今日は第12章(第二次世界大戦)の最後のページ(バカロレアの手引き)で、第二次世界大戦下の日本に関するつぎのドキュメントを取り上げています。
1. 学校や軍隊で歌われた歌詞 2.国威発揚のポスター 3.731部隊
4.原爆投下後の広島の状況を伝える医者の手記を報じる日本の新聞 5.昭和天皇の降伏宣言
まず学校および軍隊で歌われた歌詞(1942年)は、次のような内容です。
地の果て、星が輝き木の下でライオンが吼える、遠い砂漠に、
我々の血で染め上げた日の丸を打ち立てよう。
ヒマラヤの麓に流れるガンジス川のワニをつかみ出そう。
ロンドンの空高く、鯉のぼりをたなびかせよう。
明日モスクワと雪に覆われたシベリヤは、我々のものになるだろう。
孫たちは私たちのために、ギャングたちを追い払ったシカゴに記念碑を建てるだろう。
私たちが死に赴く日が来たとき、死への不安と戦おう。
J. Lequier のLe Japonより引用
戦時歌謡を調べたのですが、このような歌詞は見当たりませんでした。日本紹介の本からの引用ですが、ちょっと首を傾げたくなる内容です。
次に国威発揚のポスターについては次のような解説がしてあります。(写真参照)
枢軸国との同盟と1941年の真珠湾攻撃を祝して、1943年報道部が作成。このポスターは、1940年9月に結ばれた日独伊同盟の調印を画いている。二本の刀を持つことを許され、信義を掟として命を捧げる侍の伝統的なイメージは、この国が大儀とする思想を表している。
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直前の記事に書いていることだが、再度ペイジを新に取上げることにした。
Blogの筆者は日本人なのだが、全体的にこの教科書を絶賛している。そういう教育を...