エンゲージ
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災害の予言が的中し、一部で救世主扱いされている高校生・如月亜音。同級生は気味悪がり、疫病神のようにも扱っていたが、両親の死後に引き取られた家の子・大河内朔也だけは亜音の味方だった。
何故か亜音の夢に出てくる科学者。その夢と関係しそうな者達に朔也が傷つけられた時、彼を助けるために亜音はパラレルワールドの戦いに身を投じることになる…。
2009年2月に発売。
離れた2つの世界が一定の周期で近づくとき、均衡を保つために一定数の“エンゲージ”なる存在が現れる。亜音のエンゲージは異世界のゼーラント連邦共和国の科学者・レインウォーターで、地球の崩壊を食い止めようとしていた。それが敵対勢力にさらわれ、ゼーラントは亜音を手がかりにレインウォーターを奪還しようとする。
朔也が傷つけられて、助かりはしたが、肉体の損傷が激しくて動物の体に脳が移植され、それを戻すためにも亜音は自らの力と向き合うんだけど、何というか前向きなのかなぁという主人公。朔也が無事だったらたぶん何もしね~な、コイツって感じで(いや、自分の力が何であるのか知りたい、とかは言ってたけど)。
まだ話の背景とか、勢力がごちゃごちゃしてて見えてない。あと亜音が自分の能力を使いこなせるようになるのか、ってのが今後の展開だけど…。
★やまぞ~的評価:○
ヴィンランド・サガ1-7
![]() | ヴィンランド・サガ 1 (1) (アフタヌーンKC) (2006/08/23) 幸村 誠 商品詳細を見る |
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ヴァイキングの少年・トルフィンは、アシェラッドに父親を殺されて復讐を誓う。アシェラッドは復讐の決闘を挑む権利を与える代わりにトルフィンを兵として使い、戦場を点々とする。
アシェラッド率いる兵は、他のヴァイキングと抗争しつつ、デンマーク王子クヌートに仕えるようになるが…。
2009年2月に7巻が発売。
11世紀初頭頃のヨーロッパを舞台にヴァイキングたちを描いた戦史漫画。
何人か出てくる兵団を率いる首領は戦略的なこととか考えてるが、トルフィンほか多くのヴァイキングは戦闘オンリー。なので、戦闘シーン多し。
デンマーク王子クヌートとからむようになったこの頃は政略的な要素も加わっているが、基本的には超絶的な技能で戦闘するのが見せ場かな。
7巻になってアシェラドの過去とかが語られたり、まだまだ個々人には掘り下げようがあるので、その辺は今後の楽しみかな。
★やまぞ~的評価:○
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美少女いんぱら
![]() | 美少女いんぱら! 1 (1) (ジャンプコミックスデラックス) (2008/06/04) 北村 游児 商品詳細を見る |
高校教師・弾馬剣二(はずま けんじ)はごく普通のまじめな国語教師。だが、彼が担任するクラスの生徒達は、大人しそうな外見なのにケンカ好きな友谷蒼、周囲を自分の言動でかき回すのが好きな平林茶々、いいとこのお嬢様なのに極度のマゾの伊勢谷緋華(いせや ひばな)。など問題児ばかり。彼女らの言動で、剣二の評価はガタガタに…。
2008年6月に1巻が発売。
学園ラブコメ4コマ漫画。
あんまりラブはない。友谷蒼は剣二のことが好きだが何も言えないし、伊勢谷緋華は奴隷志願なのでラブではない。コメディはてんこもりだけど。
誤解とは言え、女も男もな淫行教師って評判が立っちまっているので、そのうち処分とか罰とか下されそうな感じの剣二。でもあまり突き放すと、友谷蒼も伊勢谷緋華もリアルの世界で問題を起こしそうなので、冷たくあしらえなかったり。剣二の明日はどっちだ?(笑)
★やまぞ~的評価:○
放課後プレイ1
![]() | 放課後プレイ (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション) (2009/01) 黒咲 練導 商品詳細を見る |
ゲームオタクの男のもとに今日も彼女が訪れる。一緒にゲームやったり、文句言ったり、蹴り飛ばしたり、?したり…。
2009年1月に発売。
ゲーマーなカップルの日常を描いた4コママンガ。たいていは男がゲームをしてるトコに女が来て、あれこれ文句をつけたり蹴ったり。ときどき甘酸っぱい雰囲気になってキスしたり。
しかし、キスするだけでこんなエロい雰囲気出すって、この作家すごいなぁとか。なんというか、絵柄といい、話題になるゲームといい、エロっぽい雰囲気といい、コアな感じです。
★やまぞ~的評価:○
時間商人1・2
![]() | 時間商人 不老不死、売ります (ガガガ文庫 み 1-4) (ガガガ文庫) (2008/08/20) 水市恵 商品詳細を見る |
![]() | 時間商人 不老不死、二度売ります (ガガガ文庫) (2009/02/19) 水市 恵 商品詳細を見る |
時間商人は10年間の不老不死を売り物にする。
10年の寿命もしくは対価と引き替えに、老いず、怪我や病気もしない、絶対に死なない10年間を。
噂を聞きつけた者、必要とする者のもとに現れる白い猫と助手に導かれた者が今日も時間商人・トキタの店を訪れる…。
2009年2月に2冊目が売。
1話完結形式の短編集。と見せかけて1巻単位で登場人物が関係している。1巻と2巻の間にはほとんど関係がなく、実は2巻から読んだけど、あとがき読むまで気づかなかった。。。
スポーツ選手や歌手、大会社の社長、病人。色々な人々が色々な理由でトキタと契約を結ぶけど、結果は必ずしも幸せになるとは限らない。結果を予想していてもトキタは淡々と取引をするって感じで。10年間変わらないということは成長もしないということで、みたいな教訓的な話もあるけど、それなりに趣向を凝らしてあって面白い。
ただ1巻単位で登場人物を関連づけるのはちとムリがあるような。最後とか最後に近い話でそれぞれの関係が明らかになるのは意外なトコもあって楽しいんだけど、そのために無理な構成になってるトコもないかなぁと。
★やまぞ~的評価:○
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オニナギ1-3
![]() | オニナギ 1 (1) (まんがタイムKRコミックス) (2007/09/27) 石田 あきら 商品詳細を見る |
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![]() | オニナギ (3) (まんがタイムKRコミックス) (2009/02/12) 石田 あきら 商品詳細を見る |
高校生になった櫛宮七巫(ななみ)は、鬼殺智尊(ともたか)に妖怪呼ばわりされて襲われる。櫛宮の血に秘められた力が七巫の代で発現したようで、穢れてないのに妖怪の強大な力を使えるその特性から、妖怪達とそれを討伐する“神器省”との争いに巻き込まれることに…。
2009年2月に3巻が発売。
もとは櫛宮家も妖怪退治をしていたが、七巫の父が出奔したため現役から退いていた。だが、妖怪と子をなすことでその妖怪の穢れをなくす“鬼封じ”を代々行っていた。血筋にはじめて生まれた女子・七巫で、過去に封じた力が現れたようで、意識が切り替わって何種類も力を使える(七巫自身は意識的にはほとんど力を使えない)。
まだまだ謎は多いし、これからな部分もあるのだが(七巫自身が3巻後半で力を使えるように修行をはじめたし)、設定は面白いし、術を使った戦闘シーンとかもちょこちょこあって楽しめる。
問題は刊行ペースがゆっくりなことかなぁ。緊迫感のある場面で巻が切れてしまって、次が出る頃には忘れていたり…。
★やまぞ~的評価:○
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あまがみエメンタール
![]() | あまがみエメンタール (一迅社文庫 み 3-1) (2009/02) 瑞智 士記 商品詳細を見る |
全寮制の青嵐女学院。
高校生になった渡会心音(ここね)は、今日もルームメイトの橘地莉子(きつじ りこ)に噛まれる。小学校入学以来続けられる秘密の“儀式”は、2人が互いに依存しあっている証だったが…。
2009年2月に発売。
え~と、レズで噛みつきな話です。レズやら血が出るのが嫌いな人にはお勧めできません。
あとがきで作家も書いているけど、“あまがみ”どころか本気噛み。かなりイっちゃってるカップル(?)で何というかな感じ。
心音の一人称で進む物語は、山あり谷ありな感じで、意外と引き込まれる。莉子との甘い生活を維持するのもなかなか大変そうだけど、いろいろあっても最後はハッピーエンド。
★やまぞ~的評価:○
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ニューパラダイス
![]() | ニューパラダイス 1 (1) (BLADE COMICS) (2009/02/10) 木下 さくら 商品詳細を見る |
普通の生活を送る高校生・山本竜。だが、幼馴染み・由嬉の後ろに黒い影が見え、クラスに見知らぬ女生徒がいることに気づいた時、日常は壊れ始める。由嬉と見知らぬ女生徒はそれぞれ黒妖精ブラック・バタフライとシェヘラで、竜は黒妖精を狩るハンター・ドラゴンだった。ブラック・バタフライの夢の中で図らずも共闘するドラゴンとシェヘラ。次第に記憶を取り戻したドラゴンは、由嬉が妹の雪と瓜二つであることに気づき…。
2009年2月に発売。
冒頭で、ドラゴンがシェヘラを追い詰めた後、いきなり高校生活編に突入。転生とかそういう話かと思ったら夢だった。。。とりあえず1巻はブラック・バタフライの夢の中メインで話が進む。
ブラック・バタフライが目覚めてしまうとその強力な力で人類は滅亡してしまう。ドラゴンはもちろんだが、何故かブラック・バタフライの姉のシェヘラも妹を目覚めさせたくないらしい。ただ他の黒妖精達はブラック・バタフライを目覚めさせようと夢の中まで入ってくる。その黒妖精達を操っている邪神タイガーなる存在も登場するが。。。
話はそれなりに面白いんだけど、登場人物のネーミングとか、雑魚の絵のおおざっぱさとか、時々主人公とか戦闘シーンもおおざっぱだったり。意図的にやってるんだとしても、もうちょっとどうにかならんかね…。
★やまぞ~的評価:○
カオスレギオン
![]() | カオス レギオン 聖戦魔軍篇(富士見ファンタジア文庫) (2003/02) 冲方 丁 商品詳細を見る |
剣奴出身の騎士ジーク、貴族のドラクロワ、“癒す者”シーラ。3人で掲げた理想は、力を増したドラクロワが陥れられ、シーラが死んだ時に壊れた。今や、世界に反逆するドラクロワと、それを妨げようとするジーク。ドラクロワの野望を打ち砕くべく、ジークは彼を追って戦場を駆ける。
全7冊。最初が聖戦魔軍篇、以降0巻~5巻まで(2003年2月~2004年12月)。
最初の聖戦魔軍篇でジークとドラクロワの決着がつくんだけど、その部分はゲームにもなっている。やまぞ~はゲームから入った。魔物を召喚して敵と戦うゲームで、戦国無双とかそっち系のばっさばっさ敵をなぎ倒す要素と、パズル的な要素(最強の魔物はマップのあちこちに隠されたパーツを集めないと召喚できな)とかがまじって個人的にはかなり面白かった(難易度は低いっていう批判があったようだけど、あれぐらいがやまぞ~にはちょうどいい。。。)。
0~5巻まではその前段階の話。ゲームには出てこなかったノヴィアっていうヒロインがジークとともに成長していく話になってる。死者の声を聞いて魔物を呼んで戦うジークは、1人でも大軍と渡りあえ、味方からも気味悪がられることもあって、単独任務が多い。ジークに助けられたノヴィアは、従者になろうとして彼について回り、やがて共に戦場を駆けることに。ドラクロワや彼に味方する者の罠をかいくぐり軍勢を倒し、ついには決着をつける。
登場人物は多いけど、メインの数人のみ深く掘り下げられていて、不器用な彼らのぶつかり合いとかも結構おもしろい。
★やまぞ~的評価:◎
エンバーミング
![]() | エンバーミング 1―THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN (1) (ジャンプコミックス) (2008/09/04) 和月 伸宏 商品詳細を見る |
19世紀末、大英帝国のハイランド地方。特定の気象条件と、1.21ジゴワットを越える落雷で生まれる“人造人間(フランケンシュタイン)”により家族を惨殺されたヒューリーとレイスは、5年の時を経て復讐を遂げる。しかし、深手を負い、意識が戻った時には自らも“人造人間”となっていた。
その境遇を喜ぶレイスと、“人造人間”そのものへの復讐を誓うヒューリー。2人はそれぞれの道を歩み始める…。
2008年9月に発売。
ジャンプスクエアで連載が始まる頃に、『死化粧師』ってエンバーミングのドラマをやっていた(←こちらは本来のエンバーミング)ので、しばらくは同じような話かと思っていた。
こっちは人造人間がたくさん出てきて争う話。フランケンシュタインという言葉でイメージする怪力の大男だけではなくて、何らかの機能を特化したタイプも出てくるみたい。ヒューリーを人造人間にしたDr.ピーベリーは、“人造人間を斃す人造人間”を作るためにヒューリーを選んだとか。その辺の謎もおいおい明かされるのかね。
作中に出てくる、「人造人間に進んで関わるのは悪人か狂人のどちらかだけ」っていうテーマっぽい言葉通り、登場人物の多くが悪人か狂人。この人の作品にしちゃ新鮮かな。
★やまぞ~的評価:○