内田和俊著 「あなたを邪魔する壁が小さくなる方法」
内田和俊著 「あなたを邪魔する壁が小さくなる方法」のご紹介。
本書の題名にある“壁”とは、以前紹介した、ランディ・パウシュ著「最後の授業」の中に出てくる“レンガの壁”と同じものでしょう。
パウシュ教授は、「その壁の向こうにある“何か”を自分がどれほど真剣に望んでいるか、証明するチャンスを与えてくれる」ための “壁” だって言ってます。
でも、具体的にはこの“壁”って何なんでしょうか。
誰かの人生とは、「世間体」「周囲の評価」「他人との比較」「常識」を、生きていく上での判断基準とした人生のこと。
そしてこれらの自分自身“以外”のところからくる判断基準こそが“壁”であり、その壁を越えたところに、あなた自身の“価値観”を基準とした「あなたの人生」があるのです。
そのためにどうすればいいのか? 著者は、自分自身と真剣に向き合い、まずは「心のニーズ」を探してみませんかと言います。その「心のニーズ」を満たすための人生こそが、自分の人生を生きることなんだ、ってね。
人生における判断基準って、別の言葉で言うと「価値観」ですよね。あなたが、あなたの人生を生きていく上で何に価値を置くのかということ。
あなたが「周囲の評価」に価値を置くなら、あなたの人生は「周囲の評価」によって決められることになります。
自分自身が“思い”とか“心”に価値を置いて、それを人生の判断基準にしたとき、そこにあなたの人生があります。
でも、そのためにはあなたが「欲しいもの」を、自分自身で知る必要があります。それが、「心のニーズを探してみる」ということなんだと思います。
「心のニーズ」って、心が欲しているもの、あなたが(自分では見ないようにしているけど、でも)本当に欲しいもののことです。もしかしたら「人生の目的」ってことかもしれません。
“自分軸”とは、信念の事ではないかなって思います。
ずいぶん昔に見たテレビ番組のあるシーンが非常に強く印象に残っています。
それは、現在(そのテレビ番組の時)の矢沢永吉さんが、デビュー当時の自分のインタビューシーンの録画を見て言った言葉なんです(矢沢さんの声を思い出しながら読んでね)。
まさに、矢沢さんは「自分軸」で生きているのでしょう。
自分の身に置き換えて考えてみると、結構思い当たることが多く、悲しくなります。特に、「頭で考えてばかりで行動できない人」という指摘は、思いっきり当てはまります。
状況も分かった、言い訳も聞いた、いろんなことを考えていることも知った。で、どうするの? 欲しいもの(自分の人生)を手に入れるために、
これに尽きるんですよね。
答えは分かっているんですけどね。だって、すべてを諦めて投げ出してしまったら、そこで終わりだから。これまで積み重ねてきた努力も無に帰してしまいます。
ヘレン・ケラーの言葉が紹介されています。
力強い言葉ですよね。「人生は危険に満ちた冒険か、もしくは無か、そのどちらかを選ぶ以外にない」。ならば、「危険に満ちた冒険」を選ぶしかないじゃないですか。
“冒険”とは何か? それは、あなたの「安全領域」から外に出ることです。ここで書いているのと同じことです。
何度か書いていますが、あなたの夢、成功、自由・・・・・あなたが欲しい大概のものは、このコンフォートゾーンの“外側”にあるのです。
コンフォートゾーンの“内側”にいる限り、失敗することはないでしょう。自尊心が傷つけられることもないでしょう。でも、ここに留まる限り、ワクワクもドキドキも経験することはできません。
ヘレン・ケラーは、安全領域に留まることは“無”だって言っているんです。そして、安全領域と“冒険”という外界とのあいだにあるのが冒頭に述べた“壁”なのでしょう。
自分自身に向けて、もう一度繰り返しておきましょう。
本書の題名にある“壁”とは、以前紹介した、ランディ・パウシュ著「最後の授業」の中に出てくる“レンガの壁”と同じものでしょう。
パウシュ教授は、「その壁の向こうにある“何か”を自分がどれほど真剣に望んでいるか、証明するチャンスを与えてくれる」ための “壁” だって言ってます。
でも、具体的にはこの“壁”って何なんでしょうか。
判断基準としての“価値観”
本書の大きなメッセージは、「誰かの人生を生きることをやめ、自分の人生を生きてみませんか」というものです。誰かの人生とは、「世間体」「周囲の評価」「他人との比較」「常識」を、生きていく上での判断基準とした人生のこと。
そしてこれらの自分自身“以外”のところからくる判断基準こそが“壁”であり、その壁を越えたところに、あなた自身の“価値観”を基準とした「あなたの人生」があるのです。
そのためにどうすればいいのか? 著者は、自分自身と真剣に向き合い、まずは「心のニーズ」を探してみませんかと言います。その「心のニーズ」を満たすための人生こそが、自分の人生を生きることなんだ、ってね。
人生における判断基準って、別の言葉で言うと「価値観」ですよね。あなたが、あなたの人生を生きていく上で何に価値を置くのかということ。
あなたが「周囲の評価」に価値を置くなら、あなたの人生は「周囲の評価」によって決められることになります。
自分自身が“思い”とか“心”に価値を置いて、それを人生の判断基準にしたとき、そこにあなたの人生があります。
でも、そのためにはあなたが「欲しいもの」を、自分自身で知る必要があります。それが、「心のニーズを探してみる」ということなんだと思います。
「心のニーズ」って、心が欲しているもの、あなたが(自分では見ないようにしているけど、でも)本当に欲しいもののことです。もしかしたら「人生の目的」ってことかもしれません。
自分軸という名の“信念”
「心のニーズ」が分かれば、ブレない“自分軸”が出来上がるそうです。なぜなら、そこに向かって真っすぐ進んで行けばいいという“道”が見えるからではないでしょうか。“自分軸”とは、信念の事ではないかなって思います。
ずいぶん昔に見たテレビ番組のあるシーンが非常に強く印象に残っています。
それは、現在(そのテレビ番組の時)の矢沢永吉さんが、デビュー当時の自分のインタビューシーンの録画を見て言った言葉なんです(矢沢さんの声を思い出しながら読んでね)。
「これね、矢沢が自分のことだから言ったと思わないで欲しいんだけど、
こいつ(ビデオの中の若かりし頃の自分)ね、ぜったい成功するよ。
だってね、言っていることがプレてないもん」
こいつ(ビデオの中の若かりし頃の自分)ね、ぜったい成功するよ。
だってね、言っていることがプレてないもん」
まさに、矢沢さんは「自分軸」で生きているのでしょう。
頭で考えてばかりで行動できない人・・・・・わたし?
逆に、「自分軸」が定まっていない人とは、どういう特徴があるのでしょうか。本書では9つのタイプに分類されていますが、いくつか紹介してみましょう。- 環境や他人に翻弄されてしまう人
思い通りにならない原因を環境や他人のせいにする人。説明の必要もないと思いますが、自分以外のところに原因があると考えている限り、そこに改善や成長といった言葉が入る余地はありませんよね。
- 自信がなく、すぐに諦めてしまう人
自分の置かれている状況や物事を悲観的にしかとらえる事が出来ず、やる前から「どうせ無理だから」と諦めてしまう人。
この手の人は、自分自身のことを過小評価し、自己否定してしまうので自己成長のためのモチベーションも低下し、「とりあえず、いまのままでいいや」という“あきらめ”を心にもって生きることになります。
この手の人は、自分自身のことを過小評価し、自己否定してしまうので自己成長のためのモチベーションも低下し、「とりあえず、いまのままでいいや」という“あきらめ”を心にもって生きることになります。
- 頭で考えてばかりで行動できない人
「失敗したらどうしよう・・・・・」って、もしものことばかり考えて、なかなか最初の一歩が踏み出せない人です。彼らは、起こりうる危険性がほとんどないことについてまであれこれと思い悩み、不安を募らせることで目の前の“壁”を大きくしてしまいます。
でも実際には、自分が想像しているような最悪の事態は起こらないか、起こったとしても想像していたほどひどくはなかったというのが殆どでしょう。
でも実際には、自分が想像しているような最悪の事態は起こらないか、起こったとしても想像していたほどひどくはなかったというのが殆どでしょう。
自分の身に置き換えて考えてみると、結構思い当たることが多く、悲しくなります。特に、「頭で考えてばかりで行動できない人」という指摘は、思いっきり当てはまります。
やるの? やらないの?
まっ、結局は「やるのか、やらないのか」ってことに集約されるのでしょう。状況も分かった、言い訳も聞いた、いろんなことを考えていることも知った。で、どうするの? 欲しいもの(自分の人生)を手に入れるために、
行動するの? しないの?
これに尽きるんですよね。
答えは分かっているんですけどね。だって、すべてを諦めて投げ出してしまったら、そこで終わりだから。これまで積み重ねてきた努力も無に帰してしまいます。
ヘレン・ケラーの言葉が紹介されています。
安全とは思いこみに過ぎない場合が多い。危険を避けるのも、危険に身をさらすのと同じくらい危険なのだ。人生は危険に満ちた冒険か、もしくは無か、そのどちらかを選ぶ以外にない。
力強い言葉ですよね。「人生は危険に満ちた冒険か、もしくは無か、そのどちらかを選ぶ以外にない」。ならば、「危険に満ちた冒険」を選ぶしかないじゃないですか。
“冒険”とは何か? それは、あなたの「安全領域」から外に出ることです。ここで書いているのと同じことです。
何度か書いていますが、あなたの夢、成功、自由・・・・・あなたが欲しい大概のものは、このコンフォートゾーンの“外側”にあるのです。
コンフォートゾーンの“内側”にいる限り、失敗することはないでしょう。自尊心が傷つけられることもないでしょう。でも、ここに留まる限り、ワクワクもドキドキも経験することはできません。
ヘレン・ケラーは、安全領域に留まることは“無”だって言っているんです。そして、安全領域と“冒険”という外界とのあいだにあるのが冒頭に述べた“壁”なのでしょう。
自分自身に向けて、もう一度繰り返しておきましょう。
行動するの? しないの?
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