レガシィ・ツーリングワゴン 2.5i を選ぶにあたって、現行モデル(4代目)にするか、5月に発売される次期モデル(5代目)にするか、少し逡巡したが、結局エクステリアのデザインが気に入っている現行モデルを選んだ。その時には次期レガシィ・コンセプトしか公式の情報としては公開されておらず、そのどっしりした外観を見て、現行のおとなしいデザインを選んだことになる。
5月20日の発売を控えて、次期レガシィ・ツーリングワゴンのディーラー向け情報がネット上にも流れている。つり上がったヘッドランプ、リアにまわりこんだテールランプなど、個人的には現行モデルのエクステリアが好みであるが、新型の写真を何度も見るうちに、新しいデザインにも慣れてきた。内装も質感がアップしているようだし、サイズが大きくなったことにより、前席の横幅や後席のスペースに余裕が生まれているのも魅力である。レガシィ・ツーリングワゴンとアヴァンシアとを比較して、最も気にしていたことの一つが後席の足元の余裕がなくなることであったが、これが次期レガシィでは改善されているのは大きい。
とは言いながら、現行4代目の最終モデル(BP F型)を選んだことにはまったく後悔がない。レガシィの場合、マイナーチェンジを繰り返すことで熟成していくからだ。たとえ5代目が気に入ったとしても、実際に購入するとしたら数年後のビッグマイナーチェンジを経てからになるだろうから、現時点では4代目という選択肢しか頭の中になかった。
試乗の時にアヴァンシアと比較済みであるが、実際に少し乗りこなしてみて、かなり満足のいく選択であったと思う。簡単に使用感をまとめておく。
- 最初に乗った時の印象は、低速ではホンダ・エンジンの方がトルクがある感じであった。レガシィの場合ローギアに落としてトルクを出そうという制御が働くため、自然とアクセルを開ける傾向になる。ただし乗りこなすうちに、学習がなされたのか、この傾向は表れなくなった。
- 雨の中の高速走行。四駆のため安定しており、100km/h 程度の速度でも、まったく不安を感じない。
- SI-DRIVE
- Sport/Sport# モードでの高速からの加速は非常にスムーズで気持ちがいい。
- Sport モードは、環七などの幹線道路を小気味よくきびきび走ることができて楽しい。小さい道からの合流なども容易になった。
- 同乗者がいる時は、おとなしめの Intelligent モードで走っている。燃費も向上する。
- アヴァンシアの横幅は 1790mm、レガシィは 1730mm と、60mm 狭くなった。さらにステアリングの切れ角も大きい。
- この二つの要素により、車の取り回しは格段にやり易くなった。狭い道でのバスとのすれ違いとか、駐車場に止めるときとか、アヴァンシアでも問題はなかったが、レガシィではさらに楽になった。
- 次期レガシィは横幅も全長も長くなっているので、現行レガシィより取り回しは悪くなっている可能性も考えられる。
- 荷室が広くなり、ゴルフバッグが楽に入る。
- リアカメラの視界が広く、また画像も鮮明になった。
- カーナビ
- ストラーダのインダッシュ型を選択。本当はビルトイン型がよかったのだが、日光が当たった際に画面が見にくくなるという話があったため。
- インダッシュ型は Windows 機であり多少不安は感じたが、途中で再起動がかかるような経験は今のところない。
- ユーザインタフェースはだいぶ改良の余地あり。たとえば一度検索した地点を登録するには、地図でその地点を表示した後に、別の登録モードに切り替えないとできないようになっているなど、操作が直感的でなく、わかりにくい。
レガシィに関するエントリ
- 2008.2.1:ステーションワゴンはどこに行った?
- 2008.10.21:アコードツアラー vs. レガシィ・ツーリングワゴン
- 2008.12.20:『新型アコードのすべて』にみるアコードツアラー vs. レガシィツーリングワゴン、そしてレガシィ コンセプト
- 2009.1.14:レガシィ コンセプト(Legacy Concept)の発表
- 2009.2.14:レガシィツーリングワゴンを試乗 --- アヴァンシアと比較して
- 2009.4.1:次期レガシィ(2010 Subaru Legacy)の発表
- 2009.4.11:次期レガシィがいよいよお目見え
- 2009.5.10:レガシィ・ツーリングワゴン 2.5i 現行モデルを選ぶ
- 2009.5.20:新型レガシィ・ツーリングワゴン登場