「転生中ですが」の第一話のプロット紹介
「看板」などと呼ばれる文字を使った解説を、作品の冒頭にたくさん並べるのは、マンガでは「できればあまりやらなほうが良い手法」なのですが、アニメなどでは「キャラのビジュアル紹介の合間の主人公の独り言」という、ある程度認めてもらっているやり方なのかと思い、冒頭のキャラ紹介プロットを考えてみました。
最初のシーンは主人公が帰宅して玄関で母親と話すところから。
航「ただいま。」
母「おかえり。蛍ちゃんがあなたの帰りを待っていたわよ。」
航「あ、そう。」
母「あなたの部屋にいるはずだから、早く行ってあげてね。」
航「ああ…」
以下、母親の他愛もない話(晩ごはんとか洗濯物とか)とかぶせて、航の独り言(頭の中)でキャラ解説をします。
今の話で出てきた「蛍」というのは、死んだ俺の姉の一人娘で、母親にとっては孫、俺からすれば姪っ子ということなのだが、それは表向きの話で、全くの他人。いや、人間ですら無い。
実際のところ、俺には姉弟はいないし、ましてや姪っ子なんてものは存在しない。強いて言えば、俺が生まれる前に母親は女の子を妊娠していたのだけれど、死産だったらしい。だから、少なからず「その子が生きていたら」という妄想をしていただろうとは想像できるのだが、それにつけこんでコイツは俺の母親に取り入って、家族のように振る舞っている。
正真正銘の悪魔だ。
もっと、「悪者顔」にしたいですね。
現時点での設定は、「悪魔」というのは物理的な肉体とは切り離されていて、人間の体に寄生するようにして生きているということ。「悪魔」自体は不老不死なのだが、器である人間が寿命という終末を迎えてしまうので、その度に「転生」をして違う宿主を捕まえなければならない。
人間が生まれると同時にその肉体に寄生しているものの、肉体の成長速度は人間と同じなので、ある程度の大人の体に成長するまでフルパワーで能力を使うことが出来ない。肉体が成人するまで、人間の社会の中に入り込んで、「人間」として生活している。肉体の幼女時代に人間の中で暮らす様を描いたのが、このストーリー。