米TIME誌は2006年の「Innovation of the Year」(今年の技術革新)に,動画共有サービス「YouTube」を選んだと発表した。TIME誌は「技術面で今年は面白い年」とし,任天堂の「Wii」や1ガロンのガソリンで長距離を走る車なども挙げた。だが,YouTubeが唯一「かつてない規模で人々がお互いに楽しんだり,教育したり,ショックを与えたり,感動したり,共感したりする方法を生み出した」と評価,選定の理由とした。
TIME誌は「YouTubeの創設者は三つの革命の交差点に出くわした」と分析する。三つの革命とは,(1)安価な機器と簡単なソフトでビデオを撮影・編集できるようになったこと,(2)Web 2.0の革命,(3)トップダウン式メディア文化の終焉---としている。また,TIME誌は「YouTubeはNapsterではない」とし,「金のなる木という面よりもコミュニティや文化として興味深い」と評価している。