〈物語〉シリーズ セカンドシーズン #21 恋物語 第恋話「ひたぎエンド 其ノ壹」
貝木泥舟の語りから始まった阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎの最後の恋物語。
元旦に京都にある日本有数の有名神社(伏見稲荷)へと足を運んでいた貝木の下に、ひたぎから電話がかかってきた。
貝木はひたぎから「騙して欲しい人間がいる」との依頼を受ける。
沖縄にいるという嘘を付いた貝木だったが、それならば沖縄へ行くと言い出したひたぎに会うため、沖縄へと足を運ぶことになってしまった。
律儀に沖縄へ向かうところが詐欺師のくせに悪党に徹し切れていないところなんだろうか。
自分によって詐欺の被害者となったひたぎが騙したい人間がいる、その事に興味を抱いた貝木は、いやな予感を感じながらも彼女と空港で落ち合う。
喫茶店で鼻眼鏡のひたぎに対抗意識を燃やして売店で購入したアロハを着て現れた貝木の姿に、飲んでいたジュースを吹き出してしまったひたぎ。
くだらない事で張り合うとか子供か……しかしアロハな貝木はひたぎからみたらインパクトあったんだと思うが、一般人からみると鼻眼鏡のひたぎがかなり奇天烈なんだが、店員は凄い平静だな。
詳しい話を聞かないと依頼を受けられないという貝木に、ひたぎは顔を立てて依頼という形にしているが、貝木は埋め合わせをしなけせればならないのだと告げる。
ひたぎが騙すべき相手は千石撫子。
やはり撫子が対象か。撫子をなんとかするための手段として、怪異の専門家を考えていて、現時点で頼れるのが貝木という結論に達したのか。
暦に秘密にしてまで自分に会いに来たというひたぎは、自分たちがこのままでは卒業式の日に撫子に殺される事になると告げる。
撫子は11月に人間から神になった事を教える。
そしてその撫子は貝木が騙した中学生によって被害を被った人物である。
ただ直接騙したわけではないから、貝木は撫子の事を知らないのか。まじないを教えた相手が誰を呪うのか、までは関与していないんだな。
撫子を騙して自分を助けて欲しいというひたぎの言葉に、貝木は心を揺り動かされる。
中学生を騙すぐらいはできるという彼だが、一文の得にもならない事はしないという。そんな彼に、ひたぎは忍野メメに蟹退治をしてもらった時と同じ10万円の謝礼を提示する。
今回もメメに頼めば良いという貝木だが、彼の消息は全くつかめず、羽川翼が海外にまで探しに行っても見つける事ができなかった。
撫子と交渉した時に考えいたのかはわからないけど、とりあえず対応策として最初に思いついたのがメメだったんだな。最悪の場合は暦の命だけは助けてもらえればと考えてるのか。
翼に渡航するほどの金があったのだろうか。何かしらの理由をつけて親にお金を出してもらったのか、将来を見据えて今までお金を貯めていたのか。
翼でも見つけられないとなると、後見つけられるのは臥煙伊豆湖ぐらいなのかな。ひたぎは彼女の存在を知らないから頼ることはできないのだろうけど。
かつて迷惑をかけた自分と暦、そして間接的被害にあった撫子のために無償で働く気はあるか、とわずかばかりの希望を込めて訊ねるひたぎに、即答で否定する貝木は10万円でも足りないと告げる。
ひたぎは10万円は手付けとして、幾らならば引き受けてくれるのかと問いかける。卒業式までの間に何とか金を工面するというひたぎは、必要とあれば自分の体を売るとまで口にする。
実際は金額の問題ではないのかな。中学生相手にしていた時は簡単な内容とはいえ、端金で仕事をしていたみたいだし、彼が納得できるかどうかという問題があるのか。
そんなひたぎにコーヒーを掛けた貝木は、トイレに言って自分自身に何かを理由に無償で働く意志があるかと自問自答する。
あらゆる方面から検討してみる貝木だが、自分にとって依頼を受ける事にメリットはなく、デメリットしか見あたらない。
そんな中で、彼は先輩である臥煙伊豆湖の姉、臥煙遠江の忘れ形見、神原駿河の存在を思い出す。ひたぎと暦が彼女と繋がっているだろうと推測。
そして駿河のためならば暦とひたぎを救うことができるという結論に達する。
無償で働く事ができるかとか、あらゆる考えられる可能性についてシミュレートしてみるところが、貝木が悪人になりきれていないところなんだろうね。ひたぎも彼のそうした本質を感じ取っているのだろうか。
駿河というよりも、駿河の母親に対して特別な想いがあるから、彼女の娘のためなら無理ができるという事なのか。
ともあれ、撫子との対決に動くようだけど、そこまでにまだ何かあるのかな。
次回 #22 恋物語 第恋話「ひたぎエンド 其ノ貳」
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