ちょっと前に僕の中で「立体GIFアニメ」というものがブームになっていました。
こんな感じのものなのですが、2次元なのに立体感を感じる不思議なGIFだったのです。
よくある3Dものとか、立体視と言うものは左右の眼に別々の情報を与えて脳の中の立体を認知する機能を利用しているのですが、これは片目で見ても立体に見えるすごく不思議なGIFアニメです。
これで、空間が表現できるのなら、2次元の表現方法として取り入れるべきだと思うのです。というか、映画の世界では既に日常的にやっていることなんですけどね。
なんてことないのですが、「カメラが動くことで、空間が認知できる」というものです。僕がこのブログで3Dアニメの話題を採り上げる時に「カメラの動き」にこだわっているのはこういうことなんです。
このGIFほど強調しなくても、少しだけカメラが動くだけで、そのシーンの奥行とかが表現できて、その空間がストーリー上で重要であるのなら、必ずそういうカメラワークは必要なはすです。それをアニメに取り入れようとして、背景画をレイヤー状に重ねてそれをずらすことで擬似的に表現をしたり大変な作業をしているのですが、背景が3Dなら、「カメラ位置」という概念さえあればすごく簡単に処理できると思うのです。
いや、簡単だからこそ積極的に取り入れることが3Dアニメの大きなメリットだと思っています。
いや、こんな素晴らしい素材があるのだから…
ちなみに、これは1991年の作品。
個人的には、このカメラワークは「遠近法」くらいに研究が進んでいて、日本の映画界(アニメを含む)がハリウッドから大きく引き離されている部分だと思っています。