佐藤伝著 「1日5分 頭がよくなる習慣」
佐藤伝著 「1日5分 頭がよくなる習慣」のご紹介。
佐藤伝さんは、「創造学習研究所」を主宰し、25年以上に渡って幼稚園児から大学生まで幅広く指導している方なのですが、その長年の経験から様々な効果的な学習方法を紹介しましょう、というのが本書の内容です。
「成程いいかも」と感じた(中には、ん?ってのもあるけど)いくつかの方法を紹介していきましょう。
これは誰でも知っていることですが、学習という作業で特筆すべきは、実はこの→の反対方向の動きもまた、成り立っていることだそうです。
これは、筋肉を動かすことで、脳に刺激を与えることができる、ということです。そして、最大の効率を上げるための勉強方法として、筋肉を動かしながら勉強する、という方法が紹介されています。
ただ、筋肉を動かすといっても、特に難しい動きをする必要はまったくなく、部屋の中を歩き回ったり、軽いスクワットをしたりしながら勉強をすればいいとのこと。
机の前で参考書を読んでいるよりも、参考書の内容を散歩しながら学べるような工夫をすればいいわけですね。特に英語系の勉強には向いているかもしれません。
この20分を1モジュールとして、勉強を構築していくのです。
2時間勉強しようと思うと、最初から萎えてしまったり、なかなか始められなかったりしますが、15分だけ勉強すると割り切ってしまうと、案外と気楽に学習をスタートすることができるかもしれません。
また、ダラダラと何時間も漫然と勉強するよりも、15分だけすごく集中し、直後にすぐ5分間の振り返りの時間を持つ。こうすることにより、学んだ知識を長期間保持することが可能になるそうです。
先ずは1モジュールやってみる。調子がよくて乗ってきたら、あともう1モジュールやる。気が付いたら、6モジュールもやっていた、というのが理想的でしょう。
勉強をやっていると、勉強時間の長さがそのまま勉強量みたいな錯覚に陥ってしまいますが、大事なのは密度なんですよね。
15分間でこの範囲を学ぶって決めて、その間は本当に集中する。時間の経過と競争するような感じで勉強していく。そして5分間の弛緩の時間を持つ。このテンポは凄く納得できます。
そう言えば、スポーツにおけるインターバルトレーニングと同じことなのかもしれません。一定の短い時間に体に高い負荷をかけ、そしてリラックス。これを繰り返すことで、体が少しずつ高い負荷に順応していくんです。
脳も同じことなのでしょう。
昼間は主に交感神経が働いていますが、夜になると副交感神経に選手交代です。
そして、夜中に勉強をする人は、いわば副交感神経で勉強しようとしているわけで、これでは武器が違うようなんです。著者は、豆腐で相手をやっつけようとしているようなものって言っています。
夜の間、優勢だった副交感神経が交感神経と交替するのは、だいたい朝5時頃と言われているそうです。
なので、5時頃、無理なら6時頃に起きて、前項で紹介した20分・1モジュールの勉強をすれば、それは夜中の2時間分の勉強に相当することになるとのこと。
2時間分の勉強を20分に圧縮できるかは疑問がなくもないですが、体のコンディションがいい状態で、集中して勉強することの効率の良さには十分納得です。
別の観点から言っても、毎朝(それが20分でも)学習することは、自分に対する静かな自信の蓄積となっていきます。自分の芯にあたるコア意識が、日に日に強固になっていく気持ちを持つことができるのです。
「ぎりぎりまで寝ていた方が得」などという価値観はサッサと捨ててしまいましょう。そうしないと、来年も再来年も、また同じ毎日の繰り返しになってしまいますよ。
この時、大声を出す必要はなく、むしろ、小声でささやくように言う方がより効果的なようです。人間は、小さい音のほうが、神経を集中させやすいからです。
ベテランの予備校講師などは、超重要事項のときに、わざと声のトーンを落として、小声でヒソヒソ解説したりするそうです。
確かに、耳を指でふさいで喋ってみると、自分の声の質が変わるのが分かります。これが骨伝導だってことですね。特に英語などにおいて、音読の効果は広く言われていることなので、これを耳栓をしてやってみるというのは結構効果が高そうな気がしてきました。
それは眠る前の3分に違いがありました。Aさんは、今日1日、学習出来たことに感謝して眠りについていたのです。一方、Bさんは、今日もこれだけしか勉強できなかったと、不満顔のまま眠りについていたのです。
この違いによって、Aさんの脳内では、学習時に脳波がα波状態になりやすく、一方、Bさんはイライラ波であるβ波でいっぱいになっていたんです。
勉強を始める前にも感謝の気持ちを言葉にしましょう。
「ありがとうございます。今日もおかげさまで勉強を始めることができます!」
なせなら、あなたが勉強を始めることができるのは、たとえば安定した仕事があるからだったり、奥さんが家事をやってくれるお陰で、勉強の時間を確保することができたりするからなのです。だから、感謝するのは当然のことなのです。
そして、眠る前のひととき、ベッドの中で、
そんな思いを持って心地よい眠りの世界に入っていきたいものですね。
佐藤伝さんは、「創造学習研究所」を主宰し、25年以上に渡って幼稚園児から大学生まで幅広く指導している方なのですが、その長年の経験から様々な効果的な学習方法を紹介しましょう、というのが本書の内容です。
「成程いいかも」と感じた(中には、ん?ってのもあるけど)いくつかの方法を紹介していきましょう。
筋肉を動かして学習すれば、ぐんぐん暗記できる!
私たちが、感じたり考えたりしたことを行動に移すには、以下のような流れがあります。脳 → 神経 → 筋肉 → 行動
これは誰でも知っていることですが、学習という作業で特筆すべきは、実はこの→の反対方向の動きもまた、成り立っていることだそうです。
行動 → 筋肉 → 神経 → 脳
これは、筋肉を動かすことで、脳に刺激を与えることができる、ということです。そして、最大の効率を上げるための勉強方法として、筋肉を動かしながら勉強する、という方法が紹介されています。
ただ、筋肉を動かすといっても、特に難しい動きをする必要はまったくなく、部屋の中を歩き回ったり、軽いスクワットをしたりしながら勉強をすればいいとのこと。
机の前で参考書を読んでいるよりも、参考書の内容を散歩しながら学べるような工夫をすればいいわけですね。特に英語系の勉強には向いているかもしれません。
20分を1モジュールとして勉強
人間の集中力は、15分くらいが限界。これを、逆に効果的に使いましょう、という方法です。15分集中(学習) → 5分のインターバル(思い出して、内容のチェック)
この20分を1モジュールとして、勉強を構築していくのです。
2時間勉強しようと思うと、最初から萎えてしまったり、なかなか始められなかったりしますが、15分だけ勉強すると割り切ってしまうと、案外と気楽に学習をスタートすることができるかもしれません。
また、ダラダラと何時間も漫然と勉強するよりも、15分だけすごく集中し、直後にすぐ5分間の振り返りの時間を持つ。こうすることにより、学んだ知識を長期間保持することが可能になるそうです。
先ずは1モジュールやってみる。調子がよくて乗ってきたら、あともう1モジュールやる。気が付いたら、6モジュールもやっていた、というのが理想的でしょう。
勉強をやっていると、勉強時間の長さがそのまま勉強量みたいな錯覚に陥ってしまいますが、大事なのは密度なんですよね。
15分間でこの範囲を学ぶって決めて、その間は本当に集中する。時間の経過と競争するような感じで勉強していく。そして5分間の弛緩の時間を持つ。このテンポは凄く納得できます。
そう言えば、スポーツにおけるインターバルトレーニングと同じことなのかもしれません。一定の短い時間に体に高い負荷をかけ、そしてリラックス。これを繰り返すことで、体が少しずつ高い負荷に順応していくんです。
脳も同じことなのでしょう。
早朝学習は、深夜学習の6倍の効果
ご存知の通り、体の機能をコントロールする自律神経というものがありますが、自律神経には、活動しているときや興奮しているときに働く交感神経と、リラックスしているときに働く副交感神経とがあります。昼間は主に交感神経が働いていますが、夜になると副交感神経に選手交代です。
そして、夜中に勉強をする人は、いわば副交感神経で勉強しようとしているわけで、これでは武器が違うようなんです。著者は、豆腐で相手をやっつけようとしているようなものって言っています。
夜の間、優勢だった副交感神経が交感神経と交替するのは、だいたい朝5時頃と言われているそうです。
なので、5時頃、無理なら6時頃に起きて、前項で紹介した20分・1モジュールの勉強をすれば、それは夜中の2時間分の勉強に相当することになるとのこと。
2時間分の勉強を20分に圧縮できるかは疑問がなくもないですが、体のコンディションがいい状態で、集中して勉強することの効率の良さには十分納得です。
別の観点から言っても、毎朝(それが20分でも)学習することは、自分に対する静かな自信の蓄積となっていきます。自分の芯にあたるコア意識が、日に日に強固になっていく気持ちを持つことができるのです。
「ぎりぎりまで寝ていた方が得」などという価値観はサッサと捨ててしまいましょう。そうしないと、来年も再来年も、また同じ毎日の繰り返しになってしまいますよ。
暗記するときは、耳栓をして、ささやく
これは、耳栓の効果的な活用法です。もちろん、外部の色んなノイズを遮断してという効果もあるのですが、耳をふさいで音読をすると、骨伝導で音読の音がいつもとは違った刺激となって脳に伝わり、より自分の声に集中できるようになるとのこと。この時、大声を出す必要はなく、むしろ、小声でささやくように言う方がより効果的なようです。人間は、小さい音のほうが、神経を集中させやすいからです。
ベテランの予備校講師などは、超重要事項のときに、わざと声のトーンを落として、小声でヒソヒソ解説したりするそうです。
確かに、耳を指でふさいで喋ってみると、自分の声の質が変わるのが分かります。これが骨伝導だってことですね。特に英語などにおいて、音読の効果は広く言われていることなので、これを耳栓をしてやってみるというのは結構効果が高そうな気がしてきました。
結局は、感謝する人が伸びる
ここにAさんとBさんという人がいます。2人が同じ量の学習をしたとします。しかし、Aさんの方がずっと成績が良いのです。それはなぜ?それは眠る前の3分に違いがありました。Aさんは、今日1日、学習出来たことに感謝して眠りについていたのです。一方、Bさんは、今日もこれだけしか勉強できなかったと、不満顔のまま眠りについていたのです。
この違いによって、Aさんの脳内では、学習時に脳波がα波状態になりやすく、一方、Bさんはイライラ波であるβ波でいっぱいになっていたんです。
勉強を始める前にも感謝の気持ちを言葉にしましょう。
「ありがとうございます。今日もおかげさまで勉強を始めることができます!」
なせなら、あなたが勉強を始めることができるのは、たとえば安定した仕事があるからだったり、奥さんが家事をやってくれるお陰で、勉強の時間を確保することができたりするからなのです。だから、感謝するのは当然のことなのです。
そして、眠る前のひととき、ベッドの中で、
「あ~、今日も1日、よくやった。 大感謝! 大満足!」
そんな思いを持って心地よい眠りの世界に入っていきたいものですね。
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