老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

「上官の命令は朕の命令」の戦陣訓と当時の空気

2008-08-15 14:37:40 | 戦争・平和
竹槍訓練は東京でも例外ではありません。完全武装した大の男に女子供が竹槍で戦う、こんなことを企画した指導者の愚かさもさることながら、これを「ばかばかしい」とも「無駄だ」ともいえなかった当時の空気こそ私のもっとも嫌いなものでした。

「上官の命令は朕の命令と心得よ」の戦陣訓は、マルキ・ド・サドも顔負けの多彩ないじめを生み、日中戦争以後国民の間にも上官=軍、官 部下=一般人という構図で急速に広がって行く。

何しろ上官は朕で、朕は神様なんだから向かうところ敵なし!そして神にまつろわぬ者として主義者(マルキスト)や抵抗する中国人が目の仇にされた。かくてヨーロッパ中世の魔女裁判で敬虔なキリスト教司祭が主役を演じたように、普段穏やかでやさしい日本人は鬼と化して、中国大陸その他で残虐行為を繰り返すようになったのだと思います。

私はいまさらながらなぜ日本人自身が戦争犯罪を徹底的に糾明しなかったか悔やまれてなりません。無謀な戦争を推進したのは軍人や政治家のみならず、著名なジャーナリスト、作家、詩人、歌人、画家など枚挙に暇がないのですから・・。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
宮天狗

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