米国務省領事局は2015年6月17日(現地時間)、パスポートとビザ関連の管理システムで障害が発生し、米国民向けのパスポート発給や、在外公館における外国人向けのビザ発給が遅延していると発表した。国や国籍、ビザの種類を問わず全面的にシステム障害の影響が及んでいる。サイバー攻撃の証拠はないという。
米国務省は「100人以上のコンピュータ専門家が復旧に取り組んでいるが、週明けまでに復旧するメドは立っていない」と説明している。
これに伴い、在日米国大使館は6月19日(日本時間)現在、日本人が渡米するためのに必要なビザの発給業務を停止している(画面)。また、2015年6月8日以降に許可された移民ビザ申請・非移民申請については、ビザ発給ができなくなっているという。
米国大使館は、Webサイトで最新情報を確認し、システムが復旧してから来館するように呼び掛けている。現時点ではビザ発給遅延に伴う救済措置はなく、商用や留学目的の渡米が遅れるなどの影響が出る可能性がある。ビザが免除される短期渡米には影響しない。
[米国務省領事局の発表資料(英語)]
[在日米国大使館の告知]