前回、Amazon Dash Button(以下Dash Button)の動作を解析して、ボタンを押したときにプレゼンテーションのスライドをめくるハックを実現した。このときはDash Buttonがボタンを押したときに送信するARP▼を監視した。いわば、LAN内の通信をハックしたといえる。今回はDash Buttonのインターネットへの通信をハックしてみる。正しいサーバーと通信していると思い込ませてボタンの動作を監視する。
違うサーバーに接続させる
Dash Buttonに「正しいサーバーと通信していた」と思い込ませるには、Dash Buttonの通信の宛先を変更する必要がある。具体的には「dash-buttun-jp.amazon.com」だと詐称するサーバーを動かして、そこで通信を完了させてしまえばよい。そのためにはDNSサーバー▼を動かし、dash-buttun-jp.amazon.comのIPアドレスを正規なDNSサーバーの代わりに答えてしまえばよい。