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不定形爆発 Ver.2.0

アニメとか漫画とか、まあ色々。与太話ブログ。プラモの話と写真はTwitterに移転しました。

『Fate/Zero』 第25話「Fate/Zero」 ― 切ってつないで嗣いでゆく。

今日の見どころ→素っ裸に赤マント。



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というわけで最終回を迎えましたね、『Fate/Zero』。

今日のメインは、Bパート以降の『Fate/Zero』でも『Fate/stay night』でもない、それらの繋ぎの部分でしょうか。
細かく中身を話す前に、先に言っておきたいのですが、ホント『stay night』見とけばよかった・・・!
いや、あのBパートの部分って、アレ単体で見ても別にいいものだとは思うんですけども、やっぱり前作(というか原作?)であるところの『stay night』を見ておけばこそまた何か別に感じ入るものもあっただろうと。言ってみれば、スターウォーズで、Ⅳ・Ⅴ・Ⅵを観ないままⅠ・Ⅱ・Ⅲを観終わった感じ。
もったいない。すげぇもったいない。
だって、切嗣邸の改修の時に竹刀持って駆け回ってた子が誰かもわからないんだもの。

ぐぬぬな気持ちを抑えつつ。


先週のエクスカリバー一閃で聖杯は見事に破壊され・・・てない!
器は壊れましたが、おかげで中身のアンリマユが外に流れ出す羽目に。
どんな理屈かはよくわかりませんが、冬木市に大火災をもたらします。


切嗣の願いを受けて目減りするばかりの世界を救うべく、聖杯の破壊を決意した切嗣ですが、目の前で起きているのは無用な死以外の何物でもなく。
壊れ、燃え尽き、消し炭になっていくばかりの人間たち。
必死になって生存者を救いに行く切嗣ですが、どれも事切れた者ばかり。
絶望。慟哭。
煤に塗れた手は、けして正義の味方のものではなく。
人を救う手でない、人を看取る手。

まさに
G_48.jpg
取り返しのつかないことをしてしまった・・・状態。
まぁ聖杯をぶっ壊すとあんなことになるなんて、誰にとっても想像もつかないことではあったのですが、切嗣の自責の念にはすさまじいものがあっただろうことは容易に想像できます。
人を、世界を救いたかったのに、目の前で起きていることは自分の意に全く反することで。
それが自分の決断から生じたものであるなんて。
綺礼を見つけた時に憔悴しきってどうにも動けなかったのも仕方のないことかも。
だからこそ、士郎を見つけた時の歓び、感謝もわかろうというもの。


さて、アンリマユの泥に呑まれた綺礼とギルガメッシュですが、
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生きてました。

ワーオ。
正直、エクスカリバーを受けた時点でギル様は死んだものとばかり思っていたのですが、それを耐えた上、アンリマユで受肉するとは恐れ入る。
素っ裸だったけどな!
綺礼に全裸でドヤ顔してたシーンは、ちょっと笑いをこらえられませんでした。
あと素っ裸に赤マントて、なにその走れメロススタイル

ギルに救出された綺礼、聖杯を勝ち取ったのはお前だ、その願いは今目の前のこの光景ではないか?とギルに諭され、高笑い。
なんという破滅。なんという邪悪。
ただ、これだけでは満足がいかないご様子。
どうして私はこれを望んだのか、という「過程」がわからない。
それを問い続けなければ。理解しなければ。
欲に忠実になった「わからない」綺礼の、答えを求める日々は続く。

しかし、心臓が動いてなくても生きてるって、それどうやったら死ぬんだよ・・・と。ホントにターミネーターみたいになってしまったのでしょうかね。
ついでにBパート。時臣師を刺殺したアゾット剣を凛に手渡した時は、本当に悪趣味な奴だな(笑)と。そこまでやるのか・・・とびっくりしましたわ。


雁夜おじさんが一瞬出てきましたが、あれはアンリマユに呑まれたおじさんの脳内劇場ですよね、きっと。あの状態から家に帰ったとかないよ・・・ね?
願い・・・遠坂の女たちに慕われたいという願い。
しかして現実は、聖杯戦争に敗北した末の死。
実際に蟲蔵で蟲に食われて死んだわけではなくて、「桜の蔑みを受けながら」蟲に食われるというのが、おじさんにとって一番の絶望、わかりやすい絶望、すなわち死だったのかな、と思います。
アンリマユがちょっとした夢を一瞬見せてくれたと喜ぶべきか、幼女の養豚場の豚を見るような目いただきましたー!と喜ぶべきか(オイ


ウェイバーくん、前途洋々って感じでしょうか。
聖杯戦争という悪夢を経験値として、この後の人生を真っ当に進んでくれそうなただ一人の人間ですね。
ライダーの遺した物品の数々を見て、感慨深くなるシーンとかね、ホントに主人公やってんなと。
終わりも爽やかでしたね。
彼の今後に幸多かれ。


セイバーさんはなぁ・・・。
王になるべきは、私ではなかった・・・!とか言ってるけど、それ思いっきりランスロットの言葉を裏切ってない?
あなたこそが最高の王でしたとかなんとか言われてるんだからさ。
慕ってくれた円卓の騎士を裏切る言葉でしかないでしょう、それは。
怒りで裁かれたかった・・・というランスロットの言葉を鑑みれば、まぁ、感情を、弱い面を近しい臣下にほんのちょっとでいいから、見せてやればよかったのかな。
理性的に過ぎたか。
「王になるべきは、私ではなかった・・・!」が反省でなく、後悔だけであるなら、救われないなぁ。
だからこそ、次の聖杯戦争にもお呼ばれするのかもしれませんが。




5年後。
士郎を助けた切嗣は、彼に昔語りをします。
正義の味方に憧れてた、と。
ヒーローは期間限定で、大人になると名乗るのが難しくなるんだ・・・。
もっと早くに気づけばよかった。しょうがない。
諦観をもって語る切嗣に、士郎は「しょうがないから、俺が代わりになってやるよ」

じいさんは大人だから無理かもしれないけど、俺なら大丈夫だろ。
任せろって。じいさんの夢をさ。


切嗣。
切断と結合。
断ち切られた正義の味方になるという夢。
受け継がれた正義の味方になるという夢。

士郎という固く、強い結び目。
切って結ばれたこの夢の、行きつく先は。


―安心した・・・。



綺麗な〆でしたね。
実際この夢がどうなるのかっていうのは『stay night』をやればわかるんでしょうが・・・ああぁぁぁ・・・やっときゃよかった・・・(しつこい)
でも、叶うと信じてます。
絶望にまみれた展開は『Zero』だけで十分だよ、うん。

というわけで『Fate/Zero』も終了。
セイバーさんの思考は『stay night』で変わると思うので、特に思い残しはなし。
戦闘シーンも結構見どころがあって(ひとえに絵の綺麗さに起因する)、満足です。迫力はちょっと足らなかったかもだけど。
おおむね満足。面白かったです。

ただ悔いが残るとすれば、イリヤともっかいクルミの芽を探しに行きたかった・・・。










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  1. 2012/06/24(日) 07:38:30|
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『Fate/Zero』 第23話「最果ての海」 ― ある種の滅びの美学だよね。

アッララララー↑イ!



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はいさい!自分、がな(ry
アニマス8巻まで見て、「プロデューサーさんはどーなっちゃうんだよおおおおおおおおおおお」と絶賛生殺し中ではございますが、こっちも来週が気になって生殺し食らっております、『Fate/Zero』の話。ついでに、最近HGリボーンズガンダムが見つからなくて、生殺しが三重苦。いつの間に生殺し強化週間が存在する世界線に紛れ込んだのか・・・。


さて、本編の話ですが、主人公ライダーコンビがついに退場。
酒を酌み交わし、やはり互いの王道と覇道が交わることはないと確信したアーチャーとライダー。
最後に視線を交わすことになる奴を邪険にはできん、とちょっと弱気なことを言うライダーを叱咤するウェイバーくん。
先週から、このコンビの絆の固さを今まで以上に見せられているので、こういったシーンにもグッときますね。

まぁ、先週からこのライダーコンビが各所で「いいコンビだなぁ」みたいな評価を受けている理由の一つに、英雄王には絶対に勝てないという厳然たる事実が(スペック的にも、物語の尺的にも、おそらくはstay night的にも)存在していて、なんというか、未だに人々が新選組が好きなのと同じく、滅びゆく運命を背負っているってのがあると思うんですよね。
いずれ無くなってしまうものだから、そういったちょっとしたシーンにもいちいちグッとくる。
ノせられてるなぁとは思うんですけど、やっぱ好きなもんは好きなんですよねw

んで滅びを運ぶ英雄王。
妙なエフェクトで何を呼び出すかと思いきや、えぇと・・・エア?エアってなんじゃい、空気か?それともジェイン・エアか?(違
と思っていたら、なんだ、
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ミンチドリルか・・・。
先端の形、すっげぇミンチドリルに似てたやん?(同意を求めるような目で)

しかし奥さん、このミンチドリル、ただのミンチドリルじゃないんですのよ!
なんと森羅万象に影響を与える、対界宝具とかなんとかなんですってよ!
砂漠が割れて、空はひび割れ、ひび割れた空からは超獣が(ry

あまりにもチート過ぎて、もう何が何やら。
テレビの前で困惑している間に、「王の軍勢」が壊滅してました。
ああ、ポルナレフもこんな気分だったんだろうな・・・。
ホント、最古の英雄だからって世紀末覇者しすぎだろ、この金ピカ。これに対抗するにはどうすればいいんですかねぇ・・・夏王朝の遺物でも掘り出せばあるいは・・・。


自慢の無双の軍勢を失った征服王。
残されたものは、愛馬と一振りの剣と、友たるウェイバーのみ。
そういえば、訊いておかねばならぬことがあったのだ・・・。

「ウェイバー・ベルベットよ。余に臣として仕える気はないか」

臣下として仕える気はないか?
征服王たるイスカンダルがその力、気概を買った者にのみ・・・認めた者にのみかけてきたその言葉。
戦場を駆ける戦友として。
ウェイバー・ベルベット。
朋友として。
戦友として。
同じ夢を追いかけた者として。

イマイチ自分に自信を持てなかったウェイバーくん。
周囲に認められたい。見返してやりたい。
その願いは叶えられた。
偉大な王に認められたことで。

ウェイバーくん泣いてたけど、しかたないわ。男泣きだよ、男泣き。
導く者たる王として、イスカンダルも最後の最後まで、夢の果てまで疾走しきったわけで、ホントに気持ちのいいコンビだったなぁ。

ギルガメッシュもこの2人にはある程度の理解を持っていたよう。あの鎖が何か知らないけど、あれもかなり立派な宝具に違いないしね。ウェイバーくんにも、わざわざ「忠道、大儀である。その在り様、ゆめ損なうなよ」と言葉をかけてったし。時臣師への態度と全然違う!ヒャア!


ライダー組が爽やかながらも定められた滅びを受け入れていったのに対し、ついに妄想に苦しめられるようになった雁夜おじさん。なかなかしぶといよね、このおっさんも。
桜や殺した葵の妄想に苛まれ、バーサーカーは魔力をどんどん持っていきやがる。
おまけに綺礼に「聖杯はキミにあげよう☆」とか言われたのを鵜呑みにしている様子。おじさんも生殺しされてたんだね・・・。
引合された時臣師が死体だった時点で、綺礼は信じるに値しないってわかってるはずなんですけどねェ。
溺れる者は藁をも掴むと言いましょうか。
諦めが悪くて許されるのは、少年漫画の主人公だけなんだぜ、おじさん・・・。

バーサーカーの正体はランスロットでした。
正体が発覚したので、おじさんもう死んでも大丈夫だよフラグが立ちました。
しかし、狂化しちゃうと、イケメンな顔立ちが台無しですな。
歯なんてギザギザだし。ジョーズもかくやといった具合。いつシャーク・オン・ザ・トゥースとか言い出すのかなとか(ry
あと、アロンダイト振り回すよりも、対物ライフル乱射してた方がどう考えてもかっこいいよ!
figmaでバーサーカーが出るなら、対物ライフルがオプションで付かないかな。


セイバーさん、苦戦しまくりの上、過去自分が円卓の騎士を導けていたのか、疑問のまま戦わざるを得なくなったでござるの巻。
こればっかりは、ランスロットさんに訊かないとわかんないやね。
話ができるかどうかわかんないけど。

あと、切嗣は車運転できないの?
急げよ!早歩きじゃ間に合わんぞ!




来週、次回予告を聞く限りだと、とんでもないことになるご様子。
てか金ピカに驚愕されるセイバーさんって一体。

そして、すべてがゼロになる。

あ、これ違うゲームのキャッチコピーだ。







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  1. 2012/06/10(日) 02:22:56|
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『Fate/Zero』 第22話「この世全ての悪」 ― ライダー組だけ爽やか少年漫画の匂いがする。

黒い液体に沈むアイリを見てたら、コールタール漬けにされたウルトラ兄弟思い出したわ。


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第22話の話。

しかし、切嗣の「戦乱と流血の根絶」って願いを聞くたびに、最近思うのは、聖杯にGNドライヴの入手を願えばそのうちソレスタルビーイングでトランザムで俺がガンダムだ!(意味不明)
来たるべき対話を超えれば、恒久和平が訪れるよーやったー。

というわけで今週の
          __機動戦士__/∠rxュ / ̄//,二、 l」」 /〉.     /,ニ, v ,ニ,ヽ
         └――──ァ /ア /  ̄/ ,、\////    // / / / .}
               /// /二二 ./ > 〈// く\::/::ダ:ブ:ル:オー:::::/::::::.
               //ニ../∠二二二二. __`二二.、 ` {_/,  {_//
               ̄    MOBILE SUIT GUNDAM ` ー‐ ^ー‐ ´





・・・じゃなくて『Fate/Zero』の話。

アイリスフィールがお亡くなりに。
綺礼がアイリの首の骨を折ったところで、「え、器なのに殺しちゃっていいの?」と思いましたが、きっと肉体だけ、物質として残っていればいいのでしょう。今夜決着がつくって言ってたあたり、腐敗も気にしなくてよさそうですし。
綺礼を「切嗣とお前は違う」「切嗣がお前を見抜くことはあっても、その逆はあり得ない」とか詰るアイリ。アイリ自身は別に綺礼の過去や内面について知っているわけではないので、綺礼へのこの非難はハッタリ以外の何物でもないのですが、綺礼が「衛宮切嗣とはどういう人間なのか」を知るには十分だったようです。

衛宮切嗣は自分と同じ、理解もされなければ肯定もされない虚無な人間のはずだ。そうでなくてはならない。
そう考えていた切嗣には、理解者であり肯定者たるアイリスフィールがおり、「人類の救済」という、馬鹿げた夢物語であろうと「中身」が存在する。
ここまで人間が異なってしまえば、切嗣を通じて綺礼自身が聖杯に願うもの・・・心の奥底に何があるのかを知るのは、最早不可能。

ならば、ここで喧しくさえずる人形を生かしておく理由もなし。

そして戦う動機を手に入れた綺礼。「切嗣の目の前で、その夢を聖杯もろとも木端微塵にしてやる」。
正直、この一連のシーンでは、綺礼が手に入れた動機って子どもの癇癪に似ている気がします。
「なんだよ、結局俺の願いがわからないんじゃん、しかもこいつうるさいし苛々させられるし、殺しちゃえ、ついでに目の前でこいつ木端微塵にしてやったら切嗣絶望すんだろ」みたいな。
人間としてはかなり未熟というか、煽り耐性がないというか。
この子どものような傲慢さ、高慢ちきな部分が、ギルガメッシュの方にもあるので、改めてこのコンビって似た者同士というかなんというか。


ウェイバーくんの暗示は実は解けていたのでござるの巻。
この爺さん人の好いやっちゃな!
「人生、振り返ってみた時に、命を秤にかけるものなんて何もないもんじゃよ」。
命を賭けて聖杯戦争に臨んだウェイバー。自分の力を周囲に認めてほしいってのが願いでしたが、ライダーと過ごしてきたこの期間で、その願いがどれだけ命を懸けうるものとしての価値を保っているか。
初期の初期に「小さすぎる!」とライダーに叱り飛ばされたその目標。
そもそも、周囲に認められたいとは言うけれど、一体どのレベルで認められたいのか。王様のように崇められたいの?もてはやされたいの?中間管理職並の存在感があればいいの?それとも「あ、いたんだ」くらい?
結構あやふやだよね。
あやふやな夢に死んでいく連中はもう見たくないと言ってたライダーの言葉も思い出されるところ。

んでもって出撃。
出撃前、令呪を消費しきるウェイバー。本当に強い奴しかいないこの先の戦場に、自分という足手まといは不要(単なる臆病とは違って、ライダーに勝ってほしいというのは真実だろうから、邪魔をしたくないんだろう)という判断でしょうかね。(ただ、ケイネス先生があのような死に様を晒した後だと、余計にこの判断が正しいように思えてくるのが困るw)
必ず勝ちぬけ、聖杯を掴め、世界を掴め。
そう命じたウェイバーくん、ライダーに「どこへなりとも行っちまえ」と言いますが、ライダーはそんな彼を摘み上げて馬上へ。令呪を失った今、マスターではないかもしれないが「友であろう」と。
「僕なんかでいいのか・・・?お前の隣で・・・」と涙ぐむウェイバーくん、ラブコメだったらもうエンディングだよ。一部の層にすげェウケそうですね。

同じ敵に立ち向かってきた友だ、堂々としろ、胸を張れ。
だったら勝利を、この僕の目の前で見せてみろ。
暁の出撃。

いやー、ホント少年漫画してるなぁ。周囲というあやふやな不特定多数でなく、ライダーという一人の英雄に「友」として認められたことで、ウェイバーくんもかなり前向きになりました。
サーヴァントの存在さえ忘れがちなセイバー組、先週やらかしたバーサーカー組、悪人コンビアーチャー組しかいない『Fate/Zero』で、唯一の清涼剤ですよ。このコンビ。
先週、雁夜おじさんが人妻を絞殺したことなんか、完全に忘却の彼方でしたわ。


アイリスフィール、聖杯に呑み込まれるの段。
アイリが私は3人目だからとか言いださなくてよかった。
あのドロドロとした黒い液体、あれなんでしょね?
今回のサブタイトルから、あれが「この世全ての悪」なのかな、とは思いますが・・・。
あれが聖杯の中身に詰まっているってことは、聖杯って願望を叶えるたびに、その人間の欲望だとか後ろ暗い感情とかを蓄積する機能でもついてるんでしょうか。それとも、奇跡を起こすにあたって生じる矛盾とか歪みを溜めこむとか。見つけたぞ、世界の歪みを!(CV.宮野真守)
現時点では何かわかりませんが(staynightやってないし)、なんにせよあれが聖杯の中に詰まっているっていうのは、正直嫌な予感しかしない。コーラを飲んだらゲップが出るってくらい確実。


さて、どんな救いのない結末が待っているのかな。





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  1. 2012/06/03(日) 02:58:09|
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『Fate/Zero』 第21話「双輪の騎士」 ― 筆者は雁夜おじさんにごめんなさいしないといけないよね。

なんという悲劇。なんという惨劇。なんという茶番劇。



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はい、『Fate/Zero』の話よ。

いやぁ、なんと言いますか、雁夜おじさんの尻の穴が云々って書いてたのがすげぇ遠い昔のことに思える(参照)
あのころは雁夜おじさんのことを散々ネタにしてイジってたわけですけど・・・、なんつーか、こう・・・ごめん。
そんな気分になる21話でした。


序盤はセイバーVSライダー。
カーチェイス(カーじゃないけど)シーンは、下にテロップで※このアニメは法定速度を守っています※って出した方がよかったんじゃないのってくらいの速度感でしたね。交通法規はガン無視だけれど。
バイクが変形した時には「何事!?」と驚きましたが、あれは結局どういう効果があったんでしょうか。
「風王結界」と同じで、風をどうこうして空気抵抗だとかを減らしたり、追い風で速くなったり・・・ってことなんでしょうかね。まぁバイクがかっこよかったからそれでよし!

セイバーがエクスカリバーぶっぱしたときには、思わず脳内でウェイバーくん死んだぁーッ!と思いましたが、ライダーが抱えて逃げたこともあり、からくも命を拾いました。あぶねぇあぶねぇ。
しかし、「神威の車輪」を失ってしまって、これからどうするんでしょう。もう「王の軍勢」しか残ってないじゃん。
ライダーのクラスなのに乗り物がないって言うのもアレだし。
ウェイバーくんにでもまたがってみる?(提案)


アイリスフィールを攫ったのはやっぱり綺礼くんでしたね。
しかし雁夜おじさんを唆して攫わせたというのは意外でした。バーサーカーって変身のスキル持ってたんだね。
今夜12時に時臣に引き合わせるという約束で雁夜おじさんを釣り、まんまと聖杯の器たるアイリを手に入れたところに現れたのは、意外や間桐臓硯。
「儂と同じにおいがする」と他人の苦痛を悦ぶ綺礼の本質を見抜きましたが、綺礼くんキレて黒鍵投げつけ。
まぁ、うさんくさいジジィに「腐肉にたかる蛆虫」とか、自身の本質がとてつもなく醜悪と言われたら・・・ねぇ。その本質ってのに最近気づいたばかりだというのもあるんでしょうけど、それを醜悪極まりない臓硯に指摘されたのが癪に障ったのかな。まぁ、この後の三文劇を仕組んだあたり、本当に醜悪なんだけど。



はい、今日のメインイベント、雁夜おじさん一世一代の茶番。
時臣の死体と一緒にいるところを葵さんに見られて、その憎しみを一身に受ける。
しかも、全ては綺礼が仕組んだ芝居という。

「誰かを好きになったことさえないくせに!」
そう言われて激昂し、勢い余って葵を手にかけてしまった雁夜。
そもそもこの聖杯戦争を始めたのだって、口では桜の解放だとかなんとか言ってますが、結局のところ、心の底に葵への好意があったのは確かなわけで。
見栄を張るというか、認められたいというか、そういう願望があったはずで。
葵を殺すということは、自らそれを破壊してしまったということに他なりません。

正直、今回で雁夜おじさんはかなりぶっ壊れてしまったと見ていいでしょうね。
聖杯に望むこともないし。
聖杯戦争で勝つ理由もないし。
そも自分の願望を自分で壊してしまったし。

これから先、おじさんが狂って自分を正当化するなりなんなりしないと、残りの戦闘で生き抜くのは難しいでしょうね。
バーサーカーとして。

しかし、この葵殺害に関して言えば、ホント、「聖杯戦争に関係ない人間を雁夜が殺しただけ」という、綺礼が自身の愉悦のためだけに仕組んだ茶番劇だっていうのに・・・こんな茶番劇で狂った人生がますます迷走することになった雁夜おじさんが哀れで仕方ありません。
自身の生きる意味を茶番にされる。



雁夜おじさんの明日はどっちだ。







ちなみに、この雁夜おじさんの一連のシーン(時臣(←死んでる)にいきり立つシーンから葵登場まで)を見てる間、私が半笑いだったのはナイショの話。




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  1. 2012/05/27(日) 08:04:47|
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『Fate/Zero』 第19話「正義の在処」 ― さらば師匠! ナタリア・カミンスキー、暁に死す

掟、定め、そして夢の在処。


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えー、先週はゾンビ映画というかBLOOD+やってたような気がする『Fate/Zero』ですが、今週は落ち着いてましたね(?)

つーわけで、『Fate/Zero』の話。ちなみに『BLOOD+』は見たことありません。



死徒の研究を進めていた父親を殺し、ナタリアとともに島を出た切嗣。
成長し、ナタリアの稼業を手伝うにつれて目のハイライトがなくなっていくのには、助けようとしても助けられず、目の前でむざむざと消えていく命を見つめてきた哀しさが漂っているようでもあります。
いやホント、放送始まったころに、なんでコイツ死んだ魚の目してんの?とか思ってホントすんませんっしたァァァアアアアア!!!!
ところで綺礼くんはなんで死んだ魚の目してんでしょうかね?


で、今週の標的、蜂を使う死徒の
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ザ・ペインボルザークを殺すために、ナタリアが旅客機に乗り込み、その旅客機を切嗣がスティンガーで撃墜するという流れには、テレビの前で

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              ,:/:::::::::::::;;;;;: -――‐- :;;;;;;`ヽ、
         ,:'/:::::::::::::::::/u      ,  ,  ``-;ヽ
         ,:':/:::::::::::::::::/  '⌒`ー‐'| | |`ー-‐、u|::|
        ,:'/:::::::::::::::::/u /⌒ヽ     /⌒ヽ !::! ;
       ,' l--、:::::::/   l  O | lj  | O | '、l ,:
       /´,―、ヽ:/     ヽ、,r‐'-、:::::::::ゝ--く  l ;
     .;'/ /ニ_ノ |   ..::::::::{  r,、 ヽ / ,r-, ノ::.. '、;
     ; | l  '-,        / ヽ !},. ---'し'_,ヘ   :..ヽ':,
       ':,!  `‐'   u ヽ  ,. -'"´_,. ----,、 ヽ、u  l ;
        ':,ヽ_ノ u   ノ'" ,. -''" ̄ ̄ ̄ ヽ. ヽ  |
        .,: | lj      /  /_,. ---、,. -----、|  |  / ;.,
    --―'ヽ     /  '-------―――‐''" ノ /``ー- 、_
        ヽ、u '`ljー-----―――――''" /
          \     U  lj -ニ     _,. -'"     u


ってな感じになりました。びっくりしたわ、ほんと。


ナタリアが着陸に成功すれば、グールを適切に処理する手段がない以上、グールは旅客機からあふれ出し、さらなる犠牲者が出る。
着陸してからスティンガーを放ったとしても、旅客機を爆破するという事実が存在する限り、大事故は免れない。
空港から人々を退去させるだけの時間も手段もない。
従って、飛行中の旅客機ごと・・・ナタリアごと吹き飛ばす。
それがベスト。
そうするべきだ。

そうした。

救えるだけの人を救いたい、そう願った自分に、自分の掟に従っただけ。
ナタリアが言っていた、「どんな手段を使ってでも生き残る」、彼女が彼女なりの掟を決め、それに従っていたのと同じこと。
なのに。
なのに!

「何をすべきか」だけで生き方が決まるってのも、不幸なもの。
ああすべき、こうすべき。
義務感だけで行動する生き方なら、機械と同じ。
だったら、物を見る眼は、事を為す手は、感じ判ずる心は、一体何のためにある?

大事なのはどうすべきかじゃない。僕がどうしたいかだ。
殺すのも殺されるのも御免だ。
ドロップアウトするのは簡単だ、けれど、それはナタリアとの絆を、たった今断ち切った絆を、繋げもせずに宙ぶらりんにするだけのこと。
切断と結合。
父との家族の絆を断ち、ナタリアとの絆を結び、ナタリアとの疑似家族の繋がりを断ち、そして今、どこに結びつける?

不可逆の変化は掟を夢に、青年を大人に変えた。
「人死にを減らすために魔術師を殺さねばならない」と考える青年から、外道と言われようと「悲劇の根絶を成し遂げたい」と願う大人に。


そして「今」がある。




ということで来週からは現在に時間軸が戻ってきますね。
正義の味方云々について書いてたら、図らずも『鉄のラインバレル』と共通項が出てきましたね。
大事なのはどうすべきかじゃない。僕がどうしたいかだ。
まぁ若干捻じ曲がってるような気もしないではありませんが・・・。

切って固く結び直した結び目は、ただの紐より切れにくいものです。
頑迷でなく、強固であれ。
固く強くなった切嗣のこれからの聖杯戦争に幸あれ。



でも、一筋縄じゃ行かないんでしょ?『Fate/Zero』だもんね・・・。






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  1. 2012/05/13(日) 02:55:17|
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