2023
01/10
火
知恩院を後にして次に向かいましたのは、歩いて約20分の東山区ロクロ町にあります
『六波羅蜜寺』(ろくはらみつじ)に行きました(^^)/
道路に面した入口には山門はなく、門柱に両開きの格子門がある洋風な造りとなっています。入口右の道路沿いの柵には、「本堂」が国の重要文化財を表す看板が出ていました。
寺号碑がありませんでしたが、山号は補陀洛山、院号は普門院で正式名称は補陀洛山普門院六波羅蜜寺となります。真言宗智山派の寺院です。
反対の左側には、縁起が書かれた説明板がありました。
「天暦五年(951)、疫病平癒のため空也上人により開創された真言宗智山派の寺院で、西国三十三所観音霊場の第十七番礼所として古くから信仰を集めている。空也上人の自刻と伝えられる十一面観音立像(国宝)を本尊とする。
空也上人は醍醐天皇の第二皇子で、若くして出家し、歓喜踊躍しつつ念仏を唱えたことで知られ、今に伝わる六齋念仏の始祖である。
往時は寺域も広く、平家の邸館や鎌倉幕府の探題が置かれるなど、源平盛衰の史跡の中心でもある。宝物館には定朝の作といわれる地蔵菩薩立像のほか、空也上人立像、平清盛坐像、長快作の弘法大師像など数多くの重要文化財を安置し、境内の十輪院が仏師運慶一族の菩提寺であったことから、本尊の脇に祀られていたという運慶・湛慶も所蔵している。
年中行事として、正月三が日の皇服茶、八月の萬燈会、かくれ念仏として知られる十二月の空也踊躍念仏(国の重要無形民族文化財)が有名である。」
門から中に入り左手に「総受付」がありましたので、重要文化財が納められている宝物館「令和館」の拝観料600円を払いました。
入口門の真正面にありました「福寿弁財天堂」です。ここは日本最古「都七福神」の弁財天をお祀りしています。建物入口の上には「祥寿院」と書かれた扁額がありましたが由来はよくわかりません。。。
「福寿弁財天堂」の左側には、「大聖歓喜天」の提灯がある立入禁止の冠木門がありますが、中は「客殿」となるようです。
続いては、「福寿弁財天堂」の右側(北側)に"十一面観音立像"と"一願石"がありました。後に見える丹塗りの建物が国の重要文化財となっている「本堂」になります。
六波羅蜜寺の御本尊は十一面観音立像なんですが、秘仏のためこの像は写しなんでしょうかねぇ?(^^;)
"一願石"は、輪廻塔や摩尼車にある石柱に組み込まれた石車を廻すことで、色々な功徳が得られるもののようで、ここでは「祈りをこめて、金文字から手前に三回おまわし下さい。」とのことで、願いが叶うようです。
奥には樹木葬墓地の「浄心苑」がありました。六波羅蜜寺の樹木葬は万葉の時代から行われていた自然葬に近い弔い方法で、 杉苔の下、地中深く埋葬されるお墓のようです。
「浄心苑」の手前には、左側に「平清盛公の塚」と、右側に「阿古屋塚」がありました。清盛塚はもちろん平清盛にまつわる供養塔で、阿古屋塚は平氏の武士を救ったとされる、江戸時代人気のあった阿古屋という遊女の宝塔です。 いずれも、ここ六波羅の地が平氏とかかわりがあったことを物語っています。
写真は「本堂」です。いつもよりちょっと少ないですが今回はここまでです。(^^;)
次回は「本堂」より北側にある「銭洗弁財天」からお伝えいたします。
御朱印は西国三十三所の御詠歌です。
場所:六波羅蜜寺
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BEFORE「[京都府] 京都東山 浄土宗総本山の知恩院③」
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