鉱山会社、中国企業の買収阻止へ 重要鉱物支配に対抗(ロイター)
中国版「無敵の人」が急増中...《死傷者78人暴走事故》に焦った習近平(現代)  その後も続いたが
中国経済が「想像以上に悪化」している…米中抗争どころではない「半死状態」(現代)
上海で労働者数百人が抗議、道路封鎖 リストラ計画に反対…警察と小競り合いも(産経)
26日
中国「貿易戦争に勝者なし」、トランプ氏の関税発言受け(ロイター)
これは“貿易戦争”じゃない。“中国”の不正に対するアメリカからの制裁。
中国、コロナ報道の記者を再逮捕 武漢の実態を発信、公共秩序騒乱の疑い(産経)
27日
中国の董軍国防相、汚職の疑いで調査とFT-前任者2人に続く(Bb)          またかよ!
習近平がまったく軍部を信じられなくなっている状況。軍事クーデターでも心配してるのか?
VW、中国ウイグルから撤退、工場売却 少数民族の強制労働巡り批判(産経)
28日
中国で長期間拘束の米国人3人解放 バイデン大統領の外交成果に(産経)    たくさん人質います
中国軍高官を「重大な規律違反」で調査、国防相調査報道は否定(ロイター)       習近平の疑心暗鬼
29日
中国紙元幹部に懲役7年 スパイ罪、日本に情報提供(産経)  日本大使館員拘束はウィーン条約違反
中国・ロシア両軍、日本海上空で合同哨戒飛行(ロイター)
ユニクロが中国で不買リスクに直面、柳井氏の新疆綿不使用発言で(ロイター)   アメリカは歓迎している
30日
中国のギグワーカーたちが投稿動画で暴露するその実態(産経)
リトアニア、中国代表部職員3人を国外追放(AFP)
リトアニアの台湾支持、バルト海の海底ケーブルを中国船が故意に切断した事などをめぐっての決定

テーマ : 支那
ジャンル : 政治・経済

『琴乃木山荘の不思議事件簿』 大倉崇裕

気鋭のミステリ作家が挑む「山岳×日常の謎」の新機軸!架空の山小屋を舞台にそこで起こる不思議な事件を解決していく中編集。

第一話 晩秋。小屋の窓から見えた人魂の正体は?
第二話 3月。新雪が積もった離れの部屋で男が倒れていた。周囲に足跡はない。これは密室?
第三話 梅雨。車を停めて山に登り、下りてきたら車の位置が変わっていた。キーはロックされていた
    はずなのに。
第四話 7月。登山道の指導標が3年連続で故意に動かされた。いったいなぜ?
第五話 9月。7年前に起きた失踪事件。失踪した男が琴乃木山荘の従業員になっていた!?
第六話 晩秋。山荘玄関の看板が消えた。見つかったのはなんと山頂だった。
第七話 冬。絵里は山荘のバイトを辞めるか迷っていた。ある暗号を解けばその決断ができるはず。
    暗号が解けたとき現われた驚愕の真実とは!

本書は、山岳雑誌『山と溪谷』2017年4月号~2018年3月号に連載された山岳小説に書き下ろし一編を加えて単行本化したものです。

大倉崇裕さんの山岳ミステリーが好きです。

順不同になってしまいましたが、この『琴乃木山荘の不思議事件簿』 で全部読み終えたようです。他にも警察ものなどを書いておられるようですが、機会があれば読んでみようと思います。


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山と渓谷社  ¥ 1,870

山岳×日常の謎。標高2200mにある山小屋「琴乃木山荘」で起る不思議事件の数々
第一話 彷徨う幽霊と消えた登山者
第二話 雪の密室と不思議な遭難者
第三話 駐車場の不思議とアリバイ証明
第四話 三つの指導標とプロポーズ
第五話 石飛匠と七年前の失踪者
第六話 竜頭岳と消えた看板
第七話 棚木絵里と琴乃木山荘

“琴乃木山荘”という山小屋を舞台にしたお話。

山小屋を舞台にした話ということで、笹本稜平さんの『春を背負って』のイメージを持って読み始めました。大好きな話でした。読み始めは人の良さそうな小屋主が出てきたりして、本当にそちらの方向性で進むのかなと思ったのですが、違いました。

“事件簿”というのが味噌でした。

お話は、謎解きものです。それもけっこうハードなものが含まれます。話は山小屋アルバイト2年目の絵里ちゃん、琴乃木山荘のオーナー、謎のベテランアルバイト石飛匠を中心に展開していきます。

アルバイト2年目の絵里ちゃんは、下界になにがしかを引きずって山に入っているんですね。あんまり重荷感は感じさせないのですが、最終話でそれが大きな荷物であったことが発覚します。

第一話から第七話までありますが、何か一つのテーマに貫かれているわけではありません。軽く読めていいのですが、少々物足りなくも感じました。

「山には表もあれば裏もある」ことをテーマにした第三話、その辺りから何かが導き出されるのかと期待しました。道標の向きを変えるという、山ではあってはならない犯罪行為を扱った話でした。それがどこかにつながるのかと期待しましたが、あとにその関連が出てくることはありませんでした。

まあ、山が絡んだミステリー中編集として楽しむべき本ですね。


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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

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イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください

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安倍内閣の元内閣官房参与にして政権の表裏を知り尽くした気鋭の学者が暴く

日本人を貧乏にするシステムと景気V字回復するための秘策
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こんな本、あんな本
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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。

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中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。

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高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。

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今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本
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