内容は至って普通のことで、上司のパワハラに耐えられなくなったということ。我慢したのは1年くらいだけど、それ以外は給料も良かったし他の人間関係も良かったし、辞めるほどのことではない。
ただ自分が耐えられなくなった。それだけ。ストレスで体を壊したりもしていない。けど、辞めるには3ヶ月前に直属の上司に申し出なければならなかった。
ある日突然、我慢の限界がきた。もう次出勤したくない、と強く思った。パワハラ上司と会話を一切したくなくなった。
そこで手を出したのが退職代行だ。有給は14日ほど余っていた。法律上退職は2週間前の申し出で良いことは知っていた。退職代行に伝えたら、2週間出勤なしで辞められる!と思ったのだ。
職場から契約と違うとか、慰謝料を請求されるとか、そういう話を聞くこともあったので弁護士が監修しているところを探した。
そこで見つけたのがとある退職代行だ。LINEでやりとり出来るし、即日連絡をしてくれるという。明日から出勤したくない!という人にぴったりというやつだ。
辞めてやる!と決めてから私は荷物を全部引き払った。制服は全て職場のクリーニングに出したので返却する必要もなくなった。ロッカーの鍵は挿しっぱなしにしてきた。
次の日からたまたま2日間の休日だったので3日後に出勤する必要がなくなればOK、と少しばかり余裕のある日程だった。
さすがに辞めさせてもらえないということはないだろうが、そうなったときに不安なので後払い可能な退職代行に頼んだ。
1件目、支払い能力があるかどうか審査結果が出てから対応しますという連絡があって、丸1日経ったが連絡がなかった。(ちなみにその2日後に審査が通ったのでこれから対応出来ますと言われたがもう遅い)
2件目、8万円かかると言われ、前払いと言われた。サイトに掲載されている話と違うじゃないか。
3件目、即対応だった。本当に早かった。ただ、それが問題だった。
3件目は即日対応、後払い可能、24000円という破格の条件だ。勿論、弁護士監修。ただ注釈や、小さく書いてある部分を読むと話が違ってくる。(これを私は読んでいなかった。早く退職を決めたかった)
退職してから払い→退職日が確定(つまり入電した日)したら支払い
弁護士監修→弁護士が直接話をしてくれるわけじゃない。あくまでも監修
手取り足取り教えてくれる→こっちが質問した内容しか返してくれない
職場とのやりとりを全て請け負ってくれる、という話だったので「電話がかかってくることはないと思うが、こちらが職場の連絡先を着拒しておくのは大丈夫か」と聞いた。やりとりで不利になることがないようにちゃんと聞いておいた。
返事は「そっちで勝手にする分には構いませんよ」だった。投げやりすぎるだろう。
「一切連絡を取りたくない」とも伝えておいた。さて職場への入電後、退職代行からきたメッセージはこうだ。
「対応した方が突然は困る。3ヶ月前に申請という職務規程になっている。理由を知りたいから直属の上司に電話をしてくれないか、と言われたので電話をかけてもらっても良いでしょうか?」
人の話を聞け、と思った。事務対応しかしないらしい。連絡をしたくないこと、今すぐ辞めたいこと、有休消化で出勤もしたくないこと、そして理由も一切伝えたくないこと。
伝言はするが、代弁はしないという徹底ぶりだった。こっちの精神がすり減る。これ、メンタル壊して退職代行使う人にはかなり酷なのではないだろうか。
更に「退職日が確定したので7日以内に振り込んでくれ」「退職届を職場から送るらしいからそれを記入して送り返せとのこと」と連絡。
退職届、後日届きました。返信用封筒もなく。法律上退職届は必要ないはずなのだけれど?と聞いてみたところ「法律に関しては我々からは言えません」だそうです。
ということでちゃんと送りました。保険証を返せという指定日があったのでその日に同封して発送したところ、当日に着信拒否した通知一覧に職場の電話番号が。
退職代行から「退職関連の書類が届かないと連絡が来ました」と。保険証と一緒に送りましたよ、と伝えたところ「退職関連の書類は?」ともう一度聞かれました。文章を読め。全部同封したと書いた。読め。
今度こそ終わりかと思ったら退職代行に言われていた退職日と違う日に退職になっていたと。ややこしいが「14日に退職と言われていたのに有休計算をミスしていて全部使うと17日退職になってた」ということらしい。
で、退職届を書き直せと。退職代行を通して連絡。しかもそっちで準備しろ、郵送で出せ、とまたこちらに郵送代を出させる気らしい。退職届がないと離職票やら何やらの準備が出来ない、とのこと。知らんわ。
退職代行に全然スムーズに退職させてもらっていないのだけれど?とさすがにクレームをつけましたが私たちは伝言しか出来ないので……と。すっかり呆れ果てたので
「退職届は出さない。修正ならそっちでしろ。有休は全部使用して17日退職で処理しろ。どうしても退職届が欲しいなら返信用封筒を同封の上でこっちに郵送しろと伝えろ。それ以外の対応を私はしないし相談にも乗らない。14日付けの退職になっていたら代行がしっかりしていないせいだ。有休を全部使って退職出来るとうたっていただろ」
という内容をかなり薄めのオブラートに包んでお伝えし、さくっとLINEをブロックしたのでした。
頼んだ日からずっともやもやいらいらしていたけれど、さすがにちょっとな、と思ったのでした。全部丸投げしたいのなら高いお金を出してでも弁護士に頼むのが確実です。退職代行、しかも安いところに頼んだらそりゃそれ相応の対応しかしてもらえないわなぁと金をドブに捨てた気持ちで面接に向かいました。