<前回までのあらすじ>
ハリウッド映画にはネタになるようなものがたくさんあって、「バニラスカイ」という作品に出演なさっているカートラッセルさんのメガネについてご紹介させていただきます。
レンズに光が反射してハイライトができている状態です。場面はカートラッセルが最初に登場するシーンで、彼のキャラクター説明を兼ねているものです。大体、メガネが反射して表情が読み取りにくくなっている絵を使う場合は、そのキャラの心が読み取りづらい「冷たい」キャラとしての説明になっています。この作品ではカートラッセルは主人公の主治医(精神科・カウンセラー)の役を演じています。つまり、カウンセラーなのにこちらからは心が読めないという、主人公を疑心暗鬼にさせてしまうメタファーになっています。
と、言いながらも、微妙に瞳が見え隠れしていて、全く表情が読み取れないわけではなくて、そのバランスが絶妙だったりしています。彼の言葉が信用できるのか、観客はどう判断するのか、そのあたりがこの作品の重要なテーマなので、このシーンをどう受け止めるかがこの作品の要になっていたりします。
「窓のようなもの」の前に立つことで彼はシルエットになるはずですが、顔の上半分はシルエットにしないで彼の表情は微妙に読み取れる絵になっています。そして絶妙の角度で、メガネが光を反射して見えなくなるはずの彼の目線が、隙間から覗いているのです。
カートラッセルは部屋の中をゆっくり動くのですが、それに呼応するように彼のメガネは反射を繰り返します。その反射の隙間から見える彼の目線と、それを作り出す空間(部屋)が、現実から離れたイメージを作っていて…
これ以上はネタバレになるので言えなくなってしまうシーンなのです。
重要なので繰り返しますが、カートラッセルはストーリーの中で重要な役割を受け持っていて、そのキャラ解説がメガネの反射を使っているという、何度見ても味わいのあるシーンなのです。これはやっぱり、自分の手札としてキープしておきたいですよね。
ハリウッド映画にはネタになるようなものがたくさんあって、「バニラスカイ」という作品に出演なさっているカートラッセルさんのメガネについてご紹介させていただきます。
レンズに光が反射してハイライトができている状態です。場面はカートラッセルが最初に登場するシーンで、彼のキャラクター説明を兼ねているものです。大体、メガネが反射して表情が読み取りにくくなっている絵を使う場合は、そのキャラの心が読み取りづらい「冷たい」キャラとしての説明になっています。この作品ではカートラッセルは主人公の主治医(精神科・カウンセラー)の役を演じています。つまり、カウンセラーなのにこちらからは心が読めないという、主人公を疑心暗鬼にさせてしまうメタファーになっています。
と、言いながらも、微妙に瞳が見え隠れしていて、全く表情が読み取れないわけではなくて、そのバランスが絶妙だったりしています。彼の言葉が信用できるのか、観客はどう判断するのか、そのあたりがこの作品の重要なテーマなので、このシーンをどう受け止めるかがこの作品の要になっていたりします。
「窓のようなもの」の前に立つことで彼はシルエットになるはずですが、顔の上半分はシルエットにしないで彼の表情は微妙に読み取れる絵になっています。そして絶妙の角度で、メガネが光を反射して見えなくなるはずの彼の目線が、隙間から覗いているのです。
カートラッセルは部屋の中をゆっくり動くのですが、それに呼応するように彼のメガネは反射を繰り返します。その反射の隙間から見える彼の目線と、それを作り出す空間(部屋)が、現実から離れたイメージを作っていて…
これ以上はネタバレになるので言えなくなってしまうシーンなのです。
重要なので繰り返しますが、カートラッセルはストーリーの中で重要な役割を受け持っていて、そのキャラ解説がメガネの反射を使っているという、何度見ても味わいのあるシーンなのです。これはやっぱり、自分の手札としてキープしておきたいですよね。