〈物語〉シリーズ セカンドシーズン #02 猫物語(白) 第懇話「つばさタイガー其ノ弐」
羽川翼は春休み以前から阿良々木暦の存在を知っていました。
非情に悪目立ちのする存在で、授業をサボっては翼たちを助けたのと同じように人助けをしていた。
阿良々木火憐や阿良々木月火の正義の味方は、実は暦の中学時代の焼き直しに過ぎない。つまり暦が二人の正義に対して過剰な反応をするのは、昔の自分を見ているような気分だから、ということもあるのだろう。実際、確か以前に暦が中学時代にはファイヤーシスターズのような事をやっていたという話題が出た事もあったしな。
その暦は中学時代からは変化もしているようで、成績も落ち零れになって、性格もクールな性格が何時の間にやらセクハラ大王。
そんな暦にいつからか好きになっていた翼。
暦の性格が壊れだしたのはまよいマイマイ辺りからだよな。真宵と関わるようになってから、急激にセクハラ発言とか増えてきてるし。相手を選んでやっているのかもしれないけど。
家が全焼して行く当てを失い、学習塾跡の廃校舎で一晩を過ごしていた翼を、一晩中捜し回って探し当てたひたぎ。
そんなひたぎと一緒にシャワーを浴びて戯れた後、昼過ぎまで眠った二人。
深窓の令嬢だったひたぎが、様々な苦難を乗り越えて成長しているのに対して、自分は成長していないと感じている翼はひたぎを羨ましく、好きで、嫌いになれないと感じていました。
ま、そもそも翼は「嫌いな人」というのが見当たらないのだけど。
それが故に恋敵であるひたぎに対しても、翼は嫉妬の感情をぶつけたりは出来ないんだな。
起床後はひたぎの手料理にてお昼ご飯。
ひたぎの料理は翼の好みにあっていたようで、ひたぎは翼とは料理の好みも男の好みも似ているというぶっちゃけトーク。
そして翼の今後に関して。
ひたぎとして翼を自宅に泊めてやるのはやぶさかではないが、狭い一間の家で、ひたぎの父親も同居のため、そこに翼を入れるのはあまり好ましくない、という事で、火災保険が下りるまでの1週間ぐらいの間を凌ぐ方法に心当たりがありました。
15年間過ごしてきた家が全焼したのは表には出さないが、翼にとっても大きなストレスとなっており、障り猫・ブラック羽川がまたまた登場していました。
夜の間、ブラック羽川は待ちに出て例の白虎・苛虎の所に向かっていました。
ブラック羽川を障り猫のようだけど、全く別物だと一目で見抜いた。
ブラック羽川は苛虎のことに興味はないが、翼にこれ以上害を成すなら殺すと宣告。
しかし忍野メメすら圧倒したブラック羽川に対して、驚異的な力を見せつけた苛虎は、翼が自分を『視た』という事が重要であると告げる。
翼が一般人には見えない筈の虎を見てしまったのは、心にこの虎の怪異の性質に触れるものがあったからという事。真宵の事が見えたのと同じか。
つまり火事になったのは、翼の心に反応した怪異による仕業で、もし翼がこのままひたぎの家に泊まり続けようとしていたら、今度はひたぎのアパートも燃やされていたのかな。
あのブラック羽川が押されたのは、力の強い怪異というのもあるけど、愛称などもあるのかな。
その後、帰宅したブラック羽川を出迎えたひたぎ。眠りの浅いひたぎはブラック羽川が出て行った事を気付いていたらしい。
朝になり、目を覚ました翼より先に起きていたひたぎはランニングへと向かい、翼はその間に朝食の準備。
その料理には一切の調味料が使われていませんでした。
実は翼は食に対しての執着が一切なく、自覚はしていないがただ食べられたなら問題ないという考え。
食に限らずどんなものでも受け入れてしまう翼という人物に苦言を呈するひたぎは、翼に「今でも阿良々木くんが好きだって、もっかい言える?」と問い質してきた。
何でも受け入れてしまう翼。
何でも認めるという事は、逆に言えば物事に対して深く感情移入しないという事でもある。特別に何かを好きにならないから、特別に嫌いにもならない。悪いように言えば全てに対してどうでも良いという感じ方をしているともとれる。
その性質故に、逆にストレスとして自分の中に溜め込んでしまっているのをひたぎは感じ取っていて、翼にもう少し素直に自分らしさを持って生きるようにさせようと考えているのだろうか。
次回 #03 猫物語(白) 第懇話「つばさタイガー其ノ參」
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