最後まで見ての感想です。僕は消化が遅いので、みなさんのように速報はできませんでした。「結局、誰も死なない」というのは、一見簡単そうですが、実は難しいのではないかとずっと思っていて、それでいて感動的であり、観終わった後の余韻を楽しめる良い作品だったのではないかと思っています。
ずっと気になっていたのが「ワンダーガイ」と呼ばれるヒーローで、悟の部屋にお面があったり、ストーリーとは直接かかわらないのにずっと画面には出てきていたのです。悟が眠る病室にも飾ってあったり、ストーリーというか登場人物にとっては重要なアイテムであることが予想されていたのでした。
子供の頃の悟は「ヒーローになりたかった」のだけれど、一歩を踏み出す勇気がなくてずっと悩んでいて、なぜか、それを文集に書いていたのでした。ところが、それを読んだケンヤを動かしていて、その輪がいつの間にか大きくなっていて、ワンダーガイのようにたくさんの仲間を作っていたというストーリーだったのですね。
それを文集に書いていたことは29歳の悟はすっかり忘れていて、第七話でケンヤに適当な嘘をついたつもりだったのだけれど、その内容と同じだったため逆にケンヤは納得してしまったのでした。そして、ケンヤがずっと悟を見ていたのは、その文集では「勇気がない」と書いていた悟が、別人のように戦っているのを見て心を動かされている状況の説明だったのだと思います。
そう考えると、ワンダーガイのお面がずっと出てくるのは、「悟はヒーローに憧れている/いつかはヒーローのように振る舞いたい」というメタファーのようなものだったのですね。この「ヒーローに憧れる」というのが、一見、幼い考えのように思えるのですが、「勇気」と「仲間」という2つの要素を絡めて、実はとても大切なことを教えてくれているのではないかと考えています。
今の子供たちは「一生懸命」とか「真面目」とかを冷ややかに見ていることがあって、そういう一歩を踏み出す勇気を「カッコ悪い」と思っているところがあります。でも、その勇気が周りの人達の心を動かし、仲間を作ってゆくのだということは間違いないはずなんです。このアニメを観た子供達が、そのことに気づいてくれればいいなと思っています。
タイトルの「僕だけがいない街」というのは、「悟がいない街」、つまり、このアニメを観た全員の住んでいる街のことだと思うのです。悟がいなくても仲間同士で信じあえるのだから、君たちの街もできるはずだよっていうことなのではないでしょうか。
ああ、このアニメは「文部科学省推薦」にしてもいいなあと思っているのですが、連続誘拐殺人の犯人は【ネタバレ注意】だったのですから、無理なのでしょうね。
ずっと気になっていたのが「ワンダーガイ」と呼ばれるヒーローで、悟の部屋にお面があったり、ストーリーとは直接かかわらないのにずっと画面には出てきていたのです。悟が眠る病室にも飾ってあったり、ストーリーというか登場人物にとっては重要なアイテムであることが予想されていたのでした。
子供の頃の悟は「ヒーローになりたかった」のだけれど、一歩を踏み出す勇気がなくてずっと悩んでいて、なぜか、それを文集に書いていたのでした。ところが、それを読んだケンヤを動かしていて、その輪がいつの間にか大きくなっていて、ワンダーガイのようにたくさんの仲間を作っていたというストーリーだったのですね。
それを文集に書いていたことは29歳の悟はすっかり忘れていて、第七話でケンヤに適当な嘘をついたつもりだったのだけれど、その内容と同じだったため逆にケンヤは納得してしまったのでした。そして、ケンヤがずっと悟を見ていたのは、その文集では「勇気がない」と書いていた悟が、別人のように戦っているのを見て心を動かされている状況の説明だったのだと思います。
そう考えると、ワンダーガイのお面がずっと出てくるのは、「悟はヒーローに憧れている/いつかはヒーローのように振る舞いたい」というメタファーのようなものだったのですね。この「ヒーローに憧れる」というのが、一見、幼い考えのように思えるのですが、「勇気」と「仲間」という2つの要素を絡めて、実はとても大切なことを教えてくれているのではないかと考えています。
今の子供たちは「一生懸命」とか「真面目」とかを冷ややかに見ていることがあって、そういう一歩を踏み出す勇気を「カッコ悪い」と思っているところがあります。でも、その勇気が周りの人達の心を動かし、仲間を作ってゆくのだということは間違いないはずなんです。このアニメを観た子供達が、そのことに気づいてくれればいいなと思っています。
タイトルの「僕だけがいない街」というのは、「悟がいない街」、つまり、このアニメを観た全員の住んでいる街のことだと思うのです。悟がいなくても仲間同士で信じあえるのだから、君たちの街もできるはずだよっていうことなのではないでしょうか。
ああ、このアニメは「文部科学省推薦」にしてもいいなあと思っているのですが、連続誘拐殺人の犯人は【ネタバレ注意】だったのですから、無理なのでしょうね。