カノジョとオーダーとやさしい嘘
![]() | カノジョとオーダーとやさしい嘘 (集英社スーパーダッシュ文庫 よ 3-1) (2010/12/25) 夜詩 雪 商品詳細を見る |
当麻浬(とうま かいり)は、何か酷い目に遭ったと思って気づくと、舞雪(まゆ)と名乗るメイドさんに介抱されていた。なんでもそこはフットリフレの店で、舞雪に気になるものを感じた浬は、店長に誘われるまま、その店で働くことになったが…。
2010年12月に発売。
実はそのメイドさんたちは人間ではなくて…という展開。あ、これだけじゃ分からんか(笑)
とりあえず、普通にラブコメものかと思ったら、なんかグロいシーン(挿絵はなかったけど)があったり、バトルシーンが出てきたりと、何か意表をつかれた。
テンポも良くて一気に読めて、いい感じだったんだけど、なんか意表をつかれたって以外は印象がちょっと薄い感じ。いや、もちろん、お約束的な展開はきっちり押さえてあって、それなりに面白かったけどね。。。
★やまぞ~的評価:○
タグ : カノジョとオーダーとやさしい嘘夜詩雪
ブレイク ブレイド8
![]() | ブレイク ブレイド 8 (Flex Comix) (2010/05/26) 吉永 裕ノ介 商品詳細を見る |
ライガットを救出に来たジルグが窮地に陥りながらも敵の猛攻を防ぐ。一方、オーランドはクリシュナへ援軍を出すが、その動きは…。
2010年12月に9巻が発売。8巻を読んだ(前の紹介はこちら)。
なんだかサービスな表紙(笑) 他の巻と並べると目立ってるけど、シギュンは戦闘員じゃないしなぁ。しかも一応、8巻の中身とは関係あるし。
なんだかクセのあるキャラだったジルグがあっさりリタイヤ。う~ん、劣勢とは言え、クリシュナの兵士はどんどん死ぬなぁ。でもライガットは生き延びてるし。
なにやら、この巻は戦闘シーンが少なくて残念。まあ、シギュンとライガットが少し近づいたのは良かった(?)かな。。。
★やまぞ~的評価:○
→9巻の紹介はこちら
ちがたり。 2
![]() | ちがたり。2 (MF文庫J) (2010/12/21) 刈野ミカタ 商品詳細を見る |
実力テストも終わり、まったりと第二図書委員会の活動中、マコトが誰かに見られていると言う。犯人は同じクラスの雪水愛心(ゆきみず えこ)。“狩人”と称する愛心は、マコトが吸血鬼ではないかという疑いのもと、第二図書委員会に出入りするようになるが…。
2010年12月に2巻が発売(前の紹介はこちら)。
血を吸うのが嫌いで、衝動を抑えるために知的好奇心を満たすべく活動する吸血鬼の話第2弾。
といっても、ほとんどはドタバタな学園ラブコメで、時々、吸血鬼な話が…という感じ。“狩人”って言っても、それらしい言動はしても、活躍の場面はほとんどないしなぁ。まあ、クセのある新キャラってことで。
毎回のそれっぽいお題とそれについての語りってのが、あるような、ないような感じになってきた挙げ句、タイトルと中身に関連がなさそうな話まで。あまり知的好奇心は満たされないような気がしつつ、吸血鬼の話もあんま進んでないけど、まあ学園ラブコメなノリはいい感じなのでよし。
★やまぞ~的評価:○
→3巻の紹介はこちら
ミスマルカ興国物語8
![]() | ミスマルカ興国物語 VIII (角川スニーカー文庫) (2010/12/28) 林 トモアキ 商品詳細を見る |
父王を討たれ、帝国に屈するマヒロ。民を守るため、帝国に恭順の意を表して政務に励むが、それを不満に思う者もいて…。
2010年12月に8巻が発売(前の紹介はこちら)。
ということで第二部。
いや、7巻のラストで、マヒロが父王の首を抱えて高笑いしてたから、てっきり帝国内でなにやらやらかすのかと思ったら…なんかふぬけた。う~ん。
まあでも中盤くらいから徐々に調子を取り戻した感じで、やっぱりマヒロはこうでないと的な(やまぞ~的評価は全体を見ての評価)。さて、この後、帝国でどう立ち回るのかなぁ、ミスマルカを再興させたりするのかなぁ、と思ってたら、あとがきで“展開的に「ミスマルカ」も「興国」も意味を失ってきているのが何ともあれです”。…え? 再興しないんだ、ミスマルカ。。。
★やまぞ~的評価:◎
→9巻の紹介はこちら
ドッグオペラ
![]() | ドッグオペラ (メディアワークス文庫) (2010/12/25) 近藤 信義 商品詳細を見る |
樋口遼は“掃除屋”として一族のヒエラルキーの最下層で、汚れ仕事を押しつけられていた。いつものようにもめ事処理の指示が下り、指定の店に行くと、3年前に一族から逃げ出したはずの根津康一郎が現当主の息子を“喰らう”場面に出会う。それがきっかけで、遼は一族を揺るがす事件に巻き込まれていくことになり…。
2010年12月に発売。
“ゆらゆらと揺れる海の彼方”(紹介記事はこちら)の作者の新作。
ファンタジーものだった“ゆらゆら~”とガラッと変わって、ハードボイルド風。
ものを吸収して消してしまうことのできる能力を持つ一族の話。
遼が事情が分からないながらも康一郎を追っかけたり、一族の政争に巻き込まれたり、ってあたりはハードボイルドの王道な感じかなぁ。というか、ヒロインとのラストも王道な感じ。う~ん、テイスト的には“ライト”ノベルではないかなぁ(挿絵がないってのもあるけど)。
まあ、こういうのも新鮮でいいけど、“ゆらゆらと揺れる海の彼方”の続きが読みたい…。
★やまぞ~的評価:○
精霊使いの剣舞1
![]() | 精霊使いの剣舞 (剣と学院と火猫少女) (2010/12/21) 志瑞祐 商品詳細を見る |
本来は女性しか契約できないはずの精霊と契約が出来る男、カゼハヤ・カミト。3年前に契約精霊を失って以来、関わりを絶っていたカミトだが、古い知り合いであるグレイワースに呼ばれ、彼女が学長を務めるアレイシア精霊学院を訪れる。乙女の園に男のカミトが入ってくることで、当然、騒動が起きるが…。
2010年12月に発売。
お色気あり、バトルありのファンタジーもの。
グレイワースに言われて、精霊使いの大イベント“精霊剣舞祭”(ブレイドダンス)に出なきゃ行けなくて、仲間を集める必要があるんだけど、周りは純粋培養なお嬢様ばっかりで…という感じの展開。まあ、王道な感じだけど、お嬢様たちの反応がけっこう過剰で面白いかな。
3年のブランクがあるカミトが、“精霊剣舞祭”までに勘を取り戻せるのかとか、失ったはずのカミトの契約精霊レスティアの謎とか、なんか微妙なネタ出しのまま終わったなぁ…と思ったら、2巻出るのか。まあ出る前提の話の展開だよな。。。
全体としては、まあまあ面白いって感じかなぁ(やまぞ~はファンタジー好きなのでちょっと甘めの評価で)。
★やまぞ~的評価:○
→2巻の紹介はこちら
踊る星降るレネシクル3
![]() | 踊る星降るレネシクル 3 (GA文庫) (2010/12/16) 裕時 悠示 商品詳細を見る |
瑞貴と海で遊ぶレンヤ。すまる や ななな も乱入して賑やかになるが、海岸で変な男と出会い、翌朝、瑞貴は9歳児になってしまう。折しも“サバイバルサマー”というランカーによるバトルロイヤルが始まり、レンヤは理事長と交渉して、瑞貴を守るために腐海流の使用許可を得るが…。
2010年12月に3巻が発売(前の紹介はこちら)。
表紙は9歳児バージョンの瑞貴。で、表紙をめくると口絵の1枚目が同じポーズの高校生バージョンの瑞貴になってる。う~ん、芸が細かい。
すまる が着実に成長してランクを55位に上げてるんだけど、今回は瑞貴のトラウマに関わる話で瑞貴メイン。というか瑞貴が出てくるとあっさり出番を食われる すまる。…まあ、しょうがないか。
腐海流の使用許可もらって、レンヤの戦闘シーンが見られるのかと思ったら、あんまり描写がなくて、ちと残念。。。
★やまぞ~的評価:○
→4巻の紹介はこちら
タグ : 踊る星降るレネシクル裕時悠示
将国のアルタイル3
![]() | 将国のアルタイル(3) (シリウスコミックス) (2008/12/22) カトウ コトノ 商品詳細を見る |
見識を深めるため将国の外へ出たマフムート。向かった先は海上交通の要衝にして、かつては大帝国を築いていたポイニキア。ところがポイニキアの議員たちにはマフムートが訪れたのは広く知られており、折悪しく帝国の使節もポイニキアに条約締結を迫っていて…。
2010年9月に7巻が発売。3巻を読んだ(前の紹介はこちら)。
せっかく将国から離れたのに、また帝国。しかもまたキナ臭い感じ。
マフムートも色々がんばるんだけど、今度はダメだった感じで。
というか、ぼんやり旅してるとマフムートの帰る国がなくなるんじゃないか?(笑)
しかし、マフムートのがんばりはやっぱり何か泥臭いなぁ。。。
★やまぞ~的評価:○
→4巻の紹介はこちら
アースライト・ウォーズ
![]() | アースライト・ウォーズ 割れぬ少女と蝉の王 (一迅社文庫) (2010/12/18) 六塚 光 商品詳細を見る |
祖父の死去により、父とともに都会から田舎に移った深町辰人(ふかまち たつひと)だが、引越作業の疲れでうとうとしたと思ったら、なぜか次の瞬間、ビームソードを握っていた! よく分からないまま新しい学校へ行くと、何やらクラスが2つの派閥に分かれている。どうやら古くから地方に伝わる信仰のせいらしいが、両方とも辰人を自分の側に引き入れようと積極的にアプローチしてくるが…。
2010年12月に発売。
“ペンギン・サマー”(紹介記事はこちら)とか“墜落世界のハイダイバー”(2巻の紹介記事はこちら)の作家の新作。
作風としては、あとがきにも書いてある通り“ペンギン・サマー”に近いかな。田舎の町で、主人公が不思議な事件に遭遇っていう展開。
地方の信仰とか習慣の話にしれっと宇宙人を絡めてしまうのはどうかなぁ、と思うけど考えてみれば“ペンギン・サマー”も宇宙人出てきてたしなぁ。。。まあ宇宙人なしで片付けようとすると、何というか地方の因習というような暗めの話になってきそうだから、これはこれでありなのかなぁ。
他は、主人公がモテモテだったり、ヒロインがツンデレだったり、アクションシーンがそれなりにあったりして、まあまあ面白いかな。
★やまぞ~的評価:○
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